議事ロックス -地方議会議事録検索-


岩手県 奥州市

平成20年 12月 定例会(第4回) 12月05日−05号




平成20年 12月 定例会(第4回) − 12月05日−05号









平成20年 12月 定例会(第4回)



          平成20年第4回奥州市議会定例会会議録(第5号)

議事日程第5号

                      平成20年12月5日(金)午前10時開議

第1 一般質問

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

本日の会議に付した事件

第1 一般質問

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

出席議員(36名)

      議長  小沢昌記君

      1番  千葉正文君

      2番  菅原 哲君

      3番  関 笙子君

      5番  阿部加代子君

      6番  中西秀俊君

      7番  菅原 明君

      9番  三宅正克君

      10番  中澤俊明君

      11番  小野寺 重君

      13番  佐々木國男君

      14番  千葉悟郎君

      15番  高橋勝司君

      16番  藤田慶則君

      17番  今野裕文君

      18番  渡辺明美君

      19番  佐藤邦夫君

      20番  菅原今朝男君

      22番  及川梅男君

      23番  菅野市夫君

      24番  佐藤絢哉君

      25番  内田和良君

      26番  千田美津子君

      27番  遠藤 敏君

      28番  佐藤修孝君

      29番  菊池嘉穂君

      30番  新田久治君

      31番  廣野雅昭君

      33番  安倍静夫君

      34番  小野幸宣君

      35番  安部皓三君

      36番  佐藤克夫君

      37番  数江與志元君

      39番  佐藤建樹君

      40番  及川善男君

      41番  渡辺 忠君

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

欠席議員(3名)

      12番  及川俊行君

      21番  亀梨恒男君

      38番  高橋瑞男君

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

説明のための出席者

    市長         相原正明君

    副市長        岩井憲男君

    収入役        伊藤正次君

    監査委員       佐々木秀康君

    教育委員長      鈴木秀悦君

    農業委員会会長    千田榮悦君

    教育長        菅原義子君

    病院事業管理者    梅田邦光君

    水沢区長       原田 守君

    江刺区長       平 京子君

    前沢区長       岩渕 功君

    胆沢区長       桜田昭史君

    衣川区長       浦川福一君

    総合政策部長     及川俊和君

    総務部長       井上 馨君

    市民環境部長     菅原英記君

    商工観光部長     齊藤隆治君

    農林部長       柏山徹郎君

    健康福祉部長兼福祉事務所長 井内 努君

    都市整備部長     高橋秀之君

    水道部長       小野寺三夫君

    教育委員会教育部長  三浦信子君

    参事兼総合政策部競馬対策室長 粟野金好君

    政策企画課長兼地域エネルギー推進室長兼マニフェスト推進担当課長

                   佐々木 禅君

    総務課長兼行財政改革推進室長 菊池賢一君

    財政課長       菊地隆一君

    情報政策課長     及川 潔君

    収納課長兼滞納対策室長    佐々木與一君

    生活環境長      鈴木龍司君

    消防防災課長     千葉典弘君

    農政課長兼ブランド推進室長  渡部昭吉君

    病院局事務局長兼管理課長   岩渕秀夫君

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

事務局職員出席者

    事務局長       千葉 章君

    事務局次長      佐賀克也君

    議事調査係長     佐藤浩光君

    主任         佐藤かずみ君

    主任         今野美享君

    書記         及川誉士夫君

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

議事

               午前10時 開議



○議長(小沢昌記君) おはようございます。

 出席議員は定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。

 なお、欠席通告者は12番及川俊行君、21番亀梨恒男君、38番高橋瑞男君であります。

 本日の会議は、議事日程第5号をもって進めます。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−



○議長(小沢昌記君) 日程第1、一般質問を行います。

 通告順により順次質問を許します。初めに、18番渡辺明美さん。

          〔18番渡辺明美君登壇〕



◆18番(渡辺明美君) 18番渡辺明美でございます。

 通告に従い、3項目についてお伺いいたします。

 1項目めは、ブロードバンド環境整備について質問いたします。

 この問題は、旧胆沢町時代からNTTと協議を重ねていただいております。私も一般質問等で、笹森地区ブロードバンド基盤整備の早期実現に向け関係機関への働きかけ等をお願いしておるところでございます。笹森地区は、多くの若者の住む町です。それだけにインターネットに高速、大容量でアクセスできる環境、ブロードバンドの整備は必要不可欠なのです。9月23日、笹森地区では、地区全体の課題、取り組みであるとし、町内会に呼びかけ、「笹森地区ブロードバンド基盤整備の早期実現を目指す会」を発足しました。

 説明会には、市の総合政策部情報政策課よりもご協力いただき、住民80名ほどが参加し、地域の通信環境の問題についてお互いに情報を共有し活発な意見交換を行い、今後の活動を確認し合いました。NTTも民間事業者であることから、サービスを提供するためには採算がとれることが前提で、採算制確保のためには、一定程度の加入世帯が必要とのことでしたので、取りまとめに町内会長、区長さんを初め、早期実現を目指す会推進員の皆さんは、必死で仮加入申込書を集めました。11月26日現在の報告によりますと、仮申込書件数170件集まり、11月18日、NTTのほうに提出されたようです。しかし、感触としては、まだまだ整備には時間がかかるのではと懸念しておりますところから、整備にかかる現状と問題点は何か、今後の対策と見通しについてお伺いいたします。早期実現は地区民の願いでもありますところから、事情をご理解の上、市からNTTのほうに強力に働きかけしていただきたくご所見をお伺いいたします。

 2項目めは、防災対策についてお伺いいたします。

 奥州市は、6月14日8時43分に、岩手・宮城内陸地震災害に見舞われ多大な被害を受けました。災害は、いつまた起きるかわかりません。宮城県沖地震が30年以内に起きる確率は99%と、警戒を呼びかけております。また、出店断層も気になるところです。

 奥州市の防災体制をもう一度検証し、万一に備えるために、11月12日、会派創政会では、今後30年のうちに87%の確率で東海沖地震が起きるとし、いろいろな角度から調査・研究されている先進地静岡市を訪れ、防災体制について研修いたしました。中でも興味深かったのは、組織について、そのうち本部と自主防災組織との情報伝達の連携をしっかり図り、日ごろの訓練で組織の動きを確認していることでした。住んでいる地域やそのときの場所によって地震への対応は違うことから、いつでも対応できるシステムはすばらしく、参考になりました。

 奥州市の自主防災組織の整備も大切と強く感じますところから、現況と課題についてお伺いいたします。また、今後の取り組みについてのお考えをお伺いいたします。

 さらに、防災についてもう1点、男女共同参画の推進と防災災害復興についてお伺いいたします。

 11月22日、宮古市の事業で、新潟中越地震を経験した新潟県女性団体理事長の大島久美子さんの講演をお聞きいたしました。1995年1月、阪神・淡路大震災を契機に防災意識が高まり、それに伴う法や計画支援策が整備されました。また、2004年10月、新潟中越地震では、災害対策復興支援には、地域性に応じたきめ細かな配慮が必要で、女性の視点で見直すことも必要との気づきから、国では、2005年12月には、第二次男女共同参画基本計画のポイントとして、防災・災害復興関係として新たな取り組みを必要とする分野は、科学技術、防災、地域おこし、まちづくり、環境、観光における男女共同参画の推進や男女のニーズの違いを考慮した防災対策をすること、また、2006年7月には、防災基本計画が改定され、男女共同参画の視点を導入すること、2007年3月には、災害時要援護者の避難支援者のガイドラインには、担当窓口に女性配置を盛り込む等々明記されました。

 そこで質問いたします。

 防災・災害復興には、市民の力をつなぐ仕組みづくりとして、人権への配慮と男女共同参画の視点が欠かせないと思います。男女共同参画条例はもとより、奥州市の防災計画にも、国に倣って男女共同参画の視点の導入等を明記すべきと思います。ご所見をお伺いいたします。

 3項目めは、総合水沢病院の運営についてお伺いいたします。

 まず、改革プランについてお伺いいたします。

 現在策定の病院改革プラン及び不良債務解消のための病院特例債が、国の承認、そして許可を得る作業を進めていることと思いますが、その後の経過等についてご説明お願いいたします。

 また、平成20年9月22日、議員説明会をいただきましたが、奥州市総合水沢病院経営改善計画資料、奥州市総合水沢病院経営改善計画収支見込み(基礎計画)資料No.2、奥州市総合水沢病院経営改善計画収支見込み(公立病院改革プラン計画)資料No.3のご説明をいただきました。

 説明では資料No.2は決算ベースでの資料、No.3は決算統計ベースでの資料とお聞きしましたが、そのことに対する説明に対してはわかりましたが、どうして二通りになるのか、一本化できないのか、納得いきません。また、平成20年度新たな不良債務が9億5,100万円になることへの懸念、本当にこれで改革できるのか、改革プランは承認されるのでしょうか、ガイドラインは承認されるのでしょうか、お伺いいたします。ガイドラインでは、病院特例債の償還は病院の事業収益でやるべきですが、どのようにして償還していくのか、お伺いいたします。

 2番目は、地域医療について。奥州市救急医療体制の充実が大きな課題となっています。最近は救急車を呼んでも、そこから病院にたどり着けないというニュースが多く聞かれます。胆江医療圏でもこのような事態にならないような対策が必要です。水沢病院としての救急に対する役割と受け入れ状況について、また、課題についてお伺いします。

 胆沢病院、開業医との連携で対策は講じられておるのかどうか、お伺いいたします。

 11月に関係機関、団体の代表者で構成する地域医療計画懇談会の様子を新聞で拝見いたしましたが、今話題の救急医療体制について、どのような話し合いが持たれたのでしょうか、お伺いいたします。

 以上で壇上からの質問を終わらせていただきます。



○議長(小沢昌記君) 相原市長。

          〔市長相原正明君登壇〕



◎市長(相原正明君) 渡辺明美議員のご質問にお答えを申し上げます。

 まず最初に、ブロードバンド環境整備のお尋ねであります。

 地域内におけるブロードバンド、これは高速インターネットのことでございますけれども、その環境の整備の現状につきましては、ケーブルテレビ、市営TV網で水沢区の周辺部と黒石地区を除く区域で整備をされ、江刺区においては全域にエリアを拡大整備中であり、また通信事業者であるNTT東日本では、光ファイバーによるサービスであるBフレッツを水沢区、江刺区及び前沢区の一部で、そして既設の電話回線を利用してのADSLサービスを、市全体で14ある収容局のうち、10局において利用できる環境を整え、希望者に対して提供しております。ADSLサービスは局舎からの距離が長くなると通信の品質が落ちるという設備上の特性から、通信環境に不満を持つ利用者が多いという現状もあります。

 ご質問の胆沢区笹森地区は、急激に宅地開発が進んでいる地域であり事業所も立地していることから、ブロードバンド環境の整備は地域の重要な課題ととらえております。

 市内で最も普及しているブロードバンド用回線は、NTT東日本の電話回線を利用するADSLサービスですが、笹森地区においては、NTT小山収容局からの距離が長いこと、世帯数の著しい増加に伴い電話通信品質を確保する等のために、一部の加入者の電話回線を光ファイバーに集中するリモートターミナルという施設が設置されております。この施設を介して収容局と接続していることから、技術的な問題でADSLサービスを全く利用することができない状況にあり、隣接する水沢区との間に情報通信環境の著しい格差が生じております。市としても、このような状況は把握しており、情報環境の改善は原則として通信事業者に行っていただくものとの考えのもとに、旧胆沢町時代からNTT東日本に対し要請しております。

 市内にあるリモートターミナル施設は笹森地区のみであり、地域の状況からして最優先事項と考え、昨年12月にNTT東日本岩手支店長に対し、ADSLではなく光ファイバーを利用するBフレッツサービスのエリア拡大について要望書を提出しております。

 それに対してNTT東日本からは、当該地区でサービス提供に関する基盤整備を行うために、事業採算上、一定程度以上の需要が見込めること、すなわちサービス利用世帯の数のまとまりがあることなどが着手の条件である旨の回答を受けております。このことを受けて、市としては地域をまとめる何らかの行動が必要であると考え、一部の住民の方々と情報交換を行ってまいりました。

 ブロードバンド環境の改善の必要性を感じ活動を行っていた住民有志の方々は、従来サービスを利用したい住民が個々にNTT東日本に対して現状の環境を改善するよう要望していたところでありますが、地域住民の力を結集し、加入者をまとめ、地域の声としてNTT東日本へ届ける活動が重要であるとの考えのもと、地元町内会の働きかけを行い、地域全体の課題として位置づけられたことによって、町内会の呼びかけで取り組みの主体となる組織として、笹森地区ブロードバンド基盤整備の早期実現を目指す会を、去る9月23日に設立をしていただきました。

 また同日、会の設立に集まっていただいた地元住民へ、現状と今後の取り組みについて説明し、10月から地区内において活動趣旨の説明とBフレッツサービス加入の仮申込書の取りまとめ活動を行っていただいたところであります。11月16日に活動状況と今後の進め方等について、会の役員の方々と協議を行いましたが、現状で170件の仮申込書が集まったことから、これをNTT東日本に提出し、現在同社において内容を確認いただいている最中であります。

 事業の実現には、一定以上のサービス利用の加入者の確保が重要と考えておりますので、今後も活発な活動をしていただくよう地元に要請してまいりますとともに、市としましてもNTT東日本に対して、できるだけ早期に判断いただくよう要請してまいりますし、引き続き情報交換や交渉を重ね、笹森地区ブロードバンド基盤整備の早期実現を目指す会とともに、早期のブロードバンド環境整備に向けて努力してまいります。

 次に、自主防災組織の育成についてのお尋ねでございます。

 自主防災組織の現状につきましては、各区の組織結成数と世帯加入率でご説明申し上げますと、水沢区4地区で6.59%、江刺区1地区で15.25%、前沢区1地区11.17%、胆沢区67地区91.01%、衣川区9地区32.69%、市全体では82地区で19.33%となっております。

 江刺区の岩谷堂地区振興会などのように、主体的に地域防災講習会を開催するなど本年度の設立に向けて鋭意取り組みを進めている地域がある一方で、いまだ多くの地域において自主防災組織結成に向けての動きが鈍い状況にあります。これまでの課題といたしましては、自主防災組織の必要性に対する意識の高揚や結成後の具体的活動の明確化が上げられると考えますが、今回の震災を経験して、多くの住民の皆さんが自主防災組織の必要性を少なからず認識したものと理解しております。この震災を契機に自主防災組織の具体的な活動を住民の方々にわかりやすくお示ししながら、自主防災組織の結成を促進するとともに育成してまいりたいと考えております。

 今後の具体的な取り組みとしましては、各地域の行政区や自治会等において年度末・年度初めに集中的に総会が開催されますことから、総会に合わせた自主防災組織の設立が進められるよう、行政区長さんなど地域の代表者の方々に対して設立の提案をしていただけるよう、市全域において働きかけを強く進めてまいります。

 次に、男女共同参画による災害対応についてのお尋ねですが、自主防災組織の結成や育成を進めるに当たりまして、女性の参画を積極的に促してまいりたいと考えております。

 災害時における避難生活においては、女性自身の生活環境はもちろんのこと、高齢者、障がい者、子供たちなど、いわゆる災害時要援護者の方々の生活状況を日ごろのお世話を通じて把握しておられる女性の方々の意見を十分に取り入れる必要がございます。消防団や婦人消防協力隊も含め、女性の防災や災害応急活動への参画を積極的に促してまいりたいと考えております。

 次に、総合水沢病院の運営にかかわるお尋ねであります。

 公立病院改革プランの進捗でございますが、このプランは地方公共団体が運営する病院事業の経営の健全化を求める形で、総務省が昨年12月に策定しました公立病院改革ガイドラインによって平成20年度中に公立病院改革プランを策定し、病院事業経営の改革に総合的に取り組むということにされているものであります。

 当市におきましても、既に奥州市地域医療計画及び総合水沢病院基本問題検討委員会報告書を基本に奥州市立病院改革プラン案を策定し、審議会へその内容について説明をした経緯がございます。

 県におきましては、県内各公立病院改革のための計画策定や公立病院改革の方向性を示す指針を10月に策定する予定でしたが、このたび岩手県公立病院改革推進指針案を取りまとめ、現在パブリックコメントを実施するため、11月17日に公立病院の改革推進指針案として公表しております。この改革推進指針案は、県内の病院事業を中心とした改革の方向性を示すものでありまして、当市で策定しております改革プランとの整合性を図る必要性がありますが、県の指針は、総合水沢病院、まごころ病院の今後の方向性についても示しており、総合水沢病院は、病院経営の健全化に向けた取り組みの早期実施、医療機関の機能分担を挙げており、まごころ病院については、県立胆沢病院、総合水沢病院との機能分担を示しております。

 当市の改革プランは、県指針で示した方向性に沿った内容で計画が策定されておりますので、今後は医療関係者等の意見を伺いながらプランを策定し、来年1月末から2月上旬には公表をする見通しとしております。また、総合水沢病院の個別改革プラン収支計画等については、さきに市議会にご報告申し上げた内容で国・県のヒアリングを行っており、その計画内容は、県立胆沢病院との機能分担を定めながら、特に当医療圏の需要が逼迫している救急医療・小児医療を担い、さらに亜急性期医療の提供機能の強化を図ることとしております。そのためには、病院の健全経営を目指し地域医療の確保を継続させていく必要があることから、適正規模への病床数の削減、医療収益の向上対策、人件費の抑制対策、経費節減等による収支均衡を目指す計画となっております。

 次に、総合水沢病院の不良債務の解消に係る公立病院特例債についてでありますが、まず確保可能額につきましては、平成16年度から平成19年度の4年間に発生しました不良債務額14億9,060万円が該当すると試算しておりましたけれども、県との協議を進める中で、これをさらに加算する可能性が出てまいりました。それは、平成16年度以降に不良債務の計画的な解消に充てるため、特に市から繰り入れが行われたと国から認められた場合は、その分を加算できるということの意味合いでございまして、その線で今進めております。

 岩手県内での特例債の申請は奥州市だけでございますので、県でも勢力的に取り組んでいただいて、今申し上げました加算についても理解をしていただき、国とのヒアリングの中で3億7,130万円を加算した18億6,190万円の額で総務省とのヒアリングを終了しております。また、特例債の償還期間は7年でございますけれども、当市の財政状況を考慮して2年間の据え置き期間を設けるということで、現段階で見ますと、平成23年度からの償還開始となります。特例債元金の、今申し上げた18億6,190万円を平成23年度から5年間でありますが、毎年度平均約3億7,200万円、これを5年間で償還することにしておりまして、その償還財源でございますけれども、病院会計の体力からは困難でありますことから、一般会計から繰り出す形で償還をすることを基本に考えております。国との特例債借り入れに係るヒアリングは終了したところでございますけれども、国内部で特例債の発行額について調整中でございますことから、公立病院特例債の借入額の承認に向け、11月中旬に、私自身も総務省を訪問してお願いをしております。今月にもまた行って参る予定であります。今後のスケジュールといたしましては、12月に起債予定額一覧表等を提出をいたしまして、総合水沢病院において起債申請の手続を行い、予定では来年の2月から3月に承認の決定をいただけるということで、現段階では順調であるというふうに見ております。

 なお、不良債務残額、これは公立病院特例債の適用外でございますが、この5億4,400万円については、今申し上げました経過で、当初は9億1,500万円と申し上げてあったわけですが、これは特例債に該当するものが4億円ばかり出てきましたことから、当初よりも少ない額で5億4,400万円ということになったわけです。これにつきましては総合水沢病院及び市全体の財政事情を考慮しながら、病院への長期貸し付けという形で行って、今後行財政改革大綱実施計画を進め、財源を確保する中で、まずはその貸付金を平成20年度から平成22年度までの3年間で会計上は解消しまして、これは一般会計側でまずは解消して、後年度において病院事業会計から返済を受けるという考え方を基本にしております。

 次に、救急医療体制についてお答えをいたします。

 ご承知のとおり、当市の救急医療体制については、夜間及び日曜日に発生した患者に対する2次救急医療機関として、現在、県立病院では県立胆沢、県立江刺、民間病院では奥州病院、そして市立病院といたしまして総合水沢病院の4病院が、輪番制病院として24時間の医療体制で行っておりまして、夜間における小児救急医療の確保としては、医師会の協力によって小児夜間診療所を開設しているという状況であります。

 市立医療機関としてもできる限り救急医療に果たす役割を担っていかなければいけないと思っております。特に、総合水沢病院は、少ない医師の中での対応であり、医師の先生方には大変ご苦労をおかけしておりますけれども、医師の確保等により総合水沢病院の救急受け入れ態勢の充実が重要な課題であると認識しております。

 現在、新聞紙上等で話題になっておりますが、救急患者が病院に受け入れを断られるたらい回しや安易に夜間の救急医療機関をコンビニ感覚で受診するコンビニ化などの問題が起きております。この結果、救急車で搬送されてきた重症の患者に迅速に対応するという本来の救急機能が果たせないおそれも出てきております。

 各救急医療機関とも医師の増員が見込めない現状で、24時間の救急医療体制を確保していくためには、医師の負担をできるだけ減らすことが求められており、市民、患者一人一人が医師不足の危機的状況をご理解いただき、それぞれの医療機関の役割に応じた適切な受診を心がけることが大切であると考えております。

 このように、現在、多くの公立病院が直面している医師の過重勤務による医師不足により、医療の提供が難しい状況になっておりますが、地域医療の良質な医療供給体制を維持するためには、市立医療機関の一体的な改革を進める一方、医師不足対策や救急医療・小児医療等を支える医療環境を整え、市民が安心して暮らせる医療環境を維持してまいりたいと考えております。

 以上でございます。



○議長(小沢昌記君) 梅田病院事業管理者。

          〔病院事業管理者梅田邦光君登壇〕



◎病院事業管理者(梅田邦光君) 渡辺明美議員のご質問にお答えを申し上げます。

 まず最初に、さきの9月に開催をいたしました公立病院経営改革プランに係る議員説明会に当たりまして、当院が提出いたしました資料の取り扱いについてでございますが、プランにおける収支計画は地方公営企業決算統計調査、いわゆる決算統計でございますが、これを基本として作成をしておりますことから、資料No.3の公立病院経営改革プラン計画で示した数字が基本となるものでございますので、資料No.2の基礎計画につきましては、あくまでも説明資料という取り扱いになりますので、そのようにご理解を賜りたいと思います。

 次に、経営改革プランに掲げた各種対策の取り組み状況についてお答えを申し上げます。

 当院の経営改善に係る基本的な考え方につきましては、先ほど市長がご答弁申し上げておりますので、私のほうからは当院で現在取り組んでおります具体的な内容や進行状況について、お答えをいたします。

 まず、患者数、稼働額の状況についてでございますが、10月末現在の前年度との比較では、患者数では、入院・外来合わせて約2万7,000人、23%の減となっております。同じく稼働額では約2億9,000万円、14.5%の減となってございます。

 次に、さきに策定いたしました今年度の収支見込との計画比較でございますが、10月末現在での比較を申し上げますと、患者数では、入院・外来合わせて、計画比2,170人、2.4%、稼働額では、入院・外来合わせて2,854万円、同じく2.4%の増加となっているところでございます。整形外科、小児科、内科を中心に医師の過重負担も続いておりますが、何とか今年度の計画達成に向け、このままプラス基調で推移をしてもらいたいと、そのように願っているところでございます。

 次に、8月に専任体制を敷き取り組みを開始いたしました医療連携の状況でございますが、室長である半井副院長と担当看護師長が8月から10月の間に30に及ぶ医療機関・施設を訪問し、紹介患者の受け入れや逆紹介等、市内医療機関等との連携強化に向けた取り組みを行ったところでございます。このことにより、徐々に紹介患者数、紹介率が向上いたしまして、昨年8月から10月の実績11%台に対しましてことしは17%台と、昨年実績を上回って推移をしているところであります。当面の目標であります紹介率20%達成に向けまして、引き続き取り組みを強化してまいりたいと考えております。また、亜急性期病床の稼働率も整形外科等を中心に昨年10月末の74.8%を9.4ポイント上回る84.2%で推移をしてございます。

 次に、医師確保の取り組みでございますが、主として亜急性期病床を担当していただく医師1名につきましては、来年4月の着任がほぼ確定をしたという状況でございます。引き続き、さらなる医師確保に向けて取り組んでまいりますので、一層のご支援をお願い申し上げるものでございます。

 次に、経費削減の取り組みでございますが、精神科病棟の休止に伴う余剰人員の調整につきましては、看護師で14人、看護助手4人、合計18人の削減を見込んでおりましたが、職員及び職員団体の理解も得ながら退職勧奨や配置転換に対する意向調査等も行うなどして取り組んだ結果、目標達成のめどが立ったところでございまして、今後受け入れ先等の調整も行いながら配置転換等に向けて万全を期してまいりたい、このように考えております。

 また、職員給与の適正化につきましては、来年の4月から実施を目指し、手当等にも影響があるわけでございますが、給料の5%削減について先月末に職員団体に提示を行い、交渉を開始したところであります。これにつきましても、今後職員団体等の理解を得ながら確実に着手し、市民の納得の得られる給与水準を目指してまいりたいと考えております。そのほか人件費以外の経費の削減につきましても、院内の消耗品でありますとか、電気・水道などの節減につきましては、十分可能なところから院内周知を図りながら既に取り組んでいるものでございます。

 以上、9月議会以降の経過の主な事項についてご説明を申し上げましたが、公立病院特例債の借り入れやその償還に要する資金の一般会計からの支援等、病院を支えていただく環境が今までになく整ってまいりました。今をおいて経営改革の達成は達し得ないという認識のもとに、非常に壁は厚いのではございますけれども、計画達成に向けた強い意志のもとに取り組みを一つ一つ実現をしていきたいと考えておりますので、さらなるご理解とご支援をお願いを申し上げる次第でございます。

 次に、当市の救急医療の現状と水沢病院なりの役割についてお答えを申し上げます。

 初めに、胆江二次医療圏における救急患者の取り扱い状況と水沢病院の現状についてご説明をいたします。

 消防本部の救急隊が搬送した患者数の平成19年度実績を見ますと、総件数は4,454件、その搬送先は県立胆沢病院が48.9%、県立江刺病院が13.5%、総合水沢病院が13.5%、その他の医療機関に24%ということで、おおむね3つの病院で、いわゆる胆沢病院と江刺病院と当院とで、全体の76%をカバーしているという状況にございます。これ以外に、直接来院するなどによる救急医療を受けた患者数は、胆沢病院では1万2,500人、江刺病院では2,612人、水沢病院では4,068人に及んでおります。救急車による搬送と直接来院する救急外来を合わせて、1日平均にしますと胆沢病院が40.5人、江刺病院が8.8人、水沢病院が12.6人という現状にあります。

 こうした受け入れ状況の中で、総合水沢病院の救急医療体制は、診療時間帯は各科の医師が対応し、夜間や休日は基本的には当直医師が対応することとなりますけれども、専門的治療を必要とする患者や重篤な患者については、当直医師だけでは対応できないこともあることから、当院常勤医師が常に当直医からの呼び出しに応ずるためのバックアップ体制を整えて対応しているところでございます。

 当院では、医師の当直業務は従来49歳以下というふうな形で行ってまいりましたが、現状では、必要な当直医に業務に対応できないということで、院長や副院長を初め、50歳を超える医師を含めて体制をとっているところでございます。また、それでも医師の当直業務に不足を生じていることから、業者紹介の医師の確保、あるいは当院から転出をされた医師の協力を得るなどして、救急医療体制の維持に努めてきているところでございます。

 こうした努力にもかかわらず、最近では救急患者さんの受け入れ制限を行わざるを得ないそういう状況が生じております。特に内科における救急は入院につながる場合が想定されるために、医師の現状からすると、既に入院を受け入れる人数を超えている状態の中で、救急患者さんであっても新たに受け入れを断らざるを得ない、そういう状況があるという現実がございます。さらには、常勤医師1人体制の診療科の医師を初め、医師の絶対数が足りないため、月のほとんどの日がバックアップ体制にあることから、医師の疲労度合いも大変大きくなってきています。こうした勤務環境を少しでも改善するため、バックアップ体制から解放される日を設定する必要が出てきております。そのことにより、救急患者さんの受け入れ制限をせざるを得ない苦しい状況が生じているものでございます。

 次に、医療機関との連携につきましては、昨年から始まりました、先ほど市長の説明にもありましたように、小児夜間診療所におきまして小児救急の初期診療を行い、重症と思われる患者さんについてのみ当院もしくは胆沢病院に紹介されるようになりましたことから、医療連携の効果がよくあらわれてきているものと思っているところでございます。また、当院の救急医療体制に変更が生じた場合には速やかにファクス等で内容を連絡する体制をとっているところであり、速やかな対応に努めているところでございます。

 救急医療につきましてはこうした厳しい状況下にありますが、市民のだれもが適切な救急医療を受けられることがとても大切であるというふうに考えております。今後とも重症患者さんの治療に当たる二次救急医療機関として、小児科や整形外科では本医療圏の中心的役割を果たしてきていることから、医療確保による体制の整備を図りつつ、救急医療を維持していくために一層の努力をしてまいりたいと考えているところでございます。どうぞよろしくお願いいたします。

 以上でございます。



○議長(小沢昌記君) 渡辺明美さん。



◆18番(渡辺明美君) 18番渡辺明美です。

 まずブロードバンドのほうから、ちょっとご質問したいと思います。

 情報政策課の皆さんには、いろいろ地域と一緒になってこのことは考えていただいておりますので、本当に感謝申し上げたいと思っています。ただ、本当に今就職難だったり、いろいろなことを考えますと、ハローワークはもう満杯で、インターネットから情報をとったり、それこそダウンロードしたりソフトをやったりするのに、とても時間がかかりますし、このISDNではとてもとれない、そういう状況を抱えていまして、若い人たちは本当に大変な思いをしているということを見るにつけ、何とか早くという思いで今回もまた質問しているわけでございます。

 それで、他の自治体では市からの補助で整備しているということもお聞きするんですけれども、そういうところでは何とかお願いできないものかということを地域の人からも言われますので、その辺のご所見をお伺いしたいと思います。

 それから自主防災組織に関しましては、女性の視点ということでは随分ご理解いただいておりますので、防災計画ですか、そういうものにぜひ盛り込んでいただきたいということが私の願いでございます。というのは、この間、新潟県の女性団体の大島久美子さんにお会いしたときに、意識的には防災は男性の仕事というように、そういうようなイメージがすごくあって、そういう中で本当に女性の視点が大事なんですよと、健康的な部分とか、あと赤ちゃんに授乳するとか、それから着がえるとか、あとトイレも、そういう災害のときだから仕方がないんだろうというので、余りちゃちなそういう体制にされていますと、トイレにも行かないで我慢したり、あとおっぱいが出なくなったり、そういう状況になったとかいろいろ、それから女性がそこにいたことによって、例えばおむつのサイズとか、男性・女性のおむつとか、そういうものの整備とか、それからやっぱり生理的な部分とか、そういうのもたくさんあります。それからああいう避難所、今回は私たちは幸い避難所にいっぱいの人が避難所生活を送るという状況にはならなかったんですけれども、もし水沢地区のようにいっぱい住んでいらっしゃるところが直撃されれば、やはり避難所生活というのは大変な思いをされるんだろうと感じますときに、プライバシーとか、そういうのでプライバシーを守るために自分の小さい車の中に入って寝泊りを1カ月もしたことによって10人亡くなったとか、そういうので、やはりそういう対応をぜひ、そのことも盛り込んでいただきたいということがありました。

 それから、やはり悩みというか相談窓口の設置というのは、お母さんだから我慢しなければいけないんだ、母親だからそんなことは当たり前なんだ、女だからそれはやることが当たり前なんだという、そういう視点で、私も還暦を迎えましたからですけれども、何となくそういうことを言われている者にとっては、言われても仕方がないと納得するんですけれども、若い人たちから見たならば、そんなのお母さんがやるのが当たり前だろうとかというのも相談窓口でやられますと、やっぱりそこら辺の、そういうものも聞いて上げられるような人の配置をぜひお願いしたいということだと思います。

 それから、奥州市では男女共同参画の推進を行っておるところですけれども、その一環として昨年は2月に江川紹子さんの講演をお聞きする機会がありました。それで、ぜひ、宮古市では防災と災害復興と女性の視点というので講演を企画して、とても男性の方たちにも女性の方たちにも参加していただきまして、そういう計画もしていますので、ぜひそういうところも考えていただきたいということがあります。

 それから水沢病院のことに関しましては、本当に言っている自分も心苦しいですし、先生方や病院の方たちが本当に皆さん大変な思いをしてやっていらっしゃるんだろうというのを察しますときに、大変だということですけれども、一たびこの数字を見ていきますと、この計画プランの中でとても気になる箇所が多々あるんです。それでそのことに対して少しお伺いしたいと思います。

 それで、先ほど、今度特例債が、それこそ市長さんを初め、関係者のご労苦で18億6,900万円になるような可能性が出てきたということでは、とてもよかったと思っていますし、ご苦労さんでしたということと、それが本当に決定していけばいいなということで願っているわけですけれども、公立病院特例債の償還なんですけれども、2年据え置きで、平成23年から平成27年まで、先ほどのお話だと3億7,500万円ということですね、病院のほうに繰り出すということのようでしたけれども、償還財源を収益的収支の特別利益に計上するのは、私は、企業会計からするとおかしいのではないかと思います。ですから、このことについてお伺いしたいと思います。と申しますのも、償還財源というのは資本的収支の一般会計の出資金に計上するべき性質のものだと思うんです。ですからその辺のことをちょっとお伺いしたいと思います。

 それから、これはプランの中で見るのですから、ちょっと病院事業管理者の意見ではどうなるのかわからないんですけれども、入院収支が過大に見積もられているのではないかと思うんです。というのは、平成20年度に入院収益が39.3%と見込んでいるのに、平成21年度は68.2%、それで平成22年度以降が93.4%で収支均衡を図っていくのだというような、そういうことが本当にできるのかということがあります。それからその特例債を借りることによって、不良債務が9億5,100万円になるところが、ただいまのお話だと5億4,400万円になるということなんですけれども、平成20年度から不良債務そのものが出るということ、そらから一時借り入れ、これもプランでは13億1,300万円ですけれども、これも少しは減るのかと思うんですけれども、平成20年度から不良債務比率がゼロになるはずなのが42.2%になるというのは何とも驚くほかないんですけれども、この辺についてもお伺いしたいと思います。

 それで、さっきの決算ベースと決算統計ベースの話ですけれども、確かに決算統計ベースで改革プランは出しているんですね。ですからそれはいいんですけれども、実際にところはどうなのかというところもあります。というのは、私たちは決算で承認しています。数字を承認して、平成19年度の監査員の決算審査の結果でも医業収益77%、審査意見にされている不良債務比率95.3%と監査委員の意見書にはそのように書いておりますけれども、基本ベース、決算統計ベースで行きますと、医業収益比率が78.2%、給与費比率が70.7%と、不良債務比率は93.9%と、経営指数はとてもよくなってきているんですね。そういうふうなので、私たちは、これでああよかった、お金も手当てしていただいて、そしてこのような計画になっていくんだということで安心していて、後で、そのようにならなかったならば、どこを見ていたのかということになりはしないかというのが、今私が思っている感じなんですけれども。

 それから、さっきの地域医療については、私は市長もおっしゃっているように、地域連携というのは本当に欠かせないと思っています。地域連携だと思います。でもお互い病院同士、お医者さん同士が事情を知らないだけに不満があるんです。そしてどのお医者さんも疲れています。例えば胆沢病院の先生も疲れていて、水沢病院の先生には水沢病院の先生の事情があります。ですから、どちらにも事情があるんですけれども、こんなこともしてくれないのかと一方の先生は言う。そういうふうにもっと連携をとっていかないとこの地域医療は解消しない。勤務環境を解消する、苦しいんです、とても長い時間働いているんです、いつまでも本当に気の毒なくらい働いていただいているんですと言っても、早くそれを解決してあげることをしないと、先生も人ですから、そんなに体もいつまでも持つわけでもないし、早くやっぱり、そこのところを連携をとって、連携というのはどういう連携かというのはあると思うんですけれども、この間、宮古市の市長さんの……



○議長(小沢昌記君) 再質問ですから、質問の項目をしっかりとまとめて、簡潔に、答弁側が答えにくいと思うんです。何を聞きたいのかということを、申しわけないですけれども明確にご質問ください。



◆18番(渡辺明美君) 特別利益に入れた部分ということと、あと地域医療について1点、それから改革プランの償還について1点、その辺をお伺いしたいと思います。



○議長(小沢昌記君) 相原市長。



◎市長(相原正明君) それでは、それぞれの担当の部長から答弁をさせますが、まず笹森地区のブロードバンド関係はできるだけ市も支援を実質的にやるつもりでいかないと扉が開かない感じがありますので、そこは前向きに進めていきたいと思いますし、あとは最後の地域医療連携なんかも、勤務している先生方が病院内はもちろんですけれども、大事なことですが、病院外勤務医同士の連携というのは、それぞれ医師会に入ってはいるんですけれども、勤務医だけの関係というものは、確かに私も薄いというか、待遇改善、勤務条件改善、大きな意味で、そういう医療制度全体に対してものが言えるような、そういうものが必要ではないかという思いはありますが、幸い私どもの部長に専門家もいますので、その部長のほうから先ほど来の点も含めて答えをいたさせたいと思います。



○議長(小沢昌記君) 及川総合政策部長。



◎総合政策部長(及川俊和君) 笹森地域におきますブロードバンドの対応につきましてお答えを申し上げます。

 先ほど市長が答弁申し上げましたように、この整備につきましては、基本的には通信業者が第一義的に行うという基本線でございますが、その中でNTTにおきましても相応の対応していただいているという状況下でございます。ただ、一定程度の加入という条件があるようでございまして、先ほどのご質問にご答弁も申し上げましたように、NTTでは採算制を考えてございますので、その辺がちょっと難しい場面でございます。

 そこで、国の状況あるいは県の状況でございますが、国におきましては2010年度末までにブロードバンドの未整備地域をゼロにすると、そういう目標を掲げまして、3カ年計画を立てて推進をしているという状況がございます。これを受けまして、県でも岩手情報通信基盤整備戦略会議という組織を4月に立ち上げまして、各界の参画を得て、いわゆる本年度中に提言を行うという考えのようでございます。

 そんな中で奥州市のブロードバンド普及の状況でございますが、そこで県内の例を見ますと、ADSLにつきましては一定の補助をやっているところもございますが、ちょっと申し上げますと、かなり未普及地域といいますか、未提供地域がございまして、それもADSLサービスが低速でなかなか入れない地域を合わせますと約1万世帯あるわけでございまして、その辺もかんがみまして今後行政としましても、国・県の動向を踏まえまして対応してまいりたいと思っております。

 繰り返しになりますが、まずはNTTのほうに行政としましても地域と一緒になって、支援をしながら、何とかこの事業ができるような形で取り組んでまいりたいと考えておるところでございます。



○議長(小沢昌記君) 梅田病院事業管理者。



◎病院事業管理者(梅田邦光君) 若干前後いたしますが、医療連携の関係でございます。

 お話のとおり、いろいろな形で連携を、パイプを太くしていかなければならないということは、そのように認識しておるところでございまして、そのためにもうちのほうも年度途中に医療連携室を設けて、そして人員配置をしながら、強化をしながら、事あるごとに胆沢病院さんのほうとの連絡をとりながら進めていると、こういう状況でございますので、なお一層の今後の連携を強めていく、そういう努力をしてまいりたいと、そのように思います。

 それから特別利益の関係でございますが、確かに正規の形での公会計でございますと、そういうご指摘の内容になるわけでございますが、ご案内のとおり、今大変なうちのほうの経営内容になっておる状況の中で、緊急避難的にと申しますか、市長のご配慮といいますか、そういう形で市のほうから一時的に貸し付けを受けまして、これはお返しをするという前提で進んでおるわけでございます。そういう中で一たん不良債務を解消してということでございます。今年度不良債務が出るということ事態おかしいのではないかというご指摘でございますが、これもここ3年間の中でそれらを解消して、収支のバランスのとれたそういう計画に入っていくというふうなことでございますので、ご理解を賜りたいと思います。

 それから、入院収支の過大という内容のお話もございましたが、実は平成20年度の予算編成の時点では、例えば精神科の医師の問題でありますとか、常勤の医師の離脱の問題でありますとか、そういうようなものがまだ見えない、そういう状況下の中での予算編成でもあったということがございます。ただし今回のプランでは、それら等もきっちりと組み込んで、医師の人員も16人というふうな中で進める、そういう収益の状況にはなっておるところでございます。

 いずれ、今お話しいただきました内容を私どももきっちりと受けとめさせていただいて、後で困ることのないようにしっかりとした経営を軌道に乗せてまいりたいと、そのように考えておるところでございますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。



○議長(小沢昌記君) 菅原市民環境部長。



◎市民環境部長(菅原英記君) 防災の関係でございました。

 市の防災計画がございます。これにも、国に倣って男女共同参画の視点の導入を明記すべきというふうなご指摘でございます。

 これまでの災害を通して、ご指摘をいただきましたような要援護者あるいは女性への配慮が欠けているというふうなこと、あるいはプライバシーの問題等々、指摘を受けていることは承知をしてございます。これを受けて、国のほうでも従来の女性の参画という記述があったわけでございますが、これを一歩踏み込んだ形で、男女双方の視点に配慮した防災を進めるため、防災に関する政策、方針決定、過程及び防災の現場における女性の参画を拡大し、女性共同参画の視点を取り入れた防災体制を確立する必要があると、こういうふうに改正をされてございます。

 市の防災計画の中でも女性の参画の拡大と、こういうことは記述をしてございますけれども、これを受けまして今後、県・国の記述との整合性を図りながら、しかるべき見直しをしてまいりたいと、このように考えてございますし、推進についてもご指摘のような形で十分考えて整備をしてまいりたいと、このように考えております。



○議長(小沢昌記君) 井内健康福祉部長。



◎健康福祉部長兼福祉事務所長(井内努君) それでは地域医療の連携を図ることについてお答えをさせていただきますと、ご指摘いただいたとおりの事情というのが実際現場では起きているというふうに認識しております。これは、お互い医師が働く病院が違うということで、環境や体制が違うこともありまして、なぜこんなことしてくれないんだと、例えば、総合水沢病院にかかっている患者さんが、救急時に胆沢病院に運ばれると、胆沢病院のドクターからすると、なぜふだん診ているのを水沢病院は診てくれないんだというような不満が出ます。実際総合水沢病院の都合のほうを言いますと、ドクターの数が少ないということで、なかなか毎日バックアップの体制をとると、それこそ総合水沢病院のドクターがつぶれてしまうということで、どうしてもバックアップをできない日があると、そういうときにそういう患者さんが来ると、県立胆沢病院に転送する以外方法がないというような事情がございます。こういったことをいろいろお互い知っていただいた上で仕事をするというのは非常に重要であるというふうには考えております。

 今後、ただ集まって、みんなでそういう話をしようといっても、お互い忙しいのもありますし、ドクターの気質というのもありますので、一緒に仕事をする機会をふやして、その中で相互理解というのを図っていけるように我々としても取り組んでまいりたいというふうに考えております。

 あと、一つつけ加えさせていただきますと、いわゆる今回の病院特例債のときに、通常の決算といわゆる総務省に提出している決算統計と違うじゃないかというご指摘でございますが、これにつきましては、決算は今までずっとやってきた決算の出し方でありまして、監査も通っているやり方でございます。決算統計のこの決算方法については、今回、総務省から通常の決算ではなくてこういう形で出すようにというふうに言われて組み直したものでございますので、なぜ2つあるのかと言われますと、国から2つの方法を求められているということでございますので、今までどおりの予算等は決算で出させていただきまして、決算統計のこういった総務省等から特別な形で出せと言われる場合には、そういう形で出すという方法をとらざるを得ないというふうに考えております。

 ご指摘ありましたように、これをやりますといわゆる人件費率が下がるということでございますが、これにつきましても、我々のほうで恣意的にこれを下げたいという意味ではなくて、あくまでも総務省のほうから求められた統計処理をした場合、こうなったというものでございますので、ご理解をいただきますようよろしくお願いいたします。



○議長(小沢昌記君) 渡辺明美さん。



◆18番(渡辺明美君) 18番渡辺です。

 忘れないうちに、病院のほうはとても決算ベースというのはわかりました。ただ、私たちは経営を考えたときには、改革プラン、決算ベースではない、私たちが承認したその数字だと思いますので、それで考えますと、まだまだ安心のできない、それこそまだまだ問題だらけの経営だと思います。

 それから、そのことに対して解消するべく頑張っていただきたいと思っていますし、特別利益に関しては緊急避難的だということでは私は納得できないんです。これは決めごとだと思います。それを特別利益で計上しているということ自体が間違っていると私は思います。出資金ということだったら累計になりますから、どのくらい入れたかということがよくわかりますけれども、特別利益になりますと収益と同じですから、年度年度で消えていくというかそういうもので、私はこういう扱いは会計では認められないのではないかと思いますので、ご所見をお伺いします。

 それから地域医療に関しましては、今部長がお話になられたとおりだと思いますけれども、やっぱりどのくらいのキャパというか、どのぐらいの患者さんがいるから、手術に対しても、何に対してもお医者さんはこのぐらいいなければいけないということを、やっぱり棚卸しではないですけれども、人数の把握を絶対して、それに奥州市として、胆江医療圏として対応する形を早くつくっていかないと、開業医の先生から聞いた話ですけれども、私たちはどこへ紹介してやったらいいのだろうかということがとても心配だと言っています。というのは水沢病院に行けば先生がいないから、これは胆沢病院、胆沢病院でも夜昼なく働いてやっています。どこでもそういうふうにしてやっているのですから、パンク状態にあるということを早く理解して、そしてこれは必ずここに紹介してあげてくださいということがはっきりすると、そういう問題が起きないかもしれません。医師不足ということはよくわかりますので、その辺のことをもう一度考えていただきたいと思います。

 それからブロードバンドに関しましては、直接は関係ないかもしれませんけれども、地域の若者たちはこのブロードバンド基盤整備を実現するために本当に一生懸命頑張ったんです。そして目標数値を出したんです。ですから、ぜひこのことを、何というか、私はその気持ちにこたえるのにはいろいろと時間もかかるということはわかりますけれども、何とかそこのところの働きかけを強烈にお願いしたいと思っております。

 それから防災に対しては、ぜひよろしくお願いしたいと思います。



○議長(小沢昌記君) 相原市長。



◎市長(相原正明君) 3点あったわけでございますけれども、まず出資金か特別利益かについては、これは会計上の決まりというか、適切なもので行うということで、この場で論争して決めるということとも違うかもしれませんので、そこはご提言を受けとめて、きちっと確認をして進めさせていただきたい。

 医師の医療連携等のお尋ねについては、ご提言を参考にして、生かして今後努力をしてまいりたい。

 ブロードバンド、笹森地区は、特に私自身も何回も要望、陳情を受けておりまして、何とかしなければいけない優先課題だと思っております。ご存じのように、申し込みに穴があいた場合は市が負担することというような、こういうことも会社としてはあるようです。ですから、私たちもそういう財政が絡むということになると、例によってほかの地域にどう影響するのか、そちらでもどれぐらい出さなければいけないのかということは当然考えますが、ただ、本当に地形的、地理的にも水沢の市街地と全く隣接していながら、一歩見えない境界を越えた途端に情報過疎地になるという、これは非常に問題があると思っていますので、何とかうまくいくように努力したいというふうに思います。



○議長(小沢昌記君) 11時30分まで休憩いたします。

               午前11時15分 休憩

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

               午前11時30分 再開



○議長(小沢昌記君) 再開いたします。

 休憩前に引き続き、一般質問を続けます。次、10番中澤俊明君。

          〔10番中澤俊明君登壇〕



◆10番(中澤俊明君) 私は、さきに通告しておりました2件について、市長にお伺いいたします。

 1件目は、米の消費拡大と米粉の普及拡大についてであります。

 奥州市は、合併したことにより米の生産量が県下で一番となりました。特にもひとめぼれは全国的にも高い評価で取引されております。しかしながら価格の低迷、主食用米の需要が年々減少しております。食料自給率も39%に下降している状況にあります。原油の高騰や小麦、トウモロコシなどの産出国の輸出制限や価格の高騰、化学肥料の高騰などで、農業の置かれている状況はますます厳しくなってきております。一方、輸入食品の安全性の問題もあり、消費者は生産履歴のはっきりした安全な食料を求めております。

 農水省は、食料自給率の向上に向けて水田を最大限に活用するため、主食用米の需要拡大のため、米粉や飼料用米の新たな米利用の本格化を推進するとして、農業改革基本方針を示しました。パンやめん類などに米粉を積極的に活用することを示しました。

 米粉用の米が新規需要米として農家や生産団体が米粉の製造販売者と契約すれば転作作物に認定され、産地づくり交付金の対象にもなるとしております。主食用米の生産調整で約40%の転作水田があり、その中で米粉用の米の生産、そして販売流通を奨励されているわけであります。米栽培農家から見れば、本来の水田に適した水稲を、一貫した水稲栽培ができること、転作しやすいなど利点はありますが、生産コストや流通など乗り越えなければならない問題もあると思います。

 12月3日の新聞報道によりますと、国が食料自給率を10年後に50%にするという記事が踊っておりました。米の消費拡大に向けての具体策として、国際小麦相場の高騰をきっかけに、パンなどへ新規需要が広がりつつある米粉の生産量を2007年度の1万トンから50万トンと50倍に拡大するとし、新規需要米に具体的な目標を政府が示したのは初めてのことと報じておりました。また別の報道では、県は来年1月、全県米粉パン学校給食の日を実施するとして、県産米の消費拡大や地産地消の意識の啓発がねらいであることと、参加を希望する県内の小・中学校では486校で給食を実施する、そして給食を実施する学校の約8割に上るとのことです。実施する学校に対し小麦粉パンとの差額、1食分価格は9円ほど米粉パンが高いのですが、この分は県と農協中央会が助成するとのことであります。提供する米粉パンは、県南産ひとめぼれ米粉30%、県産小麦50%を使ったものを予定していると報道されておりました。

 以下についてお伺いをいたします。

 奥州市の現在の米粉生産状況、米粉製品の普及状況はどのような状況にあるのか、また今後の米粉用米の生産需要拡大にどのように考え取り組まれるのか、お伺いいたします。

 2件目は、道路整備についてお伺いいたします。

 市道整備についてはたくさんの未整備道路があり、陳情・請願など繰り返し要望されているところであります。

 11月30日報道されました都市整備部に関するアンケートとして、市内交通環境の向上で取り組みが必要なことに関しては、一番要望の多かったのが生活道路の充実がトップと報道されておりました。しかしながら、財政難を理由に進展していないのが現状であります。

 市発注工事であります市営工事においては、土木建築工事、造成工事などが年中進められているわけですが、その工事の中で発生土として残土、不用土が出てくることが通常あると思います。また別用件で発生土ができることもあると思います。土量はそれぞれの工事によって、量とか運搬距離が違ってくるわけですが、この発生土を未整備計画道路に使用し、道路形態をつくるために転用することが必要だと思います。計画的にこのような作業を行うことによって、一歩一歩道路整備に近づくことになり、また経費の節減にもつながることと考えますが、現在、このようなことについて、実態としまして実施されているのか、お伺いいたします。

 以上、登壇しての質問を終わります。



○議長(小沢昌記君) 相原市長。

          〔市長相原正明君登壇〕



◎市長(相原正明君) 中澤俊明議員のご質問にお答えをいたします。

 まず米の消費拡大についてのお尋ねでございます。

 米の消費拡大が進まない状況の中で、全国的に米粉の利用推進がうたわれております。国においても各農政局単位に米粉利用推進協議会を設置しながら、各地域に合った利用推進を図ろうとしているところであります。国の政策としては、食料自給率の向上と米の消費拡大を目的に、米粉、飼料用米等の飛躍的利用拡大に向けた供給体制の整備として、生産拡大や必要な機械、施設の整備などを総合的に支援することになっております。

 県内での米粉の生産量でございますが、ここ数年460トン前後で推移をしており、その内訳は、菓子用が約97%、米粉パン用が約3%と見ております。市内における米粉の状況ですが、江刺区の農事組合法人原体ファームで米粉パンを平成17年から製造販売を行っており、年間使用量は江刺区産の米約13トンと聞いております。また胆沢区の小山製麺ではもち米うどんを製造しており、胆沢区産のもち米約2トンを利用していると伺っておりますし、5月からは前沢区のパン屋さんでも試験的にふるさと農協から米粉の供給を受け、米粉入りパンの製造販売をしております。

 今後、米粉の利用を拡大するためにはということで申し上げますと、原料価格の低減と流通体制の整備、加工技術の開発普及、安定的な販路の確保が課題となっているところであります。米粉の普及促進は申し上げたような課題はありますが、米の需要拡大や水田の有効活用に資するものであることから、岩手県などが促進しております加工用米の増産や施設整備については、両農協と連携を図りながら推進に努めてまいります。また教育委員会とも連携を図りながら、学校給食への取り組みについても進めてまいりたいと考えております。

 次に、道路行政にかかわるお尋ねでございます。

 建設工事の発生土を拡幅改良予定地等に転用して道路整備の促進を図ってはどうかとのご提案でございます。

 現在、公共工事におきましては、工事発生土を初めとする建設副産物について、発生の抑制、再利用の促進及び適正処理の推進の3つを柱として実施しているところであります。例年、県が中心となりまして、公共工事土量調査を年2回実施しており、その調査結果の資料などを活用して地区内工事相互の利用調整を図るなど建設発生土の有効利用の推進を図っております。このことは地区内の国・県・市町村の調整を行うことにより、公共工事のコスト縮減にもなっているところであります。現場によりましては、再利用の不可能な不良土が発生することがありますので、その場合には場外搬出し適正に処理することもあります。

 今後とも建設工事により発生する土砂を有効活用し道路整備等に再利用するよう努めてまいりますが、圃場整備事業による市道創設用地等にあっては、盛り土した状態で未整備の箇所が相当数ありますが、草刈りなど地域皆様による維持管理のご協力もあわせてお願いしたいと考えております。

 以上であります。



○議長(小沢昌記君) 中澤君。



◆10番(中澤俊明君) ありがとうございました。

 何点か再質問させていただきます。

 今、奥州市の中でも、米粉の利用というのはある程度されているということでございますが、まだまだこれからということでございます。そう思います。

 統計によりますと、食料用の小麦の87%を輸入に依存しているということでございますが、輸入の小麦が550万トンあるそうですが、これの10%を米粉に置きかえるということにすれば、食料自給率が1%上昇すると試算されております。県あるいは市内で米粉が生産供給され、パンやめん類に米粉を置きかえることが進むと、食の安全や安定供給、地産地消の拡大にもつながるものと思います。市長は議会において、国の方針にのっとって農政を進めると常日ごろ話しておられますが、これについて再度所見をお伺いいたします。

 また、道路整備についてであります。

 このような発生土といいますか、リサイクルといいますか、それの転用というのは非常に期待されるところでございます。

 道路が狭くて未整備ということで、凍結した交差点、これ実際にあった話でありますが、そこから近い人が急病で救急車を呼んだということがございました。狭い交差点で救急車が動けなくなってしまった。これはハンドルの切り損ねとか、運転が悪いとかということではなく、道幅など道路条件が悪かった。そういう厳しさがあったということで、やむを得なかったこととは思いますが、急遽2台目の救急車に来てもらって、大事なくその場は終わったというようなこともある。また、ひとり暮らしの高齢者の方が定期的に病院に通う。これをタクシーを使ったり、親戚の車で送り迎えをしてもらっている方ですが、特に冬期間、道幅が狭く、何回となく脱輪をして困っているなど、たくさんの同じような話をもらっているわけですが、このようなことがなるべく早く解消されるように積極的に進めるべきだと思いますが、これにつきましてご所見を伺いたいと、そのように思います。



○議長(小沢昌記君) 相原市長。



◎市長(相原正明君) 米粉の活用については、大変大事な問題、課題だと思います。米パンができたときも大変な人気で、なお続いておって、値段は割高なんですけれども、きちっとつくっただけ売れるというふうにも伺っております。

 なぜ、東北地方のようなこういう米どころ先進地域に、こういう米パン的な、うどん等もあるでしょうが、育たなかったのかと不思議な話だとは思っていまして、むしろ関西のほうがつくったままの米で勝負はできないので加工でいこうということだったのかなという感じも、いろいろな話から推察されるところですが、もっと米どころ東北において、こういう米粉を活用した、ご質問にもありましたような形態をより取り入れていくべきだと思います。それがまた、農家なり、農業生産法人なり、集落営農でやる場合に、新たな経済的な意味での力にもなればさらにいいことだと思いますので、そういった取り組みを推進すべきだと思いますし、必要な支援を国も県も市も行っていくことが今後の方向性としては大事だという思いでございます。

 それから道路の関係ですけれども、確かに先般の質問にもありましたけれども、この創設用地などで用意はしても、そのままになっているというようなことも含めて、一気に解決はできないにしても、ご提言のような工夫をしながら、特に、今お話のような救急車が2台も来ざるを得なかったとか、ひとり暮らし高齢者の困窮した道路事情というのは、緊急性を持って何とか改善をしなければいけないという思いでございますので、今後具体的に地点なり路線なりを把握しながら、そういう工夫を持った取り進みに努力をしてまいりたいというふうに思います。



○議長(小沢昌記君) 午後1時まで休憩いたします。

               午前11時52分 休憩

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

               午後1時 再開



○議長(小沢昌記君) 再開いたします。

 午前に引き続き、一般質問を続けます。次、14番千葉悟郎君。

          〔14番千葉悟郎君登壇〕



◆14番(千葉悟郎君) 通告しておりました2件について、市長並びに教育委員長に伺います。

 まず、環境行政における公害除去対策について、市長にお尋ねいたします。

 私が所属する建設環境常任委員会は、10月31日所管事務調査で、江刺区の化製業事業所である東北油化株式会社を現地調査しました。東北油化株式会社は、今年の市当局の臭気公害検査等の基準オーバーとその改善対策の不備ということで、豚プラント関連施設が7月22日から1カ月余りの操業停止を受けました。ところが、この間、処理しきれない倉庫内の原材料の腐敗が激しく悪臭が多発し、近隣地区からの苦情が殺到したり、また、この工場の浄化槽の管理不十分により、汚濁水が多量に広瀬川に流入するということもあり、浄化槽が修復するまで一切の操業の停止を保健所から指導を受けております。その後9月に入り、改善が図られたとして操業停止が解除されております。本常任委員会は、10月の部門編成がえで環境部門が加わりました。そのためこの一連の状況を重視し、調査したところであります。

 東北油化株式会社のその後の悪臭発生状況、操業状況、また工場環境等を含めた所管事務調査であり、8月に交代した地元出身の社長さんから、工場内の案内と改善箇所、化製処理等の説明を受けました。なお、この時点において、プラントの稼働率は、豚ラインは100%とのこと、ただし牛ラインの2カ所で30%程度とのことでした。そのため保管の原材料に手つかずの状態であり、時々悪臭が発生しているようでありますが、今のところは地域住民等からは苦情の電話等はないようであります。

 そこで質問します。

 市長は、東北油化株式会社の臭気測定の基準値オーバーによる改善対策の不備に対して、7月に実施した1カ月を超える操業停止を行いました。今後もこの企業に対して、基準値オーバーの場合はこの方策が臭気公害除去対策の最善策と考えているのでしょうか、お聞きします。

 次に、学校図書館司書配置にかかわって教育委員長にお尋ねします。

 この学校図書館司書配置については、昨年の6月議会において、旧水沢市の教育立市実現の一つのい特色と位置づけ、小・中学校の全校の図書館に司書を昭和40年代前半から配置し、現在に至ることを説明し、合併した他の区の学校にも拡充配置すべきと提案し、奥州市教育委員会の理解のもと、今年4月から、江刺一中と岩谷堂小学校に配置されました。その後、何回か学校を訪問しました。新刊の案内掲示や分類ごとに整理された書棚の図書館は、児童・生徒にとって利用しやすい雰囲気を醸し出していると感じてまいりました。また、岩谷堂小学校の図書館を訪問した際、5人ほどの保護者の方々がおりましたが、本の修繕のボランティアの人たちであることがわかり敬服いたしました。

 そこで質問ですが、初めて江刺区の2校に配置された学校図書館司書の当該校の管理職等の評価と来年度の拡充配置の計画についてお聞きいたします。

 以上、登壇しての質問を終わります。



○議長(小沢昌記君) 相原市長。

          〔市長相原正明君登壇〕



◎市長(相原正明君) 千葉悟郎議員のご質問にお答えをいたします。

 公害除去対策のお尋ねでございます。

 東北油化株式会社に対しましては、ことしの1月10日付で、4月30日までに臭気を条例の規制基準値内に改善するよう命令を行い、7月16日付で使用禁止命令、7月22日から8月31日までの間ですが、命令を行いまして、悪臭を規制基準以内に改善して操業するよう指導してまいったところでございます。

 同社におきましては、社長交代、原料の運搬方法の見直し、施設設備の改修に取り組んでいるところであると承知をしております。さらに浄化槽が破損したことによって、8月20日に全面操業停止をして浄化槽を修復するよう、保健所が指導を行ったところであります。現在は、修復後の浄化槽の立ち上がり過程での処理能力を考慮し、豚プラント80%、牛プラント50%の稼働率となっておりますが、関連するためますの設置工事や浄化槽回転盤の交換工事など自主的な改善も行われております。最近は周辺パトロールや事業所内調査においても原料の野積みの状態はなく、飛び交うカラスやトンビなどの数もかなり減っておりますほか、悪臭は特段に減少していると感じております。

 なお、市の臭気測定は、豚・牛の両プラントが通常稼働となった以降に抜き打ちで行うこととしております。まだ十分ではありませんが、改善に向けた具体的な動きが見られますので、市としましては、県など関係機関と連携しながらも、今後も改善に向けた指導を進めてまいりますとともに、条例の規制基準値を超えることのないよう、処理能力に見合った操業を行うよう厳しい監視と指導を行い、畜産振興や雇用確保の面からも事業場が地域と共存していけるように努めてまいりたいというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。



○議長(小沢昌記君) 鈴木教育委員長。

          〔教育委員長鈴木秀悦君登壇〕



◎教育委員長(鈴木秀悦君) 千葉悟郎議員の学校図書館司書の配置についてのご質問にお答えいたします。

 現在、奥州市では、常勤、非常勤の職員を合わせて19校の小・中学校に図書館司書及び学校図書館事務補助を配置しております。江刺区におきましては、岩谷堂小学校と江刺第一中学校の2校に学校図書館事務補助を配置しております。

 図書館事務補助の主な業務内容としては、児童・生徒に対する図書館利用指導、図書館内の整理整頓、図書委員会での指導、図書館だより等の発行などを日常的に行っております。また、授業時間においては、例えば、国語の導入場面でのブックトーク、教室での読み聞かせ、読書に関係する必修クラブを受け持っての指導、図書まつりなどの学校行事の中での指導、さらに総合的な学習の時間や社会科の学習の時間における調べ学習をサポートする指導など多様な業務を担い、図書の利用環境の向上に役立っております。

 学校図書館事務補助の配置により、図書の選定や発注、納入後の登録、蔵書の貸し出し・返却等の管理事務、図書室内の環境整備や利用促進を図る取り組みなどの運営業務、児童・生徒への直接的な学習支援が行われ、適切な図書館運営が保たれるとともに、児童・生徒の目的によって本を利用しやすい環境づくりが可能になっております。

 学校図書館においては、業間時間や昼休み、放課後に貸し出しを行うことが多く、専任の図書館担当者がその業務や指導に当たることによって、学級担任や他の職員が通常の業務に当たることができ、図書館司書等の配置による効果は大きいものがあります。

 学習指導要領の改定により、これまで以上に読書活動が重視されております。日常的に読書に親しむこと、学校図書館を計画的に利用し、必要な本や文書などを選ぶことへの取り組みが求められ、学校図書館利用の推進に係る学校図書館司書の役割は、今まで以上に大きくなってくるものと考えております。もともと学校図書館は、司書あるいは事務補助などその関係職員が配置されれば、幼い子供たちでありますので、休み時間等に図書館に電気がついている、ストーブがたかれて暖かいというと、どうしても行ってみたい、行きたいというふうになるし、何よりもそこには笑顔が待っておりますから、おのずと子供たちの読書量は、配置されるかされないかでは、まるで大きく違ってくるものであります。そういうことで、図書館司書等の配置につきましては、市の総合計画の中に位置づけており、配置の拡充を図ることとしております。新年度においては、新たに江刺区小学校1校、中学校1校、衣川区の中学校1校に配置を拡大する方針で予算要求をしております。

 以上であります。



○議長(小沢昌記君) 千葉悟郎君。



◆14番(千葉悟郎君) それでは、まず市長に質問したいと思っていますが、悪臭公害状況ということで、それをテーマにして今質問したわけですけれども、非常に単純だというか、その辺のところをちょっとお聞きしたいと思うんですが、市長は旧江刺市長ですから、この企業はどんな企業、どんな役割を果たしている企業だというふうに市長は理解されているのか、その辺をちょっと、すごく単純なことからちょっと質問していきたいと思っていますので、お話いただければと、こう思っております。

 それから教育委員会に質問したいと思うんですが、大変すばらしいご返答いただきまして感激しております。

 それで、本年度の2校の学校図書館司書の採用方法はどんなふうにして行われたのか、その辺をお聞きしたいと思っておりますし、また司書免許のある方々なのかどうなのか、その辺もお聞きしたい。

 それからもう一つ重ねて、今年度採用された江刺第一中学校の司書の方が1学期でやめられているんですね。その理由はどういうふうに把握されているのか、その辺をお聞きしたいと、こう思っております。まず、その辺お答えいただければと思っています。



○議長(小沢昌記君) 相原市長。



◎市長(相原正明君) これは化製場ということでございまして、まず市場に出荷して、いわゆる人間の食料となる部分のそういう生体、普通の解体をして、その処理をするところが一つは必要で、そういう機能を果たしていると、それから病気等で死亡した場合の死亡牛、豚もそうですけれども、そういうものを扱っているというふうに思っていまして、畜産振興上、欠かすことのできない施設であることもまたそうだというふうに、そんなふうに会社のことについては認識をしております。



○議長(小沢昌記君) 菅原教育長。



◎教育長(菅原義子君) 大変いい取り組みだとお褒めいただきましたので、なおこれからも拡充していくために、本当に採用の仕方が課題でございますので、これについて詳しくは部長のほうからお答えいたします。



○議長(小沢昌記君) 三浦教育部長。



◎教育委員会教育部長(三浦信子君) お答えいたします。

 今回、江刺区で2名の採用となりました。この2名の方につきましては、江刺市立図書館のほうに、そちらでも臨時職員を採用しているわけなんですけれども、そちらのほうに提出されてありました履歴書の中から選ばせていただいたということでございます。

 それから司書免許があるかどうかということでしたけれども、当初お願いしたお二人、それからお一人やめられましたので後からまたお願いした、合わせて3人についてはどなたも司書免許はございます。

 それから、やめた理由ということなんですけれども、個人的な事情もありますし、そこまで具体的には把握しておりませんが、ただこちらとしては短く切っての採用もやむを得なくそのようにしておりますので、そういう部分でのもっといい条件のところがあったのかもしれませんし、そこまでは個人的なことですので、こちらとしては把握してはございません。

 以上でございます。



○議長(小沢昌記君) 千葉悟郎君。



◆14番(千葉悟郎君) 市長、大方そのとおりだと思っております。確かに畜産業にとっては本当に重要なものなんです。この企業は、言うなれば、畜産業の終末処理と言ったら大変失礼かもしれませんが、最後のところをきちんと処理する企業なんです。これは昭和51年に北上市から江刺市に移転して操業を開始しているわけですが、当初から、実を言うと悪臭の発生があるということは言われて現在に至っているわけで、もう三十数年になるわけですが、そういうことで今回厳しく操業停止までかけてやられて、いい結果が出ているというふうに話されているわけですが、本来であれば、本当に地域住民の方々が、あるいは多くの方々がこれで悩まされない、もっと本当は手をかけなければならない大きな問題だったのではないかと思っているところですが……。

 それで、こういう公害というか、悪臭の視点ということもさることながら、実を言うとその視点を畜産業というものに変えて、畜産業の視点からやっぱり考えていかなければならない問題なんじゃないかと私は思うんです。本当の解決にならない。そういう点で、担当課は、実を言うと農政課とか農政畜産課、係かどうかわかりませんが、それのところも、これはフルに出て、やっぱりやらないと、本当の解決につながらないと、そう思うんですけれども。

 ただ、市長の答弁は、先ほど、確かに悪臭は減ってきているというふうに話されていましたけれども、その辺のところの、どうも市長の考えをちょっと聞きたいと、こう思うんですが、まず、そういうことです。

 それから、実を言うと、今部長が話されたんですけれども、私も何回か行ってお聞きしているんですけれども、校長からお聞きしたことでは、実を言うと、採用された司書の方々の勤務状況は一体どうなっているかなんです。実を言うと簡単に話ししますけれども、1学期でやめられたというのは、その後夏休みなんですね。夏休みの期間は全然お給料が出ないんです。ですから、先ほど教育委員長は、大変活躍していただいて、大変すばらしいと、ですからこの勤務状況をちょっと、教育部長になろうかと思っていますが、わかっていれば教育長でいいわけですが、その司書の勤務体系というか、そこのところをきちんとお話しいただければと、こう思うんですが、まずそこのところ。



○議長(小沢昌記君) 相原市長。



◎市長(相原正明君) 7月に操業停止命令をかけるときは、畜産振興部門にも大分相談をして、もし操業停止になって、あるいはひょっとすると、もっと破局的なことになった場合に、畜産振興上どういう支障があるのかということを相談をして、例えば八戸に行かなければいけないとか、東北地方ではこのほかにもう1カ所しかないとか、いろいろありまして、ただ、畜産サイドではだからといってそういう停止命令にクレームをつける立場にはないということで、やるべきことはしっかりやってほしいと、逆にそうではありましたが、ということで、畜産振興サイドでは、国の補助金含めて、こういう事業に支援はしているんですね。大きな補助を出していますので、ですから何もしていないということではなくて、それはそれでやって、あとは環境公害対策上やるべきことをやってほしいと、今、私のほうの命令をかけた立場は、あくまで環境公害条例サイドの立場でやっているわけですが、もし全面操業停止になると畜産農家が、じゃどこへ持っていったらいいのかということはあります。それはまた、さばき切れるのかという問題もあって、ですから、さっき申し上げたとおりなんですけれども、私たちが短期間であれ操業停止命令をかけたことが、畜産農家にどういう影響を与えるかは、それなりに調整をした上でやっているつもりではございますが、いろいろなサイドから課題はあると思います。では、ちょっと部長のほうから東北の状況を補足させたいと思います。



○議長(小沢昌記君) 菅原市民環境部長。



◎市民環境部長(菅原英記君) お答えをいたします。

 今の東北油化のほかに、東北には、花巻市の太田油脂、それから八戸市の三共理化、ここにありまして、東北では3カ所と、こういう状況になってございます。東北油化には、主に宮城県と岩手県から運搬されているということで処理をしているわけでございます。

 過般の操業停止の際には豚ラインだけだったわけでございますから、それは花巻でも処理できるわけですが、牛についても、浄化槽の破損の関係で、ある一定の期間、操業停止をせざるを得ないという状況がありましたから、期間限定ではございましたが、八戸市のほうに持っていって処理をしたと、こういうふうに聞いてございまして、期間のこともございましたが、そのときについてはどうにか処理ができたと、こういうふうに伺ってございます。これが全面停止になったときにはどうなるのかというようなことは、ちょっとまだはかり知れない部分がございますけれども、そうしたことがございました。



○議長(小沢昌記君) 菅原教育長。



◎教育長(菅原義子君) 勤務の仕方ということですけれども、これにつきましては、その条件通知書の中にも示しておあげしているんですけれども、午前8時30分から12時15分まで、それから1時から5時15分までというふうにお願いをしております。ただ、校長のほうでお願いをしたいというような日や、またこれは別枠で賃金をお支払いしますというふうな、そういう条件がついておりますけれども、夏休み、冬休みは、どうしても勤務的に休んでいただいたほうがいい状況が続きますので、そういうところにつきましては、子供たちが休み中に登校して3回、4回、5回というふうに、学校ごとにそれぞれ決めておりますから、そういうところには日割りでお願いをするというふうな、そういう形にさせていただいております。



○議長(小沢昌記君) 千葉悟郎君。



◆14番(千葉悟郎君) ちょっと質問をこちらを先に、教育委員会のほうにお話を先にしたいと思っていますので。

 1日の勤務時間も、それもそのとおりわかりますが、何か、どう言ったらいいんでしょうか、この採用された形もさることながら、それはそれで江刺の図書館の嘱託職員を採用するときに、これは図書館のですから嘱託職員なんですが、そのときに1人採用されているんですが、10人ぐらいの方々がおいでになって、そういうことで今度は奥州市で小・中学校で司書の方ということで、そこから声をかけられておいでになった方々なんですけれども、それはそれでまず採用されているんですが……。

 私が何を言いたいかというと、この教育委員長が言う、本当に司書の役割というのは大変すばらしいと言いながら、実を言うと、給与も勤務と言ったらいいのかな、アルバイトなんですね、置かれている立場というのは。言うなれば、学校に来て、本当に教育の場でも占める割合なのに、本当にアルバイトなんです。社会保険も何もない、雇用保険もありません。もしあるんであれば、お話いただければいい、私が行って調べてコピーまでもらってきておりますけれども、そういうことで、その辺のこと、もしあればお話いただければと思うんですが、全くアルバイトで、通勤手当も何もないんですね。金額も私わかります。1日の勤務、あるいは時間等でやっているのかもわかりませんが、全くアルバイト的な形で非常に不安定な状況、言うなれば、今2人採用されている方は、20代半ばと20代後半の若い女性の方なんですけれども、そういうことで、私見ていて、あれぐらい張り切ってやっておられる方々に、教育の場もそうですけれども、本当にすばらしい活動をしている若い方々に、何と言ったらいいか、ワーキングプアみたいな、そういう形をつくり出しているんじゃないかなというふうな感じが非常にしてならないのです。これぐらい大変すばらしい仕事をやっていただいている方々に、何か元気が出せないような、またお願いもできないようなそういう状況が出ていることに、非常に私は悲しくなっているんです。そういうことで、もし、こういうことまで手だてしているんだということを言うんであれば、もちろんお答えをいただきたいと思っているところです。

 それから、市長、畜産業ということを特に強調されてましたんで、私も実を言うと、その視点がうんと大事だと思うんです。それで、これ、会社の案内なんですけれども、今、市民部長がお話しされたんですけれども、この原材料が入ってきているということは、もちろん岩手県もそうですが、宮城県ばかりじゃないんですよね。秋田県からも山形県からも入っているんです、これ。岩手県に2カ所あるんだけれども、実を言うと、今の企業が、例えば確かに補助金をもらってそういう保管庫、言うなれば原材料を入れる保管庫もきちんとそれなりにだんだん応じて広くなっていったという、そういう何もないんですね。ですから、だんだん食生活が変わってきて肉を食べる人たちが多くなってきて、それに応じて牛や豚だとか鶏だとかたくさん飼う、そういうことがもちろん奨励されているわけです。そういうことに応じて、やっぱり行政側もそれなりにきちんと考えていかなければならない。ただ、これが江刺市、奥州市でやれということを言っているんじゃないんです。ただこれは、恐らくは、基本的には県あるいは国が考えなければならない。それを、言うなれば、被害を受けているというのは地域のそういう方々なんですよ、悪臭で。ただ悪臭を除去すればいいといったって、来年になったら出てこないという保障は何もないんです。30年間やってきたんです、これ。ただそれの繰り返しだけです。

 だから、根本的な解決策というものを早く議論していかなかったら、これは大変な問題になると、そのことを私は言いたいんです。ですから、これはもう積極的に、本当にこっちから県や国に働きかけて、やっぱり新たなものをつくるのか、あるいは今の工場を広げるような形にしていくのか、やっぱりその辺のところを議論する、そういうことをやらなければだめなんだということを私は市長に言いたいんですけれども、その辺どうなんですか。



○議長(小沢昌記君) 相原市長。



◎市長(相原正明君) 非常に基本的な大きなお話ですので、そういう論があってしかるべきとも思いますし、お聞きをしていきたいと思いますが、さりとて今の私たちのほうの考え方は、長年いろんな問題を起こしてここまで来ましたけれども、ようやく伝家の宝刀をことし抜いたわけです。抜いて切ったと言えばしかられますけれども、相当な血も出たと思います。このことによって、今後は断固たる措置を躊躇なくやりたいというふうに思っておりまして、そのことによって会社自体がもう成り立たなくなる可能性もあるし、それが畜産振興上はといっても、今お話のように東北一円で考えるべき問題でもあるわけですが、そういう畜産部門として取り組まなければいけない課題でもあります。

 ということで、現実的には、やはり今の対応をやって、ことし一定の成果がありましたので、お話しのような論点もいろいろ広く論議をしながら、ただ余りこういう話をしたときに、だったらば撤退させろというふうに短絡的にいくと、これもなかなか容易でないなということもあって、今は守るべき基準を守らせる、ただお話のように、もっと根本的に考える道もあるのではないかという、これは確かに国・県が乗り出さないと、現実的には話だけに終わってしまうと思いますが、そんなお話、ご提言をいただいたというふうに受けとめさせていただきたいと思います。



○議長(小沢昌記君) 菅原教育長。



◎教育長(菅原義子君) 本当に19名の司書さんたちに、各学校で先生方の輪の中に入ってもらって、そして図書室に行けば子供たちにも慕われて、楽しく仕事はしていただいていると、そう思っております。にもかかわらずというご指摘だと思うんですけれども、社会保険ということで4つのものに、健康保険とそれから厚生年金保険、雇用保険、それから公務災害補償または労災保険ということで、これについては先ほど申し上げた勤務条件通知書の中に、これにありますよということについては、本人にはお渡しをしておりますので、こういうふうに入っております。そういうことで、議員からのご指摘は本当に重く受けとめてまいりたいと思います。



○議長(小沢昌記君) 千葉悟郎君。



◆14番(千葉悟郎君) 最後になろうかと思っていますけれども、市長、やっぱりそういう一番の原点は公害というか、悪臭の被害を受けている人たちなんですよ。そこに視点を置いてやらないとだめで、確かにそれが今回の伝家の宝刀を抜いたという、それはもちろんそのとおりだろうと思っていますが、それは奥州市というか、そこのところで行われる最大のことをやったわけです。けれども、根本の解決にならないんじゃないのかということを私は言いたいんです。来年は、じゃ出ないかという保障は何もないんです。だから、根本的なことも、そういう面も、畜産業のそういう視点からも、やっぱり本当にそこを考えていかないと大変な問題になるんじゃないかと思うんです。だから、その辺のところを、やっぱりそういう部署もあるわけですから、そこのところにやっぱり働いてもらう、その辺のところでやってもらう。環境ももちろんそうです、環境部も一生懸命やらなければだめだと思いますが、農政部か何か、その辺のところも積極的に県や国に働きかけて、やっぱりこういう状況を除去していくんだと、そして市長が言う快適な市民生活というか、快適な地域社会を送れるという、そういう状況をつくり出していくことが、私は市長初め行政側の使命だろうと思っていますので、ですから、その辺のところの決意をお聞きしたいと、こう思っております。

 それから、教育長から承りました。そういうことで、若い方々が本当に元気で働けるような、言うなれば、我々のこういう足元に、何か啄木の歌じゃないけれども、「働けど働けど なお我が生活(くらし)楽にならざり ぢっと手を見る」なんていう、そういう歌にならないように、そういう状況が、実を言うと、私は、状況があるということを調べて、本当に我々はそれをやっぱりここで議論し、よりよい方向に持っていかなければならんじゃないかなと、そう思っているところですので、教育長がそういうことをお話されるというのであれば、もちろん再度私自身も調べなおしてみたいと思っていますので、もう一度その辺のところの決意をお話しいただいて、終わりにしたいと思っています。



○議長(小沢昌記君) 相原市長。



◎市長(相原正明君) 決意をということでありますが、やっぱりここにあるということは、地元の雇用にもなるし、地元畜産農家にとっては近くにあるほうが非常に利便性は高いです、税収も上がりますし、だから、一種の誘致企業でもあるので、そこで、今、私のほうの責任ある立場としては、そういう存在、畜産振興に果たす役割も認めた上で、しかし守るべきことは守ってもらうし、それが一定の強制力を持たなければいけない状況であれば、それは大変つらいことだけれども、地域住民のためにやりますということで、今後ともそうです。

 ただ、お話のような論というのは、非常に根本的な解決を目指すものとして、傾聴に値するといえば何ですけれども、立派なお考えだと思います。しかし、こういう問題というのは、やっぱり一定の議論があって、世論の動きというものの中で形成されていくものだと思いますので、今、私のような立場で直ちにそうしますと言うには、もう少し論議が必要なのかなという思いでございます。



○議長(小沢昌記君) 教育長。



◎教育長(菅原義子君) それぞれの方々が何年ぐらい勤めていただいているかということのデータを今、準備してもらうんだったなと思ったんですが、ある小学校では30年近く勤めていただいている、そういう方もいらして、やはりこの仕事を意気に感じてやってくださっているということは、私は本当に感謝しております。ですので、そういう方々に報いるようなことを考えていかなければならないというふうに思っておりますので、そんなふうに受けとめてまいりたいと思います。



○議長(小沢昌記君) 1時55分まで休憩します。

               午後1時41分 休憩

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

               午後1時55分 再開



○議長(小沢昌記君) 再開いたします。

 休憩前に引き続き、一般質問を続けます。次、39番佐藤建樹君。

          〔39番佐藤建樹君登壇〕



◆39番(佐藤建樹君) 文化財行政について4点質問します。

 文化財資源の活用と保存、調査の方針に、市長、教育委員長にお伺いします。

 埋蔵文化財は、大地に刻まれた歴史であります。1950年に文化財保護法が制定され、法律上で文化財は、有形文化財、無形文化財、民俗文化財、記念物、伝統的建造物群の大きく5つの分類に分けられています。特に埋蔵文化財は、有形文化財から分離、独立の章として設けられました。初めて法的に遺跡を定義し、遺跡の調査手続を規定した点で、文化財保護法制定の意義は大きいものです。

 我々は、過去の文化遺産をどのように受け継いでいるのだろうか、考古学の役割や遺跡の活用に思いをはせ、質問1の寺田遺跡の調査の経過と標柱の設置について伺います。

 平泉文化を支えた一つ、重要な鉄の文化周知遺跡の寺田遺跡は、後三年の役の後、平泉文化の祖、藤原清衡が豊田舘に入り、戦乱に荒れた土地に、およそ900年前、江州より、今の滋賀県から鋳物師を招聘、一団は伊勢湾から海上を大船渡湾に上陸との伝承があり、豊田城周辺は北上川に近く、北上山系の砂鉄資源に恵まれ、人首川、殊に伊手川は砂鉄の川で、良質の砂鉄を多く産出しております。「いで」とは、砂鉄の下流の意味です。清衡が平泉に移っても、鋳物師団は鋳造適地として残留、数箇所で、なべ、かま、農具を生産、河川の変遷により、下流の羽田地区羽黒山一帯が鋳造地になり、北上川の移動により、気仙郡田茂山の鋳物師、及川一族が羽黒山鋳物師を継ぎ、水沢鋳物として平泉の鉄の文化を現在に地場産業として新幹線駅内に立地しています。

 質問の寺田遺跡は、豊田舘から西南1キロ、人首川沿い、現在の豊田橋下流200メートルの松の木橋のたもとにあります。今の人首川は、元和年間に開削された新川ですので、当時の地形は一変しております。一説には、鎮ヶ岡が鋳造場と言われ、明確を欠いています。寺田遺跡は、江刺区ただ一つ鋳物鉱滓を出土するところとして知られ、平成4年、圃場整備工事中に、鋳物炉跡、鋳型、大量の鉱滓に工事が中止になりました。豊田舘周辺は、江刺としては最も早く開けたところで、餅田村と称し、餅田七軒と名乗る家が現存します。清衡に招聘された近江の鋳物師の帰化一族に、高野、菅野、大石、長田が姓氏録に見えます。鋳物師の近江の国とは、天平年間に奈良の大仏鋳造に百済から多くの職人を招き、大仏開眼後は琵琶湖周辺に土地を与え帰化させたところで、現在の栗東市周辺に帰化した鋳物師の子孫が平泉造営に招かれたとの伝承は、寺田遺跡松の木鋳造の子孫、千葉利三郎氏は、先祖は近江であると、郷土史家、故小林先生の著書に記述されております。

 河道変遷により、鋳造場の時代特定の調査がないまま、工事によって破壊されたことは大変残念です。標柱の設置についての所見を伺います。

 2として、文化財標柱の新設、更新の現況や年次計画をお聞きします。

 3として、文化財調査委員会、審議会の奥州市の活動方針をお知らせください。

 4として、平泉世界遺産と奥州市文化財の関連周知の対応について伺います。

 奥州市は、平泉文化の発祥地として、豊田舘より平泉遷都、東上りを、相原市長発案で一大歴史絵巻を再現、この秋挙行、好評を受け継続行事の報道がありました。そのためにも、原点である豊田舘、五位塚の整備について、観光客のためばかりではない、奥州市民が共有の誇りとする文化向上をもたらす周知が必要と思います。

 問題点として、世界遺産決定後、見学、観光客が大挙して来たからといって、いつまでも新鮮な興味は長続きしません。吉野ヶ里遺跡や三内丸山遺跡も観光客が減少、明日香村も観光客が減少し、当てにしていた観光収入も期待できなくなりました。観光客は一時的な来訪者になりやすく、当然のように足が遠のきます。どれほどの観光客を多く集められるかとそろばんをはじくのではなく、遺跡や文化財がいかに多くの人たちとともに語り伝えられたらよいのか考えるべきと思います。歴史文化遺産を伝承するのは、市民本来の目的であります。

 仙台の青葉城に伊達政宗の騎馬像の銅像があります。豊田舘に清衡の、銅像ではなく鉄にこだわった鉄の像が望ましいと思いますが、世界遺産決定記念として、これを推進する考えがあるかどうか。検討ではなく、推進するか考えるかどうかをお伺いして、壇上での質問を終わります。



○議長(小沢昌記君) 相原市長。

          〔市長相原正明君登壇〕



◎市長(相原正明君) 佐藤建樹議員のご質問にお答えをいたします。

 私のほうからは、文化財の活用と世界文化遺産の2点についてのお答えを申し上げます。

 最初に、文化財資源の活用ですけれども、基本的な考え方といたしまして、奥州市総合計画の目指すべき都市像として、「歴史息づく健康文化都市、産業の力みなぎる副県都」を掲げております。このご質問の文化財資源には、九州の大宰府に対し、東北のかなめとして設置されました鎮守府が置かれた「胆沢城跡」や、日本最北端の前方後円墳「角塚古墳」、縄文時代の大規模環状集落「大清水上遺跡」、平泉藤原氏関係の「豊田舘跡」、さらに日本最大のかやぶき建物「奥の正法寺」等々、数多くの歴史遺産があります。これらは、奥州市の風土と歴史を構成し、13万市民が心を一つにする共通基盤であり、郷土づくりや市民活動に生かす重要な歴史資源と理解するとともに、平泉の文化遺産とともに一体的な活用を図る必要があるというふうに考えております。

 次に、平成23年度の世界文化遺産登録を目指す平泉の文化遺産と文化財の関連、位置づけであります。

 これも、総合計画の副県都を目指す戦略プロジェクトであります世界文化遺産を核とした文化交流観光プロジェクトにおいて、世界文化遺産と連携した歴史資源の活用を明示したところであります。本年度は奥州市、一関市、平泉町の子供たちを対象としたときめき世界遺産塾を立ち上げ、児童向け世界遺産ガイドブック、私たちと奥州の世界遺産を利用しながら活発な活動を展開しているところであります。さらには、史跡巡回バス、奥州藤原ロマン号の試験運行を実施するとともに、市内の歴史文化遺産を紹介するパンフレットの年度内発行を目指しております。また、ご質問にもありました清衡公遷都行列の開催によって、世界文化遺産登録に向けた市民の思いを強くしたものと考えております。

 特に、平泉の文化遺産を全国に発信する特別展平泉が、11月14日の仙台市博物館会場から始まり、来年には九州の福岡市博物館、東京の世田谷美術館を巡回展示する計画であります。奥州市からは、黒石寺の持国天立像、広目天立像、伝慈覚大師坐像、江刺藤里毘沙門堂の毘沙門天立像及び脇侍像、衣川川西大念仏剣舞の由来書、猿装束、太鼓、笛などが出展をされております。この特別展開催によって全国的な関心が高まり、みちのくの浄土の旅に多くの方々がおいでいただけるものと期待をしております。

 さらに、文化財所管の教育委員会と連携を図り、ご期待にこたえるべく、積極的な事業展開を図ってまいるところでございます。

 お尋ねがありました、銅像ならぬ鉄像については、そういった中でいろんなご意見があると思いますので、これは検討ではなく研究をしてまいりたいというふうに思います。

 以上です。



○議長(小沢昌記君) 鈴木教育委員長。

          〔教育委員長鈴木秀悦君登壇〕



◎教育委員長(鈴木秀悦君) 佐藤建樹議員のご質問についてお答えいたします。

 圃場整備に伴い平成4年に発掘調査された江刺区愛宕の寺田遺跡では、竪穴状遺構と鋳型や鉄のかすを捨てられた場所が見つかり、製鉄関係の遺跡と想定されたところでございます。現在、この遺跡は盛り土により保存されており、新たに発掘調査を計画する段階にないと考えております。ご質問の出土遺物には、鋳型や鉄かすのほか、ふいごの羽口、16世紀末から17世紀初めの唐津焼きの陶器があり、遺物は県教育委員会の移管を受け、旧江刺市教育委員会が保管してきたところでございます。

 遺跡への標柱設置は、旧市町村ごとの異なった状況を踏襲している現状にあり、ご質問の寺田遺跡は未設置でございますが、すべての遺跡に設置することが理想としながらも、市内には1,090カ所の埋蔵文化財保存地が存在し、未設置箇所も相当数に上り、新たな設置は難しい状況にあると考えております。有形文化財や天然記念物に対する標柱等設置の現状につきましては、傷みの激しい既存のものを主眼に、平成20年度は標柱13本と説明板2基の更新を実施しているところでございます。

 奥州市文化財保護審議会は、奥州市文化財保護条例が規定する市指定文化財の指定及び解除、文化財の保存及び活用に関し、特に重要な事項に関する教育委員会の諮問機関で、考古学、民俗学、歴史、古建築分野の専門研究者4名と、奥州市文化財保護調査員5名で構成、年2回開催しております。審議経過としましては、旧市町村それぞれで異なる指定基準の統一、奥州市としての新たな文化財指定に向けた課題等の整理を中心に議論をいただいてきたところでございます。

 なお、市指定文化財候補案件の調査、文化財の保護活動及びパトロール、その他地域文化活動の支援及び助言を目的に奥州文化財保護調査員を委嘱しております。調査員は、旧市町村で設置しておりました文化財調査委員会の先生方にそのままお願いし、活動内容はさきにご説明したとおりでございますが、特に本年度は、国・県・市指定の有形文化財及び天然記念物の確認調査を延べ14日間にわたり実施しております。

 次に、世界文化遺産と市内文化財の関連及び調査についてお答えいたします。

 平成23年度の登録を目指す平泉の文化遺産との関係では、構成遺跡の白鳥舘遺跡、長者ヶ原廃寺跡と胆沢城跡、角塚古墳、大清水上遺跡、さらには藤原氏関連の豊田舘跡や五位塚、衣川区の接待館遺跡などを連携させる奥州市全体の活用が重要と認識しております。

 教育委員会としましては、副県都市を目指す戦略プロジェクトの世界文化遺産を核とした文化交流観光プロジェクトを受け、平泉文化遺産の出発点となる胆沢城跡の整備活用を検討するとともに、歴史遺産課に集中配置した学芸員の調査研究を生かし、市民の郷土理解の促進に努める考えでございます。さらに、世界遺産登録推進室や観光部局との連携をより強化し、奥州市の歴史文化遺産情報の発信と公開を積極的に展開するところでございます。

 以上であります。



○議長(小沢昌記君) 佐藤建樹君。



◆39番(佐藤建樹君) ただいまの答弁で、市長は平泉遷都を継続して行うという答弁でございましたが、私はこれをさらに充実し、そして話題性を広めるためには、どうしても原点である豊田舘と平泉無量光院の間に、その中にどうしても出発点である豊田舘が現在のままでよいというふうには思っていません。確かに豊田舘には、駐車場、トイレ等あるいは説明板がありますが、東北電力の変電所を建設する際にあの周辺がかなり変わっておりますけれども、私が壇上で申し上げましたのは、鉄にこだわっているわけです。

 藤原清衡がこの地に鉄の文化を持ち込んで、そして今なお900年もそのまま連綿としているわけでございます。浄土思想は形が見えないと言われましたけれども、鉄の文化は形の見える平泉文化であります。工芸鋳物から最先端機械鋳物を製作できるのは、日本で水沢鋳物だけです。欧米では、鉄というものは産業の素材であって、美術品に転用するということは考えられておられなかっただけに、茶の湯がまは世界で唯一の鉄の素材の美術品として高く評価されています。

 そのためにも、銅像ではなく鉄の像、いわゆる純鉄であればさびないわけです。砂鉄の状態であればさびません。江刺の伊手川、人首川上流、北上山系は、今でも砂鉄が出るのでありますが、ただ人件費が高いために採取していないだけのことでございます。3年後の世界遺産決定の記念には、検討ではなく、検討はやらないというやじがありましたので、やるための推進の考えをお示しいただければ大変ありがたいです。

 それから、奥州市合併しまして、その文化財、天然記念物が千幾らあるというふうに、その中でどのくらい破損しているものか、更新の数があるとは思いますけれども、おかげさまで水沢鋳物発祥の地は、鋳物まつりにあわせて、ことしの7月に新しくつくっていただきました。お礼を申し上げます。

 その中で、質問しました寺田遺跡は、その鉄の文化を伝えた江刺区内唯一のそういう出土した場所である。昔は確かにあそこにうちがあったような気がしますが、現在は田んぼと、未調査の分が屋敷跡が野原になっているような状況でありますけれども、やはり平泉文化遺産、鉄の文化、これを象徴するために、年次計画においてでも、ことしが無理であるのであれば、平泉遺産決定のときまで、3年後までには建ててみたいという教育委員長の検討ではなく、決意があればお伺いしたいと思います。



○議長(小沢昌記君) 相原市長。



◎市長(相原正明君) 先ほど壇上でもご答弁申し上げましたように、奥州市内、非常にアテルイ、モレ、田村麻呂のころの胆沢城ということもございますし、今お話いただきました清衡の代になると、豊田舘から平泉ということもあり、まことにそういう歴史、遺産、人材を含めて、まさに宝庫であると思います。そういうものを何らかの形で、地元の特産、技術なり鋳物といったような材を使ってあらわすということも、常に考えておかなければいけないとは思います。

 上野の森の西郷隆盛像、仙台駅の伊達政宗公の、あれは石づくりだったと思いますけれども、そういうように非常に象徴的に親しまれるようなもの、今、水沢江刺駅の後藤新平のああいう像もいいと思います。そのような象徴的な後世まで残るものを、幅広くご意見を聞きながら、大事な要素として考えていくことは大変いいことだと、それによって、こうした世界遺産登録に向かっての取り組みがまさに検討することになると思いますので、そういうことも含めてひとつ考えていきたいなというふうに思います。

 なお、どうもこの答弁しにくくなってもいけませんので、別に検討するということは、まさに研究をしていろんな事例を調べ上げて、一歩前進、二歩前進の橋頭堡でありますので、以後、検討と申し上げたのは「やらない」とかという意味ではございませんので、ここで触れさせていただきます。



○議長(小沢昌記君) 菅原教育長。



◎教育長(菅原義子君) ただいま標柱の設置状況は、天然記念物が47件、それから埋蔵文化財の保存地1,090カ所のうち、江刺区と胆沢区を中心におよそ300カ所となっておるんです。合併後は、毎年15本程度を更新してきております。ですので、今後もそのことを目当てに更新を考えてまいりたいと、そういうふうに思っております。ということで、寺田遺跡のことについても検討してまいりたいと思います。



○議長(小沢昌記君) 佐藤建樹君。



◆39番(佐藤建樹君) 鉄の像は前向きというふうに私は感じました。この話が、本来であれば平泉が当選したときには、地元では、我々奥州から来た鋳物師の子孫、900年ぶりに鉄の元祖である清衡の鉄像をつくろうかという話があり、市民条例0.4%を活用してやろうかという話がありましたが、3年後ということでちょっと今トーンダウンしておりますが、さらに新聞報道によりますと、平泉遷都のその後、餅田地区といいますか、五位塚保存会の人たち、近傍有志の方が、これを機に何かをやらないかというような記事が出ておりましたので、そういう地元の人たちを中心とした清衡公顕彰鉄像をつくる会のようなものを、市長が率先して立ち上げてみたらいかがでしょうか。地元でもそういう雰囲気があるというふうな新聞報道でありました。

 それから、奥州市の審議会というんですか、文化財調査委員会、この方々から、現在標柱がもう更新しなければいけないとか、そういうような調査の報告が来てから、あるいは教育委員会が独自に1,000本を1本1本見て、これはもう更新しなければならない、現場を確認してから行うか、調査員の方のそういう提案で更新するのか、その辺の状況、審議会といいますか、調査員の仕事の内容をお知らせください。



○議長(小沢昌記君) 相原市長。



◎市長(相原正明君) まず、今年度残り少なくなってまいりましたが、末から来年度、できれば前半早目に、この平泉文化遺産登録推進に向かっての観光振興、そしてコミュニティビジネスという新しい事業創出、あるいは既存事業の拡大の推進の組織を立ち上げようと思っております。そういった中で、今お話のような、これまでになかったような発想であり、また地場産業にも当然結びつくもの、これは同じオウシュウでもヨーロッパ方面へのいろんなPRの材料にもなるかもしれませんし、そういうような観点でご提言は活用させていただければというふうに思います。



○議長(小沢昌記君) 菅原教育長。



◎教育長(菅原義子君) ただいま文化財の保護調査員は、全部で37人委嘱をしております。それでこの方々には、指定文化財の候補の調査ということ、これが中心なんですけれども、今、文化財の保護活動及びパトロールということ、それから地域の文化活動の支援、援助というような、そういうほぼ3つのことについてお願いをいたしておりますので、私どもももちろん回って見て歩いておりますけれども、この方々のご協力をたくさんいただかなければならない、そう考えてございます。



○議長(小沢昌記君) 佐藤建樹君。



◆39番(佐藤建樹君) 世界遺産後の奥州市の文化財の活用について答弁がありましたが、平泉には浄土庭園、金色堂があるから形が見えないとか言われても何とかなると思いますが、奥州市の場合、この形の見えない浄土思想をこの遺跡にどのような形で対応するのか、その辺をお伺いしたいと思いますが、壇上でもお話ししましたように、一過性のテーマパークではやはり10年ともたない、そういう状況がやはりあると思います。昔から本物がある町として、京都、奈良、金沢、倉敷、東北では角館が、多くの方が一過性ではなく訪れる町であります。私が本物がある町、本物とは、時間に対して色があせないこと、歴史に対し評価されること、年代を問わず大衆の支持が永続するもの、そして市民が誇りを共有できるものが、この文化の町として長続きすると思います。そういう観点から、平泉の浄土思想、奥州市では、どのような形で訪れた方に周知させるのか、その辺をお伺いしたいと思います。市長と教育委員会お願いします。



○議長(小沢昌記君) 相原市長。



◎市長(相原正明君) 今の話、確かに一関さんの骨寺村とも違って、私どものほうはなかなか見えにくいところがあります。そこで、やっぱりこの歴史的な認識、あるいは人物像というようなことも含めて、親しみというか、勉強していただきながら親しんでいただきながらと思っているわけです。

 それは、やっぱり平泉のこれだけの遺産ができるきっかけが、いわゆる奥六郡というものにあって、いろいろ説はあるようですけれども、基本的には衣川という川の北ということにあるわけなので、平泉前史の重要拠点だということでぜひ見ていただくし、それから白鳥八郎とか、物語といえば物語ですが、金売吉次という、日本人なら1回は聞いたことのある名前の屋敷跡とも言われているということもありますし、ですから、そういうふうな物語性、それからやっぱり歴史上の間違いなくいた人物とのかかわりをなぞって、興味を持ってすぐ北のほうに移っていただくということ、さらには、清衡がどこから来たかということになると、当然奥州市に入ってこなければいけませんので、先ほど来の論議を結びつけて、観光客対策としてもそういうふうに入ってきてもらわなければ。

 したがって、この際、平泉、中尊寺、金色堂、毛越寺を見ただけで平泉の世界文化遺産を理解したことにはなりませんということを強調しながら、全体として理解いただく、また見ていただく、そういうストーリー性なり、あるいはそういう学問性でもいいですし、そんなことを意識しながら、目で見てわかるものを、あるいは触れてみてわかるということもあるでしょうが、進めることが大事なのかなというふうに思います。だから、文化財という観点と観光という観点と、その間にある興味、関心というか、そういうものをはっきり形づくっていくことが大事だと思います。

 そういう意味では、先ほど清衡公が持ってきたといわれる鋳物、鉄の文化なんかも、非常に流れとしていいわけだし、それによって形づくられてこういうものがあるというのもいいと思いますので、大変いいご指摘をいただいたと思っておりますから、そういう観点で今後対応、努力をしてまいります。



○議長(小沢昌記君) 教育長。



◎教育長(菅原義子君) 市長の答弁に尽きるんだと思うんですけれども、今市長が申したストーリー性とか、回廊性と言ったらいいでしょうか、そういうことについて、私どもは新年度に向けての計画の中で考えてございます。

 平泉文化を築いた藤原清衡が胆沢城の流れを継いでいるのだというふうなきのうの千葉議員に対しての答弁の中で、やはり史跡の整備後の活用を見据えた場合に、地域の方々の郷土の歴史に誇りを持ってもらって、みずから楽しんで、多くの方々の利用を可能にするような、そういうソフト事業の開発をしていかなければならないと、こういうふうに委員長が答えておるんですけれども、この考え方で進んでまいりたいというふうに思っております。それぞれのところにとても楽しい歴史があるわけですから、そういうふうなことについてソフトの面をしっかりとみんなに認識をしていただかないと、ここにありましたでは見えない埋蔵文化財だらけですので、そういうことについて考えてまいりたいと思います。



○議長(小沢昌記君) 佐藤建樹君。



◆39番(佐藤建樹君) きのうの文化財の答弁の中でも、教育委員会は温故知新という言葉で説明しておりました。この浄土思想という形の見えないものをどのように具体化するか、大変に難しいと思いますが、私は、1,200年前この地が日高見国として水陸万頃の非常に雄大な豊かな土地、現在もすばらしい山河に恵まれたこの景観こそ、この原風景が浄土思想ではないかと考えるのが常道だと思いますが、いかがでしょうか。この辺は教育委員長にご答弁お願いします。



○議長(小沢昌記君) 鈴木教育委員長。



◎教育委員長(鈴木秀悦君) 大変歴史に造形の深い佐藤議員さんにご指摘いただいたこと、私も多々思い重なるところがあります。

 私自身は、このアテルイ、モレの1,200年前から前九年までのこの安倍氏あるいは清原氏の歴史が、私の学力上ちょっと欠けている部分でありますので、大いにそこの辺も、私自身も教育委員長の立場でもありますので、学習を重ねながら佐藤議員の思いに近づきたいと、そういうふうに思っているところであります。



○議長(小沢昌記君) 2時50分まで休憩いたします。

               午後2時35分 休憩

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

               午後2時50分 再開



○議長(小沢昌記君) 再開いたします。

 休憩前に引き続き、一般質問を続けます。次、6番中西秀俊君。

          〔6番中西秀俊君登壇〕



◆6番(中西秀俊君) 長年にわたり受け継がれてきた地域の歴史や文化を生かしつつ、新市の均衡ある発展を目指して、新市の建設計画を策定して推進し、10カ年の総合計画も立てて、新しい時代に向かったまちづくりが動き出しております。

 総合計画策定の趣旨には、新市建設計画を尊重しながら合併後の新しい発想を加え、市政をより発展的に推進するとあります。私は、新しい発想を加えてという文言に以前からすごくひかれておりました。合併して大切な3年目を迎え、さらに集中と選択が要求されますが、市民は堅実な市政運営を理解する一方、魅力的で大胆かつ積極的な面も期待しております。現状を維持することだけを考えるなら、高齢化、少子化、さらには過疎化により、今後の成長は考えられず衰退するばかりであります。

 全国の多くのテーマパークは、初めは好評です。しかし、年々売り上げも減少し衰退していっているところも多く見られるのが現実です。新しい発想を取り入れ、将来を見据えた計画を持ち、新しい特産品、物品、場所などを創造し育てていくことが、将来にわたり雇用の確保となります。人口減少の歯どめができ、また特産品の加工による新たな産業が生み出され、今後の奥州市の発展につながると考えます。

 平成16年、あれから4年、市長とともに職をし、鳴かず飛ばずで、私は飛びませんが、走らずで経過いたしましたが、旧江刺市議会で質問いたしました内容を再度ひもときながら、1点目は、さらなる地域振興を目指した特産物、観光客の増大、雇用の拡大への挑戦について伺います。

 私の大きな思いは、広大な土地、未利用資源や空き公共施設を有効活用して、新たな奥州市の特産物や地場産業の創出を期待するものです。一つでも心に響いていただければ幸いです。

 自然に恵まれた奥州市の環境を生かして、豊かな自然と共生できるまちづくり、大きくわけて2つの事業、ダチョウ牧場と奥州いなか村、ログハウスショップの集合施設をご提案申し上げたいと思うところでございます。市長とすれば、ダチョウがまた来たの思いかもしれません。

 そこで、質問の内容といたしましては7つほどですが、1つには、農林水産省において、ダチョウに対する現在の状況、公的資金は導入できるか。2つ目に、自治体の取り組みとして、広大な土地、地域の未利用資源や空き公共施設の有効利用は可能か。3つ目に、第4の肉として事業展開が可能か、新たな特産物、地場産業とする計画は可能か。この3番の考え方で進まなければ、わけは始まらないわけですが、4つ目として、ダチョウ牧場といなか村を一緒の拠点、核となる集合施設を構築できないか。5つ目に、産学官連携の取り組みも期待できるのではないか。6つ目に、プランとして都市住民との連携、交流地域資源の活用やコミュニティビジネスへの発展、農林工商を一体的に市内各地域が取り組めるのではないか。7つ目として、取り組み方法として、1つ目に市が全面計画、2つ目に民間企業の経営プラス市の資金等を充てて協力による計画、3つ目に第3セクター方式による計画についての7点でございます。

 さて、オーストリッチ産業は南アフリカ共和国から始まりました。当初は、羽の採取を目的に商業的飼育が始まりましたが、1945年、皮、食肉を加えた近代オーストリッチ産業を手がけ、120人の農民によるクラインカール農業協同組合が設立されました。日本でのオーストリッチ産業は、1991年に沖縄で始まり、さまざまなリスクを負いながら、その後、北海道を初め全国に広がりを見せております。ダチョウ牧場の企画の背景といたしまして、2002年の農林水産省の調査によりますと、ダチョウ牧場が352カ所、9,538羽飼育され、2004年では100カ所以上で1万4,000羽と推計されている状況であります。

 さて、当市は、肉牛生産地でございますので話すことは気がひけるわけですが、今、低カロリー、低脂肪、低コレステロールで高タンパクのヘルシーな肉として、ダチョウの肉がちょっとだけ注目を集めております。そこで、観光を兼ねた広大なダチョウ牧場をつくり、ダチョウ肉を奥州市の第2、第3の特産品として新たな地場産業とする計画を提案するものです。

 ダチョウについては、1つ目には、肉は赤身で高タンパク質、低カロリー、低コレステロール、低脂肪で鉄分が多く含まれ、刺身、たたき、しゃぶしゃぶ、ステーキ、スモークハム、カツレツ、ハンバーグ、ジャーキー、カレーなど、日本料理、西洋料理はもちろん、中国料理などさまざまに活用できます。肉質がよく臭みがなく、ダイエットなど健康食品としても注目されております。

 2つ目に、卵ですが、江刺当時食べた卵を持ってまいりました。これがダチョウの卵でございます。1個で鶏の卵の20個から25個分の大きさがあり珍重されております。殻も工芸品等に利用ができます。

 3つ目に、皮は高級皮革オーストリッチで、バッグでございます。これがオーストリッチの一枚革でつくられたバッグでございます。金額にすると50万円といいたいところでございます。あと、靴、コート、あと持ってきておりませんので、これで終わりです。羽も装飾品として珍重されております。

 5つ目に、主食は草なので、飼育もコストも低く、安全性が高いです。牛、豚、鶏は穀物を主食としております。しかも、その穀物の90%は輸入されておりますので、海外の穀物相場や政策に大きく影響を受けます。しかしダチョウの主食は草なので、牧草ばかりではなく、その他多くの植物が利用でき、飼育コストが低く抑えられ、食材としても安全性が高いといえます。エン麦、トウモロコシ、クローバーなど飼育作物の青田刈りを好むので、減反された田んぼを活用できます。さらに食肉としてダチョウの肉の供給がふえることは、食料自給率が低い日本にとって、本当の意味での国産の食肉として、その価値はますます大きなものになると思うところでございます。また、世界的な人口増大による深刻な食料不足が問題視される中、人の食物、穀物、トウモロコシ、大豆と競合しない草で育つダチョウは、これからの貴重な食材といえると思います。

 6つ目に、繁殖能力が高いこと、団体性のため、1年間で平均55個、100個の卵も生みます。生後12カ月から14カ月で出荷ができます。

 7つ目に、牛や豚、鶏のように鳴かず、栄養摂取力が高いため、排泄物の量、においも少ないので、近隣への迷惑をかけることは余りありません。

 8つ目に、休耕田や傾斜地でも飼育が可能であるため、中山間、集落営農などでも適応できると思います。

 ダチョウからの生産物として、グルメ肉、健康食品として注目を集めていることは言うまでもありません。

 羽は、羽軸の左右に同じ量の羽毛が生えており、端正さと美しさから、英国王室、ハリウッド映画界などで珍重され、またファッションに用いられ、帽子、コート、扇子、ドレスに使われております。さらに、ダチョウの羽は静電気を帯びない特徴があり、精密電子業界でダスターとして重宝がられております。1羽のダチョウから毎年約550グラムの羽根が生産できます。

 皮は厚く、牛の皮と比較して3倍から5倍の耐久性があり、非常に柔軟で珍重され、靴、ハンドバッグ、財布、ジャケット等の多種多様の製品に加工されております。

 そのほか、ダチョウは医療及び医薬品の目的での利用の研究がなされております。ダチョウの足の腱は長く強靭なので、人間の腱の代用としても利用されております。また、角膜の移植にダチョウの角膜を利用する研究や、ダチョウの脳の生産するある物質が、アルツハイマー病や他のタイプの痴呆症の有効化についての研究もされております。まさに産学官連携の取り組みも可能でございます。

 現在、日本全国で約1万羽のダチョウが飼育され、場所的に350カ所以上で飼育されておりますので、平均30羽程度、多いところでも500羽程度です。ここで、1,000羽もの規模でダチョウを飼育する牧場をつくれば、日本一のダチョウ牧場となります。日本一のダチョウ牧場となれば、当然観光地としても成立いたします。県内において、北に小岩井農場、南に奥州ダチョウ牧場ができます。よって、特産物がふえます。雇用がふえます。観光スポットにもなり、観光客がふえると考えるものです。

 私は、自分なりに自信と確信を持ちたくて、百聞は一見にしかずで、過日、寒い地方の青森県十和田市にある農事組合法人ヘライファームと、リンゴとワインの里、山形県朝日町にある健康工房ロイフェンの農場に出かけてみました。

 最初に、青森の戸来社長は、十和田市の市議会議員もなされておりますが、10年ほど前、ダチョウに大いなる期待を持ち、ジャンボ機を貸し切り300羽のダチョウを輸入して始められたと伺いました。すべて社長の私財を投資することから始められたこの事業には、かなりの自信と期待、さらにはその周りを取り巻く人脈の広さとその行動力にはなみなみならぬものを感じました。最初から若干大きく始めたため、最初は苦難の連続だったようですが、10年を経た今、オーストリッチ協会にも加入せずとも、それ以上の地位と信頼を得ることができ、今期は黒字とのことです。

 現在の状況は、食肉の売り上げも年々伸び、革製品、卵、羽根と、それぞれに加工され商品化されております。問題は、売り上げは少しずつ伸びておりますが、盛岡のカワトクデパートでも販売したようですが、食肉としての知名度がまだ低く、価格も1キロ5,000円程度と牛肉並みの価格となり、高級食材となっております。そのため、一般消費者には受け入れられにくいのが実態で、それが解消できれば、さらに伸びる可能性はあると話されておりました。

 次に、山形県朝日町では、ある建設会社が事業化して8年目を迎えております。平成13年には各地のダチョウ飼育業者による事業共同組合が設立され、各地の家畜飼料工場、食品加工工場などと連携を進めております。地域振興を進める県や町との連携も進めており、町おこしのイベントにも取り上げてもらっています。

 ダチョウの生産場所は山手のようで、見学できる場所は20羽程度の成鳥が自由に動くことができ、その放牧地はえさと水飲み場を屋根で覆い、周りを金網で区切っただけの簡素なつくりでした。一目でダチョウの様子が伺え、風通しもよく、その日は雨上がりだったためか、ふん尿のにおいがあり、足元のぬかるみも気になりました。ダチョウの様子は、ほえることもないので、おとなしく、私に興味を持ったのか、その1羽が歩み寄ってくると、他のダチョウも同じように近づいてきました。凶暴性は感じなかったのですが、思ったより大きく、足や首が長いので、金網越しに伸びるくちばしや、100メートルを5.4秒の速さで追いかけられると思うと、緊張感を覚えました。

 直売所は、自社の敷地内の建物を一部利用し、その中に加工場もあり、ウインナーなどに加工し常時販売され、生肉は近くのスーパーで週末に限定販売されております。担当者の話によると、ホテル関係や地域の学校給食にも提供し、製品の宣伝、販売の拡大に努力しているが、売り上げが余り伸びないこと、当施設についても、自社の建物を使用し、改造することで十分な作業が順番どおりに行うことができ、効率的な施設になっておりました。改造工事については、本業の建設業に差しさわりのない時間を費やしたため、費用の面も最小限に抑えられることができたようです。飼育に関しては、数件の農家にも依頼しており、岩手県の宮古からも運んでいるとのことでした。

 最後に、管理課長は、各分野のスペシャリストで臨んだほうが、すべてにおいて早い時期に軌道に乗るだろうということでした。初めてのことばかりで、かなりご苦労されたのが感じられました。私は、自信と確信どころか、そのときはへこみの気持ちになってしまいました。

 事業としての直接の効果はまだ決して大きいものとはいえませんが、ダチョウの飼育委託を目的とした朝日町ダチョウクラブが、県と朝日町の支援により組織され、ダチョウ産業を地場産業として定着化される試みも進めている中で、国内初のダチョウ専用の食肉処理場を所有していることから、遠方からの商談や視察が多いと聞きました。一方で、公共土木事業中心の本業の業績は大きく落ち込んでいることが現状であり、本業への負担を取り除き、早期に事業を軌道に乗せていくことが課題となっております。

 飼育に関する課題は、冬の寒さと雪にあります。販売面に関しては、地元の特産物的に扱っていますが、低カロリー、低コレステロールであっさり味という特徴を生かして、例えば病院食、介護食、メタボ対策などへの利用促進や学校給食への利用などを徐々に進められております。行政支援のもとで、消費拡大に向けた取り組みをさらに進めていきたいようであります。

 関連企画として、この後述べるログハウス村の店舗や、市内レストランでダチョウ肉の販売、ダチョウ肉を使った料理の提供も提案いたしますが、そのようなことから、ダチョウはこれから食材として、またさまざまな商品として需要が伸びると考えられます。そこで、市内奥州市の広大な土地、山や休耕田など、空き公共施設を有効に生かしたダチョウ牧場をつくり、ダチョウの肉や皮を奥州市の新しい特産品のきっかけとなる計画を提案するものであります。

 次に、近年バブルが崩壊して久しいのですが、欲しいものは何でも手に入り、何かに追い立てられるように前進していた時代はなく、だれしもが予想しない不況が押し寄せようとしております。いまや都会的でぜいたくな生活は色あせようとも感じます。

 今は、インターネットで何でも時間をかけずに手に入れることができる中、スローフード、スローライフが注目され、自然の中で暮らしたい、田舎でのんびり暮らしたいという人々がふえております。田舎ブームでもあり、都会の雑踏から解放されて心豊かにゆとりある生活をしたいというあらわれだと思います。定年後田舎で暮らしたい、あるいは子供を自然豊かな土地で育てたいという家族がふえており、自然や人的魅力を感じる岩手県内を候補地として土地を探している人も多いようであります。実際に、全国から移住している人も近隣市町村にもふえております。

 そこで、奥州市の広大な土地と自然を生かして、田舎で暮らしたいという人々を受け入れる奥州いなか村をつくる計画を提案いたします。奥州いなか村に住む人は、基本的にログハウスを建てていただきます。それは、奥州市及び近隣には県内でも有数な森林があり、奥州市の地場産業として製材業があります。そこでログハウスを基本として、地元の木材を利用することによって製材業の活性化になり、ログハウス村として観光スポットにもなり得ると考えます。

 奥州いなか村、ログハウスの計画内容として、奥州市の広大な土地、自然を生かして、田舎で暮らしたいという人々を受け入れる。一つの村をつくり、希望者に土地を提供します。土地は、極力自然を残すように、生活に必要な広さだけを造成いたします。住居部分と小さな畑程度で、森林はなるべく残します。建物は、各移住者に市内及び県内杉、松材を使ったログハウスを建ててもらいます。輸入材より日本の気候に合っており、そのことにより奥州及び近隣の木材の需要がふえ、地元の製材業の活性化が図られます。また、そのような村ができることによって一つの観光スポットができます。

 田舎で暮らしたいという人々の希望は、土地はある程度の広さがあり低価格であること、市街地までの交通の便がよいこと、病院、学校、スーパーが近くにあること、気候がよいことといったものであると思います。奥州市の協力があれば、居住に対してサービス援助などがしやすくなります。土地を購入するとき低価格で提供できます。道路、下水道などの整備も可能です。居住者への農機具などの貸し出し、支援ができます。

 いなか村の要件として、ある道路、舗装された4メートルから6メートルの道路沿いにログハウスが点在することです。移住者の方々、地域の方々には、趣味及びクラフトなどをやっていただきます。戸数は20戸から50戸ぐらいとして、ここは例えば趣味と実益を兼ねた手工芸品、レーザークラフト、ビーズアクセサリー、陶芸、織物、クラフト、ガラス工芸、手づくりドール、カントリー小物、木工などをつくり、利用して販売、手打ちそば、うどん、ラーメン、米パン等の飲食店、ペンション、農家民宿など宿泊施設などを利用するのもよいと思います。

 奥州いなか村には、近隣周辺の方々が集う場所となる施設、例えば市営の交流センターや温泉施設があるとベストと思います。交流センターの周りには小さなログハウス店を集め、市内及び県内の名産品及び工芸品を販売します。関連企画として小さなログハウスショップ村をつくることで、より充実感が生まれます。同様のものが、北海道富良野市に存在しております。

 ほかに、手打ちそばやダチョウ肉の販売店、ダチョウ肉を使った料理を提供するレストラン等、飲食店関係をかみ合わせることで、特産物、特産品がふえ、観光スポットにもなります。観光客がふえ、雇用がふえることにもつながります。観光客が宿泊することによって、1人当たりが使うお金もふえます。食事、昼食プラスお土産程度で1,000円から2,000円程度ですが、それを宿泊客をふやすことによって、宿泊、食事プラスお土産プラス宿泊で1万円以上にもなります。よって、5倍以上の観光収入にもなります。

 例えば、旧江刺市の資料で平成15年、1年間の観光客はおよそ64万7,000人でした。年間65万人とした場合、日帰りした場合は、65万人掛ける2,000円で13億円、宿泊した場合は、65万人掛ける1万円で65億円となります。宿泊する観光客をふやすことで、奥州市の観光収入もふえ、地域の活性化にもつながると思います。

 奥州市の地域活性化を目指すまちづくりの一助として、ダチョウ牧場と奥州いなか村の集合施設を提案するものであります。奥州市内に当てはまる場所は、例えば温泉地やそれぞれの産直周辺、水沢インター周辺、胆沢ダム周辺、見分森を初めとする公園周辺、新幹線の周辺、空き公共施設、空き校舎や集会所、土地など数多くあると思います。さらには、取り組まれる地区センター構想の中で、コミュニティづくりの中で、地域の活性化のために都市住民との連携、交流、地域資源の活用やコミュニティビジネスへの発展、農業、工業、林業、商業を一体に、それぞれの奥州市内各地域が取り組んでいけそうなプランであると思います。先ほど言いましたが、プランに関しては、3つほど候補があると言いました。できるだけ、低予算で計画を実行するために、コンサルタント、奥州市、そして地域代表者など、実行協議会の設立がよいと思います。

 結びに、競馬や医療、土地、公社など、財政が伴う課題が毎議会議論される中で、将来の地域づくりの投資をしながら、何か一つでも夢が開ける期待を抱かせる話題が欲しいのです。現在使用されていない施設や土地を活用することは、言うまでもなく大きな資産活用であります。その周辺において活性化されることは必然であります。ダチョウの食肉は栄養面でも高品質であり、継続しての飼育を確立することで生産者がわかる安心供給ができ、いまやブランド化した米、牛、リンゴ、野菜、工芸品の南部鉄器、たんすなどに並び、奥州市のブランドの一つになると考えます。

 新しい事業の創造に伴い、新しい特産品ができる、生み出される可能性は、これまで話したように、多種多様に創出されると思います。行政と民間と地域の協力をもって、市民はもとより、未来を担う子供たちの将来に多くの希望や可能性を創出できる取り組みを希望、期待するものであります。

 新市奥州市の振興、発展を願い、挑戦の期待を込めて、相原市長にお伺いをいたします。

 次に、東北横断自動車道釜石秋田線、江刺田瀬インター(仮称)の設置に伴う奥州市内の関連道路の整備計画についてお尋ねをいたします。

 国土交通省東北地方整備局岩手河川国道事務所では、「未来につなぐ、この夢、この道、強く美しい東北」を目指して、釜石を起点として、遠野市、奥州市を経由し、花巻市にて東北縦貫自動車道に合流し、さらには北上市にて分岐し、西和賀町、横手市、大仙市を経由して秋田に至る、総延長212キロの高規格道路を現在整備中であります。

 本線は、釜石港、大船渡港といった重要港湾、観光資源豊富な三陸地方の拠点都市と、先端技術産業の集積が著しい北上中部地方拠点都市や花巻空港、日本海側の秋田市の有機的連携、道路の周辺のみならず、岩手、秋田両県全域の産業経済の発展を担う路線です。予想される効果として、産業、物流の効率化が図られること、沿線地域の観光産業が期待されること、地域医療の連携強化が図られることなどが挙げられております。

 平成24年4月には、本高速道路は、奥州市の北の玄関口として、江刺区梁川地内に設置されますインターが供用開始される予定です。それに伴って、インターチェンジへの乗り降り対応や、冬場の道路状況の改善など、2キロほど新しく国道が新設されるため、去る10月8日、梁川において地権者の方々が集められ、新国道107号線道路調査設計説明が持たれました。順調に進めば、来年の10月には高速道路と並行した中で、新しい国道107号線の工事も始まる予定であります。

 そこでお伺いですが、1点目として、江刺区振興会長連絡協議会の統一要望や、市としてのインター設置に伴う関連道路の整備計画の推進に対する、現時点での岩手県からの考え方をお尋ねいたします。

 2点目として、奥州市として、この高速道路を地域振興にどのように位置づけられているか、考えられているかお伺いたします。

 3点目として、インターから関連するアクセス道路の整備をどのように推進していくかお伺いいたします。

 4点目として、これからの展開において、今後の要望、場合によっては改善活動の取り組み方もあるのではないでしょうか、市長にお伺いをいたします。

 以上、登壇しての質問を終わります。



○議長(小沢昌記君) 相原市長。

          〔市長相原正明君登壇〕



◎市長(相原正明君) 中西秀俊議員のご質問にお答えをいたします。

 まず、このダチョウ牧場等のご提言、お尋ねでありますが、ダチョウが日本に産業動物として導入されましたのは平成元年でありまして、その後、平成7年以降、本格的に導入されたものの、平成15年の1万羽弱をピークに、現在は約5,000羽が飼養されているとのことであります。また、飼養戸数については、平成16年の411戸が、現在は211戸というふうになっているというふうに承知をしております。ダチョウの飼養についてはその歴史がまだ浅く、管理技術には多くの問題を抱えていると伺っておりますが、この肉及びその他生産物について、まだ認知度が低いと、流通ルートが未整備等の課題があるように聞いております。こうした現状を踏まえ、ダチョウ自体の家畜としての取り扱いが現在なお明瞭になっていないようでございます。

 岩手県内では、旧東和町で飼養していた例がありましたけれども、五、六年前に廃業となっておって、本年4月から一関市東山において、ひな5羽を飼養し始めたという情報がございます。

 こういう中での利点をたくさんご紹介いただきましたので、そういったことも踏まえて、今後いろいろなお話を聞いていく必要があろうかと思いますが、まずこのダチョウ牧場の整備等でございますけれども、農林水産省の話によりますと、国の強い農業づくり交付金事業の中の特用家畜の振興を図るための簡易な飼養施設や処理加工施設の整備の事業が該当するということでございます。その支援のための交付金該当になるということです。特用家畜の中には、綿羊、ヤギ、ミツバチ、地鶏などといわれておりまして、ダチョウもこの分類に入るということであります。

 また、自治体の取り組みとして、この広大な土地、地域の未利用資源等々の有効活用についても触れられたわけでありますけれども、こうしたことについては、この地域おこしを含めた事業のビジョンを、まずは関心の高い方々を中心にひとつこのビジョンを描かれて、事業主体を含めて検討して議論をしてみることも大事であると思いますが、当面考えられますのは、この民間の活力を活用してやる中で、市としての支援を検討していくということになるのかなというふうには思っております。今、青森、山形のご紹介もありましたけれども、そういったようなことも参考にしていけばいいのかなというふうな思いであります。

 それから、肉としての事業展開についても、非常に健康的な食品というご紹介があったわけでありまして、新たな特産物として、工夫によっては期待できるというふうな思いもございます。いろいろ広く検討していく必要があろうかなというふうに思います。

 また、ダチョウ牧場といなか村を一緒の拠点とし核となる集合施設を構築できないか、産学官連携やその取り組み方法についてということでございますけれども、今後のまちづくり、むらおこしを考えたときに、さまざまな拠点を同一区画に設けるということは、集合施設としてのメリットが出てくるであろうというふうに思われるところでございます。今回のダチョウ牧場、あるいはいなか村構想につきましては、産学官連携、商業観光部門、学識経験、民間事業者を含め、さまざまな角度から調査、研究、協議、検討をしていく必要があると思われます。

 次に、ログハウス村についてもご提言、ご質問があったわけでございますけれども、林業振興の観点からも地元産材の活用等においても有効な事業と思われます。こうした施設整備につきましては、今後の観光目的、教育目的等の類似施設の整備が検討されます場合に、官民問わず、地元産材に積極的に取り組んでいただけるよう、関係機関、団体との連携を深めてまいりたいというふうに考えております。相当な利点なり期待感があるようにお話を承りましたので、そうしたことをこれから地域おこし、あるいは新たな観光のポイントとして活用できないか、検討していく必要があると思います。

 次に、東北横断自動車道釜石秋田線、江刺田瀬インターの設置に伴う関連道の整備計画のお尋ねでございます。

 まず、1点目の地区要望に対する県の考え方についてのお答えを申し上げます。

 市におきましては、(仮称)江刺田瀬インターチェンジにかかる国道107号改良整備と一般県道玉里梁川線改良整備を、関連道路整備として位置づけて要望したところでございますが、県からの回答は、江刺田瀬インターチェンジにかかる道路整備については、本年度から事業化されており、今後は計画的な事業執行に努めていくという回答でございます。計画どおり進めるということであります。しかし一方、一般県道玉里梁川線改良整備については、事業の緊急性や費用対効果など、諸条件を見据えた上で、県全体の道路整備計画の中で検討していくけれども、早期の整備は難しいという回答でございましたので、この実現に向かっては、相当の熱意を持って持続的に取り組んでいかなければならないと感じております。

 次に、自動車道を地域振興にどのように位置づけるかということでありますが、このインターは奥州市にとって、沿岸地域、遠野市等との物流や観光などの交通手段として利用度が高くなるものと考えております。市内にある企業が、沿岸との産業交流を図ることや観光交流を活発に推進するものと期待をしているところであります。そこで、これらの変化を地域振興に結びつけていくために、自動車インター周辺関連道路の沿線地域において、地区振興会等を中心に振興策を積極的に検討していただき、市と一緒になってまちおこしに取り組んでいただくことを強く期待するものでありまして、市といたしましても必要な支援をしてまいりたいと考えております。

 最後に、インターから関連するアクセス道路整備をどのように推進し、要望、改善活動を展開していくのかというご質問にお答えを申し上げます。

 市内からインターにアクセスする際に必要となる道路は、一般県道玉里梁川線でございます。この路線は、2車線の改良は行われているものの、野手崎の町中は狭小、急勾配、急カーブ等、危険箇所が多いことから、インター供用開始による通過交通量の増加に対応するため、特にもこの地域の改良を急ぐ必要があると認識しております。この路線改良整備に対する県の考え方が、当面は実現できないものとされていることを考慮しますと、今後の要望活動を行うに当たりましては、全体的なインター関連アクセス道路としての整備要望だけではなく、交通量動向を踏まえて、部分改良や通学路確保など、交通安全施設整備として具体の要望活動を地域の皆様とともに実施してまいりたいというふうに考えているところでございます。

 以上であります。



○議長(小沢昌記君) 中西秀俊君。



◆6番(中西秀俊君) 1件目については、大方理解をいたしました。現実の取り組み対応がいろいろ課題がある中で、新たなもの、逆に今言ったような形の中で取り入れるというのは難しい部分があると思いますけれども、改めて市長に、新たな発想を加えてという部分、もしお話を伺えればお聞きしたいと思います。新たな発想という部分をどういうふうにとらえたらいいか、概念というか、市長の考えを。

 あと、2件目の横断道にかかわってのアクセス道路なんですが、ちょっと日にちを忘れましたけれども、私も以前、ことしですけれども、遠野市であった期成同盟会か何かに行ったことがありますが、その際に、4市長、4つの市、1つの町が集まりまして、さらに国会議員の方々も集まりました。そういった中で、何とか早期実現をという気勢を発した会に私も行きました。そのときに、奥州市からはだれも出席なされていなかったような気がします、みんなひな壇に上げられたんですけれども。それも踏まえて、11月にも要望書提出という形の中で集まりがあったと思うんですが、市長の動向をお知らせいただければと思います。

 その2点、お願いいたします。



○議長(小沢昌記君) 相原市長。



◎市長(相原正明君) ダチョウについては、せっかく卵まで持ってきていただきまして、大変インパクトがあったと思います。そこで、新たな発想、大変議場でのご質問自体が提案そのものであったわけでございますが、できればそういう動向というか、推進をしたいという方々が、一定の地域おこしに関連した研究、調査を含めた、そういうものは一定の支援もできると思いますし、そういう中で徐々に関心なり期待を高めて、事業主体の発掘を含めて進めていかれると、なかなかおもしろい素材ではないかなというふうに思います。そういうようなことでございまして、すぐ奥州市の直営、直轄事業としてというのには、もうちょっと段階があるのかなと思いますから、ひとつ懲りずにといえばあれですけれども、積極的に推進をして、十和田の方も市議会議員さんだそうですけれども、バックアップをしたいなというふうに思います。

 それから、東北横断道については、そういうふうな会合は案内があると思いますし、進めていかなければいけないと思います。そういう重要な場に出られなかったとすれば、大変申しわけないことであったというふうに思います。

 それはそれとして、横断道の推進そのものは、いわば順調に行っているのかなということで、むしろ奥州市としての、ご質問の江刺田瀬インターからのその辺の整備を地元サイドでより強力に展開するための組織づくりといえば何ですけれども、そういうことも相談しながら進めていっていいのかなというふうな思いでございます。ですから、前段の部分はそれはそれできちっとやらなければいけないと思いますし、それからご質問があった部分についても、継続的なそういう活用推進、地域振興のための恒常的な連絡、あるいは場合によっては期成会のような、そういうものもあってもいいのかなという思いでお答えを申し上げます。



○議長(小沢昌記君) 中西秀俊君。



◆6番(中西秀俊君) いなか村であって、ダチョウであって、ちょっとインパクトが強すぎる部分があるわけですけれども、きょうの質問を迎える際に、きのうの朝ですか、みのもんたさんがやっている「朝ズバッ!」、たまたま目にしたんですけれども、例えば藤田慶則議員もインフルエンザ予防についてという部分の中で質問なされて、タイムリーな中で、京都府立大学の塚本教授が開発したダチョウのマスクが話題になっておりました。ちょっと調べてみますと、インフルエンザウイルスなどを不活性化させる抗体をつくりマスクフィルターにしみこませるもので、動物、鶏などを実験したらば1羽も死ななかったと。この卵1個から8万枚のマスクが製造されるという、もう市販もされておりまして、ちょっと高額ですけれども、1箱36枚入りが7,560円で売られるということで、多分このマスクをかければインフルエンザにはならないのかなと、そんな思いがいたします。

 ダチョウですけれども、小さいひなを購入するとなると本当に小さい投資ですけれども、3羽購入する形になります。大体ひな1羽1万5,000円程度で買えるかなと。本当に大きな1年ものを買うとなると20万円から30万円になりますけれども、3羽買うとなれば5万円程度で、あと枠をつくって、ある小屋をつくって、10万円ほどで大体、リスクがあってもそう大きな痛手はないという状況でもあります。

 その中で、市長から答弁されたように、本当にみずから体を張って、みずから動いて実績をつくってこの場で臨めばいいわけですけれども、私もいかんせん道が違いますので、そこまで乗り込めないんですけれども、行政的指導、農協であったり畜産公社であったり、そういった方々、各分野でのスペシャリストの方々が本当に広い人材を集めて、プロジェクトを組んで、机上から始まって、ちょっとした動きに頭出しをしてみれば、おもしろい将来につながる動きもできるのかなと思いますけれども、そういった部分でもう一度市長にお聞きしたいなと、深い話は出てこないかもしれませんけれども。

 あと、自分なりに場所もいろいろ並べました。あそこだったり、ここだったりと、あと、例えば、展示品みたいな大きなダチョウを、ふるさと産直といったらば失礼ですけれども、新幹線から見えるふるさと産直、仮に江刺の場合ですと、そういった場所に3羽なり4羽掲げて、みんなに見せて、飼育場所は種山であったり阿原山であったり、阿原山の話を若干聞いてみても、レンゲツツジがふえて牛には向かない草だと、それで放牧地もだんだん狭まってきて、採収効率も低くなっているという話も伺いました。あと、仮に放牧料の伸びも悩みで、乾燥販売の減少も、草の販売にしても若干減っている中で、経営的にも低目かなというお話も伺っていますので、そんな形の中で、空いた施設も多分公的にはあると思います。逆に屠殺場であったりなめしであったり、将来は加工場に転換していく、空き公共施設の利用なんかも有効に利用できるのではないかと思って提案しました。

 その2点、進まないと思いますけれども、答弁いただければと思います。

 横断道のほうというか、市内のアクセス道路のほうの部分ですが、やっぱり市内のアクセス道路、北の玄関、江刺田瀬インターの入り口から、この奥州市に向かってくる南下の道路なんですけれども、梁川地域を10キロ南下するわけですが、仮にその道路を既存のまま、先ほど答弁があったとおり、既存のまま使うということは現状維持、逆に釜石道路のほうに行ってみれば、滝観洞なり、何かの入り口なんかはきちっと整備されて、観光客も引っ張っていくという状況も見えないわけでもありません。

 今言った野手崎の町なんかでも、本当に大型がすれ違うのがぎりぎりの状態で、せめて野手崎の町を外した1キロぐらいを、思い切って市なりが前向きな気持ちを出して、整備となれば何億円とかかるわけですけれども、気持ちを高めて、地域の総意もあるんですけれども、この要望書を見れば、やっぱり会議所であったり各種団体みんな名前を連ねております。それだけやっぱり期待する道路だと思うんです。県の話を聞けば、交通量がどうという感じの中で今のような答弁になっていると思うんですけれども、やっぱり旧江刺であって奥州市であって、やっぱり大きな位置づけの基幹道路になっていくと思います。その中で、市長のもうちょっと歯切れのいい回答を聞きたいなと思うんですが、やっぱり大きな位置づけになっていくと思います、奥州市にとっては。



○議長(小沢昌記君) 相原市長。



◎市長(相原正明君) ダチョウについては、私も卵も肉も試食をさせていただいた経験もありますし、お話のように大変おもしろい、そのこと自体でこの事業経営するというよりも、それによって引きつけるといいますか、そういうことはなかなかおもしろいのではないかなというふうに思いますので、これはまず、そういう研究会であるとか民間の方々のそういうのが出てきて、それを応援するというようなことが自然な流れなのかなというふうに思います。マニフェストにでも書いていればすぐやるんですけれども、ちょっと書いていなかったものですから、まず、非常にきょうは議員さん方もみんなお聞きになって関心を持たれたと思いますので、大事に育てていきたいお話として受けとめさせていただきたいと思います。

 それから、道路については、現実的に県の回答がこうだったとかというような話をしておりますけれども、もっとより中長期的な、長期というとなんですが、中期的なことも含めて考えますと、お話のように、この町場を避けて、すぐ近接したライン、質問者もご存じのラインを実現できるように押していかなければいけないと思いますので、そういう観点で、これから強く要望するということを含めて、先ほど来の道路整備だけじゃなくて、関連の物産観光なり、それを行う、何しろインターチェンジができるわけですから大変なことなわけで、それを総体的にフォローしていくための体制づくりということも大事だと思いますから、そのことを含めて前向きに取り組んでまいりたいというふうに思います。



○議長(小沢昌記君) 中西秀俊君。



◆6番(中西秀俊君) 今、市長から強いお言葉をいただきました。県のほうにしても、新しい国道の107号線を取りつけるということは、登壇してお話ししたとおり、北上中部工業団地を目指した輸送体系が強い気持ちだと思います、県なりの流れは。

 今、市長がお話しされたとおり、やっぱり奥州市として、副県都、県第2の副都心をつくるという気持ちをさらに強めるためにも、やっぱりこれは平成24年4月供用開始という数字まで見えてきた中で、やっぱり市としても県にもっともっと強い気持ちを持って臨んでいく、逆に待っている状況ではなかなか進まないのではないかと思います。平成24年といえば、もう年が明ければ残り3年ぐらいで、やっぱり手をかけていけば、もう来年あたりから思い切った状況で臨んでいかないと、取り残されるというわけじゃないと思いますけれども、今までどおりの雰囲気につながっていくと思います。

 逆に、本当に大型なんか走るのを見れば、覚えていれば本当に市内の道路に入ってきますけれども、逆に北上のほうにばんばん流れていくんでも、北上に向かう道路であったって、上り下りの道路は頻繁でございますので、逆にむしろ南下する奥州市に向かったほうが平地の道路を走れる。逆に、梁川から玉里線、それも大事なんですけれども、それと接続する私的な道路もございますし、逆に県道なんかも走っています。そっちのほうの要望も忘れないようにしてほしいなと思います。

 以前、北上、口内、広瀬、梁川、米里、伊手に向かう道路の同盟会もありましたけれども、何となく、合併して見えなくなったような気がします。やっぱり常に行動を忘れないような形で動いていかないと、せっかく市の市道が、厳しい予算の中で整備していっても、本線に向かう道路につながっていかないような気もしますので、いち早くその支線もですし、本線のほうもいい形で進んでいけるように臨んでほしいなと思うんですが、いま一度伺って終わりにしたいと思います。



○議長(小沢昌記君) 相原市長。



◎市長(相原正明君) これは本当に大事なポイントになると思います。このインターから江刺の工業団地を経て、北上川に新しい橋をかけて、水沢インターまでつなげるというような、そういうようなのは県の公式文書に載った時期もあったので、それくらいのインパクトのあるインターでもありますので、先般、衣川区の森下交差点の関係で期成同盟会が結成されましたけれども、やっぱりそういうようなことを含めた継続的な熱気を伝える取り組みも検討はする必要があると思いますし、お話のように、北のというか、合併後は東北の玄関口になると思いますので、そんな意味で力を入れて取り組んでまいりたいというふうに思います。



○議長(小沢昌記君) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思いますが、これにご異議ありませんか。

          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(小沢昌記君) ご異議なしと認めます。よって、本日の会議はこれをもって延会することに決しました。

 お諮りいたします。明12月6日及び12月7日の2日間、休会したいと思いますが、これにご異議ありませんか。

          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(小沢昌記君) ご異議なしと認めます。よって、12月6日及び12月7日の2日間、休会することに決しました。

 次の会議は、12月8日午前10時から開くことにいたします。

 本日の会議はこれをもって延会いたします。大変ご苦労さまでした。

               午後3時48分 延会