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岩手県 奥州市

平成19年 12月 定例会(第4回) 12月07日−05号




平成19年 12月 定例会(第4回) − 12月07日−05号









平成19年 12月 定例会(第4回)



          平成19年第4回奥州市議会定例会会議録(第5号)

議事日程第5号

                      平成19年12月7日(金)午前10時開議

第1 一般質問

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本日の会議に付した事件

第1 一般質問

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出席議員(39名)

      議長  小沢昌記君

      1番  千葉正文君

      2番  菅原 哲君

      3番  関 笙子君

      5番  阿部加代子君

      6番  中西秀俊君

      7番  菅原 明君

      8番  石川和好君

      9番  三宅正克君

      10番  中澤俊明君

      11番  小野寺 重君

      13番  佐々木國男君

      14番  千葉悟郎君

      15番  高橋勝司君

      16番  藤田慶則君

      17番  今野裕文君

      18番  渡辺明美君

      19番  佐藤邦夫君

      20番  菅原今朝男君

      21番  亀梨恒男君

      22番  及川梅男君

      23番  菅野市夫君

      24番  佐藤絢哉君

      25番  内田和良君

      26番  千田美津子君

      27番  遠藤 敏君

      28番  佐藤修孝君

      29番  菊池嘉穂君

      30番  新田久治君

      31番  廣野雅昭君

      33番  安倍静夫君

      34番  小野幸宣君

      35番  安部皓三君

      36番  佐藤克夫君

      37番  数江與志元君

      38番  高橋瑞男君

      39番  佐藤建樹君

      40番  及川善男君

      41番  渡辺 忠君

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欠席議員(1名)

      12番  及川俊行君

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説明のための出席者

    市長         相原正明君

    副市長        岩井憲男君

    収入役        伊藤正次君

    監査委員       岩渕正力君

    教育委員長      千葉啓一君

    農業委員会会長    千田榮悦君

    教育長        菅原義子君

    病院事業管理者    梅田邦光君

    水沢区長       原田 守君

    江刺区長       佐藤雅士君

    前沢区長       岩渕 功君

    胆沢区長       桜田昭史君

    衣川区長       千葉仁市君

    総合政策部長     千葉洋一君

    総務部長       佐藤郁夫君

    市民環境部長     菅原公男君

    産業経済部長     及川俊和君

    健康福祉部長兼福祉事務所長   小野寺孝喜君

    都市整備部長     高橋 力君

    水道部長       小原君夫君

    教育委員会教育部長  小原清子君

    参事兼企画調整課競馬対策室長  粟野金好君

    企画調整課長兼地域エネルギー推進室長

                    菅原 浩君

    総務課長       菅原英記君

    財政課長       菊地隆一君

    税務課長       菊池 寛君

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事務局職員出席者

    事務局長       千葉 章君

    事務局次長      藤原 修君

    議事調査係長     佐藤浩光君

    主任         佐藤かずみ君

    主任         今野美享君

    書記         及川誉士夫君

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議事

               午前10時 開議



○議長(小沢昌記君) おはようございます。

 出席議員は定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。

 なお、欠席通告者は12番及川俊行君であります。

 本日の会議は、議事日程第5号をもって進めます。

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○議長(小沢昌記君) 日程第1、一般質問を行います。

 通告順により順次質問を許します。初めに、22番及川梅男君。

          〔22番及川梅男君登壇〕



◆22番(及川梅男君) 22番及川梅男でございます。

 私は今定例会において、さきに通告しておりました2件についてお伺いいたします。

 合併して2年にならんとしております奥州市、課題山積の中、相原市長には本当にご苦労さまでございます。

 さて、今回私の質問いたします2件につきましては、我が会派奥州創政会で実施いたしました政策研究会で取り上げた課題の中、2件についてお伺いするものであります。

 まず初めに、ブランド品の奥州市としての取り組み姿勢と推進についてであります。

 奥州市には既に商標登録されているもので、かつ今後とも潤沢に供給可能なものとして、南部鉄器、岩谷堂たんす、江刺りんご、江刺金札米、前沢牛、奥州牛、奥州米、リンドウ、卵めん等々、工芸品、農産物、加工品と他の地域に比べて、数多くありますことは、いろいろな意味で我が奥州市は大変恵まれているものと思います。また、ブランドにはコミュニティブランド、ナショナルブランド、ワールドブランドとそれぞれのウエートがあるわけですが、今日現在に至るまでには、千年近い年月を経過しての歴史と伝統文化によるものや、厳しい競争に打ち勝って短時間で勝ち得たものなどがあり、そのブランド品は奥州市の地域経済への貢献はもとより、地域社会に数字以上の活力を与える原動力にもなったものと思われます。そしてそこには、生産者、組合、そして行政と、三者が深く連携し、今日のそれぞれのブランド品が創出されてきたものと思っております。そして、ブランド品といえども、時代の移り変わりや景気の動向等に大きく左右されるものと、今日では認識を強くしております。

 市長にお伺いします。

 同僚議員の質問とできるだけ重複しないようにしますのでよろしくお願いいたします。

 そこで、市長に伺います。

 1点目、全国ブランドとしての地位にあるものと思われている江刺金札米や奥州米の思いもしない価格の下落は、米生産農家や営農組合が瀕死の状況におかれております。厳しい制約だけの品目横断的経営安定対策という農政は大きく見直すべきと思いますが、市長はどう思われますか。また、奥州市の基幹産業は農業であり、銘柄米の産地である首長としてのお考えを伺います。

 2点目、市場原理優先の厳しい競争社会の今日、後継者育成など有形無形の強い行政支援は、ブランド確立継続に大きな役割を果たすものと思いますが、市長のお考えを伺います。

 3点目、自称ブランド、いわゆる地元ではブランドと思い込んでいるナショナルブランド予備軍、この品目の育成に行政は息の長い支援をすべきと思います。また、ブランド品の拡大推進は、地域に大きな経済効果が生まれることであり、また、起こり得ることではありませんが、奥州市のブランド品には偽装という事件は起こってはならないことであると思われますが、市長のお考えを伺います。

 次に、世界遺産登録に向けて、市としての準備・対応とグリーンツーリズム推進対応策について伺います。

 世界遺産登録の趣旨は、人類共通の財産を次世代へ確実に継承することであり、奥州市においてもこの世界遺産条約への責任ある対応が求められていることから、コアおよびその周辺整備や文化的景観にふさわしい景観形成を進めていくものであります。

 そして、グリーンツーリズムでありますが、私は昨年度の一般質問でも取り上げましたが、今回は新たな観点から取り上げたものであります。

 さて、世界遺産登録が実現した暁には、国内外から観光客など訪れる人々が多くなることは明白であり、観光資源の活用等による経済効果を期待するものであります。

 岩手県観光協会の統計資料によりますと、平成18年度奥州市への入り込み人数、県内外から来たお客様合わせて284万1,881人、そのうち宿泊客11万7,174人。平泉町においては、187万7,300人、そのうち宿泊客3万108人と、ほとんどのお客さんは素通りという驚くような結果であります。

 また、奥州市で取り組んでいるグリーンツーリズムによる中学・高校生たちの農村・農家体験学習の受け入れは、平成18年は受け入れ戸数558戸で2,059人、平成19年は580戸で2,274人、来年、平成20年度の受け入れ予定は3,248人と、今年より1,000人多いとのことであります。しかも、学校や関係者の評価は、全国最高位クラスとのすばらしい評価をいただいているとのことで、すばらしいことであります。

 そこで、市長に伺います。

 1点目、平泉世界遺産登録認定となれば、訪れる人々より以上増すものと思われますが、どのように想定されますか。また、受け入れ体制など検討準備がなされているかどうか、どの団体が取り組むのか伺います。

 2点目、遺跡には当然でありますが、市内の恵まれた自然景観を活用して来客の足を引き止める方策が必要と思われますが、検討されておりますか伺います。

 3点目、グリーンツーリズム事業に行政がさらに本腰を入れて支援すべきと思います。水沢区・江刺区での取り組みがなされないのは何ゆえでありますか伺います。

 最後に、平泉世界遺産登録に向けて、平泉町と奥州市は今後とも大きなかかわりでつながっていくと思います。平泉町との合併を地元紙を初めマスコミに、市長は再々前向きのコメントをしておりますが、市民は大きな関心を持ってとらえております。平泉町との合併をどのようにとらえ認識されているのか、また、トップとの会談を持たれた経緯があるのかをお伺いし、登壇しての質問といたします。



○議長(小沢昌記君) 相原市長。

          〔市長相原正明君登壇〕



◎市長(相原正明君) 及川梅男議員のご質問にお答えを申し上げます。

 最初に、ブランド創出関係の産業振興のお尋ねでございます。

 まず、ブランド品の奥州市としての取り組み姿勢と推進方策について、お答えをさせていただきます。

 ブランド化の目的は、既存の商品の収益力を生み出すこと、新たな商品の市場価値を獲得することであり、さらには、生産地としての地域のイメージアップや活性化につなげていくことであると思っております。

 その方策といたしまして、既存商品であってまだ市場価値が不十分なものに対しまして、高付加価値をつけて、あるいはまた、市場価値の向上方策を講ずることでございますし、もう一つは、地域資源を生かして商品の開発を行うことというふうに考えてございます。

 まず当市におきまして、既に商標登録されており、かつ今後とも潤沢に供給可能なものといたしましては、南部鉄器、岩谷堂たんす、江刺りんご、江刺金札米、前沢牛、奥州牛、奥州米、リンドウ、卵めんなどが挙げられるかと思います。今後、高付加価値化の具体的な目標と市場評価獲得のための評価審査機関やコンクールを設定する必要があると考えております。

 また、新たなブランド創出を進めるに当たっては、地域資源を特定するとともに市場における事前評価などから、最近の消費者の志向や動向を読み方向づけをしつつ、総合力を試される商品開発を行う必要があると考えております。

 当市におきまして、ブランド推進室を、現在、産業経済部農林企画室の課内室として位置づけているところでございますけれども、こうしたブランド化に向けて仕事をしているところでございます。

 農業分野を基軸としたこのブランド化につきまして、魅力づくり、魅力の伝達、顧客満足の3つの戦略として、物語の構築と申しますか、こういうことをつくり出し、また、産学官連携の手法の中、そういったものを活用して準備を進めているということでございます。

 具体的に平成19年度には、奥州市における農業分野を基軸としたブランド化のこうした作業、そして、どのような種、シーズがあるか。そしてねらいをどこに定め、市場価値を高める機会、そしてストーリー性、こういったものを整理して、平成19年度に施策の提案をするということをねらいとした調査を実施いたします。この成果を受けて、平成20年度に選択した物産についての具体的な戦略を検討して、早期に道筋をつけたいというふうに考えております。

 そこで、その際にあわせてご質問にありましたこの金札米・奥州米の下落にかかわる対応でございますが、昨日の答弁でも申し上げましたけれども、これは大変な事態であるというふうに受けとめております。これは、もちろん私どもにとっては、今申し上げました銘柄米のことであり、また、産地としてのことでありますが、何といいましても、この全国的な仕組みの中で起きている問題であるととらえておりますし、政府においても一定の緊急対策をして、米の値下がりを若干押し戻しているということもございます。そうした中で、地元としてとらなければいけない対応をしていかなければいけないということで、昨日、一定の資金の融資でありますとかお話を申し上げているところでございますが、さらにこれは農協さんとも連携をし、また県との話し合い、協働・協力をしながら、総合的に対策を講じていかなければいけないというふうに思っております。

 そうした中で、私どもは何といいましても、県南産ひとめぼれの食味ランキングトップの地域でもございますので、そうした銘柄米の今度はさらなる対策と申しますか、そういうこともあわせて考える必要があると思っております。

 なおまた、偽装ブランドにかかわって、いわゆる全国でさまざま問題になっております偽装の問題ということ、私も報道等を通じて承知をしている程度でございますけれども、こうしたことは本当に営々と築いたものを一朝にして失うことになりますので、こうしたことがないように関係者、非常に注意深く、誠実にと申しますか、こうした製品の開発、提供、生産、心がけなければいけないというふうに思います。

 次に、世界遺産登録に向けての準備対応、グリーンツーリズム等の対応でございます。

 奥州市におけるグリーンツーリズム事業でございますが、市町村合併前から前沢区・胆沢区・衣川区の協議会単位で小・中・高生を対象にした農業体験・修学旅行等で行われてまいりました。

 昨年3月に奥州グリーンツーリズム推進協議会を結成しましたことにより、現在は奥州グリーンツーリズム推進協議会が、区ごとに連携をとりながら、活発に事業を行っているところでございます。

 最近の奥州市での小・中・高生の農業体験・修学旅行の受け入れ状況を見ますと、平成17年度は12校、1,072人でございましたが、平成18年度は20校、2,059人、平成19年度は17校、2,274人、増加傾向にあり、平成20年度は既に18校、3,248人の予約が入っている状況でございます。

 これに対する受け入れ農家でございますが、ほぼ横ばいで推移をしており、今後の受け入れ農家の拡大が課題となっております。特にも、世界遺産登録を契機として一層注目されることが予想されますことから、受け入れ体制の整備が喫緊の課題というふうに認識をしております。

 この推進対策の一環としまして、去る10月21日に奥州グリーンツーリズム推進協議会主催によります奥州グリーンツーリズムフォーラムが開催されましたけれども、市内はもちろん、平泉町、金ケ崎町からの参加者も多数あり、盛大に開催されたところであり、受け入れ農家の登録がふえることや地域における受け入れ体制の強化が図られることに期待を寄せております。

 現在、旧町村部の3区を中心とした活動から奥州市全体に広げるための具体策に取り組んでいるところでございますが、近隣の平泉町、金ケ崎町との連携にも努めてまいりたいと考えております。

 加えまして、活動に携わった方からの口コミも含めながら、市のホームページ、広報、パンフレットなどによりPR活動を積極的に行い、輪を広げてまいりたいというふうに考えております。

 またさらに、この世界遺産登録に焦点を絞った形で申し上げさせていただきますと来年7月の世界文化遺産登録に向けましては、現在、関係部署でさまざまな取り組みを進めているところでございますが、こうした機会にこのグリーンツーリズムを初め、受け入れ体制を充実しなければならないものと考えております。

 そこでまず、登録等なり来訪者の増加が見込まれる受け入れ体制につきましては、来訪者用の便益施設として、トイレ整備、駐車場確保に着手をいたしましたほか、史跡内の安全確保、周辺民家への目隠し植栽に取り組んでいるところでございます。さらに、景観に調和したガードレールへの取りかえ、違法看板の撤去、景観対策にも取り組んだということでございます。

 そして、史跡の公開に向けました史跡整備につきましては、長者ヶ原廃寺跡におきまして史跡内の土地買収、遊歩道用地の確保、白鳥舘遺跡でも遊歩道用地を確保し、仮整備でございますけれども、遊歩道整備を進めながら、史跡公開に向けた整備を順調に進めていると考えております。

 また、こうした登録を生かした活用について着手を始めたということでございますけれども、現在策定中の観光基本構想の中で、平泉世界文化遺産観光活用プログラムを重要事項として掲げまして、目下その具体的な取り組みを検討しているところでございます。

 関連いたしまして、ことし8月にユネスコの諮問機関でございますイコモスの現地調査が行われました。その際、調査員ジャガスさんから、一般の方々にも資産をわかりやすく伝えていく努力が必要とのご指導をいただいたということでございます。

 そこで平泉文化が伝えたいものをしっかりと把握した上で、より積極的な情報発信とガイダンス機能の検討、そして地域振興となる活用について、市民の参画を得ながら進めてまいりたいと考えております。

 そこで、水沢地区・江刺地区でグリーンツーリズムが育っていないということでございますけれども、実際、現状では、そういう取り組み体制が十分でないと申しますか実績がないに近い少ない状態でございます。そういう中で、今申し上げましたように、何とかそういう旧町村部におけるノウハウも勉強しながら取り組みたいという熱心な方々が出てきているというふうに感じております。

 江刺区の方では、かつてはあったように伺っておりますが、最近は農家民宿ということで、構造改革特区をとって、ごく少数ですけれども、それを始めたところがございますが、手法といたしまして、今申し上げた旧町村部の取り組みが非常に円滑で、余り大きな規制を逐一くぐり抜けながらということではなくて、上手に円滑に進めてこられた実績、貴重なチャンネルも有しておりますから、この際、そういったところを広げながら奥州地域全域に広めていければというふうに思っているところでございます。

 それから、最後に、この平泉との合併についてというお尋ねがあったわけでございますけれども、これは、私の公約、マニフェストの中に、就任後1年以内に金ケ崎町については相手先の理解と協力を求めて合併に進むように努力を始めるということですし、平泉町については、関係自治体の理解を得ながら同様に進めるというふうな表現にしているところでございます。

 先般、県の合併審議会の皆様が見えたときはその線でお話しをしておりますし、あわせて現実、具体的には、今年度中に金ケ崎町との合併、平泉町との合併、3市町の合併と、この3つのパターンごとに、奥州市で把握できるデータをもとにしたものということですが、一定の姿なりメリット的なことをまとめて、それをまずは当市議会にご説明をし、年度の初めには関係の2つの首長にご説明をしていきたいというふうに説明をしたところでございまして、今その方向に向けて実務を進めているところでございます。

 したがって、首長に直接この話をしているということはございません。ただし、私のマニフェストはこうなっているということは、私の方が先に就任しておりますので、ご就任でごあいさつに見えた際には、そういうことはご披露してあります。

 そのような日程でこれから進めてまいりますし、県の審議会の委員が見えたときもお話し申し上げましたけれども、これは最終的には首長と当該議会がそういう考え方で決定をする、あるいはそれに向かって動かなければならないのですけれども、私ども奥州市合併の経験から見ても、やっぱり民意の盛り上がりをいかに図れるかというところにかぎがあると思いますので、そういう意味では奥州市民もそうですし、両関係町の住民の方々がそのような目標で盛り上がれるかどうかがかぎだというふうに思っております。したがって、その場合に、新しい合併特例法の期限があと2年、平成21年度末でございますけれども、それは重視はするけれども、それができなければこの合併構想はもう終わりというふうには考えないというふうに思っておりまして、言葉を変えますと、期限にこだわらずにこれはしっかりと進めたいというふうな思いで現在進めております。

 なお、議会でご説明申し上げました際にいろいろご意見をいただいて、奥州市としての合意を形成しながら進めてまいりたいというふうに思っております。

 以上であります。



○議長(小沢昌記君) 22番及川梅男君。



◆22番(及川梅男君) 22番。

 大変ありがとうございました。

 合併のことにつきましては、世界遺産の質問をいたしましたので、関連で質問いたしましたので、これ以上は私は質問いたしません。

 それではまず最初に、再質問になりますけれども、ブランドのことについて3つ、4つ申し上げたいと思います。

 今も登壇して申し上げましたけれども、何といっても、奥州市はやっぱり全国でもトップの銘柄になっております江刺の金札米、それからどっちもですけれども、特A、九年、十年にならんとしているそういう評価をいただいている、全国でも本当に4本の指に入るとこう言われておりますけれども、そういう中で、非常に、今日のこの厳しい状勢というので、実はけさも私のところに市民から本当に痛切な願いといいますか思いの電話がありまして、何とか市長に考えを聞いてほしいというような要望がありました。

 私は、今回の一般質問には通告しておりませんでしたから申し上げませんでしたけれども、本当にこれからもこの奥州市のトップ銘柄、江刺金札米、それから奥州市のこのひとめぼれというような、そういうのが営々と日本の国民の食糧として継続なりますようにいたしますには、やっぱりこういったような危機的状況といいますか、そういうようなことを乗り切らなければならないと思います。

 それで、今、同僚議員もきのうも申されましたから、余り重複して申し上げないようにしたいと思いますけれども、やっぱり、大豆とか、そういったような限定された作物で転作を認める。そして、それに補助金を与えるというようなことをやりますと、稲作農家はやっぱりもともとは大豆というのは畑作なわけでありますから、水田に豆を植えるというのは非常に至難なわざであります。しかも、大豆の播種機なり、それから刈り取り機なんかも高額なお金を出して、営農組合なんかはどんどん準備しているわけでありまして、人力ではできないからですが、こういったようなことで、本当に、ことしはこれが大きな問題となってくるわけでありますが、簡単に申し上げますと、やっぱり営々としてこのすばらしい農業地帯が存続しますようにするには、やっぱり農協と行政が一体となってと申しますか、この中でやっぱり市長が先頭に立って、このすばらしい営農体系を継続するような、そういう運動をしなければならないというふうに思ってございます。

 田んぼに飼料米を植えれば、自分たちの持っている農機具で田植えも稲刈りもできる、そして養鶏・養豚農家に、今問題になっております飼料の高騰なり、そういったようなことで使えるのではないかと、こういうことを念願している農家が多数いるということをまず申し上げたいと思います。

 それから、農産物のブランド品目でありますけれども、自然環境の影響で大きく左右されるわけであります。ことしは、本市においては衣川区のリンドウ、それから江刺区の藤里りんご組合、これが降ひょう被害を受けたわけでありますが、私もあのとき現場に行きましたら、本当に衣川区のリンドウなんかは、ピンクのリンドウですがこれは全国でもトップなわけでありますが、そこのお母さんが私に、2月の雪のあるときからこのリンドウを管理したと、そういったような本当に痛切な訴えをされたわけでありますが、その収穫をしてどういうふうになったのか、私も非常に、本当は出向いていけばよかったのですけれども、行かないでしまったわけですから、この際お聞きしたいと思いますし、あの日本一の1箱60万円のリンゴの生産地の藤里のリンゴ、去年の稲瀬のリンゴの被害よりは木の皮もはがれなかったからよかったなと思いますけれども、やっぱり大きな被害をこうむったというふうに思いますが、それらの今の状況などもどういうふうになっているのか伺いたいと思います。

 それから、食肉市場、青果市場は、やっぱりこれは消費者の品質評価の場所でもあります。この1年に何回か、共進会なり、初出荷という大イベントがあるわけでありますけれども、市長が顔を見せることにより、生産地の意気込みなり取り組み姿勢の判断の目安にされるということは、これはもうずっと前からそういう状況になっているわけでありますが、やっぱり市長は、今後とも、どなたが市長になっても奥州市のそういったような目玉商品のそういう機会が必ず万難を排して顔を出して、ときにはあの九州の県知事さんのように、お立ち台にも立って、我が方の産物は日本一だというふうな、そういうパフォーマンスもやっぱり必要ではないかな。それがやっぱり消費者の方々に安心・安全のイメージを植えつける、こういうふうになると思います。それらも、市長にお考えを伺いたいと思います。

 それから、トップブランドと言われるものでも栄枯盛衰の歴史というものは今までもあったわけでありまして、全国にも本当にブランドが消滅したというケースがございます。

 先ほども市長からご答弁ありましたからですけれども、これはこれからも営々として抜かりない対応を行政は有形・無形に、やっぱり取るべきだというふうに思っております。

 それから、特に奥州市を代表するブランドとしては、900年以上もの長い歴史を経過して今日ありますことは、保護政策もとられたからと私は思いますが、すごいものがあるというふうに私なりに感銘しているわけでありますけれども、これらは今後とも未来永劫に継続を願うし、また行政の責任も重いものと、私はこういうふうに思いますので、まずこの点を市長にお伺いいたしたいと思います。



○議長(小沢昌記君) 相原市長。



◎市長(相原正明君) それでは、藤里と衣川区のリンドウの被害後の状況については、担当部長の方からお願いをしたいと思います。

 最初の、このブランドの4本指に入る米の関係、こういったことを大変今、深刻な状態にあるということ、それから転作の課題、問題点と申しますか、こういうふうなことについて、そう簡単に、ではこうします、解決しますという話にはならないと思いますけれども、今回の米価下落のことを中心に、やっぱり、抜本的に将来のことも含めて、JA初め、関係の農業団体の方々と話し合いをしながら、今取り得る対策、これからやらなければいけないこと、国・県にやってもらわなければいけないこと、そういうふうなことを組み立てながら、進めていかなければいけませんし、またそういう取り組みが行われることが知られることによって、農家の方々に幾分の安心感にもつながればいいのかなというふうな思いでございます。

 それから、トップセールス的なお話の部分でございますが、これは私も、できるだけそのことは心がけはしているつもりでございますし、先般の奥州牛のフェアの関係、あるいは江刺りんごの初競りのこととか、昨年は前沢牛の枝肉共励会にも出たりというふうに心がけをしておりますが、確かに宮崎県知事の東国原さんのような形で、宮崎県も大分よかったなと思いますけれども、そういうふうなことを考える必要もあると思います。先般の東京のある宮崎県の酒と肉のお店に行きましたら、地下におりる正面にも東国原知事の人形が、写真でしたけれども、いらっしゃいを言っているというようなことで、大変な活躍ぶりだなと思って感心しました。市町村長といえども、そういったことも見習わなければいけないと思った次第でございます。

 それから、今奥州市にございますトップブランド、伝統的工芸品の南部鉄器とか岩谷堂たんすもそうですし、これ、一定の保護政策と申しますか、やっぱり行政の方で常にこれをサポートしながら、理想的には民間、そして特にこれから時代を担う若い人たちを育成しながら、その産地としての力を増していくということが大事だと思っております。今、産学官連携の手法で、きのう岩手大学の研究室にこっちに来てもらって、南部鉄器については相当具体的にやっているわけですけれども、ほかの農産物初め、こうした地位と申しますか、ブランド価値と申しますか、これを失わないようにあらゆる方策をとっていく必要があるというふうに思っているところでございます。



○議長(小沢昌記君) 及川産業経済部長。



◎産業経済部長(及川俊和君) お答えをいたします。

 昨年の稲瀬におきますリンゴの降ひょう被害ということが、まだまだ記憶に新しいところでございますし、ことしは同じくリンドウあるいは衣川区におきますリンドウの被害、そしてまた、江刺区におけるリンゴの被害等々、相次いで大変な被害があったわけでございまして、一様に大変な状況にあるということを考えておるわけでございますが、リンゴにつきましては、枝とか幹に後遺症が残るようでは大変だという話をいただいたわけでございまして、その点につきましても心配されたところでございますが、おおむね順調に回復をしているということを聞いておるところでございます。なお、リンドウ、リンゴにつきましては、その商品価値というものにつきましては、やはり下がっているということでございまして、これにつきましてはいかんともしがたい状況があるわけでございますが、この一部ということになろうかと思いますが、市の職員の皆さん方等々、農協もそうでございますが、協力をいただきまして、安い値段ということになるわけでございますが、販売をしてまいったという経緯もございまして、被害を受けました農家の皆さん方には大変お見舞いを申し上げているところでございます。

 一番心配されますのは、この被害額ももちろんそのとおりでございますし、精神的なダメージといいますか、そういう部分があるわけでございます。とりわけ、衣川区におけますリンドウの被害の方は、初年度ということで張り切ってやったと、農業についた方でございまして、そういう意味でも大変なショックを受けたのかなということで心配をいたしております。何とか頑張ってやっていただきたいということで、行政・農協とも、今後とも見守りながらご支援をしてまいりたいとそのように考えているところでございます。

 以上です。



○議長(小沢昌記君) 22番及川梅男君。



◆22番(及川梅男君) 22番及川でございます。

 ありがとうございました。

 私は、降ひょう被害のことにつきましては、非常に、リンゴは組合長さんのショックは確かに大きかったようですけれども、リンドウの生産者のお母さんの姿がいまだに、こう目に焼きついているわけですけれども、行政支援、よろしくお願いしたいなとこのように思います。

 それから、ブランドのことについては、本当にありがとうございました。

 私は、一言余計なようでありますけれども、地元前沢区でありますから、前沢牛のことについて、市長はおわかりだと思いますが、元前沢の首長もここにおられますから申し上げますけれども、本当に前沢牛の全国トップブランドになりましたのは、本当に農協と行政のトップが第1回からずっと東京の食肉市場に生産者と一緒になって、そして、いわゆる市場というのは消費者の集まりでありますから、そこにずっと1回も欠かさず顔を出して、そして生産地の意気込みをアピールしてきたのが現在のトップナショナルブランド、ワールドブランドとも言われておりますけれども、やっぱり、そういったような取り組みがなかったら生産者だけでは絶対あり得ないのでありまして、たまに私も、何年か前に市場に行きましたときに、やっぱり市場関係者は、たまたまある地域の農協の組合長さんなり町長さんと一緒になって来ると。何、たまに来てと、こういうふうな声がやっぱり聞かれます。そういったようなことのやっぱり何といいますか、そういうことが大事なわけでありますから、何とか市長には、そういったようなブランド育成なり、これからのそのブランドの維持のためにそういう施策をお願いしたいと思います。

 次、世界遺産のことでありますけれども、イコモスによる現地調査のことが、今、市長からも説明がありました。反応としては、マスコミなんかでもよかったというふうに報道されたわけでありますし、私たちにも報告があったわけですけれども、その後、情報として何かあったのか、また、世界遺産登録認定の可能性・確実性が、現在あるのかどうか。もし判断できますならば、お伺いしたいと思います。

 それから、きのうも同僚議員の質問事項にありましたけれども、胆沢ダム用地の整備のことがありましたが、私は岩手県五大ダムのうち、胆沢ダムは、景観ナンバーワンという前評判もあるようでありますが、この世界遺産登録と合わせて、この胆沢ダム自然環境、それから藤原の郷、それからブランドでいえば、お祭りのやっぱりトップナショナルブランドとも言える日高ばやし、そして世界遺産と並べてみたら奥州市も一大観光都市になるのではないかなというような期待もし、訪れるお客さんの足を引きとめる手だてをして、ホテルを満員にしたいものだなというような夢も見るわけでありますけれども、そういうことについて市長にお考えをいただきたいと思います。

 それから、これも前沢区でありますから、私、毎日見ているわけですから知っている、束稲山の閉ざしている国民宿舎、あそこからの眺めは、やはり私は奥州市では天下一品だというふうに思います。あの民間、国民宿舎も含めてですけれども、民間でも何でもいいから、また再開できるようであれば、本当に、この平泉世界遺産登録とあわせて、私は必要ではないかなと、こんなふうに思っております。

 それから、グリーンツーリズムの関係で、詳しく説明ありましたからですけれども、やっぱり、水沢区、近間の江刺区は、私はこの定例会前にも江刺区を車でぐるっと回りましたが、あの自然環境は奥州市では一番ではないかなというふうに思っているものでありますから、都会の子供たち、それから一般の方々、本当に、あの景観を見て、一日でも、二日でも体験をしたら、一生残るような、そういう思い出になるという環境ではないかなと思いますので、ここら辺、何とかやっぱり、前沢区もでしたけれども、グリーンツーリズムの発端は、一番最初は農協で興したわけでありますけれども、てこ入れが一つは大事だと。やってみれば、私もやれるなというような、そういったようなことになると思いますので、かつては本当に子供たちを受け入れてもおかず代ぐらいだったのですけれども、私はこのグリーンツーリズム事業で、中・高生はもちろんですけれども、都会の一般の方々、そして、それが今、限界集落とか何とかと言われておりますけれども、私は、そういうところにやっぱり、新たな産業として都会の方々がお金を置いていくと、こういう産業になるというふうに思っておりますので、そこら辺の熱意を伺いたいなとこういうふうに思います。

 以上で、今回の私の質問を終わりたいと思います。



○議長(小沢昌記君) 相原市長。



◎市長(相原正明君) まずブランド確立・維持のために首長が顔を出すべきだというのは、そのとおり私も努力を、なお、してまいりたいと思います。前沢牛については、そういうこともありますけれども、今回は雌牛で久方ぶりに日本一をとりましたので、そういうことも合わせてブランドの確立・維持を図っていけるものというふうに思います。

 それから、世界遺産については、特別の情報は私のレベルではございません。不安だということもないし、当確だということもありません。全世界的には、登録は非常に厳しい道のりになりつつあって、数が多くなってきているので抑制基調にあるというふうに聞いています。したがって、全国民を挙げて、これに一生懸命対応しながら、熱意を示しながらということが今後とも大事だと思います。

 それから、こうしたダムも含め、一大観光都市への道のりということでございますけれども、これ、観光振興計画の中でも、当然このことを中心にしてまいりたいと思いますし、できれば通過型ではなくて、ひめかゆ温泉のようなところも含めて、一たん、泊まっていただいた上で次に移っていただくと、こういうコースを、まずはみずから打ち立てて、これを旅行関連会社の商品にまで高めてもらうような運動が必要だと思いますし、そうした場合、何といっても平泉町との連携が非常に、一関市もそうですけれども、大変大事だなというふうに思っております。

 それから、国民宿舎平泉荘ですが、これは今、一部事務組合の中で協議・検討している状態でございますけれども、流れとしてはこのまま保存・維持ということにはならないのではないかなという流れでございます。したがって、次の展開をどう考えていくかということが今後の課題になると思いますけれども、これはそちらの方のこうした論議も生かしながら、これから組合の方の中でまずは方向性を決めていかなければいけないというふうに思っております。

 それから、グリーンツーリズムを全域に広めていくというご意見については、そのとおりだと思いますので、これはいろんな意味で農村の活性化に、特に平場もそうですけれども、中山間地域の活性化にもつながる大事な取り組みだと思いますので、先ほどご答弁申し上げましたようなことをてこにしながら努力をしてまいりたいと思います。



○議長(小沢昌記君) 11時10分まで休憩いたします。

               午前10時53分 休憩

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               午前11時10分 再開



○議長(小沢昌記君) 再開いたします。

 一般質問を続けます。次、14番千葉悟郎君。

          〔14番千葉悟郎君登壇〕



◆14番(千葉悟郎君) 通告しておりました3件について、市長、教育委員長に質問いたします。

 まず初めに、奥州市の公害対策について市長にお尋ねいたします。

 奥州市の環境基本条例、最後の条文であります第25条に、この基本条例を制定した趣旨が長文で書かれております。そして、奥州市を取り巻くすばらしい情景と環境浄化の思いがこの条文から感じられますので、断片的に読んで質問します。

 奥州市環境基本条例第25条、私たちの町奥州市は、中央に北上川が流れ、その両岸に肥沃な耕地が広がり、豊かな水と緑に恵まれ、古くから水陸万頃の地と称されてきました。

 また、東に北上高地がなだらかに広がり、西に焼石岳を抱く奥羽山脈がそびえ、面的な広がりと同時に標高差を持つ変化に富んだ自然環境に恵まれています。と前段にあり、そして後段の条文に、それぞれの地域を生かしつつ、土と水と空気をいつまでも健全に保つことにより、この奥州の地が将来にわたって住みよい環境であり続け、と書かれています。

 そこで質問します。

 江刺地区にあります東北油化株式会社の空気汚染・悪臭問題は、昭和51年に工場立地して以来、今日まで30年以上の長きにわたり、この工場から排出される悪臭で、地域住民、また教育施設、環境拠点にも著しい不快感を与えてきました。旧江刺市においても、会社と厳しく折衝して、悪臭の解消対策を行ってきたことでありましょう。しかし、依然として、悪臭の解消につながっておりません。悪臭は、この夏が特に高温で長い期間であったためにひどかったようでありましたが、悪臭が常にあることは、工場周辺に近い地域の方々や学校関係者が語っております。その上、この工場の近くに、平成21年4月に統合される新岩谷堂高等学校の環境をも考えますと、早急の対処策を示すべきと思いますが、市長のお考えをお聞きいたします。

 次に、市民の憩いの森構想についてお尋ねします。

 公害対策の質問に関連して、奥州市環境基本条例第25条の条文が我が町の自然風景のすばらしさを書いておりましたので、読ませていただきました。そのすばらしい自然風景を実体験する場所は奥州市の各所にあります。江刺区の阿原山、種山ヶ原、前沢区の束稲山、胆沢区の国見平、水沢区の羽黒山と大師山、そして見分森等々があります。

 ここで見分森公園に限って質問いたします。

 9月議会に渡辺明美議員が、見分森公園の再整備と市民利用の活性化について質問いたしました。それを機会に議員数名と現地を調査いたしました。

 展望台に登り、眺めた風景は環境基本条例の条文どおりでした。この高台は、奥州市のど真ん中にあって、胆沢平野と散居集落、そして北上奥羽の山並みが一望に見える景観の地であります。園内はそれなりに整備されておりますが、人影はなく、このまま市民に活用されずに朽ち果てさせるのはいかにも残念との思いを共有して帰ってきたところであります。

 それで、10月上旬、見分森を楽しむ議員、いもの子会を議員数名と計画し、多くの議員の参加を得て、公園をゆっくりと歩いて見回っていただきました。参加した議員の方々から、市街地の近くにこんなすばらしい公園があったのか、もっと市民にアピールして利用してもらうべきだと語られました。

 また、郷土史家を講師に見分森の歴史の講義を受け、古代時代の古墳、かまど跡や竪穴住居跡があること。平泉藤原時代には鐘楼をつくり、軍令を伝える重要な場所であったこと。また、後藤寿庵がこの見分森の高台から、胆沢扇状地を眺め、水路をつくり、開墾の構想を練ったところであり、今日の胆沢平野の礎になったこと。さらには、伊達政宗以下の藩主が登って、眺望と昼食をとったという記録が5回もあることなどを学びました。

 この見分森公園を市民の憩いの森として、また、奥州市の景勝の地として、さらに歴史的にも重要な役割を果たした場所としても、もう一度見直して、年次計画で手入れをする考えはないのかどうか。

 現在の市財政を見ますとき、まずは、適度な伐採と園内の何カ所かに、季節ごとの花を植える。そして、休息や雨宿りとしての役割を担っている老朽化の激しい鹿鳴荘の改修をするお考えはないのかどうか、市長にお尋ねいたします。

 最後に、教職員の多忙化の解消策について、教育委員長にお尋ねいたします。

 教員の多忙化問題は、かなり以前から言われてきたことであります。特に学校教育にかかわるさまざまな問題が発生したときには、その原因の1つが、教員が忙しすぎて児童・生徒への指導が十分にできていなかったことにあるのではないかとさえ言われました。

 教員の仕事は、児童・生徒に対する教科やその領域の指導を行うことであり、1日のほとんどを教室等での学習指導に当てております。

 授業以外にも、児童・生徒会活動、校外で行われる体育・文化関係の大会への取り組み。また、部活動の指導などは、児童・生徒が学校にいる間に行わなければなりません。したがって、授業のための教材研究や教材教具の準備、学級事務、公務文書などの仕事は、児童・生徒への指導が終わってから行うことになるため、放課後の限られた勤務時間に仕事を終えられず、帰宅してから仕事を行う教員が多くおります。

 教員は、自分の担当する児童・生徒の学習指導や、生徒指導以外にも校務文書を担当しており、一人で全く異なる複数の職務や役割を果たさなければならないことは、教員の勤務の特殊性の一つであります。また、教育員の仕事は、児童・生徒は言うまでもなく、その保護者、同僚教員等の良好な関係の上に成り立っており、その関係を保つために配慮しなければならないことが多く、多様な対人関係におけるストレスが多いのも特殊性の一つであります。このような勤務の特殊性が、教員の多忙や多忙感につながっていると考えられます。

 このたび、小・中学校多忙化問題に関する検討委員会が県教育委員会に対して、教員が心身ともに健康で、児童・生徒と向き合う時間を生み出し、教育活動をさらに充実させるための提言を行いました。この提言を、奥州市の小中学校でどのように生かされるのか、教育委員長にお尋ねいたします。

 以上、登壇しての質問を終わります。



○議長(小沢昌記君) 相原市長。

          〔市長相原正明君登壇〕



◎市長(相原正明君) 千葉悟郎議員のご質問にお答えを申し上げます。

 最初に、公害対策でございます。

 東北油化株式会社による悪臭被害対策のお尋ねでございますが、このことにつきましては今年8月2日開催の自治区長との懇談会におきまして、岩谷堂と稲瀬地区の住民から悪臭改善についての要望がありましたほか、江刺総合支所には、7月ごろから、住民からの悪臭についての苦情が寄せられております。

 この工場は、昭和51年12月に江刺市稲瀬に立地・操業いたしました。主に岩手県内と宮城県、山形県などの食肉処理場から排出される牛や豚の残渣を処理し、食用油脂や原肥などを製造している化製場でございます。畜産振興上はなくてはならない施設でございまして、地元からの雇用もございます。

 改善指導等の経過でございますが、立地・操業した翌年の昭和52年3月に水質・悪臭についての改善要請を行い、昭和58年7月に公害防止協定の遵守について要求を行った経緯がございます。さらに、昭和62年8月に至り、岩谷堂地区13区自治会を中心とした東北油化公害対策会議を開催、平成2年8月には、この会議より施設改善計画を要求したという経緯がございます。平成3、4、5、それぞれの年度に文書指導や文書勧告を行い、平成7年には改善計画書の提出を求めてまいりました。その後、現在に至るまで、ほぼ毎年度改善勧告を行いましたが、勧告後の一時期はおさまっても、再度悪臭が発生するという状態が繰り返され、業務繁忙期においては、豚の死体の野積みも見られ、立ち上る異臭が解体残渣の異臭とまじり合い、強烈な悪臭となって、近辺に、ときには遠方まで飛散をしたということでございます。

 本年1月19日に、また8月28日に、改善策の提示をこちらの方から行いましたところ、それぞれ前向きな回答を会社側より得ましたことから、この提示事項の履行を基本に指導活動を行っておりますほか、処理の基本事項や社内での悪臭防止の徹底などを中心に監視しているところでございます。

 会社側からの回答のうち、原材料、これは死亡家畜でございますが、原材料の保管庫のシャッターの取りつけは実施されている。現在は、原材料の野積みもなくなってはおりますが、依然として悪臭が感知されております。燃焼脱臭装置の不具合のほか、倉庫からの原材料を処理施設に運搬する際ににおいが出たり、建物のシャッターや窓を不必要にあけるためににおいが漏れることが原因と思われます。

 奥州市悪臭公害防止条例に基づく臭気測定を、ことしは夏以後も継続して実施しましたところ、9月27日の臭気測定の結果、条例で定める基準値を超えておりましたことから、10月4日付で奥州市悪臭公害防止条例に基づく改善勧告をいたしました。改善勧告の期限は11月4日としておりましたが、会社側より、燃焼脱臭装置の清掃や燃焼効率を上げる操作などを行ったが、燃焼脱臭装置の油量調整の不具合も原因と思われるので、ノズル、これは常に800℃で燃焼させるために一定量の燃料を噴射させるための装置でございますが、そのノズルの交換を行うまで待ってほしいという申し出がありました。

 12月3日に会社側からノズルの交換及び一定の改善が終わったとの文書報告がありましたので、ちょうど昨日6日に、抜き打ちで市の臭気測定を行いました。臭気測定の結果は、週明けにも届くと思いますので、この結果及び改善内容を見きわめることといたします。

 改善がなされないと判断した場合には、条例に基づく改善命令を行うことにつながってまいります。現在、その準備として改善命令の事例調査、県との協議を行っているところでございます。

 次に、市民の憩いの森構想についてのお尋ねでございます。

 市民の憩いの森構想と公園内の鹿鳴荘の今後のあり方についてのお尋ねでございますが、見分森公園施設内の特に老朽化施設の対策等につきましては、9月議会におきまして議員からのご質問で基本的な考え方についてお答え申し上げているところでございまして、その際に、ご指摘のありました展望台の案内板については、早速、改修することとし、関連の予算を今議会にお願いをしているところでございます。

 さて、鹿鳴荘は、昭和38年に建築され44年を経過しておりますことから、老朽化が著しく、一般の利用には困難な状況となってきております。平成18年度には535人の方々が利用し、主に児童・生徒の遠足の際の休憩場所として使用されております。

 この施設につきましては、たくさんの皆さんに利用いただけるようであればよいと思いますが、ご承知のとおり、施設の機能を果たすためには大規模改修が必要でございます。ちなみに現在の建物を最小限度の補修ということになりますと、おおよそ1,600万円が必要と試算しております。また、取り壊しの場合は、約500万円、同規模の施設、木造平屋建て155坪程度でございますが、もし、新築とすれば新たに4,400万円の経費が必要となると試算されております。

 こうしたことから、本市職員による耐震診断結果を踏まえた上で、耐久性について判断しなければならない時期ではないかと考えておりますが、現在進めております都市マスタープランの策定の中で検討させていただきたいと考えております。

 この公園をいかにたくさんの皆さんに訪れていただくかは、観光面などからの総合的な検討が必要と考えます。

 今後、より魅力ある公園とするため、まずは今、可能な修景、間伐などの手入れなどを進めてまいりたいというふうに考えております。

 以上でございます。



○議長(小沢昌記君) 千葉教育委員長。

          〔教育委員長千葉啓一君登壇〕



◎教育委員長(千葉啓一君) 千葉悟郎議員のご質問にお答えを申し上げます。

 各小・中学校及び市町村教育委員会における教員の多忙化問題改善のための取り組みに役立てることをねらいとして、平成19年県教育委員会から小・中学校教員の多忙化問題に関する検討委員会の提言が送付されました。このことから、市の教育委員会といたしましてはこの提言を4月の校長会議で配付し、各学校の取り組みをお願いするとともに教育委員会としても今年度の教育行政の推進に当たって、参考としているところであります。

 この提言には、学校で取り組んでほしい6つの項目が示されておりますが、各学校でどのような取り組みを行っているかを調査したところ、それぞれの項目について次のような状況となっております。

 まず、1点目の校内会議あるいは行事の見直しについては、会議における資料の事前配布や効率的な進行、時間短縮、行事の重点化に取り組んでいる学校は80%程度であり、そのほかのほとんどの学校も、現在検討中という状況であります。

 2点目の職員の業務の見直しについては、放課後の会議の出席者を最小限にとどめることや文章担当を複数化し、休暇を取りやすくする環境づくり、ゆとりある時程表の作成などについては70%から90%以上の学校で取り組まれております。

 3点目の校内の組織間や職員間の連携及び学校と保護者の連携の見直しについては、職員の共同による分掌業務の遂行に努めるという項目では90%近くの学校が取り組んでおります。

 4点目の各種大会への取り組みや部活動の見直しについては、第二、四日曜日の部活動休止日の周知や週1回の休養日を設けることや部活動の指導に当たっては、外部の指導の協力を得るよう努めているなどの項目については20%程度の中学校でしか取り組んでいない状況となっております。

 5点目の外部団体からの依頼に対する対応の見直しについては、外部団体からの児童・生徒や教職員の参加要請について、適切に判断するなどの項目については90%以上の学校で取り組んでおります。

 6点目の多忙化への取り組みについては、管理職は職員の健康に気を配り、振りかえ休日の実質的な実施や休暇の取得促進に努めるという項目については、ほとんどの学校で取り組んでおります。

 このように各学校の取り組み状況を見てみますと、提言の趣旨を意識しながら学校運営を行っており、改善に取り組んでいると判断できます。その反面、趣旨を理解しつつも実際の教育活動を展開していく上ではなかなか思うように改善できない項目も見られます。

 例えば、中学校における部活動の休養日を設定することや多忙化を解消するための組織をつくって改善の手だてを講じるなどの項目は、取り組んでいる学校が非常に少ない状況となっております。これらの項目については、学校だけではなくて保護者や地域の理解を得る必要があるものでもあり、簡単に解決できないものもあるととらまえております。

 なお、各学校の平均的な最終退庁時刻について調べたところ、午後7時までに退庁している学校が32校、8時までが7校、9時までが4校、9時以降の学校が2校という状況になっております。多くの学校は、遅くとも午後7時までには退庁しております。一方、午後8時や9時を過ぎている学校も何校か見られますので、該当する学校に対しては改善するよう働きをしてまいりたいと考えております。

 教育委員会といたしましては、各学校において提言の趣旨が実現できるよう働きかけるとともに、取り組み状況を定期的に確認してまいります。また、提言に示されている市町村教育委員会で取り組んでほしい内容についても再度検討し、例えば、調査・照会等の厳選や会議・研修会の見直し等、各学校の多忙化解消につながるものについて取り組んでまいりたいと考えております。

 以上でございます。



○議長(小沢昌記君) 14番千葉悟郎君。



◆14番(千葉悟郎君) 公害対策、何か一生懸命やっているというふうに今聞きましたのですけれども、工場が設立されて以来、もう30年以上になるのですけれども、恐らく、そういう繰り返しで今日あるのではないかと思っていますが、ことしは市長が今答弁されたのですけれども、恐らくそれでもって悪臭がなくなるとは思っていません。期待はしていますよ。しかしそのときには、確かに奥州市悪臭基本条例には、改善命令を出して市長が大変厳しく対応するような形が出ております。ここにも物理的に、会社にも、それに違反したものは1年以下の懲役とか50万円以下の罰金を処することができるというようなことも書いてあります。ただ、この30年間、恐らく私はやってきたと思うので、私は何か根本的に、やっぱりこれについて考えなければならない問題ではないかなと思うのです。それは何かというと、この畜産業が奨励され、そして非常に発展しております。その背景は何かというと、私たちの食生活の変化なのです。肉を多く食べるというそういう形が出てきているわけです。ですから、先ほど市長がこれは畜産業にとって必要な工場であると。ですから、下手にこれに対して工場停止したりなんかしたら、これ、大変な問題になってしまうのではないでしょうか。だから根本的に考えなければならないところにあるのだということを私は言いたいのです。それは何か。これはもう、今まで30年間もそうやって悪臭を出してきていてこれから解決するということではなくて、もう行政あるいは行政ばかりではありません。畜産業に携わる方々、あるいは消費者もです。多くの行政側も、やっぱり、これにきちんと立ち向かわなければならない。それは何か。これにした、きちんとしたこの工場をどういう形にしていくかです。そうでなかったら、恐らく、この悪臭は消えない。そして本当に、この30年間我慢に我慢を重ねてきている住民の方々、私、直接お話ししましたら、もう裁判に訴えますと、そう言っています。もう我慢の限界を超えている。この工場は東北に3カ所しかないのです。青森県とそれから花巻市とそれからこの奥州市なのです。だからさっき言いましたように、非常に食の変化によって肉を食べる量が多くなって、ですからそれに対応し切れていないのです。これ、絶対に必要なものなのです。だから企業だって、悪い言葉かもしれませんが、居直るのです。私、いただいた会社の業務内容と言いましょうか、決算書を見たら、やっぱり利潤が出ているのです。私企業ですから利潤が出るのは当然なのです。組合はかなりの赤字になっていました。私は、確かに市長あるいはこの奥州市だけの対応では、もう限界があるというふうに考えます。ですから、その辺の市長の今後の取り組みをやっぱりきちんとお話しいただきたいなと、こう思っているところでございます。まずその辺のところを、市長、どういうふうに考えるかお話しいただければなと思うのですが。

 それから、見分森につきましては市財政のこともありますから、私も理解しないわけではないのですが、そういうことで、そうは言いながらも、まず担当部署できちんと対応してくれるということでございます。休息の場というのでしょうか、私も入ってみましたら、本当に畳がぬかるような本当に大変なところになっていますので、これも本当は早急にということを考えるのですけれども、市の予算等もあるわけでございますので、無理には。今後の課題としておきたいとこう思っております。ただ、あそこのいい場所を、何とかこう、もっと明るくなるような形の取り組みを、何かこう、やってほしいと思っていますし、何か手をかけるような、それが何も職員の方々ではなくて、民間の方々も一生懸命やれるような取り組みを、あるいは地域の方々がやっているかもしれませんけれども、もっとこう、我が町の景勝地の1つだというようなこと、あるいは歴史的にも重要なところなのだというようなことでやれるような方策を考えることはできないものなのかどうなのか、その辺のところもお話しいただければなと思います。

 それから、多忙化の問題なのですけれども、これは確かに、きちんとご説明いただきました。それで、これは何回か私も質問しておるのですけれども、そういうことで教育長から帰宅が夜の9時、10時ではなくて、7時か8時ごろまでには帰るように指導したいという話はされておりました。そういうことで、きちんとアンケートを取って答弁があったのかなと思っておりますけれども、こういうことで努力するというふうに言っております。1番議員の答弁にも、教育長は、やっぱりいろんなそういう方々が対応するというよりも、担任がそういう不登校の子供たちあるいは問題の子供に接触することが大事なのだということを話されていました。やっぱりそこが基本だと思うのです。ただ、先ほど登壇して言ったように、教員というのは、もう、いろんな仕事を抱えているものですから、できるだけそういうことを取り除いていくことなのですけれども、ただ、私、調べてみましたら、また新しい取り組みが書いてあるのです。何か、小学校までキャリア教育というのか職場体験みたいなというか、そういうのまで入っているのです。あるいは学びのフェストというのですか、学校が経営するというか、何かどんどん新しいものが入ってくるのですね。これでは多忙化に拍車をかけているようなものです。前のこともやりながら、また新しいのが入ってくると。やっぱり根本は、最終的には、恐らく教育長だってご存知だろうと思うのですが、その辺のところ、どういうふうに考えるかお聞きしたいとは思うのですけれども、やっぱり、実際として、人がいないとだめなのだなと。もう、病休やそれから精神疾患で本当にドロップアウトしているような方々がおいでになるようですが、これは余り、プライベートのことにかかわるということで、私はそれ以上は追求しませんですけれども、そういうことで教育長にお尋ねしたいと思うのですけれども、今の教育の現状というのは、どうなっているのか。もし、わかるところで、今言ったようなことを説明いただければいいと思うのですが。キャリア教育とか、学びのフェストというのは、新しい取り組みというのは出てきておりますけれども、そこのところ、きちんと説明いただければなとこう思っております。

 長くなりました。



○議長(小沢昌記君) 相原市長。



◎市長(相原正明君) 公害防止対策につきましては、まず再質問の部分のお答えをする前に、今回私どもが取り組んでいる対応というのは、これまでとはかなり質的に違ったものになっていることは確かです。どこが違うかというと、悪臭の基準測定、基準値をクリアしているかどうかの測定は、業者側が自分の経費でやって、それをこちらに出してくると。そういう形であります。今回からは、まずその点については、基本的に抜き打ち的にやった。向こうには日程は知らせないと。そうしないと本当の把握ができないということで、質的に大きく変わりました。もちろん背景は、これだけ住民の皆さんが、さらに、もう我慢できないという意向を明確に出してきておりますので、したがって、ある意味では大変つらいことにはなりますけれども、これは条例の規制に基づいて強権発動は辞さないという態度を鮮明にしているということであります。そういうことを補足申し上げながら、それにしてもご説のように、それではこういう施設が、もうつぶれたり、なくなったりして構わないのかということになると、それはまたそれで別の畜産振興等からする問題が生ずるわけでございますので、そこで、ある程度現在地で現在の会社が一定の資金導入、もちろん国等の支援・補助も受けながらやると。それに対して、場合によっては、市も一定の補助をして、もっとまず間違いなく大丈夫だと言われるようなそういう設備ができないのかという考えは1つはあります。それからもう一つは、何と申しますか、別な場所に、別な形でということをできないのかということはあるかと思いますけれども、その辺になるとこれはまた別のステージで大変な論議と申しますか、難しさもあると思います。今、私どもが考えているのは、そういう大まかなことは感じながらも、住民の皆さんからも言われておりますように、及び腰でない対応をしっかりやってほしいと。今さら議論の段階ではない。発動の段階だと、こういうことでございますので、やっぱりそういうようなことで迫ることが、事業者も本気になって対応してくれるということになるでしょうし、そこの先にご指摘のような観点からする話し合いというか展開というものもあるのかもしれないなと、今、その程度の思いでございます。

 それから見分森の方については、これ確かに展望台から見ると、例えば、胆沢区の散居集落、日本三大散居の1つといわれているところが、まさにこれがそうかというふうに見られる非常に貴重な場所でございます。しかもその展望台には、比較的アクセスしやすいわけでありますので、そこで先ほど来、世界遺産登録を契機とした、これまでになかったような観光コースなり、ビューポイントも入れながら観光ルートづくり・拠点づくり、そのための基本計画づくりをしておりますので、そうした中にこの見分森公園の位置づけをしていくことによって、やっぱりこういう世界はどんどんにぎわってくると予算は自然についてくるということで、人が来ない状態でまずお金といってもなかなか難しいところがありますけれども、そのような形でここを生かしていければいいなというふうに思っているところでございます。



○議長(小沢昌記君) 菅原教育長。



◎教育長(菅原義子君) 何度も教職員の体を心配して、ご質問をいただいております千葉悟郎議員の再質問にお答え申し上げたいと思います。

 先ほど委員長からも申し上げましたように、7時というところのラインで切ってみると、先ほど申し上げたような80%というああいう率で先生方は何とか仕事を終わらせて帰っていると、こう言わせていただきました。遅く帰っている学校もありまして、私も可能な限り早く帰ってということで声をかけるのですけれども、学校で仕事をした方がいろいろ資料もあるのでやりやすいのだというふうな答えもあったりして、その辺に矛盾を感じてございます。

 そこで、しかし現場が忙しくなっているのではないかというご指摘は、私も認めたいと思います。その忙しさの、例えば1つにと先ほど挙げられた学びフェスト、それからキャリア教育というふうなことについては、私は奥州市ではこの岩手型学びフェストをどんなふうにとらえていったらいいかなということを、校長たちと何度か話しをしております。欲張ることで大変なことになりますので、子供たちの学力向上のために取り組むのだということで、具体的な目標をかなり焦点化して、それで先生方も取り組みやすいし、そしてその結果を地域の皆さんにもご披露しながらご協力もいただきやすいというそんなふうなものにしていくことで、あまりオーバーワークにならないようにできるのではないかなというふうなとらえ方をしております。

 もう一つ、その学びフェストの中にキャリア教育が県の方からの方針で来ておりまして、私たちの地区もかなり積極的に取り組ませていただいております。これは何であるかといいますと、子供たちが将来に夢を持たないでの学びは本当に効果がないと。子供たちに自分の夢をしっかり持たせた形で子供たちに毎日学ばせたいというそういう策が県の方から出てまいりまして、それの1つの取り組みとして職場体験というようなものを全市で、学年を限ったり、クラスを限ったりして取り組んでおりますけれども、そういう職場体験などに取り組ませておること、これがまた新しい取り組みなので仕事が多くなったという表現になるかもしれませんけれども、これについてはきちんと整理をした形で、本当に地域の皆さんにご協力いただいております。お邪魔することで、実はその仕事場が混乱することもあるようです。なので、喜ばれないときもあるのですけれども、何とかお願いするということで、大分奥州市は定着をしてきているなと、そんなふうに思っておりますので、この辺についてはご理解をいただきながら頑張っていきたいなとそう思っております。

 さらに、そのほかに特殊教育ということで障害を持っている子供たちがたくさんおるわけでございますけれども、その子たちが養護学校に行かないで普通の教室で学ばせていくということも文科省の方から、これまた新しい策として出てきているわけです。本市では、予算の方も配慮していただきまして、その子供たちには介助員をつけまして、そして学級の子供たちと交流をさせながら学ばせておりますけれども、これなども先生方にとっては負担なのだと実は思っております。しかし、その子供のためにそれがいいとなったときには、やっぱり負担が大きいのだけれども、頑張ってもらいたいというふうなことで取り組みをしている。これらも多分、そのうちにいろんな場面で訴えられるのかななどとそう思っております。

 何につけても、こういう学校で行う中身を教育課程と言いますけれども、これについてしっかりと計画をして合理的に分担をしていけるようなそういう取り組みが、校長・教頭の管理職、主任層も含めて大事な仕事なわけですので、そういうようなことを吟味しながら、何とか教職員が納得して疲れを残さないようにしていかなければならないとそう思っておりますので、以後のご指導もよろしくお願いしたいと思います。



○議長(小沢昌記君) 14番千葉悟郎君。



◆14番(千葉悟郎君) 教育長の言っている意味も私は理解しないわけではないのですけれども、ただ、教員の多忙化をなくすということはどういうことかというと、子供たちにかかる時間を多くしろということなのです。だからそういう視点をきちんとやっぱりいつも持っておかないと、回って歩いてもまだまだやっぱり9時、10時、確かにアンケートでこう書いてありますけれども、本当に遅くまで学校においでになるなと。教員だってうちに帰れば子供の親ですから、家庭教育だってあるだろうと思います。ですから、そういうようなことも考えれば、やっぱり多忙化をなくす。私、ちょっと、そういうことで調べたら、何か学校に1学年3学級以上の学校の学年主任を集めて、リーダーシップをとるというか、そういう指導を教育長の発案でなんかやったということを言っていますけれども、例えば、今言ったようなことだって、こういう学年主任を3学級以上のそういう主任たちを集めて指導する会議を持つというよりも、それは学校の校長、管理職がそのためにいるわけですから、そういう視点を持ちながら、何もわざわざ集めていないで、校長や教頭が何のためにいるのかわからないような、そういう会議を開かないように、例えば配慮するとか、そういうことをしていかないと、ますます多忙化になっていくと。だから具体的に言えばそういうようなことも、やっぱり教育長、率先してやっぱりこうだよとそういうことを示すようなことをしていかないとやっぱりだめなのだろうなと思いますが、その辺のことについて、どういう学年主任会議なのかお話しいただければと思っております。

 それから、申しわけございません。市長、この公害の悪臭問題ですけれども、東北では先ほど3つの工場しかないというふうにお話ししましたね。ですから、やっぱり市長、これ県とはかけながら、この奥州市に来ている肉以外の残渣が大量に来ているのです。だから、例えば宮城県に設置する、山形県に設置するとかその辺のこともやっぱり、広域的に議論する、考える、そういうことをしていかなかったら、これはもう大変な問題です。そういうお考えはありませんか。その辺のところをちょっとお聞きして、もう時間になりますので終わりにしたいとこう思っておりますが、まずお考えをお聞きしたいと思います。



○議長(小沢昌記君) 相原市長。



◎市長(相原正明君) そういうふうなことの論議もあると思いますし、これからそういう話が発展するということもあるかもしれませんが、まずは先ほど申し上げましたような形で、強権発動を含んで今回はぎっちりとやらせていただきたい。その上でそういうふうな話も派生してくる可能性はあると思います。その辺になると、規制関係というよりは全体の産業振興も含めた、県の担当部署も変わってきますけれども、そういうところも視野において対応してまいりたいということです。



○議長(小沢昌記君) 菅原教育長。



◎教育長(菅原義子君) 学年主任権の無用論ということだと思いましたけれども、それについて私の考えを述べたいと思います。

 学力向上にしましても、生徒指導にしましても、学年の先生方が一致団結して、協働の精神で取り組まなければならないということ。もちろん子供たちに接する時間をしっかりと確保しなければならないということは、おっしゃるとおりだと思っております。しかし、今必要なのです。ということで、校長たちにも本当に頑張ってもらっているのですけれども、学年主任を経験した大先輩のお話を今学年主任をしている皆さんに聞かせることで、自分が学校に戻ったときにこういうぐあいにしていかなければならない、隣の学校ではこういうことをしているのだなという情報交流を、本当に、する時間は短いのです。なので、何とか高めてまいりたいという必要感に迫られております。

 以上です。



○議長(小沢昌記君) 午後1時5分まで休憩いたします。

               午後0時3分 休憩

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               午後1時5分 再開



○議長(小沢昌記君) 再開いたします。

 休憩前に引き続き、一般質問を続けます。次、31番廣野雅昭君。

          〔31番廣野雅昭君登壇〕



◆31番(廣野雅昭君) 31番廣野雅昭でございます。通告順に従いまして、地域課題が中心になりますが、大項目3点について市長並びに教育委員長にお伺いいたします。

 まず最初に、防災行政、地域における水防訓練にかかわる実践指導について、市長よりお尋ねいたします。

 来年、平成20年度はカスリン台風大洪水から数えて60年目になるとのことでありますが、その前ぶれとは関係ないものとは思いますものの、過般9月7日から9月8日夜半にかけての秋雨前線による大雨被害、特に県中から県南にかけて北上川のはんらんという形で、県土を襲ってしまい、未曾有の大洪水となりました。たまたま、江刺区稲瀬に隣接する北上川水先堤防は、あと90センチぐらいで濁流が堤防を越える状態でありましたし、アイオン・カスリン台風において決壊場所となりました中島堤防・沼尻集落付近におきましては堤防の基礎部分が近年数キロにわたって侵食が激しく、ところどころで漏水現象も見られるなど、いつ地下部分からはんらんが起きてもおかしくないような状況であり、まさかを心配して大変な恐怖感に襲われた災害でもありました。

 深夜11時ごろより、増水傾向がおさまってまいりましたので、あわやの惨事には至りませんでしたが、生まれて初めて体験する大洪水の現実を目前にして、今まで余り強く感じなかった水害の恐ろしさと、その事前の対応策としての水防訓練など、実践の必要性を改めて実感した一夜でもございました。

 そこで、今回の貴重な体験を踏まえながら、関連して次の小項目3点についてお伺いいたします。

 まず、1点目、奥州市における自主防災組織の現状と課題についてお伺いいたします。

 既に、平成19年度版として奥州市における地域防災計画・水防計画書については、私ども議員については、分厚い資料としていただいておりますが、多くの市民の皆様にとっては、初めて聞く方もあると思います。

 改めて、本所、総合支所、現地対策本部等々の地方分担・連携・対応など、現在構築されている部分について、お知らせいただきたいと思います。また、まだ未構築の部分、末端市民との周知・連携等、心配される課題などについてもお知らせいただければ幸いです。

 2つ目に、地域、とりわけ地区センター等を中心としたコミュニティ防災組織の育成についてお伺いいたします。

 今回、私の体験の中でも特に心配されたのは、真夜中にもし危険に遭遇されたなら、どうやって大きな事故や混乱もなく、とりわけ多くの人たちを避難させ、避難場所生活も余り不安なく数日間過ごさせるかということでありました。まさにこれは中小単位の自治会、地域振興会を中心としてコミュニティ防災組織を日ごろからしっかり構築し、訓練も重ねながら地域力を高めておく以外の何物でもないということも改めて感じたわけであります。市内の優良事例を含めていただきながら、奥州市として今後どのようにこのようなコミュニティ防災組織を育てていこうとお考えになっているのかお伺いいたします。

 3番目として、地域が主体となった実践さながらの水防訓練、住民・関係機関、団体一体となって実践していただけませんかというお願いも含めてのお伺いでございます。

 水害を想定し、情報収集・安否確認・救護・避難誘導・堤防や水漏れの補強対策などなど、多くの人たちの力をかりなければならないこともたくさん出てくると思いますし、住民自身もみずからの体をもって、いざというとき、何をして、どのように動けばよいのかというような、今この時期に体験しておくことがぜひ必要な気がいたします。

 住民を巻き込んだ水防演習の実践について、市長のお考えをお尋ねいたします。

 大きな2番目といたしまして、環境行政、東北油化にかかわる臭気防止対策とその実践に全力を傾注してほしいという点について、市長よりお伺いいたします。

 この件につきましては、先ほど同僚議員からも質問があり、その会社誘致以来の経過、そして現在の進んでいる状況を話していただきましたので、おおむね理解しているところではございますが、地元議員として何点か会社から提示されている改善報告の努力目標についてありますので、その項目について今どの程度進行されているのか。そして、過般、佐藤克夫議員の協力もいただきながら、各関係者の市民の方々とざっくばらんなお話をさせていただきましたので、その主な意見についてお話をさせていただきたいと思います。

 まず、東北油化から奥州市に対して、悪臭再発防止実施報告書というのが出ておりまして、その中に努力すべきものとして、原材料の野積み解消について、2番として、悪臭防止処理機械の故障等の対応策及び再防止策について、3番目に、業務体制の見直しについて、4番目として、周辺住民等への信頼関係について、4点ございますが、現在進行している程度で結構でございますのでお知らせいただきたいと思います。

 それから、過般、10月15日でしたでしょうか、江刺総合支所担当課長担当者にもご参加いただき、岩谷堂・稲瀬両振興会幹部の方々、そして関係する集落自治会20名の方々との懇談会を開催し、ざっくばらんなお話をさせていただきました。

 先ほど、市長のお話もありましたように、大変厳しいお話は、市長のところにも届いているかもしれませんので、多少重複して聞くこともあるかと思いますが、私どもに突きつけられた厳しいお話、何点かについて話させていただきたいと思います。

 まず、10月時点の話でございますが、夏場でなくても最近風向きによってまだにおいがする。本当に改善しているのかと。今まで何回改善勧告書を出しているのかと。事務の方からは条例が改定されるから今回まで9回出している。3として9回も勧告書を出しているのに、いまだに改善されていない。行政の対応が生ぬるいのではないか。公的な措置をとるなどして次の手段をとるべきである。4、相原市長もこの問題について、法律・条例に基づいて厳正に対処するという、新聞にも報道になっている。5、私たちはここ何十年とこのにおいを我慢してきた。もうこれ以上我慢はできない。署名運動をして住民運動を起こし、業務停止なり、会社移転問題まで発展させる覚悟である。6、臭気測定器械での測定をし、基準値内といっても人間の臭覚では不快感がある。7、今まで何回集まっても、いつも同じことの繰り返しだ。全然前に進まない。今後も対策会議あるいは打ち合わせ会、話し合いというような会合だったら、一切応じない。8番、この問題は振興会とか自治会の段階ではない。もう十分地元からの声を市議会並びに市の担当課に上げてきた。これからは市議会・市役所が動いて、岩手県へ働きかけるべきである。畜産振興、地元雇用の人たちの問題、そして悪臭防止対策、総合的に市も入って打開策を検討し、速急にその解決策を示すべきである。9として、結論は悪臭を出さないよう早く改善してほしい。等々の意見でございました。21項目ほどありましたが、時間の都合上、割愛させてもらいます。結論としては、先ほど市長からも話がありましたように、待ったなしの状況にあります。よって、あすにでも打開策をとっていただきたいというような心境でございますが、先ほどの市長の発言もあったように、発言の中にもし何か不足することがあれば改めてお尋ねをしたいと思います。

 次に、大きな3番目ですが、福祉教育行政、放課後子ども居場所づくり事業について、小目3点、市長並びに教育委員長よりお伺いいたします。

 まず1点目、奥州市版福祉教育行政が一体となった奥州市放課後子ども育成プランの作成を急ぐべきという点についてであります。

 私は今回機会に恵まれまして、健康福祉部が進めます放課後健全育成事業、児童センターの運営並びに児童クラブの活動、一方、教育委員会が進めます放課後子ども教室推進事業、放課後子ども教室の活動を拝見させていただき、とてもその活動のすばらしさに感動いたし、また厳しい予算の中で陽になり陰になってお世話をしていただいている年配の先生方に拍手を送りたい経験をさせていただきました。

 2つの事業を見たり、聞いたり、体験した中から、二、三感じたことを申し上げ、子供育成支援対策、子育てするなら奥州市へ向かって、一役になればと思っております。

 まず1つは、子供たちは市内の子供たちであり、学齢も同じような子供たちであることから、お金や家庭の事情によって、活動に参加できる子供とできない子供が生じないよう等しく、サービスや活動の機会を1人でも多くの子供たちに与えてやりたい。2、放課後子ども教室と放課後児童クラブの生い立ちは、本来、別々になっているわけでありますが、例えば学習や遊びの内容によっては、児童クラブの子供たちも子ども教室に来て参加をし、遊びにプラス学習や体験ができるような一体的あるいは連携して実施する活動にできないものかどうか。3番目として、放課後子ども教室に限って見れば、もともとスタートしたばかりではありますが、活動の内容が種々多様に感じられました。学力向上や心の教育が盛んに叫ばれている昨今の中で、奥州市としての目玉、方向性、各教室共通のものとして、こんなことも一緒にやってみませんかというような、何かもう一つほしいような気がいたしました。いずれ2つの事業は、それぞれすばらしい機能を発揮しながら、活発な活動がなされているわけでありますから、今回の市町村合併を一つの機会に、そして教育委員会・健康福祉部両担当部所属担当部署が連携のもと、放課後子どもの居場所づくりを強力に、そしてすばらしいものに進めるため、市内全体で子供の健全育成を支援するという観点から、担当部署はもとより関係諸団体の協力もいただきながら、奥州市版子ども育成プランを速急に定めるべきと考えますが、教育委員長のご所見をお伺いいたします。

 2つ目として、放課後子ども教室学習アドバイザー並びに安全管理人の人材バンクの創設と運営予算の充実についてお伺いいたします。

 学習アドバイザー並びに安全管理人の確保対策については、各教室とも元教員の方、元農協職員の方、元看護婦等々、既に退職されて、子育ても終わっている方々が中心にその獲得に一生懸命になっておりますが、なかなかうまく見つからないというご時勢の中、何とかスタッフとして集め、元気な子供たちの相手役として頑張っていただいております。宿題・創作活動・ミニスポーツ・自然体験などなど、多様であります。ただ、何しても相手は動き盛りの子供たち、なかなか口は動いても体がついていかないという感想であります。できれば、子供たち20人ないし30人に対し、常勤3人、つまり学習アドバイザーが2名、安全管理人が1名と、三、四人ぐらいは必要とのことであります。また、児童の理解できる人、学齢別に学習レベルも違うのでそれに対応できる人などを希望されているようであります。また、それぞれの立場でお世話していただく方々、全くのボランティア職が強くなると、2年度目以降の人的確保が難しくなってくるのではないかということもつけ加えられておられました。

 スタッフの確保、どこの教室でも課題のようになっておりますが、人材バンクの創設について、予算の確保とあわせて教育委員長の所見をお伺いいたします。

 3番目として、小学校区を対象に児童センター・児童クラブ未設置地域の解消に全力をということについてお伺いいたします。

 現在、市内小学校の中での取り組み状況は、次のようになっていると伺っております。

 まず、児童センター設置地域は10、児童館は4、放課後子ども教室は15、上記2事業の重複校区は5、上記2事業の未設置区14、何もしていない学校区は8であります。

 一方、核家族化や共働き家庭の増加によって、児童センターが設置されている小学校に意識的に入学を希望されている父母の方々も年々ふえているというお話も、昨今の世相であります。

 過般、放課後子ども教室や放課後児童クラブに入っている子供たちの父母の中でのアンケート調査資料を拝見する機会がございました。

 一部ではございますが、それによりますと、それぞれに活動に参加させてよかったと示されている点の中に、まず1つは、兄弟・姉妹が少ない中で異年齢交流ができ、うちで一人静かにしているよりも人が変わったように思う。2、学校よりのびのびと過ごしている。3、子供たちの心休まる居場所として、精神的部分で役立っているようだ。4、子供の生活リズムが変わってきた。5、宿題も早めに終わり、学習意欲もふえている。6、じいちゃん、ばあちゃん級の方々との交流も多く、いろんな学習や体験の喜びを感じているようだ。などなど、少子化や核家族の中で、ともすれば陰の部分となりやすい学習意欲の低下、生活リズムの乱れ、社会や自然体験の欠落の解消という意味でも、とても役立っているという多くの保護者の感想でもありました。特に、公の施設となる児童センターについては、核となる施設でもありますことから、今多くの保護者にとっては、最も望んでいる施設でもあります。

 先ほど、数字の中で見ますと、8ないし9小学校区の中では、まだ取り組みに至っていない学校もあるようでございますが、いろいろ地域の事情もあるでしょう。行政からの積極的な働きも含め、今特に希望を寄せられている地域を優先しながら、児童センターの設置、学び教室の開設、児童クラブの設立等に全力を上げていただき、働くお父さん・お母さんが安心して仕事に、家事に専念できるよう、そして子供たちにとっても少子化のハンディをいくらかでも解決でき、安全ですこやかな居場所が確保できるよう、ぜひ急いでいただきたいものであります。

 市長並びに教育委員長のご所見をお伺いし、壇上からの質問といたします。



○議長(小沢昌記君) 相原市長。

          〔市長相原正明君登壇〕



◎市長(相原正明君) 廣野雅昭議員のご質問にお答えを申し上げます。

 最初に、防災行政についてのお尋ねでございます。

 市内における自主防災組織の現状と課題についてでございますが、市では奥州市地域防災計画の基づき、自主防災組織の結成について、各区において具体的な働きかけを地域に行ってまいりました。その結果、現在、自主防災組織数は、水沢区が17地区、江刺区が1地区、前沢区が1地区、胆沢区が58地区の計77地区となり、約9,400世帯が加入し、全世帯数に対する加入率はおよそ22%となっております。しかし、これらの多くの自主防災組織は、規約や体制を整えたばかりで、これから具体的な活動を展開することになります。また、自主防災組織としての規約等の定めはないものの、従前より、地域住民が主体となり防災訓練や防災マップ作成など積極的に防災活動に取り組んできた地域もございます。

 市といたしましては、当面、組織の規約や体制などを定め、明確な役割分担のもと、積極的な防災活動を展開する自主防災組織が全市的に立ち上げられることを目標としております。

 自主防災組織育成の課題といたしましては、本市が過去に北上川沿いの洪水危険地域等以外において、幸いにも大きな災害に見舞われたことがないため、自主防災組織の必要性を地域住民の方々がなかなか実践しづらいのではないかということがございます。また、自主防災組織結成後におきましても、具体的な活動手法が見出せず、事業展開に不安を抱いていらっしゃるのではないかということなどを感じております。

 ご承知のとおり、本市では、マグニチュー7.8程度の大規模な震災が予想される。出店活断層が胆沢区を南北に縦走しております。また、その他発見されていない断層や異常気象等によって、いつどのような災害に見舞われるか想定できません。

 住民皆様方に、災害に対する危機意識をお持ちになっていただけるよう、今後につきましても、広報誌、ホームページ、研修会等を通じて、災害情報の提供等を逐次行い、防災啓発活動を推進してまいります。

 また、自主防災組織の具体的な活動でございますが、地域における自主防災組織の育成に合わせまして、各地域に想定される災害や組織の活動、進捗状況に応じて、段階的に具体的な活動メニューの提案・提示を行い、自主防災組織の活発な活動を支援してまいります。

 次に、水害を想定した場合における情報伝達・救護・避難誘導・堤防補強等の対応について、地域住民を巻き込んだ実践訓練を行うべきではないかとのご提案でございますが、市といたしましてもその必要性を強く感じているところでございます。

 先般9月の台風6号及び温帯低気圧秋雨前線豪雨による洪水対策時におきましては、水沢区黒石地区の一部及び水沢工業団地に避難勧告を、江刺区稲瀬地区及び愛宕地区に避難準備広報を行ったところでありますが、消防団や市職員による情報伝達や避難誘導には限界があり、自主防災組織を中心とした地域住民の方々の積極的な協力と行動によって、より迅速で着実な対応を図っていかなければならないと実感したところでございます。

 この教訓からも、ご提案いただきました水害に対する地域住民を巻き込んだ実践訓練につきましては、市が実施いたします水防演習において、多くの地域住民が参加できるよう工夫を凝らすとともに、自主防災組織が主体となって実施される水防訓練につきましても、本年度実施されました水沢区羽田地区や、江刺区愛宕地区の水防訓練と同様に実践的な訓練が行えるよう、想定される地域の水害事情に照らし合わせながら提案指導してまいりたいと考えております。

 次に、東北油化にかかわる臭気防止対策のお尋ねでございます。

 この会社から出された4点の項目の具体的な対応状況につきましては担当部長の方からお答えをさせていただきます。

 また、20名の市民の方々との懇談のお話がありました。そのような声は大変私も感ずるところでございますし、対策会議の場でもそのようなお話はいただいたと記憶をしております。

 そこで、先ほど来の答弁でも申し上げましたように、まず今回、今までと質的に違う部分として、この臭気測定をいわば行政側の経費で抜き打ち的に実効性のある形で測定をいたしまして、その結果に基づいて条例上の法的な措置をきちんと実施をしている、そういう緊張感の中でこれまでと異なった抜本的な改善策につながることを期待しているところでございますし、それを行ってもなおかつ改善しないということになりますと、より根本的な対策に向かって進まなければいけないこともあるかと思います。その辺については、現段階ではこの条例に基づいた措置を住民の皆さんもいわば納得できるような形できちんと講ずると。会社側の誠意のある、実効性のある対策、あるいはこれが長期的に安定する対策を講じていただく必要がありますので、それをぎりぎりの、いわゆる法的手段という意味での対応をしながら早期に解決をしてまいりたいというふうに思っているところでございます。

 次に、放課後子ども預り事業についてでございますが、現在市内におきまして日中、保護者がいえにいない小学校低学年の児童を預かる放課後児童クラブが21カ所、子供の遊び場として健全育成の立場から設置している児童館・児童センターが14カ所あります。さらに、核家族化、共働き家庭の増加に伴い、児童館や児童センターで小学校低学年を対象に放課後児童クラブを一体的に実施しているところもございます。ご質問にあります放課後児童クラブあるいは児童センター未設置地区の解消でございますが、児童厚生施設としての意味合いの強い児童館や児童センターの施設設備よりも、放課後の子供の居場所の確保を目的とした放課後児童クラブの設置促進に力を入れているところでございまして、来年度についても新規設置を検討してまいります。また、地域によりましては、児童厚生施設としての児童センターの設置を強く望む声もありますことから、放課後児童クラブを併設した児童センターの設置について、市の総合計画において平成21年度以降の整備を盛り込む予定で、現在検討しているところでございます。

 以上でございます。



○議長(小沢昌記君) 千葉教育委員長。

          〔教育委員長千葉啓一君登壇〕



◎教育委員長(千葉啓一君) 廣野雅昭議員のご質問にお答え申し上げます。

 放課後子どもプランについてのお尋ねですが、厚生労働省の放課後児童健全育成事業、いわゆる放課後児童クラブと、文部科学省の放課後子ども教室推進事業を連携して、放課後対策を推進していくため、奥州市の放課後子どもプランを策定することとしております。そのため、市内の放課後児童クラブと放課後子ども教室の実態と課題把握を目的にアンケート調査と施設訪問を行い、策定に向けて準備を進めてまいりました。

 現在、県において、新しい地域経営の計画の策定に伴い、県の放課後子どもプラン実施方針の策定が進められておりますが、市としても連動した形としたいと考えますことから、県の方針待ちとしているところであります。県の放課後子どもプラン実施方針が示され次第、プランの策定作業を進め、保健福祉部と教育委員会とで一体的に放課後対策を推進するための奥州市放課後子どもプランを策定したいと考えております。

 次に、人材バンクの創設についてでございますが、放課後子ども教室推進事業はボランティアによることを基本としており、地域のボランティアの方々のご協力には感謝を申し上げるところでございます。ボランティア人材を確保するに当たり、広域的な人材バンクは必要と考えますが、子供たちが安心、安全に放課後を過ごすためには、子供と保護者、地域住民の信頼を得られるスタッフが望まれるため、地域ボランティアの方々にご協力をいただくのが最善であると考えます。しかしながら、人材不足という問題もございますので、人材バンクの創設については今後の課題として考えてまいります。

 次に、運営費の充実についてでございますが、放課後子ども教室は国3分の1、県3分の1、市3分の1の費用負担となっております。特にも今年度は、国及び県の予算が市町村の要望どおりに確保できなかったため、事業の見直しを余儀なくされ、市においても開催日数、スタッフ人数の削減により対応しております。子供たちが安全に、健やかに放課後を過ごすことができるよう、差し当たり安全管理委員等の謝金の増額や、来年度以降の予算の拡充に向けて県に働きかけ、今後も放課後児童健全育成事業と連携を図りながら、放課後対策の充実に取り組んでまいりたいと考えます。

 以上でございます。



○議長(小沢昌記君) 菅原市民環境部長。



◎市民環境部長(菅原公男君) お答えいたします。

 再発防止の関係でのお尋ねがございましたけれども、8月あるいは9月の時点での、市でいずれ勧告といいますか、要望した10の内容についてお答えいたします。

 1つ目は、野積みの解消ということでございましたが、これは9月3日までには完了していると。ただ、この時点でも野積みになりそうだと、そういう場合においてはほかの業者の方に処理を依頼するということで、これは9月分だけでございますけれども、9月においては、台数でだけ書かれていましたけれども、大型トラックなのかどうかその辺までは記入がされておりませんが、42台、9月1日から9月29日まで、その42台ほかの業者の方に処理を依頼したという報告をされております。それから、野積みの原因となったということで、今、会社ではそんな言いわけをしておりますけれども、機械の故障があったわけでございます。これにつきましては、9月5日までには修理はしましたと。ただ、試運転が必要だということで、実際に本格的に稼動できたのは9月15日以降というふうにとらまえております。

 それから、その時点でもあったわけですけれども、燃焼脱臭装置のボイラーだとかこういうことについても、いずれ点検するようにというようなことがあったわけなんでございます。それにつきましては、11月に入りましてから、バーナーというのがありますけれども、バーナーのノズル、調整はしたがノズルの調子がよくないということは、そのバーナーの業者から指摘を受けていたということで、バーナーの交換。それからもう一つ、その時点でその臭気を引っ張るといいますか、ファンがあるわけですけれども、そのファン等の清掃も実施すると。これは豚ライン、それから牛ライン、両方になるわけですけれども、こういうノズル交換とあわせて、そのファン内部の固形物といいますか、ファンの中にやっぱり固形物が付着しているということで、これについては今まで掃除をしたことがあるのかという質問をしたところ、平成15年ごろ設置して全然掃除したことはないというような話もございました。そういうような再発防止の関係では、そのような報告を受けております。

 ただ、この間におきまして、会社側では臭気測定は実施しておったわけでございます。ただ、やるたびに基準値をオーバーしているということがございまして、いずれ市では、何が原因だか特定をして改善しなさいと、こういうことからバーナーの交換だとかそういうことが出てきたように思われます。

 11月21日になりますけれども、これは江刺総合支所におきまして、なぜこのように報告がおくれているのか、その途中経過を説明しなさいということで会社の社長に来ていただきまして、私とそれから区長さん、あるいは担当課長さんたちが入りまして、その中でいろいろお話ししました。いずれその、先ほど申しましたノズル交換にかなりの時間を費やしたと、それで、基準値をオーバーしているんだけれども測定はまだできないということで、交換が終わってから測定しますというお話でございました。

 市長が答弁したように、市でも、12月に入りましてその交換、あるいはファンの清掃が終わったということで、12月に入りましてからそういう報告をいただきましたので、昨日抜き打ち的に、市では臭気測定を実施したということでございます。

 なお、11月21日の時点では、いずれイタチごっこではだめだよと、今までオーバーしているよ、次はかったら基準値内だよと、また次はかったらオーバーしているよと、こういうイタチごっこではだめだよと。もう根本的なことを考えていただかなければ何ともなりませんよと。そのことが、いずれ最悪のことを考えて市でも対応しますよと、社長にはそのように話しております。最悪のことといいますのは、いずれ一部営業停止になるか、操業停止になるか、その辺は今後の臭気測定の結果にもよるわけでございますけれども、そこまでいずれ話はします。

 それからもう一つ、お隣の地方振興局の畜産課、今まではどちらかというと保健所の方と連携をとっているわけですけれども、畜産課も巻き込んで、いずれ県の方でもBSEラインの増設といいますか、補助等も出しているわけでございますので、それらをあわせて畜産課にも相談しながら、リンクしながらになりますけれども、いずれ今後は相談に一緒に入って指導していくというような話をしております。

 以上でございます。



○議長(小沢昌記君) 31番廣野雅昭君。



◆31番(廣野雅昭君) はい、ありがとうございました。

 2点ほどお尋ねしたいと思いますが、まず、水防訓練の関係でございますけれども。

 今回、不幸中の幸いというか、北上山系に雨が降らなかった、少なかったことが、私は不幸中の幸いだなというふうに思っております。たしか、平成14年度は北上山系に降りまして、北上川も大洪水、それから、北上山系から北上川に注いでいる川も逆流して大はんらんということになりまして、大惨事になったわけでございますが、そうしたときに、もしこれが一緒に両方雨が降ったらということを、実は堤防の上で考えていまして、恐らく5市町村あると思いますけれども、江刺区の場合も洪水避難地図というのではハザードマークが出ているんですが、この中に逃げ方、持ち物、それからどこの場所になんていうことが詳しく書かれてあるんですけれども、ほとんどのうちの方は、多分どこかの棚にぽんと置かれて見ていないのではないかと。

 そういうことを考えたときに、仮に両方から雨が降ったと仮定しますと、例えば、私らの方では学校地区センターが避難所になっているわけでございますけれども、日中であれば、多少30センチメートルぐらいの水の深さがあってもがばがばと越えていくかもしれませんけれども、今回みたいに夜中ということになりますと、ちょうど何カ所か小川がはんらんをして、避難場所に行く通路が水浸しになっているところがあるんです。そういうところが何カ所かあって、本当にこれ、そこを確認してやったのかなと。それから、2キロメートル、3キロメートルあるところからそこまで行くというようなことになると、じいちゃん、ばあちゃんどうするのと、一人暮らしはどうするというのも出てきます。

 そういうことで、本当に夜に来なければいいなということだけ感じたわけでございますけれども、そういう意味でも、やっぱり日中の訓練になっても結構だというふうに思いますので、ぜひ、両方降って、そしてある程度小川の水もあふれて、そういう、もちろん北上川の水も危ないという設定のもとに、やっぱり一回やっていただきたいなと、このように思います。

 それで、ぜひ、来年、再来年とかという話ではなくて、来年度ですね、この熱のやまないうちに、特に水沢区さんでは羽田等ではやっているようでございますけれども、江刺では、まだ水防訓練、大々的なことはないようでございますので、ぜひ、江刺区の方にも目を向けていただきながら、平成20年度に実践をしていただくように、ちょっとここは陳情の場所ではございませんけれども、お願いをしたいなというふうに思います。その点が1点でございます。

 それと、あと、東北油化の関係はそのとおりでございます。ぜひ、それに向かってお願いしたいと思います。

 私たちは、皆さんに集まっていただきますと、いつまでやるという、期間を定めろというお話をしょっちゅうされます。だらだらではだめだと、こういうことで、先ほどの市長のお話の中では、11月4日までの回答の内容がまだ十分なっていないので、年越すかもしれないというお話でございましたが、やっぱりこれも社長と詰めて、ぜひ来年度ということが、来年のまた同じ時期にこういう問題が起きないように、ぜひ前向きにお願いしたいと、このことをお願い申し上げまして、私の方からの質問を終わらせていただきます。

 よろしくお願いします。



○議長(小沢昌記君) 相原市長。



◎市長(相原正明君) まず、水防訓練については、これは来年度ではなく再来年度とかという、そういう話ではなくて、できるだけ現実に即した形で、速やかに有効な訓練をやるべきだというのはそのとおりだと思います。

 奥州市の先般の9月17日、18日も含めて、やっぱり新市として、一本になった指揮命令系統についてもなかなか課題もあります。消防団も分かれている状態ですので、こういう中で、川の東西にわたって大災害が起きたときに、これを統一した指揮命令系統の中で、こういう自主防災組織と連携をとってやるためにどうしたらいいか、この辺、今反省に立っていろいろ考え始めていますので、そうした中でのこういうご提言についてはできるだけ生かしながら、来年度は来年度で有効な訓練を考えてまいりたいと思います。

 それから、東北油化の方は、まさにそういう住民のお気持ち、そのとおりだと思いますので、待ったなしで、しかも長期安定するような形を見出せるように、最善の努力をしてまいりたいと思います。



○議長(小沢昌記君) 2時10分まで休憩いたします。

               午後1時52分 休憩

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               午後2時10分 再開



○議長(小沢昌記君) 再開いたします。

 一般質問を続けます。次、9番三宅正克君。

          〔9番三宅正克君登壇〕



◆9番(三宅正克君) 9番三宅です。

 私は、さきに通告しております2件について、市長にお伺いいたします。

 1点目は自治基本条例についてであります。

 この件については、既に同僚議員が質問しておりますことから、極力重複しないように質問いたしますので、よろしくお願いいたします。

 市長は、市政懇談会を11月5日から各区で開催し、自治基本条例制定について市民に説明して回ったようですが、その反応はいかがだったのでしょうか。

 私たちマニフェスト研究会が、議会報告会の中で伺った限りでは、ほとんどの方が理解しておらず、知っている方でも市民の責務という言葉から強いインパクトを受けたらしく、今のままで十分だとか、これ以上市民に負荷をかけないでほしい、つくることで市民のメリットは、デメリットは等の発言がありました。肝心の市民の皆さんまで話が届いていない現在、このまま市民の理解を得られないまま進められていいのでしょうか。

 そこで、質問いたします。

 1つ目。広報誌で7月号からシリーズで掲載していることと過般実施した市政懇談会は、各地区1会場でした。市長が、より多くの市民の声を聞くとか、多くの市民の参画をいただいてと話されていたことと実態はかけ離れていると感じますが、もっときめ細かく会場数をふやして丁寧に市民に説明をするべきと考えますが、見解を伺います。

 2つ目。市政懇談会とは別に、各町内会長や各振興会長及び行政区長さんらも対象に説明会を開催し、条例制定の趣旨から丁寧に説明をし、それぞれの各地域で、住民に集会等を通じて理解を深めてもらう等、多くの市民に参画をしてもらうような方策と機会をもっとつくることは考えられないのか伺います。

 3つ目に、市長は、マニフェストに掲げた期日を守り、実現したい気持ちはわからないわけではありませんが、この条例制定はもっと時間をかけ、市民の関心が集まった、そんな中で、住民の意見を聞きながらつくり上げるべきと思います。市長は、あくまでも期日にこだわるのか、住民意識の醸成を待つのか伺います。

 次に、水沢東バイパスへの接続道路、久田前田中線とその先の延長について伺います。

 小谷木橋かけかえについて、県の判断次第と明確になったようですが、言葉を変えれば、奥州市と住民の気持ちを一つにして県に要請することが、県の判断を促すことになるのではないでしょうか。県のかけかえする橋の優先順位1番になっているとも聞きます。

 過般、常盤地域振興協議会は、13行政区、13町内会の代表で構成する理事会において、地域で長い間懸案でありました小谷木橋かけかえについて、奥州市の将来を考えると、かけかえるならば久田前田中線の延長線上に架橋をするよう要望をするとの結論に達したとのことであります。私も、久田前田中線の延長線上にかけかえることが、奥州市の都市計画上最もよい場所ではないかと思っております。国道397号線は水沢東バイパスで接続できること、久田前田中線の延長で新幹線水沢江刺駅前まで直線で結ばれることで、中心市街地へのアクセスと駅前開発促進と新たなまちづくりも考えられること、これらのことから、工業団地以外の多種多様な企業進出も考えられ、若者の地元就職と職業選択の幅が広がることが考えられます。

 そこで、市長に伺います。

 1つ、北上川を挟む両岸の振興協議会が、それぞれ小谷木橋かけかえについて、一方は早期に、一方は場所を久田前田中線の延長線上というような考え方を明確にしたわけですが、市長は、このことについてどのようにリーダーシップを図っていかれるのか伺います。

 2つ目として、小谷木橋のかえかえは、現在の橋を壊してかえかえるのではないと考えられます。そのとき、小谷木橋の上流または下流のどちらか場所を移して架橋されると思われますが、小谷木橋かけかえの場所を、常盤地区の住民の総意である久田前田中線の延長線上にかけることは考えられないことなのか伺います。

 以上、登壇しての質問を終わります。



○議長(小沢昌記君) 相原市長。

          〔市長相原正明君登壇〕



◎市長(相原正明君) 三宅正克議員のご質問にお答えを申し上げます。

 まず、自治基本条例でございますけれども、この自治基本条例につきまして、いろいろ説明会を開いたところでございますけれども、お話のように、まだまだ基礎、基本の部分で十分理解が浸透していないのはそのとおりだと思います。

 これまで、広報誌での連載、市のホームページにおいて説明を行うとともに、市民フォーラムを開催して周知を図ってきたところでございますが、この自治基本条例の内容が理念的なものであり、具体的になぜこの条例が必要なのか、この条例で制定したことがどのように奥州市のまちづくりに反映されていくのかということがイメージしづらいということは確かであろうと思います。

 そこで、現在、検討委員会が検討しております条例案、中間報告がなされておりますけれども、それが最終案になる前の段階で、こうした基本、あるいはもっと知りたいという声にこたえて、市民の皆さんの理解が進むように、今、ご提言いただきましたようなことを参考として、改めて機会を考えていく必要があろうかと思います。検討委員会が開くということもあるでしょうし、市の側で行うということもあるでしょうが、その辺、皆さんの声をもとにやっていく必要があるというふうに思います。

 そして、期限についてこだわるのかというお話でございますが、マニフェストの立場からするとこだわるのは当然だと思いますが、ただ、現実的に、これまでも申し上げておりますように、この目的が、こうした町の憲法と言われるこういうものが、実質的に成果が上がるようにつくるということが、それを超えて大事なことであろうと思いますので、そこは、そういった皆さんの声に従って、条例のまとめる時期、あるいは提案、提案をするということは議会のご審議をお願いするわけなので、そういうタイミングであるかどうかの判断は当然必要だろうと思います。

 そのような観点で、私とすれば、そういう検討委員会の考え方も十分尊重しながら、そういった問題、いつ、どういうふうな形で提案するかと、議案としてですね、そういうことを考えていけばいいのかなというふうに思っております。

 それから、次に、建設行政にかかるお尋ねでございます。

 ご案内のとおりではございますけれども、この点の経緯、若干申し上げさせていただきますと、国道4号水沢東バイパスにつきまして、現在、佐倉河字十文字地内起点から、市道の国道397号まで4.5キロメートルの区間を暫定2車線で供用しております。都市計画道路、久田前田中線、以下、久前線と申しますが、久前線と水沢東バイパスとの交差予定部分について、この将来構想として(仮称)東西線新橋を前提として、国の方で用地幅を確保して用地買収をしているといったような経緯がございます。

 それで、この問題は、ご存じのとおりでございますけれども、都市計画道路の決定を行おうと、岩手県との間で協議を重ねてきた経緯があるわけですけれども、計画決定に至らないまま、こういうふうに今日に至っているということがございます。

 しかし、新幹線駅から中心部に向かってのこの道路を開通させて、当然、橋が必要になってまいりますけれども、そういうことが新都市、副県都を今目指しているわけですけれども、その構築の上で大変重要なことであるということで、これまでも県に対する要望の中には盛り込んで、それを働きかけをしているところでございます。

 そこで、ご質問の、今、促進協議会が複数、小谷木橋のかけかえの促進、それから新橋建設促進と、こういうふうに2つあるがというお話ですが、これはもともとそういう希望なり考え方があって、複数とも国・県に対して要望してきた現実でございます。ただし、公共事業の抑制等もあって、どちらも日の目を見ていないということでございます。県の方では、要望を絞って出してほしいという考え方も出してきております。また、一方では、本当にそれでは、絞ったからといってそれをうまく実現できるのかということについては、なかなか返答がしにくいという話もあります。つまり、予算規模が全然違うということでございまして、それでは、いつ、一体可能性があるのかというそこの問題にまたぶつかってまいります。それで、副知事あるいは県の県道整備部長等の話も伺ってはおりますけれども、現段階では、1つに絞れば必ずすぐ実現するというのは、全く今段階では見えない状態ですし、さりとて、どちらなら可能性があるのかという質問をしても答えは出ないだろうということになっておりまして、非常に難しい局面がなお続いております。

 しかし、私ども奥州市にとっては、小谷木橋のかけかえも現実的に重要ですし、それから、新橋は必ずなければいけない、こういう思いで、私とすればどちらも必要だということでございますので、ここは、一刻も早くいい形で実現できる道を、国・県に対して明確にしてもらいたいなというような気持ちでございます。

 そういう過程の中で、この2つの協議会の運動の方々、住民の方々も理解をされるものというふうに思います。その辺が不透明なままこちらに絞ったのでは、到底理解されないだろうと思いますので、そういうふうなことで、これからオープンな形で、そういう現実の可能性、ただし誤解のないように、2本は私は必要だと思います。特に、新幹線駅前から慶徳公園に向かうところは、これ絶対に必要なことで、またそれは、小谷木橋がかけかわったからいいという問題ではないというふうに思っております。しかし、同じような地域に、そんなに2本もかかるわけないでしょうという話も当然あるわけですので、非常に悩ましい状態で今まで来ていると思います。今もそういう状態であります。

 したがって、お話の趣旨は十分わかりますので、これから、簡単に言えば両方大事だという観点の中で、国・県の早い対応を引き出すように努力をしていかなければいけないというふうに思っております。

 それから、小谷木橋かけかえとした場合に、上下流のどちらにかけることが現実的と申しますか、技術的な面でもいいのかということについては、ちょっと私というよりは担当の部長の方からお話をさせていただきたいと思います。

 以上でございます。



○議長(小沢昌記君) 高橋都市整備部長。



◎都市整備部長(高橋力君) それでは、小谷木橋の件につきましてお答えを申し上げたいと思います。

 いずれ県が事業を行うわけでございますので、1つには事業費、地形の問題、それから事業費の問題、そして当然のことながら、渡りましてお互いにこの国道397号線がどのような形でどのようにタッチしていくのかと、こういうのが課題であるというふうに思っております。いずれ、小谷木橋は昭和29年ですから、五十四、五年になるわけですから、595メートルの長大橋と言いますか、長い橋でございますので、これを北に振るのか南に振るのかということになりますと、右岸、いわゆるこちら側の西側の地区ですけれども、右岸のどこの道路にどのようにタッチするかと、こういうのがやはり1つ大きな課題ではないかなと。そして、繰り返しになりますけれども、今の県の財政事情からいえば、できるだけお金をかけないようにということになると短い設計になるのかなということで、総合的な検討が必要になってくると、このように思っております。

 以上でございます。



○議長(小沢昌記君) 9番三宅正克君。



◆9番(三宅正克君) 9番三宅です。

 ありがとうございました。

 まず、自治基本条例の方でございますけれども、ぜひ、市長にはもう少しこう、市民の皆さん、一番最初の入り口の部分がよくわからないというように話されます。入り口の部分を丁寧に説明しないと、みんながどういうふうに入っていって、どのように参加できるのか、どういうふうなことを話しすればいいのか、その辺のところも全く、その一番肝心な入り口がよく理解できていないんだなというふうに私は感じました。そこの部分を、ぜひもっときめ細かに、丁寧にわかりやすく説明する機会を数多く持つべきだというふうに私は思います。

 なおかつ、各地域の組織の長になっている方々にも、ぜひそういったことを各地域で、懇切丁寧に地域の人たちに説明してもらうような、そんな各地域の長に対する説明会なるものもぜひ開くべきだというふうに思います。両面でとにかく広く皆さんに参加してもらうような、そういう機会をつくってほしいというふうに思います。これについて、もう一度お伺いしたいと思います。

 それと、検討委員会なんですけれども、各団体の長さんも代表の方も入っておられるというような話でしたけれども、こういった方々から、逆にその団体、組織にフィードバックされているんでしょうか、今話し合われていることが。それは話ししてならないことなんでしょうか。そういったことから、またその組織を通じて市民からの意見を募るという方法も大事ではないでしょうか。そういったことはされているんでしょうか。その辺についてお伺いいたします。

 それと、久前線と言いましたか、これと小谷木橋の関係ですけれども。小谷木橋かけかえは、多分壊さないでそのまま残しながら、どちらかに振った形でつくるんだろうというふうに、県の財政とかそういったものを考えなくても、多分そういうことになるんじゃないかなと思うわけですけれども。そういった場合に、一番それに適当という言い方がふさわしいかどうかわかりませんが、一番そういう形では、橋の長さの部分では多少かかるかもしれませんけれども、最終的には、コスト的なものが削減できるのではないかなと私は思うわけですけれども、久前線が一番適当ではないかなというふうに私は考えているわけです。

 近くには、常盤小学校の後ろの通りもありますけれども、あそこは春日のガードと同じような感じで、バイパスをくぐらなければならないというような状況下にもありますし、いろいろこう考えると、あるいは南におりれば、競馬場のすぐ南に行けば今度はバイパスにまっすぐつながらないというような、いろいろな条件を考えると何か一番いいんじゃないかなというような、私はそういう気がして、今回地域の方々からの要望もありましたし、そういったことで今回質問しているわけですけれども。一番そういう意味では、また、奥州市にとっては、都市計画も当然それで弾みがつくんじゃないかなというような、私はそういう気もしているわけです。その辺のところを、もう一度市長にはお伺いしたいと思います。

 もう一つは、今の東バイパスをつくるときに、北常磐の地域は、本来2メートルのかさ上げでバイパスが南へ延びる予定でした。それが、久前線、それと(仮称)アテルイ大橋を必ずつくるからということで、9メートルのかさ上げをわざわざしたわけです。地域の人たちは当初反対しました。しかし、行政のなされたことに、そこに夢を託して、地域の人たちはしぶしぶ協力している、そういう経過もあるわけです。それを、前回私が質問したときには、市長には100年の大計と言われました。地域の人たちは何言ってんだと、あのときそんなに待たせる話じゃなかったと。いろいろな情勢もありますからですけれども、その辺のところもぜひ市長には考えながら、この辺の経過等も考えていただきながら、よりよい方向性に、奥州市の新しいまちづくりのためにぜひ県との折衝等頑張っていただきたいと、このように思います。

 ぜひ、その辺のところをもう一度お聞かせいただきたいと思います。



○議長(小沢昌記君) 相原市長。



◎市長(相原正明君) この自治基本条例の説明会の持ち方等について、あるいは検討委員会のフィードバック、これは私が先ほど申し上げたことに尽きますので、もう少し実務的な観点で担当の部長の方からお答えをさせていただきたいと思います。

 それから、久前線の関係については、こういう場の答弁の中において、こちらが大事でこちらはやりますというレベルには、はっきり申し上げて達していないと思います。どっちも大事だと、どっちもやらなければいけないということで、問題は、現実的に可能性はどちらにあるのかという問題になると思いますので、これは、先ほど壇上でご答弁申し上げましたように、今お話のような経過も承知しております。地権者の方々と申しますか、大変なご協力をされて、期待をしたのにとんざしてしまった状態がなお続いているということですので、それもわかります。恐らく、この景気低迷で、国・地方の財政逼迫の中でそういうふうになったんだと思います。これからどうするかが問題でございますけれども、小谷木橋をそのままでいいという話には決してならないと思いますから、これは何とか早急にかけかえをしなければいけないと。こちらをどうするのかということでございますけれども、これはこれで、どう見ても必要な橋であり道路であるということは確かでありますから、そこに向かって進まなければいけないということでございます。

 あとは、先ほど述べたような悩ましい点はございますが、こうしたお話も受けまして、一日も早い促進につながるように努力をしていかなければいけないというふうに思います。



○議長(小沢昌記君) 佐藤総務部長。



◎総務部長(佐藤郁夫君) それでは、私の方から、委員会あるいはワーキンググループ等々、あるいはフィードバックしているかということについて、具体的な部分ですので、私の方からお答えしたいと思います。

 まず、数回ご答弁申し上げておりますが、ワーキンググループでそれぞれの分野から、あるいはそれぞれの地域から代表として出ていただいておりまして、20数回だったと思いますが検討会を開いておりますし、それから、研究部会は、これもまた地域から、あるいはそういう団体から出ていただきまして、10数回持っているところでございます。

 それで、組織的に、例えばその団体に戻して、フィードバックしてそこから吸い上げているというふうなことは、正直なっていません。したがって、それは当然必要になってきますので、いろいろなやり方があるかと思いますが、先ほど市長がご答弁申し上げましたとおり、いわゆる議員ご指摘のとおり、そもそも論のところでなかなか住民の方が理解できないと、しないというよりもできないということだと思います。

 したがって、やり方がいろいろあると思いますので、先ほどの町内会とかあるいは自治会とか、あるいは各団体とか、そういう部分の方々にも説明をするというような形で、やっぱりもう少し丁寧にというよりも数を重ねて、あるいは各種団体、あるいはそういう形の中でやっていって、理解を求めていかなければということだと思いますので、そういう観点で今後進めていきたいと思っております。

 以上でございます。



○議長(小沢昌記君) 9番三宅正克君。



◆9番(三宅正克君) 9番三宅でございます。

 ありがとうございます。

 自治基本条例の関係ですけれども、フィードバックされていないということですけれども、ぜひそういった形で、少しでも多くの人に知ってもらうためには、そういったことも絶対必要ではないかなと私は思います。

 あと、本来であれば、市政懇談会を先にやってそれから広報で流した方が、皆さんにわかってもらえるあれがあったんじゃなかったのかなと私思っているんです。というのは、広報誌で先に流れて、みんなが広報誌を見ていればいいわけですけれども、なかなかそうもいかないという計数的な実態もあるようですから、私はむしろ地域のみなさんに話しして、それから何月号の広報誌からこれについてシリーズでこういうことですよと、いろいろな入り口の部分からまた改めて流しますからもう一度読んでくださいとか、そういった方がもっと親切だったんじゃないかなというふうな私は気がしているわけです。その辺のところもぜひ、今回シリーズで流されるわけですけれども、もし早目に、例えば12月とかで終わってしまうようであれば、もう一度そういったものをやってもいいのではないかなというような気がいたします。

 その辺のところについて伺いたいと思いますし、それから、小谷木橋については、常磐地区の振興協議会では、ぎりぎり(仮称)アテルイ大橋を2つ一回にかけろという話ではなくて、小谷木橋のかけかえをするならば、当初(仮称)アテルイ大橋の予定地だった場所にかけかえた方がいいんじゃないかというようなことで、私も、同じやるならばその方が効率的にはいいのじゃないかなというふうに考えているということでございますし、ぜひ、市長にも、どうせかけるのであればどっちの方が後々その効果が大なのか、もう一度お考えいただきながら、県との交渉あるいは折衝に当たっていただければ、住民の方々にも理解をいただけるのじゃないかなというふうに考えますけれども、この辺についてご見解を伺って、私の質問を終わりたいと思います。



○議長(小沢昌記君) 相原市長。



◎市長(相原正明君) 自治基本条例については、積極的にもっとPRというようなことでございますし、その背景にある住民の方々が関心を持ち始めたということで、ある意味でいいことではないかなと思います。いずれいろいろなやり方を工夫しながら、ねらいとすれば、この条例ができたからといって今までやっていたことが決定的に変わるとか、そういう問題ではなくて、これをもっと根本的な部分を改めて確認しながら、規定しながらということになりますので、大分わかったからもうそろそろ条例化しましょうというように早目になれるように、ご提言の趣旨も生かしながら考えまいりたいと思います。

 それから、橋については、これ私も思うんでございますけれども、長い水沢市時代の考え方、流れはまず一つあると思います。これを私の代になって急に変えるという話ではないだろうと思いまして、このそういった今までの動きを十分、それこそフィードバックをして、やっぱり市民関係というものですね、奥州市のまちづくりの観点からオープンな形で論議もして、今までも長い間してきたんですけれども、そしてわかるような、なるほどこういうことで、今こういう時点で、今、市長は知事に対してこういう話をしているんだなということでいかないと、何か知らないうちにそういう話をしているということではとても通用しないだろうと思いますので、先ほど来申し上げておりますように、非常に見えにくくて苦しい局面ではありますが、県の方では、できれば地元で絞ってもらうと乗りやすいということは一応おっしゃっています。それから、国の方ではどうやら、県知事がその気になれば応援するよとこう言っておられるようでございますので、形は、側は整ってきているのかなと、問題は中身。押していったらお金がないということで、もう何年も待たされるということにならないのかなるのか、そういうことも含めて、こういう議会での論議、せっかくいただきましたので、また議会の方ともよく相談しながら全力を挙げて、私とすればかけかえもして新橋もかけたいという、ちょっと欲張っていますけれども、そこをもってまずは望んでいきたいなと思います。



○議長(小沢昌記君) 一般質問を続けます。次、35番安部皓三君。

          〔35番安部皓三君登壇〕



◆35番(安部皓三君) 私は、さきに通告しておりました科学文化行政、奥州宇宙遊学館の活用と、産業環境行政、世界文化遺産と連携した既存資源の活用についてお伺いをいたします。

 先ほど来、前の22番議員さんが、いわゆる既存資源文化遺産について、大変詳しくすばらしくおやりになったので、それに重複しないようにやりたいと思いますが、若干かかわるところもあるのかもしれませんので、お許し願いたいと思います。

 まず、奥州宇宙遊学館の活用についてであります。

 国立天文台ベラ観測所は、かつて緯度観測所として知られ、世界の中央局として存在するばかりでなく、多くの世界的な天文学者を輩出してまいりました。初代所長の木村博士はZ項発見で有名であり、皆さんご存じのとおり、第1回文化勲章受章者であります。大正年代の建築の旧緯度観測所は、本館は一時取り壊しの運命にありましたが、建物としての価値や天文学を推進してきた歴史的な意義を惜しんだ市民有志が、昨年保存運動を展開し、今年4月、国立天文台より当奥州市が譲り受け、現地に当時の姿を再現し活用することになりましたのは、大変私はうれしいことだと、こういうふうに思っております。皆さんも同じだろうと思います。

 来年4月、奥州宇宙遊学館の名称のもと開館を目指しており、現在、順調に工事が進んでいるとのこと、すばらしいことであります。歴史的な建造物、それ自体の価値はもちろんですが、天文などを先導してきた貴重な歴史的遺産をもとにして、学習、展示、観覧、調査、研究、文化醸成など、多様な方面で見据えた活用が図られるのではないか、こんなふうに考えております。

 また、かつて宮沢賢治が緯度観測所を訪れ、その雰囲気に触れ、さまざまな作品に昇華させた経緯もあり、化学から文学まで、旧緯度観測所奥州宇宙遊学館は、奥州市ばかりでなく、岩手にとってもその活用形態は多面的であり、観光的にも拡大的な要素を多く含んでいるのではないでしょうか。コア施設としての奥州宇宙遊学館は、国立天文台水沢の敷地内にある関係からも、世界的なネットワーク拠点になり得るのではないか。理科系から文系まで、県内児童・生徒への遊びを通した基礎学習の可能性を広げるものではないかとも考えられます。

 我が国の教育の問題点の一つに理数系離れがあり、基礎科学分野に進む生徒をふやす刺激にもなるのではないでしょうか。奥州宇宙遊学館の活用とその整備を、具体的にどのように考えておられるでしょうか。お伺いをいたします。

 次に、平泉文化遺産と連携した既存資源の活用についてであります。

 大企業を中心とする景気の回復感は、地方にまでは、皆さんご存じのように届いておりません。大都市圏以外では、回復のおくれが目立っており、公共投資に依存しない自立型の経済構造への転換が急務になってきております。まして、基幹産業である農業が米価の低迷で見通しは暗く、価格競争に巻き込まれない、消費者に強く支持される新サービス、新商品づくりが求められているようになってきたのではないでしょうか。

 この材料となるのが、地域にあるすぐれた地域資源の活用ではないのでしょうか。私たち、ここに暮らすのは住民であり、ここから逃れることはできません。経済が悪くなったといっても逃れるわけにはいきません。ここで、考えなければならないだろうと思います。地域の技術、農林水産品、観光、伝統文化など、各地には地域経済活性化につながる方策がまだあるのではないでしょうか。地域経済を支える中小企業や、農協さん及び組合関係者、各地域で活動されている市民、行政も地域の強みとなる地域資源を掘り起こし、磨き上げ、市場で評価される新サービスを工夫すべきではないでしょうか。

 国でも、中小企業地域資源活用促進法がことしの5月に成立いたしました。この間、本屋さんに行ってみましたら2,800円で出ておりましたので買ってまいりましたが、非常に詳しく出ておりました。また、県の観光産業振興策も今年度から平成22年度、4年間までとして、県南圏重点施策として、観光産業振興戦略や平泉文化遺産観光活用推進アクションプラン、市町村としても示されました。また、これらの県南圏重点施策の取り組みに当たっては、役割分担として、行政の観光施策は観光宣伝の事業に今までは偏りがちで、観光産業の振興という視点での施策が不十分な面がありましたと、県ではそのような話をしております。これからは、観光産業の視点に軸足を移しながら、行政、民、官が観光産業振興の目指す姿を共有し、適切な役割分担とともに、協働姿勢をとって取り組んでいきますことが一番大事なのではないかとも県は述べております。

 これらの活動は、平泉世界遺産と連携した既存資源の活用につながるものだと思います。当市、奥州市は、豊かな地域づくりをするためにどのように具体的に進めようとするのか、ご所見をお伺いいたします。これから4年間の間に、今までの米づくりだけではなくて、具体的に地域資源をどのように生かしていくかということが、非常に大事な産業のつくり上げになっていくのではないだろうか、こういう部分でのお考えをお聞かせ願いたいと、こんなふうに思います。

 登壇しての質問を終わります。



○議長(小沢昌記君) 相原市長。

          〔市長相原正明君登壇〕



◎市長(相原正明君) 安部皓三議員のご質問にお答えを申し上げます。

 最初に、奥州宇宙遊学館についてのお尋ねでございます。

 旧緯度観測所本館につきましては、ことし4月に、大学共同利用機関法人自然科学研究機構より譲与を受け、5月には建物の譲与及び敷地の無償貸借契約を締結し、6月からは耐震補強改修工事を進めているところでございます。9月議会において奥州宇宙遊学館条例を議決いただき、現在は展示工事設計と指定管理者の選定に向けた準備を進めており、来年の4月に向けて開館の準備を進めているところでございます。

 現在進めております展示設計業務においては、この施設の目的と使命として、市民に開かれた奥州ならではの知の育成拠点となるということを掲げまして、奥州の文化、歴史を背景とした宇宙、自然、科学、文化の学習を通じて夢を描いてもらい、次代を担う人材をはぐくむ、市民に開かれた施設を目指して整備を進めております。国立天文台の水沢ベラ観測所内に設置させていただいたこともあり、初代の観測所である木村記念館、奥州宇宙遊学館、水沢ベラ観測所と3台の観測所が一望できるロケーションができたことは、大きなメリットになるものと考えております。明治以来、この地で続けられてまいりました天体観測の歴史を目の当たりに学習できるということは、まさにこの場所でしかできない体験であると考えております。

 施設の管理、運営については、指定管理者制度に基づき、施設の運営をお願いする方向で調整を進めております。施設の管理経費、人件費、事業費等については、予算の査定もありますが、指定管理者の候補となる団体と十分に協議させていただきながら設定していきたいと考えております。新たな施設の運営となりますことから、当初は、運営上難しい場面も出てくるものと考えられますので、施設の運営状況を勘案しながら柔軟な対応をすることにより、奥州宇宙遊学館が当初の目的を達成できるよう努力してまいります。

 次に、観光資源としてどのように活用していくかとのご質問ですが、奥州宇宙遊学館のみならず、国立天文台の水沢キャンパスは観光資源として大きな可能性があると感じております。木村博士のZ項発見の功績はもちろんのことですが、緯度観測所と宮沢賢治とのかかわりや、昨今の天文科学への貢献など魅力は尽きないところでございます。奥州宇宙遊学館を一般に広く開放することにより、市民と国立天文台との橋渡しがスムーズになり、そこに新たな人的交流が生まれることによって、観光地としてのステータスも高まるものと期待しているところであります。近くには観光物産センターZプラザアテルイもあることから、両施設が連携して事業展開していくことも重要であると考えます。

 具体的な事業の展開としては、一般の方々を対象とした各種ワークショップの展開や講演会の開催、主に児童・生徒を対象とする学習講座の開設、地域文化の発表会や展示会の開催、天文、宇宙科学の観覧や啓発などをメインとした事業展開を想定しているところでございます。

 次に、世界文化遺産と連携した既存資源の活用でございます。

 平泉の世界文化遺産登録が平成20年7月に予定されており、登録による観光客の増加や、それに伴う地域経済の活性化が期待されるところであります。本市においては、世界文化遺産のコアゾーンとして、白鳥舘遺跡、長者ヶ原廃寺跡の両史跡が指定される予定でありますので、これらの史跡や周辺の既存施設の観光活用を推進するとともに、民間の取り組みの活性化を促すことが重要であると考えているところでございます。

 本市では、現在、観光行政の指針として、奥州市観光基本構想を策定しているところでありますが、その中に、重点的観光施策として複数の戦略プログラムを設定し、重要性の高い施策や喫緊の課題について優先的に着手することとしているところであります。

 基本構想の戦略プログラムの1つとして、平泉世界文化遺産観光活用プログラムを設定しておりまして、本プログラムの推進に当たり、本年10月に県南広域振興局の県南広域地域ぐるみ観光支援事業の事業採択を受け、11月21日、その実施組織として奥州市世界文化遺産観光推進協議会を設立し、アドバイザーの派遣等の支援を受けながら実施内容の検討に入ったところであります。

 今後は、民間や関係機関等の多角的な参画を得ながら、地域ぐるみでの魅力ある観光資源の構築を図り、旅行商品の造成、販売に向けて取り組むこととしております。近年、観光客が求める旅行形態は、従来型の観光地をめぐるだけの物見遊山観光ではなく、地域本来の魅力や地域ならではの体験などを求める旅行形態となってきていると言われております。ご質問にありました里山の景観づくりや北上川の活用など、地域固有の自然を生かした取り組みについての重要性については、今後ますます増大するものと考えられるところでございます。

 里山の景観につきましては、行政による環境・景観保全のみならず、地域の方々の地道な取り組みに大きく期待するところであります。これらの美しい景観は、本市にとっての重要な観光資源になりますので、その具体的な保全、活用方法等について、今後、奥州市世界文化遺産観光推進協議会等において、官・民一体となり検討してまいりたいと存じます。

 また、北上川流域の地域資源を生かした観光、地域づくりを目指す官・民による組織として、北上川流域観光地域づくり協議会が、本年10月26日に発足をいたしまして、文化会等により事業の検討がなされていく予定でございます。その中で、広域的な視点での具体の検討が進められるものと考えるところでございます。これらの検討を踏まえ、市の観光行政や連携のあり方等についても、今後検討してまいりたいと考えております。

 以上であります。



○議長(小沢昌記君) 千葉教育委員長。

          〔教育委員長千葉啓一君登壇〕



◎教育委員長(千葉啓一君) 安部皓三議員のご質問にお答えを申し上げます。

 ご質問の奥州宇宙遊学館については、教育委員会としても大きな期待を持って開館を待っておるところであります。

 木村栄博士のZ項発見は、当奥州市においてさん然と輝く歴史的な偉業である。後世に長く語り継いでいかなければならない業績であると認識をしております。また、奥州宇宙遊学館となった旧緯度観測所は、一たんは取り壊しの決定がなされていた大正時代の歴史的建造物が、市民有志の熱意により保存に結びつけられたという経緯からも、市民の貴重な財産であると感じております。明治、大正、昭和、そして平成への時代と、この奥州の地で脈々と続けられてきた天体観測の歴史と実績について、生のままを学習できる環境があるということは、奥州市の次代を担う子供たちにとってとても有意義なことであり、大きな財産であると感じております。

 教育委員会といたしましては、奥州市の歴史的な財産としての魅力と、宇宙科学の知識醸成のために、教職員の研修を初め、各小・中学校の授業や総合的な学習を通じて、多くの児童・生徒が緯度観測所から国立天文台へと受け継がれている世界に冠たる観測技術に触れ、宇宙、自然、科学を感じることができるような機会をつくってまいりたいと考えております。

 また、市民の皆さん初めとする各年齢層の方々にも楽しめるよう、さらには、多面的な興味に対してこたえられるよう、天文、宇宙科学を中心とした多種多様な事業を展開するとともに、新たなる生涯学習の拠点の一つとして事業展開を図ってまいりたい、かように感じております。

 以上でございます。



○議長(小沢昌記君) 35番安部皓三君。



◆35番(安部皓三君) ありがとうございました。

 宇宙の天文台の科学館のことですが、岩手県にあるのは二戸にありますし、それから盛岡市にございまして、ここで3番目ということになるんでしょうか。あるいはそのほかにあるのかもしれませんが。

 特に、水沢におけるこの宇宙遊学館というのは、特徴のある科学館になるのではないだろうかなと、私は思っておりますし、非常にこれからの地球が、今、温暖化問題を含めて地球は、子供たちを含めて、水の惑星とさえ言われている。そのことの事実を目の当たりにして見ることができるし、聞くこともできるし、あるいはそういう四次元の時間まで入ることができるようなものも計画をして、実際にやっていきたいというような話も聞いております。そのためには、少なくとも約3年間は、それに対する指導する研究者、あるいはそれをお手伝いする先生方、それがどうしても必要なんではないだろうかなと、そういう話も聞こえてまいります。聞きますと、二戸の科学館は、年間約4,000万円、しばらくは最初の段階でかかっておると、金の話をするのは変なのかもしれませんけれども。

 そういうふうなことで、一番最初に何をやっていくかということの施設設備が一番大事だということですから、財政の厳しい奥州市としても難しいのかもしれませんが、そういう部分を、県を含めて、この間も県の教育長さんがおいでになったようですが、そういう見通しなども含めて、可能性が何とか奥州市だけではなくて、そこに指導者として入る先生方、あるいは連携がとれる方々がやってこられる体制ができないものかどうかということも聞いたりしておりますし、考えたりしておりますが、そういう部分についてはどういうことなのか。なるべく来年4月から始めていくとすれば、約3年間が一番大事なところなんだろうなとこんなふうに思っておりますので、そういう部分でわかっている部分があれば、これから進めることを聞かせていただきたいと、こんなふうに思います。

 その次に、もう一つは、先ほど来出ておりますこれからの、遊学館の方ではなくて、文化遺産の観光アクションプランの方でありますけれども、これについては、先ほど来いろいろな話が出て、22番の議員さんも含めて出されておりますけれども、重複しないように質問をいたしますが。

 岩手県でというのでしょうか、この条例が5月に通ったときに出てまいりました基本構想というのを全国で出しておりまして、各県がどのくらいのものをいわゆる資源として考えているか、各県出せということで載っておりましたのを見ましたら、岩手県は153件、これからの資源として活用ができるものがあると、こういうふうに出ておりました。まだまだあるのかもしれませんけれども、奥州市はその中でどのくらいあるのかなと、こう見ますと、153件のうち18件が奥州市で載っているようでございます。8分の1でございます。ですから、まだまだそういう資源が、調べてみるとあるいは提起をすると出てくるようであります。

 そういう部分も含めて、今、市長が言われましたように、具体的にちょっと申し上げますと、農村水産物の分は県を57としているんですが、奥州市は7だけでありまして、それから、工業用品等、鉄瓶なんかを含めてなんですが、29のうち5つであります。それから、文化財、自然、風景、温泉、その他という部分が岩手県で67でありますが、奥州市は6と、こういうふうに今なっております。それは、全体として申請をしたというか認知をしたと、こういう形になっておりますけれども。そういう部分を地域でもう一度掘り起こして、この中に地域資源が、本格的に掘り起こして磨いていけるようなものがもっとあるのではないだろうかなと、こんなふうに思っておりますので、こういう部分についてどのようにお考えになっているか。真剣にやれば、これからますます出てくるのではないでしょうか。

 特に北上川流域には隠された資源がたくさんあるだろうと、こんなふうに思います。二、三申し上げますと、サケはもうことしの冬になりましたけれども、物すごく上ってきております。それから、アユも大変とれる状況になっています。北上川の水がきれいかどうかというのは問題がありますけれども、そういうことで、大変な数になってきている。それから、藻くず刈りについてのあり方も、各流域で研究されるようになりました。ですから、これらも含めて本格的に流域のプランとして、水として考えていくということになると大変な資源ということにもなるだろうと、こんなふうにも思います。一例だけ、水の部分だけ申し上げました。

 ですから、私たちがもう一度そういうものを掘り起こして、しっかりと農協さんとも連絡し、あるいは地域の方々とも連絡をしながら、そういうものをつくり上げていく部分を考えていく。それに対する支援が、先ほど申し上げました国の交渉の中で、支援策としてお金を出してくれるというふうな形になっておりますので、これを早急に考えてみたらいかがなのかと、こんなふうに思いますがいかがでしょうか。

 お伺いをいたします。



○議長(小沢昌記君) 相原市長。



◎市長(相原正明君) まず1点目の宇宙遊学館、来年度に向けての具体的な構想。予算の面はまだ要求段階で、どうなるかやってみなければわからないと思います。やってみるというのは、財源が限られていますので、いつの間にか押し出されるということもありますし、半分になるということもありますが、これはどの分野もそうでございますから、これから担当部長に希望を込めて答弁してもらう方がいいと思います。

 それから、観光アクションプランは、これはやっぱりこの際、お話のように登録という、だれもが何か変わらなくてはいけないなという思いがあるうちに、こういった資源を点検して、できればコミュニティービジネスに昇華させていければなおいいと思いますので、そういう気持ちでございますが、なお、具体的に153件中18件等々のお話もございますので、担当部長の方で承知している範囲でお答えをさせていただきたいと思います。



○議長(小沢昌記君) 千葉総合政策部長。



◎総合政策部長(千葉洋一君) 宇宙遊学館でございますが、今、工期が今月20日ということで、大体順調に進んでいまして、本体が今月20日ですが、今度、展示の部分に入っていまして、そのコンサルも入りながら、そして、いろいろな方々の検討委員会のメンバーがおりますので、その辺と協議しつつ、今いろいろとやってございます。

 それで、今、議員が、運営する上での指導者的な部分の要請の話がございました。それも今、指定管理という部分で考えているそういった団体の方々とのお話の中でも、一番大事な部分でとらえておりまして、そういった、来たときに単に案内するだけではない、いろいろな体験、学習ができるようなスタッフもそろえるという部分で、あの団体自体、あのという言い方はあれなんですが、大変期待できるメンバーといいますか、人たちがそろっている部分でございますので、そういったところもいろいろ考えていただきますし、あと、一つの案内といいますか、ガイド的な部分も遊学館だけではない、ベラ観測とか木村記念館含めた、そういったガイド的な部分の要請も必要なのかなと思いますが。今、いろいろとそういった天文台の職員、所長含めそういった関係団体、それから観光協会の方も検討委員会に入っていますので、いろいろこう論議しながら、そういった充実した内容にしたいということで検討して進めているという状況でございます。



○議長(小沢昌記君) 及川産業経済部長。



◎産業経済部長(及川俊和君) お答えをいたします。

 ご質問のございました、地域の資源を生かしましてこれに観光として結びつけてまいると、そして地域の活性化に結びつけるということでございますが、これにつきましては、ご質問にございましたとおり、岩手県におきまして、そういう有用と思われる資源につきまして、法律に基づきまして、市町村からの申請に基づいて登録をしているということでございまして、その件数が、奥州市におきましては18件ということでございます。

 このねらいは、たしか、その資源を活用して、民間の皆さん方がアイデアを凝らしながら、それに付加価値を高めて物をつくっていくという場合において、その申請に応じて助成をするというような制度と伺ってございます。

 そういうことでございまして、この資源の活用については、非常に観光振興上も極めて有益なことでございますので、行政、市といたしましても、これらの18件をまず念頭に置きつつも、その他の資源についても十分検討を加えながら取り組んでまいりたいと思っております。

 差し当たりましては、先ほど市長が答弁申し上げましたとおり、北上川流域観光地域づくり協議会というのが、10月26日に立ち上がってございまして、これには4つの分科会がございますので、その分科会の中で十分協議できる素材といいますか、材料であると、そのように考えておりますので、当部としましても参加いたしておりますので、十分に配慮しながら取り組んでまいりたいと思います。

 以上でございます。



○議長(小沢昌記君) 菅原教育長。



◎教育長(菅原義子君) 運営のことについては、市長部局の方からお答えいただいているわけですが、内容面において、教育委員会として今、まず差し当たりすぐにできるなと思っているものは、日本宇宙少年団水沢Z分団というものがございまして、これに入っている子供たちは、今、奥州市内全部で51人なんですが、そのZ分団を指導している役員、リーダーという名前になっておりますが、これまた多種多様な内容で、そのリーダーたちは、ベラ観測所の推進室の教授とか、それから電気屋さんとか、紙屋さんとか、主婦とか、それから教育委員会の生涯学習課の学芸員とか、それから小学校の教員、私も顧問になっているようですけれども。

 そういう18人のリーダーがそろっておりますので、ことしは、1月14日には科学講話の予定、それから2月17日には月探査機を実際に見るとか、そういうふうなことの取り組みがなされておりますので、これの場所として、緯度観測所にはもう既にいただいているわけなんですが、もっとさらに、この遊学館を使わせていただければいいなというふうに思っています。そして、この中のリーダーになっている方たちに、さらに教職員の研修をあそこの場で、プラネタリウムを見せていただいたり、そんなこんなのことも、これからたくさん実践できるなというふうに思っておりますが、何にしろ、ただいま始めたばかりですので、ご期待いただきたいと思います。



○議長(小沢昌記君) 安部皓三君。



◆35番(安部皓三君) 遊学館の方、大変ご苦労さまであります。非常に熱意を持って開館するまで頑張っているようでありますので、何らかの形でそういう研究なり、あるいは子供たちが希望して、たくさんの、東京からでも、間もなく平泉の文化遺産と同時に、同じようなウエートで入ってくる可能性もないわけではないだろうと思いますから、そういう部分で期待をしている部分、宣伝をするには大変いい格好の場所だと思うんですが、ひとつよろしくお願いしたいなと、こんなふうに思いますし、先ほど、いわゆる平泉の世界遺産の連携した資源の話が出たので、私もちょっとお聞きしたいと思います。

 いわゆる資源というのは、物をつくるということで生産性を上げるという場合と、それから、設備をされた道路とか、あるいはいろんなことを利用していくということ、先ほど来グリーンツーリズムの話が出てまいりましたが、大変すばらしいことで、私もずっと前からそういうことは賛成をいたしますが。できるのであれば、水沢の中でもいわゆる旅館なんかを利用して、農家に泊まっていくというような形のグリーンツーリズムも当然あるわけでございますけれども、町の中でも旅館なんかを利用する方法というのもあるだろうと、私はそんなふうに前の市長とも話ししたことがありますが、そういうことをやる方法もないのかなというふうなことであります。

 それから、特に、ここの平泉の文化遺産のコア、この場所というのは、非常に平たん地ですばらしいところでございますが、これを含めて、何度も申し上げておりますけれども、いわゆる胆沢城跡、この間も出てまいりましたが、あるいは平泉も含めて、北上川も含めますと、非常にサイクリングロードを利用した形の小・中学生、高校生、こういう子供たちがやってきて、大変すばらしい景観の中で、平泉の文化遺産というのは、もともと景観形成の問題だろうと思いますので、そういうことでは非常に、参加をし、研修をしやすい場所になるんだろうと思います。そういうことを考えてみてはどうだろうかなと。

 一方、私たちも、グリーンツーリズムではなくてサイクリングをやったりしておりますが、自転車業界さんがそういうことが必要で、あるいはコースを調べたり選定したり、どういうコースがいいのかということはいつでもお手伝いをいたします、こういう話になって、連携がとれているわけでございますので、そういう点。きのうも出ておりましたけれども、石淵ダムなども含めていろんなコースがありますし、それから衣川にももともと、あそこはサイクリングロードが一番早く始まったところでございまして、川を含めて全部ぐるっと回ってということで100キロメートルぐらいできるようなコースも、あるいはつくりやすい、そういうマップももう既に出ているわけでございますから、そういうことで利用して、東京あるいは都会の子供たち、あるいは大人たちを遊びにでも呼び込むというものを、本格的に進めてみたらどうだろうかなと。

 そういうことの中で、実は、具体的に何が欲しいのか、あるいはどういうものが、子供たちあるいは大人たちが、一緒に家族と来て楽しんでいけるかというようなことがわかってくるのではないだろうか。早速具体的な活動を、そういう申し上げましたけれども、進めてみる可能性はとっくに、およそ準備ができる状況に入りつつあるというふうに私は思っているんですが、そういう部分をもう一度。

 先ほど来話をしております北上川流域のゴムボートもありますが、ここばかりではなくてたくさんそろっておりますので、進めてみたら早速動ける可能性はできる状況に入ってきておる、こういうことで、もう一度総合的に考えてみたらどうだろうかなと、こんなふうに思います。

 それから、もう一つは、先ほど来も出ておりましたが、束稲山にあります平泉荘の問題は、私も平泉荘の理事になっていますから余計なことは申し上げませんけれども、あそこから見ます景観というのは、白鳥遺跡が一番よく見えるところでございまして、西に夕日が入るときの情景というのは、涅槃の境地と全くそのままだと、こういうふうな表現をされておりますから、そういうところも実は皆さんに見せる場所として考えてみる。そこの松が虫食いになっているなんていうのを新聞でごらんになったと思いますけれども、そういうことを進言したり、あるいはそういう場所は、いわゆる今、お客さんが来るための看板とかなんかも一番大事なことなんですけれども、そういう部分の景観形成をつくり上げていくということが一番大事だろうと、こんなふうに思いますので、そういう部分をもう一度、民間の力もいろいろな形で取り入れて、早速動き出してみるということが大事なんではないだろうかなと、こんなふうに思いますので、いかがでしょう。



○議長(小沢昌記君) 相原市長。



◎市長(相原正明君) 何点かございましたが、遊学館、この世界文化遺産と結びつけながらということでございます。

 奥州市、厳しい財政の中でも、この遊学館事業に投入した資金というのは相当なものがあって、これを有効活用しない手はないというのが、そちらの方からも思います。市のお金とは違いますが、正法寺もああいうふうにできましたし、こういうものを本当に関連づけて、コースをつくって誘導したいと。もちろんテーマごとにコースをつくることによって、やっぱりそのテーマがお好きな方、得意な方、そういう人が入ってくれればいいなというふうに思います。

 そういう中で、2点目にもありましたが、グリーンツーリズムと言いながら、この中心市街地のこういう施設も活用してという、そういう話もなかなかコースの組み方としてはおもしろいのかなと。子供たちというよりも学生ということもあるかも知れませんし。この辺は、中心市街地活性化構想、今、仕上げの段階ですけれども、そういうことにも活用して、この際、トータルで楽しめるようにしたいと思いますし。それから、胆沢城関係も、先般もご質問がありましたけれども、世界文化遺産の平泉の前史の最大級の歴史的な出来事であり、また、その建造物と申しますか、跡地であるわけですから、これを、この際改めてしっかりと検証して、観光資源としても活用することは大事だと思います。

 そして、3点目のこの平泉荘も含めて、点というよりもコース設定を何通りかのカラーに分けて、テーマに分けてこれを、うちの方の計画にも組みますし、できればJTB初めそういうところに納得をしてもらって、仙台、宮城DCがかなり大々的に動いていますけれども、そっちの方にも組み入れてもらうなりしていければいいなという思いでございます。



○議長(小沢昌記君) 35番安部皓三君。



◆35番(安部皓三君) あと、1つだけで終わります。

 今、地域の産業を興していくということと同時に、実は、平泉文化を考えてみますと、金が一番大事なんでしょうけれども、漆と紙と、それが奥州市の文化遺産の一番大事な問題だろうと、こんなふうに思っておりますが、実は、その漆がほとんどとれなくなっているというのはご存知なのかと。とれるのはどこかと言いますと、いわゆる浄法寺の漆、行ってみないかということで行く約束をしておりましたが、本当に今、二、三年後ですから、来年か再来年、日光で漆塗りを始めるそうでありますけれども、大修理をする。ところが足りないので、中国から買ってこなければならない。質が悪いと言わざるを得ないと、こういう状況になっている。

 それから、実際に、この奥州の平泉の文化遺産の漆という問題を伝統工芸として残していくというのは、あと二、三年ぐらいしたらほとんど難しいのではないかと。続く人がいないのではないかと、名前を挙げてもいいんですけれども、具体的にそういう話をされました。ですから、そういう工芸の方を残していくということが一番大事なんだろうと思います。

 それから、漆がないということを考えますと、実は、里山の文化をどうやってつくっていくかということも大きな意味として一番大事なんではないかと。私も里山で生まれたものですから申し上げますけれども、いわゆる東山の部分というのは、もともとこうぞう、みつまたが東山町を含めてあったわけで、それと同時に、北上川こちらの部分というのは漆でありまして、漆が大体15年たちますととれるんだそうでございますから、杉が大きくなるのは45年、45年のうちに3回漆はとることができると、こういうことであります。

 そうなりますと、景観形成をして見ていく場合に一番、平泉、いわゆるこちらから束稲山を望むその景観を見る場合は、一番、漆なりあるいはイロハもみじなりが、大変美しい状況になってくるんだろうと、そういうものも、実は、植えて育てていくというのは地区であるわけでございまして、それらも実は考えていかなければならないことに、長い間、場合入ってくるんではないだろうかなと、こんなふうに思いますし、伝統工芸師の方がほとんどなくなっていくというようなことを聞いて、私もびっくりしておりましたから、先ほど、国の支援策のものもあるようですので、それらを含めて、残していかなければならないものではないだろうかなと、こんなふうに思ったりしていますので、そういう部分までひとつ考えながらお願いをしたいなと思います。

 以上であります。



○議長(小沢昌記君) 相原市長。



◎市長(相原正明君) ちょっと私も、漆はまだあまり勉強しているわけではないので、たしかジャパンという英訳になるので、非常にそういう日本古来の基本的なものであろうと思います。こういうふうなものを扱える職人さんなんかもきちっと残しながらということもあると思いますので、こうしたきめ細かいことを含めて、これから一生懸命取り組んでまいりたいと思います。



○議長(小沢昌記君) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思いますが、これにご異議ございませんか。

          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(小沢昌記君) ご異議なしと認めます。よって、本日の会議はこれをもって延会することに決しました。

 お諮りいたします。明12月8日及び12月9日の2日間、休会したいと思いますが、これにご異議ありませんか。

          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(小沢昌記君) ご異議なしと認めます。よって、12月8日及び12月9日の2日間、休会することに決しました。

 次の会議は、12月10日午前10時から開くことにいたします。

 本日の会議はこれをもって延会いたします。大変ご苦労さまでした。

               午後3時32分 延会