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岩手県 二戸市

平成21年  6月 定例会(第2回) 06月12日−一般質問−03号




平成21年  6月 定例会(第2回) − 06月12日−一般質問−03号







平成21年  6月 定例会(第2回)





1 議事日程(第4日目)
  (平成21年第2回二戸市議会定例会)
                           平成21年 6月12日
                           午前  10時  開議

  日程第 1 一般質問

2 出席議員は次のとおりである。(23名)
   1番  田 村 隆 博      2番  小野寺 仁 美
   3番  小笠原 清 晃      4番  滝 沢 正 一
   6番  鷹 場 美千雄      7番  田 口 一 男
   8番  米 田   誠      9番  田 代 博 之
  10番  菅 原 恒 雄     11番  國 分 敏 彦
  12番  岩 崎 敬 郎     13番  佐 藤 利 男
  14番  大 沢 孫 吉     15番  畠 中 泰 子
  16番  西 野 省 史     17番  佐 藤   純
  18番  田 中 勝 二     19番  佐 藤 正 倫
  20番  田 口   一     21番  佐 藤 文 勇
  22番  山 本 敏 男     23番  及 川 正 信
  24番  鈴 木 忠 幸

3 欠席議員は次のとおりである。(1名)
   5番  新 畑 鉄 男

4 地方自治法第121条の規定により説明のため会議に出席した者の職氏名
  市    長   小 原 豊 明   副  市  長   清 川 明 彬
  総 務 部 長   小保内 敏 幸   健康福祉部長   角 田 良太郎
  建設整備部長   平 賀   剛   市民協働部長   小野寺 悦 夫
  産業振興部長   藤 原   淳   産業振興部副部長 佐 藤 善 昭
  総務部副部長   阿 部 満 男   健康福祉部副部長 菅 原 多喜枝
  建設整備部副部長 下斗米 隆 司   市民協働部副部長 嶋 野 賢 一
  財 政 課 長   佐 藤 節 夫   総 務 課 長   山 二 利 和
  教 育 委員長   柴 田 孝 夫   教  育  長   阿 部   實
  教 育 次 長   澤   典 雄   浄法寺総合支所長 樋 口 敬 造
 浄法寺総合支所次長 松 森 幸 市   会 計 管理者   木 村 行 孝
  代表監査委員   梅 原 龍 雄   監査委員事務局長 昆   廣 志
  水道事業所長   小野寺 常 人  農業委員会事務局長 安ケ平 義 光

5 職務のため議場に出席した者の職氏名
  議会事務局長   泉 山 光 生   主    任   玉 川 眞 也



〜〜〜〜〜〜〜〜〜○〜〜〜〜〜〜〜〜〜

開議 午前10時00分

〜〜〜〜〜〜〜〜〜○〜〜〜〜〜〜〜〜〜



○議長(佐藤正倫)

 ただいまの出席議員は21人であります。定足数に達しておりますので、会議は成立いたしました。欠席届は、新畑鉄男議員から入っております。おくれるという連絡は、及川正信議員から入っております。

 直ちに本日の会議を開きます。

 昨日議会運営委員会を開催しております。

 この際、議会運営委員長の報告を求めます。

 國分議会運営委員長。

〔議会運営委員長 國分敏彦君登壇〕



◆議会運営委員長(國分敏彦)

 おはようございます。第2回定例会一般質問2日目の議会運営につきまして、昨日午後4時5分より議会運営委員会を開催し、協議をいたしました。その協議結果の概要をご報告申し上げます。

 鷹場美千雄議員より本日の一般質問につきまして、一身上の都合により質問の順番を4番目から3番目に繰り上げていただきたいという内容の文書提出がありました。このことにつきまして議会運営委員会を開催し、協議をいたしました。その結果、二戸市議会申し合わせ事項にあります一般質問を行う順序は通告順にするという項目に従い、今回も一般質問の順番は通告順に行うこととし、順番の変更をしないことといたしました。

 以上、ご報告申し上げます。終わります。



○議長(佐藤正倫)

 ただいまの議会運営委員長報告に対する質疑を許します。

〔「なし」の声あり〕



○議長(佐藤正倫)

 ないものと認め、質疑を終結いたします。

 失礼しました。大沢議員。



◆14番(大沢孫吉)

 ただいまの議運の委員長のご報告について、若干お聞きいたします。

 鷹場議員の順序の変更については認めないと、こういうことでございますけれども、私はやっぱり今後のこともあると思うので、また状況がといいますか、鷹場議員の変更理由、これについてはやはり奥さんの病院、しかもきょう手術だと、こういうことで変更してほしいという申し入れだったと思っておりますが、いかなる理由においても今後も認めないと、こういうことになるのでしょうか、お聞きいたします。



○議長(佐藤正倫)

 國分議会運営委員長。



◆議会運営委員長(國分敏彦)

 昨日の……

〔小野寺仁美議員「議事進行について」と呼ぶ〕



○議長(佐藤正倫)

 小野寺議員。



◆2番(小野寺仁美)

 先ほど議長において、議長が終結しますというふうに宣言して、もう終わったものと私は解釈していますが……

〔畠中泰子議員「手挙げていたんです」と呼ぶ〕



○議長(佐藤正倫)

 そこは、さっき私……



◆2番(小野寺仁美)

 そこは、議長、ちゃんと整理してからやったほうがいいのではないでしょうか。



○議長(佐藤正倫)

 私、今の小野寺議員の質問の議事進行なのですが、いずれ先ほど大沢議員のほうが手挙げていたようなのですけれども、ちょっと目に入らなかったもので、許可いたしました。そういうことですので、ご了承願います。

 國分議会運営委員長。



◆議会運営委員長(國分敏彦)

 先ほどの大沢議員のご質問にお答え申し上げます。

 昨日の委員会の中では、今後のことについては何も出ておりませんでした。そのことをご報告申し上げます。



○議長(佐藤正倫)

 大沢議員。



◆14番(大沢孫吉)

 何も出ていなかったということでしょうか。いわゆる変更理由が何も出ていなかったということでしょうか。



○議長(佐藤正倫)

 國分議会運営委員長。



◆議会運営委員長(國分敏彦)

 先ほど大沢議員が質問したとおり、今後のことについては、その協議の場では出ておりませんでしたということでございます。



○議長(佐藤正倫)

 そのほかありませんか。

〔「なし」の声あり〕



○議長(佐藤正倫)

 ないものと認め、質疑を終結いたします。

 日程第1、一般質問を行います。

 通告順に従い、順次質問を許します。

 16番、西野省史議員。

〔16番 西野省史君登壇〕



◆16番(西野省史)

 それでは、質問する前に、3枚目の中ほどから過ぎたところに「市街地の無電柱化などの」とありますが、その下の「振」を「推」に訂正をさせていただきますので、よろしくお願いします。

 それでは、さきにお願いを申し上げてありました市長、教育長に2件についてお尋ねをいたしますので、どうぞよろしくお願いをいたします。

 最初に、九戸城の整備についてであります。基本的な部分は、市長よりお尋ねいたします。今日戦国武将が女性に人気で、書店をのぞくと専門コーナーが設けられています。こうした歴史好きの女性を指して歴女と言うそうです。本県ゆかりの戦国武将で歴女に好まれそうな人物を挙げるならば、南部家最強と言われ、6万5,000を超える豊臣秀次率いる奥州討伐軍に立ち向かった九戸政実でありましょう。歴女に戦国武将が好まれるのは、義を重んじ、気骨と信念を持って生きたからで、その点では政実も資格は十分と言えます。歴女は、ゆかりの地めぐりに殊のほか熱心で、男性顔負けの行動力が特徴であります。その歴女が、蒲生が陣取った御伊勢堂山付近や九戸城めぐりに訪れられるように環境整備とPRをすべきと考えまして、その考え方をお尋ねするものであります。

 国は、各地域の城下町等のまちづくりを支援する制度を平成20年11月から施行しました。この制度の活用で、九戸城関連の一体的な保存整備をする問題につきまして、市長の取り組む姿勢をお尋ねをいたします。

 私は、このまちをこよなく愛する者の一人であり、市民の力や産業の力など、さまざまな資源を掘り起こし、文化的魅力を一層引き出すとともに、安全、安心で心豊かに人々が触れ合う活気と郷土に満ちたまちの創造を心より願っているものであります。今地方の自立が求められており、地域実情に即応した施策を展開し、魅力あるまちに生まれ変わることが必要と考えます。そのためにも、二戸独自の価値観をさらに磨き上げ、力強い元気な二戸市を創造してほしいと思うのです。

 国も、地域の個性あるまちづくりを地域の活性化策として後押しをしています。平成20年11月、国交、農水両省と文化庁は、城下町等の地域活性化策を支援する地域歴史風致維持向上法(歴史まちづくり法)に基づき、金沢、岐阜県高山、三重県亀山、滋賀県彦根、山口県萩の各市の事業計画を認定いたしました。昨年11月に施行された同法によりますと、初めての認定が今年1月に金子一義国土交通大臣より各市長に認定証が交付されました。同法は、城や武家屋敷、寺社仏閣などの文化財を中心に史跡保存や市街地整備の高さ制限などに取り組む市町村の計画を国が認定する仕組みです。認定を受けると、まちづくりや公園整備に関する国の財政支援などを受けられます。計画のうち、金沢市は金沢城や兼六園を中心とした景観整備に向けた門の復元や市街地の無電柱化などの推進、マスコットキャラクターひこにゃんが人気の彦根市も彦根城の周辺整備などを進めます。高山市は、文化財をつなぐ周辺ルートの整備、萩市は江戸時代の藩校の保存にそれぞれ取り組むほか、亀山市は東海道の宿場町だった特長を生かした町並みの景観保存を計画に盛り込んでいます。

 環境整備が進んでいる観光先進地である5市であっても、国からの財政支援のある制度を活用し、さらにその先に向けた文化財保存を生かしたまちづくりを促進しているのであります。我が市でも、前述したように歴史の保存と景観を継承する要素と市街地の活性化策に、国が支援する制度の歴史まちづくり法を活用して九戸城跡関連一帯を生かすような創造が必要と私は考えます。

 九戸城跡を約90%まで公有化しても、本丸、二の丸の一部以外は手がつけられず、雑草が茂って荒野のようで、非常に見苦しいと市民が落胆しています。その市民がお城だと言っても、今のままならお城に足を運ぶ気になれないと、郷土愛を持っている市民であっても、春になるとやむなく隣接の町村の行楽地に出かけているのが現実であります。隣接の行楽地に出かけている市民は、二戸市ではどうしてお城を公園化の整備をしてくれないのかと困惑しています。この点は、市民が早期にお城の保存に整備の促進を期待する市民の声なのです。その期待する市民の声に前向きにおこたえいただきますと、光明が戻ってくると考えられます。

 また、北海道、北東北を中心とした縄文遺跡群が2015年度に世界遺産登録を目指し、連携、推進体制を整えて事業実施するため、協定書に調印されました。北海道、北東北を中心とした縄文遺跡群は、北海道伊達市の北黄金貝塚、青森市の三内丸山遺跡、八戸市の是川石器時代遺跡、鹿角市の大湯環状列石など、15の遺跡、貝塚で構成され、県内は唯一一戸町の御所野遺跡が入っています。この縄文遺跡群は、1月5日に世界遺産に暫定登録されています。

 岩手県教育委員会は、まずは平泉であるが、それと並行して一戸町を支援しながら登録に向けて前進させたいと言っています。2015年度に世界遺産に登録が決定されたなら、一戸町御所野遺跡に観光客が大挙して押しかけると考えられます。その大挙した観光客を絶対二戸市を素通りさせない対策が急務であります。そのためにも、交流人口の減少に歯どめがかからない今こそ、交流人口確保と市街地活性化の観点からも、2015年度までに九戸城関連整備の着実な実行と天台寺一帯の整備促進、金田一温泉の復活が大きな課題と思います。申し上げるまでもなく、九戸城関連一帯、天台寺周辺一帯、金田一温泉は、二戸市の宝です。その宝の景観、歴史、文化の保存を大切にし、他に誇れる魅力と隆盛するまちを子や孫の世代に受け継ぐ義務があります。市民を鼓舞するような大きな夢のある優先課題に挙げられると私は考えております。この点、市長の決心次第でありますが、以上の問題につきましていかがお考えかご所信をお尋ねいたします。

 以下につきましては、教育長よりお伺いをさせていただきます。140年間も続いた戦国時代で、豊臣秀吉の天下統一最後の落城と九戸城を地元では言っています。その点についてお伺いいたします。戦国時代最後の落城は、全国的には小田原となっているのはご案内のとおりであります。小田原城の落城は、天正18年です。その1年後の天正19年に九戸城が落城しております。私は、戦国時代最後の落城は九戸城であると事実を大にして全国展開するPRが必要であると思っているのであります。国道4号線に天正19年、中世最後の落城であると大きな看板を何枚も立てて、全国から認められるような運動も必要と考えます。地元ばかりで最後だと言っても弱いと感じます。戦国時代最後に落城した九戸城と大々的なPRをすることが課題であります。この問題についてどうお考えかお伺いいたします。

 また、以前に法務局跡地に駐車場を設置して、裁判所わきを通り、二の丸、本丸に歩行できるようにご質問を申し上げたと思っております。その法務局跡地は、現在草がぼうぼうとなっています。手をつけた形跡はありません。答弁では、法務局跡地からからめ手門跡あたりまでの道路については検討するとのことでありました。どのような検討結果で草をぼうぼうとしているのかお聞かせを願います。せっかくの市有地です。有効に活用すべきと思い、再度で大変恐縮でありますが、駐車場設置と歩行できるような道をぜひともつくってほしいと思い、質問を申し上げました。この点についてお伺いいたします。

 最後に、桜の木の剪定する問題についてお伺いいたします。5月2日の九戸城での観桜会に出席して感じましたことは、太く大きな桜の木に桜がまばらに咲いていたことです。教育長は、九戸城のお花見に行ってきましたか。観桜会参加者は、桜の木がかわいそうです。早く薬の散布と剪定をして、元気な桜の木にしてほしいと願う声でした。二戸市の観光名所です。桜の木が少なくとも、元気な桜の花を咲かせるようにして、観光客を迎えるようにすべきと思います。以上について、教育長がどのように感じたか、その対応をお伺いいたします。

 次に、2件目、消雪対策について。今年もあと6カ月で冬将軍がやってきます。冬場になると、何としても道路の除雪が優先されて、歩道に圧雪が寄せられます。歩道を歩行者が歩いても、圧雪が凍って転倒しないかと大変心配であります。ましてや橋梁の歩道は凍結するので、夕方は大変危険になります。橋梁の歩道部分まで除雪に手が回らないのが現実と思います。歩道のある橋は、岩谷橋、天神橋、斗米橋です。この3つの橋は通学路で、子供たちが登下校時を心配しながら毎日通っています。特に歩行者にとって危険な橋は、斗米橋であると思います。斗米橋の歩道は非常に狭く、通常でも危険な歩道と言えます。冬場になると、父母やボランティアの皆さん方が歩道の除雪で大変苦労しています。その除雪にも限界があります。子供たちや地域住民の生活が安全で心配のない歩道の確保が課題であると思います。地域住民の苦労の解決へ、消雪対策を施すことが必要と考えます。ご父母の皆さん方が安心できるよう、消雪対策に追加経済対策費の投入ができないものでしょうか。

 以上につきまして、市長の考え方をお伺いいたします。よろしくお願いします。



○議長(佐藤正倫)

 小原市長。

〔市長 小原豊明君登壇〕



◎市長(小原豊明)

 まず、私のほうからは九戸城の整備についての前半と消雪対策についてお答えをしたいと思います。

 九戸城の周辺に歴史まちづくり法を適用して整備をしてはどうかということでございます。確かに歴史まちづくり法は、補助率2分の1でさまざまな財政的支援が受けられるという仕組みになっております。そのためには、区域指定とか、その地域のさまざまな開発、整備に対する規制が伴うということでありますが、何よりもその資質が先に問われるのではないかと思います。金沢とか、岐阜ですとか、5カ所の既に指定された例をお話しになりましたが、いずれも既に全国的に著明でありまして、かなり町並みが残っているのです。これまでもいろいろ手を尽くしてきた経緯がありますし、現実にさまざまなものが残っております。しかし、九戸城周辺については、五日町近辺、それほど残っていると思えない、在府小路も含めてですが。そういうことからすると、この対象地になることが一つはなかなか容易ではないのではないかとまず思います。

 それと、地域の方々がさまざまな規制を了とするかどうかということだと思います。在府小路の一角、既に九戸城の史跡も拡張する話というのは文科省からも文化庁からも実はあったわけでありますが、あそこの建物一帯、もう住宅がたくさん建っているのですが、あれらをすべて撤去して、その保全に向けて、保存に向けてやるかというと、財政的な裏づけも必要になりますし、事実上無理ではないかと思って、その拡張については今その話は大分消えつつあります。私たちもせめて門の近くだけでもという思いもなくはないのですが、そういうこともなかなか難しいのではないかと今考えているところでございます。したがって、この歴史まちづくり法の対象にするというのは、こういった理由から私は難しいと思っております。

 九戸城関連につきましては、この法を使わなくても文化財、史跡として、いろんな補助制度は同じような補助率で整備ができるというものでございますので、これまでと同様にしっかり調査をして、しかるべき復元とか、あるいはガイダンス施設などをつくっていくべきだと、そのように思っています。確かに私ども非常に待ち遠しいです。もういつになったらできるのだと。それはおっしゃるとおりだと思います。ただ、ここに来て、大分調査のほうも見えてきたというふうに聞いております。特に國分惣一さんの建物を撤去して、その後の調査が進んでいます。大きな屋敷の跡と、塀とか、堀とか、あるいは工房の跡があると。あれは、新しい二の丸の川寄りのほうの福岡城ではなくて、九戸城の跡地としていろいろ解明されつつあるということでございました。

 そういうことで、これから整備計画にいよいよ入っていくのだというふうに聞いております。人的にも、そういう文化財に詳しい人たち、スタッフとしてそろえましたので、これから調査を進めると同時に、その復元計画といいますか、整備計画に入っていくということになります。2015年までにというふうなお話でございました。2015年までに完成するかどうかはともかく、少なくとも着手はして、例えば門とか、橋とか、幾つか遺構などが出てくるわけでありますが、幾つかは整備されていると、そのように考えております。私どももこれはぜひ急いでほしいと、そのように思っておりますので、そちらのほうで進めていきたいと、そのように考えております。天台寺、金田一温泉ともども九戸城は観光という観点からも、あるいは歴史を学ぶ場所としても大変大事な場所でございますので、今後とも鋭意進めていきたいと思っております。

 天台寺周辺についてのこの歴史まちづくり法の適用ですが、やはり町並みが残っているわけではないのです。あるいは、たくさん房があったらしいのですが、その房も今は完全に人が住む住宅にかわってきておりまして、その房も復元して天台寺の大きな集落というのですか、そういうものをもう一回整備していくというのは、私は無理だと思っています。むしろ今滴生舎の周辺、例えば案内板の一つもきちんとなっていないので、あそこはやはり天台寺を見る拠点になると思っています。これまでにかなりお金もかけてきているのです。もう少し手入れを必要とすると思いますし、何とかわかりやすい案内板とか、誘導標だとか、そういうものを整備して、あそこにまずは行っていただくというふうなことが天台寺では一番取りかかるべきことだと思っております。

 金田一温泉については、また及川議員からいろいろとご質問等があるわけでございますが、金田一も今非常に厳しい状況に陥っておりますけれども、何とか若い人たちも動き始めておりますので、そういう人たちとじっくり相談をしながら、基本的なあり方を探っていかなければいけないと、そのように考えているところでございます。

 次に、斗米橋の消雪対策についてでございます。ご指摘のように、二戸にもいろいろ橋もありますが、その道路全般狭いということは、もうおっしゃるとおりでございます。橋の道路については、本当に気になっておりまして、日金橋なんかも国道にかかっている橋なんかもそうで、国交省というか、東北整備局にも再三お話をしているところであります。私は、二戸のまちを見るに、どうしても道路の整備、特に歩道が少ないのです。何とか安心して歩ける、あるいは自転車で走る、あるいは電池自動車というのでしょうか、電池車いすというのでしょうか、電動車いすと言ってもいいのでしょうが、ああいうものはこれからふえてくると。そういったときに、道路としてはきちんと対応していかなければならないと、そのように思っております。

 斗米橋でございますが、市道馬場長瀬線にかかる斗米橋は、農道整備事業ということで、農水系の助成によってつくられた橋でございます。当時の農道橋の基準で設計された橋でございまして、橋長、橋の長さが170.1メートル、車道幅員6.2メートル、歩道幅員0.8メートルで、昭和56年にかけられたものでございます。当時0.8メートルの歩道幅が基準だったわけでありますが、今は農道橋としても1.5メートルに基準が変わっているのだそうでございまして、当然のことで、人がすれ違うには一般的には1.5メートルが必要だというふうに言われております。しかしながら、ああいうふうにかかっている橋でございまして、あと0.8メートル横に広げるということは簡単ではありません。やるとすると、車道幅を狭めてつくるしかないと。それにしても、もう一度構造計算をし直さなければいけないのだそうであります。私どもも、この橋については通学路にもなっておりますし、気になっているところではありますが、そういう問題を抱えておりますので、まずは米沢側と堀野側との協議が必要だと思います。車道を狭くしなければなりませんから。交通安全ということからすると、警察の関係とも相談をしながら、そういうことの理解が得られるのかということと、1つは車道を狭めて歩道を広げるときの構造計算、それをしなければいけません。ちょっとこれはお金がかかりますが、それをした上で拡幅をするというふうな段取りになろうかと思っております。このことについては、私どもも以前から苦慮しているところでございますが、その相談から始めてみたいと思っております。

 橋については、このことだけではなくて、橋梁長寿命化計画、橋全体に長引かせるための計画というものを考えていかなければいけません。そういうことで、その一環としても、この斗米橋の歩道を何とかしなければいけないというふうには考えているところでございますので、今後そういうことで地元とも、あるいは警察とも相談しながら、車道を狭めた歩道拡幅、そのことの可能性と構造的な問題解決、それがまず先だと思っておりますが、今後その方向に向けて動き出してみたいと思っております。

 なお、冬期間の除雪についてですが、個人所有の除雪機、それから平成16年、宝くじ助成金で購入された小型除雪機を利用して、下米沢地区の見守り隊員の方々が中心となって、PTA、自治会の協力によって除雪をしてくださっています。大変ありがたいことでございますが、この点については今後ともぜひとも続けていただきたいと、そのように考えているところでございます。

 消雪ということで、電熱、電線を入れて雪を解かすという方法もあろうかと思いますが、相当の費用がかかります。あそこは、80センチという幅そのものがやはり基本的に問題だと思いますので、それを1.5メートルに広げるという、冬だけではなくて夏場もちゃんと安心して歩けると、そういうこと目指すべきだと思っておりますので、その方向で取り組んでいきたいと思っております。

 以上でございます。



○議長(佐藤正倫)

 阿部教育長。

〔教育長 阿部 實君登壇〕



◎教育長(阿部實)

 それでは、私のほうからは、2つ目の小田原城落城よりも九戸城が後だということをちゃんと全国的にPRすべきではないかというところから、以下についてお答え申し上げます。

 このことについては、九戸城が国の史跡指定になったのは、ご案内のように昭和10年のことなわけですが、そのときの文部省の要するに告示の中で、官報なわけですが、この中にきちんと天正19年で落城した九戸城跡ということで明記されておるわけでありますが、そのことについても議員さんおっしゃったように小田原城、普通我々も日本史の中で一般的に学習すると、北条氏の小田原城が滅びたのが、いわゆる豊臣秀吉が天下を統一した戦いだと、最後の戦いだというように我々も小さいころはそのように勉強してきたのですが、どうしてもやっぱり日本史の中に登場してくるのは、その小田原城は出てくるのですが、なかなか九戸城のところまでは触れられていないのが一般なので、非常に我々もそこは残念だと思うのですが、これまでもその官報だけではなくて、このたぐいのさまざまな集会あるいは研究大会みたいなものについては、種々実はうちのほうが天正19年ということで1年後なのだということについては、パンフレットを初めPRしてきたところでもあるわけですが、何せやっぱり全国的にはなかなかそこまで浸透しなかったということは否めないだろうと、こう考えております。

 この点についても、現在出している私どものパンフレット、九戸城のパンフレットについても、ちょうど更新の時期でもあると、こう思っておりますので、それにも天正19年は書いているのですが、もっとインパクトある書き方でもっていかなければならないなということは、議員さんのおっしゃることが生きるような形で、今度の更新時には考えてみたいと、こう考えております。

 なお、看板を幾つもということのご提案なわけですが、このことについても一つの観光客なりへの訴える力は非常にあるとは考えられますが、何せ多額な費用もかかるわけでございますし、どの程度の大きさとか、内容とか、さまざま検討しなければならないことがたくさんありますので、これは教育委員会だけでなく、関係課とも相談しながら今後の課題にさせていただければと、こう思っております。

 それから、以前、おととしの19年のときの9月議会だったと思いますが、法務局跡の利用についてご質問があったわけでありますが、この法務局の跡地についても、非常に九戸城の敷地内ということで、先ほど市長の答弁の中にもありましたように、この整備委員会の許可なければ、なかなかこれが私どもの思うような整備にしていけないという縛りがありまして、例えば駐車場というようなご提案もあったわけでありますが、これなども駐車場という永久的に使えるような、そういう看板を立てるとか、そしてそういう目的のために使うと、法務局跡を使うということは許可になっていないわけであります。したがって、たまたま例えば九戸城花見会とか、何かそういうイベントのときには、あるいは臨時駐車場みたいなものとしては許されるのかもわかりませんが、いわゆる永久的なものとしてはなかなか困難であろうと、こう考えております。

 先ほど市長の答弁にもありましたが、将来的にはといいますか、平成3年の整備計画一度立てているのですが、その中にもいわゆる九戸城のガイダンス施設をつくっていく計画にはなっているのですが、まだ場所が何もなっていないのですけれども、ちょうど法務局跡が、あの辺は非常にいいのではないかという考えもありますので、一つ有力候補地として考えて、今後の整備計画の中にはそれを入れていきたいというふうには考えておりますが、ただそれまでの間、法務局から本丸あるいは二の丸、それから場合によってはからめ手門のほうに行く動線、歩道ですか、これに結びつけられるようなものについては、今後緊急雇用事業なども活用しながら手入れなり整備をしてまいりたいと、こう思っております。

 それから、最後に九戸城の桜の件については、どうも本当に弱ったのですが、私も九戸城のボランティアガイドの皆さんのガイドハウスオープン式に参加したのですが、4月の末ころだったと思いますが、二十二、三日ころだったと思いましたが、そのとき行って、本当におっしゃるようにまばらな桜だけで、もう幹にもずっと緑のコケみたいなものが生えたりして、これは大変だなと、こう思って担当のほうにも聞いたのですが、このことについては地方振興局あるいは県の林業試験場のほうに相談しておりますが、なかなか解決策というか、明快なご指導がいただけないで来ているというのがまず一つありますが、いずれ桜の樹皮といいますか、表面に繁殖するコケとか、あるいは地衣類という、土地の地に衣と書くのですが、地衣類というようなものは、これはいわゆるテングス病とか、そういうものが原因でなるということらしいので、今年度は木の勢いというか、樹勢を回復するということが非情に大事なのだそうでありますので、秋にひとつこのテングス病の対策に重点的に取り組みたいと。高いところは業者に委託しなければならないわけですが、作業車を使ってテングスの撤去、あるいは薬品の散布などをしながら、まずは木の勢いをつけることをやってみたいというふうに考えてございます。

 以上です。よろしくお願いします。



○議長(佐藤正倫)

 西野議員。



◆16番(西野省史)

 ありがとうございました。では、教育長さんから先にお伺いをさせていただきます。

 今パンフレットの、これから書きかえになるということでありますので、私が今こういうふうに持っておりますが、こういうところにもやはり豊臣秀吉が最後の落城、攻めてきた落城ですよということを大きなインパクトがあるようにしなければ、幾ら文部省で載っていますよと言いましても、どなたも認めてくれなかったら、何の効果もないわけです。ですから、ぜひともこういうのをつくる場合は、史跡指定も大事ですけれども、豊臣秀吉が攻めた最後の城が九戸城ですよというのをやはり大きなインパクトのあるやつで書いてほしいと思います。

 それから、国道4号線に何枚も看板をというのは、一戸町の境とか、軽米町の境とか、中曽根の信号あたりにも、この地は豊臣秀吉が最後に攻めて、その落城ですよということをやはり強く訴えなければ、なかなか九戸城跡ですよと言ってもぴんとこないのではないかと私は思うのです。ですから、その辺を、金がなかったら頭のいい職員ばかりいるのではないですか。ベニヤのようなものでも、自分たちが色を塗っても書けるのではないですか。そういうことをやはり市が実際やらなかったら、どなたがそんなことを先になってやるのですか。そういうことを強く訴えるには、やはり市の取り組む姿勢が大でなければなりません。私はそう思います。そういうことについて、教育長、もう一回、もう少しPRするということを、教育長の考え方を強く出していただければありがたいなと思いますので、その辺をお伺いします。



○議長(佐藤正倫)

 阿部教育長。

〔教育長 阿部 實君登壇〕



◎教育長(阿部實)

 ただいまのご指摘を大いに参考にさせていただきたいし、ただ我々素人がやる看板、ベニヤでちょっと色つけてというわけには多分いかない、立派なものにちゃんとしないと、観光地としてはちょっと恥ずかしいことになると思いますので、その辺も考慮に入れて、いずれ議員さんのおっしゃることは大いに参考にしながら取り組んでまいりたいと思います。



○議長(佐藤正倫)

 西野議員。



◆16番(西野省史)

 では、市長さんに1点お伺いします。

 先ほど九戸城の門の話が出ましたが、できる限り、整備が遅くなりましても、それはやむを得ないかもしれませんが、せめて北門とか、西門とか、大手門とか、その門構えだけでもやはりつくっていただくように取り組んでほしいなと思うのですが、その辺はいかがでしょうか、お伺いいたします。



○議長(佐藤正倫)

 小原市長。

〔市長 小原豊明君登壇〕



◎市長(小原豊明)

 復元にかかるには、その整備計画なるものをつくって、その委員会の了承が要るのだそうでございます。私も、大分おくれていらいらはずっとしているのですが、ここに来て、さっき申し上げましたように惣一さんのところ、あそこが大分わかって、整備計画に取り組むということについて、文化庁もかなりそういうことに理解を示し始めたというふうに聞いていますので、私ももう一つでもいいから早いところやってもらいたいと思っておりますので、それはまたお願いしてみたいと思います。



○議長(佐藤正倫)

 西野議員。



◆16番(西野省史)

 期待をしておりますので、ぜひ実現に向けて努力をしてしていただければありがたいと思います。

 これで終わります。ありがとうございました。



○議長(佐藤正倫)

 ここで暫時休憩いたします。

休憩 午前10時48分

〜〜〜〜〜〜〜〜〜○〜〜〜〜〜〜〜〜〜

再開 午前11時01分



○議長(佐藤正倫)

 再開いたします。

 引き続き一般質問を行います。

 7番、田口一男議員。

〔7番 田口一男君登壇〕



◆7番(田口一男)

 では、2点についてお伺いいたします。

 まず第1点は、地域医療の充実についてお伺いいたします。二戸市の開業医、市立診療所、県立病院の医療機関がそれぞれの役割を果たしておりますが、住民、自治体ぐるみの運動の中、2月定例県議会で激しい論戦、そして知事の土下座の末、4月から県立5地域医療センターを無床化することになったわけでございます。二戸管内でも住民、自治体による反対陳情などの運動もありましたが、住民は九戸診療センターの無床化の決定に、次は廃止になるのではないかなど、県に対し不信感をぬぐい去れずにおります。

 県立二戸病院は、圏域基幹病院に位置づけられており、さらに周辺町村からの交通の便も手伝い、患者数も二戸病院に一極集中化しておりますが、一方で医師の不足などで患者数の減少も一部見られ、患者に対する医師の充当率が国の基準を下回り、さらに診療報酬減などで昨年度は赤字決算と県医療局は報告しております。これは、社会保障構造改革の一環として、矢継ぎ早に進められた医療構造改革による医療費抑制政策のあらわれでもあります。今日の県立病院の経営悪化と医師不足により病院の縮小再編はさらに加速され、今後も近隣の町村から受診患者の一極集中の傾向が強まりつつありますが、二戸市民にとっては県立病院は身近な病院としての市民の命を支えるよりどころになっております。県医療機関は県の所管分ではありますが、二戸市は県の医療機関のことだとして余り関知していないように見えます。県の機関であっても、二戸市民の中心的な医療施設としての利用の把握がなされておるのか、また過去3年間の患者の利用状況と他の医療機関への患者の動向を示していただきたいと思います。

 今の医療現場は、県立病院等の医師の相次ぐ退職者が都市部へ開業医として集中する一方、過疎地域には医師のなり手がなく、地方への医師確保の厳しさが困難をきわめていることが全国に報道され、深刻な社会問題となっております。県の医療局も医師不足により医療機関の縮小を余儀なくされ、昨今の県立病院の診療所化、さらに無床化へと突き進んで、住民運動へと反対の声が広がっております。

 そのような状況の中、医師の勤務実態は医師不足に伴い、1人の医師が何役もこなさなければならない現状で、常に過重勤務、超過勤務という勤務実態が報告されております。悪条件から医師のなり手の減少など、地域医療崩壊現象が起こるのではないかという不安の声さえ聞こえております。県立病院の医師は、医局勤務の県職員といっても、昼夜医療活動に従事し、地域に密着して誠心誠意地域の医療に責務を果たそうと頑張っている地域の職員でもございます。県立病院を縦割り行政のように傍観し、近くで起こっている地域診療センターの無床化を対岸の火事と、市がもし関知せずの姿勢でおりますと、次の医療施設の新たな再編という縮小の連鎖も考えられます。このようなことのないよう、拠点都市にふさわしい二戸市としての地域医療に積極的に取り組むことが今こそ必要なのではないでしょうか。改めて自治体の地域医療が問われているときだからこそ、二戸市としても県立病院の医師を初め医療従事者と接触を図り、医師の意見や実態など、常に現状把握の機会を図るべきと思いますが、これまで県立病院と地域医療についてのかかわりや問題提起など、交流の機会などがあったのかどうか、市として県立病院の実態を把握しているのかお伺いします。

 県立遠野病院では、市と地域と連携して地域医療を推進している姿をNHKで放映したこともございましたが、これから先進的な報告を参考に、市として二戸病院と共同し、地域医療に取り組む計画等があるのかお伺いいたします。

 医師不足の中、診療所の医師は主に1人で患者に対応されているのが主流でございます。医師に何かが起こり不在ともなれば、休診か長期にわたれば廃業に近いことになります。住民にとっては、これほど不安なものはないということを旧町でも幾度か体験しております。国保診療所には、期限つきで医師に来ていただいているところもありますが、期限満了となると新たな医師確保は大変なものでございます。旧町の診療所の医師確保のときも、医師を探すとなると大変な時間とつてをたどり、奔走して苦労された話など、経験された方々から聞いております。診療所の医師は一職員だけではなく、数少ない地域医療に精通した総合医でもあります。診療所の医師と公私にわたり交流の場をつくり、地域医療の考えやアドバイスを受けられる環境を充実するなど、現状の声を伺う機会を設けるべきであります。医師がつらくともこの地域で働きたいと、いつまでも足をとめていただけるように、地域一丸となり、盛り立てられるような環境をつくるなど、対応されているのかお伺いいたしたいと思います。

 高齢者社会に向かっているからこそ、地域包括支援の構築を図る診療所の役割が高まっております。二戸市には浄法寺診療所、金田一診療所とも高齢者医療を充実するためになくてはならない重要な位置づけをなしております。医療は、自治体に所在する県立病院に依存する傾向が強く、みずから経営する医療機関に対しては力を引き出す政策力が見えないのが一般的な傾向でございます。最も身近な地域の診療所と一体となり、市は医療、介護、福祉、保健などが適正に連携できるように、さらに力を注ぐべきであります。高齢化が今後も増加の一途をたどるとき、診療所を地域高齢者医療の充実のためとの位置づけを明確にし、さらなる充実を図るべきと思いますが、市立診療所と他の福祉関係機関との連携の窓口を密にするよう行政はかかわり、対応されているのかお伺いしたいと思います。

 第2点目は、公共施設の統廃合後のあり方についてお伺いいたします。限界集落にも見られるように、学校、市町村、県振興局など、利便性や効率の追求を求め、公共による統廃合が相次いでおります。その行き着くところは、さらなる地域の限界集落ならぬ限界地域の拡大に拍車をかけることにほかならないことが多々あります。現に県振興局の統廃合は、行政センターとはいえ、その名をかりた業務の縮小であり、地域経済に影響を与えることは必至であります。国から地方へ、住民にドミノ倒しのごとく改革をまくら言葉に使い、財政削減の余りすべて地域住民に負担を押しつけております。遅きに失したとはいえ、国もこのことに気づき、取り組もうと壁の上塗りを図っておりますが、小手先の対応では解決されません。高度成長を経て同一世代が入居し団地化が、さらには一極集中の都市化がどのような弊害をもたらしたかを検証する時期に来ております。

 二戸市においては、県北における拠点都市を目指し、駅前周辺土地区画整理事業を市の財政に見合う事業以上に大規模化したゆえ、後戻りもできずに前に進むしかないとの見解を示しております。しかし、この事業を進める17年以降の平成37年後に見えるまちづくりがどのようなものか想像がつきません。そのような未来を語ることもできない市に本当に住み続けることができるでしょうか。現在の率直なまちづくりとその展望を改めてお伺いしたいと思います。

 旧大嶺小中学校、旧太田小学校、旧県立営農高等学園等は、まず統廃合ありきで跡地利用の議論が余りされず、その後つじつま合わせで現在部分的に利用されているのが今の姿であります。手つかずの川又小学校、岡本小学校、ここを訂正しますが、下斗米小学校などの旧施設や22年度後半に移転する浄法寺小学校施設などの跡地利用は、統合後に置きかえられ、その結果、具体的な方向が見られない中で長期間放置され、新たな廃虚の姿が生まれようとしております。その地域の公共施設が廃止されることは、住民の求心力が失われ、過疎に拍車をかけることに等しいものとなっております。本来統廃合するときは、それまで果たしてきた役割をよく検証し、統廃合後に役割を継続することもあわせて議論し、統廃合と並行した事業や方向を間を置かずに提示すべきであります。ところが、役所の縦割り行政で新しくつくり出されることには集中し、その後の利用については何かあったら担当課にお任せというのがこれまでの行政の姿ではなかったでしょうか。公共施設の統合により廃止される施設については、総合的な再利用の見地から同時期に利用の方向を示した構想や計画、さらに予算措置も検討されるべきであります。そのことが住民と共同した地域社会の構築につながり、過疎の地域に幾らかでも歯どめをかけることになると思います。そのような対策等の考え、方針があるのかお伺いいたします。

 以上でございます。



○議長(佐藤正倫)

 小原市長。

〔市長 小原豊明君登壇〕



◎市長(小原豊明)

 まず、地域医療の充実についてからお答えをいたしたいと思います。

 県立二戸病院とうまくやっているのかと、その実態を把握しているのかということでございますが、まず県立病院の利用状況でございます。3年間ということでございますが、二戸病院の1日平均の外来患者数を申し上げますと、18年が739人、19年が717人、20年が671人でございます。これがもうちょっとさかのぼると、実は平成15年967とか、16年が851とか、もっと多かったのですが、大分減ってきているということであります。

 ほかの病院に一極集中しているのではないかということでありますが、一戸病院見ますと、3年間言いますと、一戸病院は576人、528人、433人ということで減ってはいますが、すべて二戸病院に来ているというわけではありません。軽米病院は151人、149人、142人、九戸が100人、76人、66人です。これを新外来、今申し上げましたのは、とにかく1日外来患者の数を言いました。新しいお客さんを見ますと、二戸病院は、18年ですからですが、104人、104人、88人、一戸は34人、31人、26人、軽米は18人、20人、18人、九戸が10人、8人、6人となっておりまして、いかに再来といいますか、何回も来なければならない人たちが多いかということがわかろうというものでございます。さらに、1日平均入院患者数、入院に平均というのもあれなのですが、それを見ますと、患者のほうでいきますと、二戸病院は223人、225人、220人、一戸が82人、77人、77人、軽米82人、94人、87人、九戸が13人、8人、8人が入院患者の数ということになります。

 ちなみに、二戸市の診療所のほうなのですが、金田一の診療所、これも1日で言いますと、18、19、20年、56人、56.1人、59.8人、それから浄法寺のほうなのですが、49.6人、49.2人、48.9人ということで、金田一のほうが60人ぐらいと、それから浄法寺の場合は50人ぐらいということであります。ただ、浄法寺の場合は往診もしていますので、単純にこの数字だけで見るべきではないと、そのように考えております。

 それから、病院間のやりとりみたいな話なのですが、紹介されて何人がどっちに行ったかということは、数字的にはよくわかりません。特に診療所という小さな病院は、大きなというのですか、重たいといいますか、あるいはもっと専門家に診てもらうべきようなものについては二戸病院に紹介しているようでございますし、二戸病院のほうでは必ずしも二戸病院に来なくてもいいような、継続して来なければならない方々について診療所のほうを紹介している話も聞いておりました。それが数字で何件かということについては、はかっておりません。それ調べると、レセプトも克明に調べるというのは大変な作業でございますので、お許しをいただきたいと思います。

 次に、県立病院との交流についてでございます。県立病院だから余り関心ないのではないかというお話でございますが、決してそういうことはございません。組織的には、二戸地域県立病院運営協議会というのがあります。会としては年に1遍しかやりませんが、実は私会長になっているのでございますが、ここには県会議員が3人、それから市町村長、広域の市町村長が全員です。それから、振興局保健所長、教育長、それから医療関係では医師会長、それから福祉団体としては一戸、軽米、九戸の社協、それから学校関係ではPTA会長軽米、それから婦人青年団体では地婦連の会長とか、それが二戸、一戸、九戸、それから新岩手農協地域女性部の部長、それからボランティア委員長とか、保健委員の協議会長とか、食改協の会長とか、いろいろな方々がメンバーになっておりまして、毎年その年々の運営方針、4つの県立病院があるわけですけれども、それぞれが報告したり、課題を話したをりして、意見のやりとりをしているところでございます。

 そういう中で、病院側はやはり医師不足について、医師の確保が大変だということは、それぞれ毎回お話をされています。病院側としては、小さな病院で済むのは、できるだけそっちへ行ってほしいという話、あるいは普通の患者が救急で来ると。夜間も来たり、休みにも来たりすると。それは待たなくても済むとか、休みでも使えるとかということで来るので、それは遠慮していただきたいというふうな話など、そういう場でもされることがございます。一般の方々からの意見としては、待たせられる、もっと早くできないかとか、もっとサービスよくできないかとかという要求のほうが多かったのですが、最近は医師不足に対して理解を示す雰囲気が出てきているように思います。

 それから、もう一つの組織的には、二戸圏域地域医療連携会議というのがありまして、ついこの間開かれたのだったと思いますが、これも病院関係、それから医師会とか歯科医師会、薬剤師会、それからそれぞれの首長たちが参加しまして、意見交換の場を持っているところでございます。また、私どもいろいろ福祉的な事業なり、計画なりをつくるときは、必ず医師会さんに入っていただいておりますし、国保の運協でも二戸病院の院長さんに入っていただくとか、そういう場はかなりありまして、いろんなお話をする機会があります。それと、私どもとして毎年知事に統一要望をしておりますが、医師確保等々については、私は必ず二戸院長さんと連絡をとりまして、どのように言ったらいいかとか、何が問題かというのを確認しつつ、いろいろ要望をしているところでございます。特に産婦人科をどうするかということについては、かなり久慈か二戸かとか、あるいは医大病院に行ってとか、大学に行ってとか、そういうやりとりの中でいろいろご指導もいただきました。当時1人だったのが今は3人に産婦人科はなって、今のところはほっとしているのでありますが、その点はよかったなと思っております。

 遠野が先進地ということなのですが、私どもは遠野にならないように運動をしなければいけないと。遠野は、気の毒と言うとあれなのですが、産婦人科が引き揚げていなくなったと。それをどうするかということで大変苦労されて、医師確保のために、あるいは医師がいなくても遠隔操作でできる、あるいは助産師さんの力をかりてというふうになっているわけで、なくなればああいうふうなことをしなければならないということですから、遠野にならないために、田口議員言われるように日ごろから仲よくしていかなければいけないなと、そのように思います。

 それで、市の診療所もそうなのですが、どういうふうなつき合いをしていくかというのは、一番お医者さんが考えるのは、患者からどう思われているか、信頼されているのか、尊敬されているのか、そういったことが非常に気になるのです。ですから、お金払っているから当然ではないかとか、待たせられて怒るとか、いろいろあると。そういうのは理解してくださいというふうなことをよくおっしゃいます。診療所のお二人の先生も大変頑張っておられます。そういうところとも、この間も懇談の場を設けましたが、さらに日常的にもう少し深いつき合いをする必要があるのかなと思っております。当然事務長としては、市の職員が行っているわけでして、情報はいろいろつながっているわけでありますが、事務方とまた別な話もあるわけですから、そういうことはもう少し連携を深められればと思っております。診療所の所長というか、お医者さんも医師会のメンバーでありまして、例えば学校保健会、この間まで会長もされていましたし、学校とのつき合いとか、いろんなつき合いがある中で、地域の医療のために頑張っておられます。

 それで、つらくともこの地域で働きたいということなのですが、つらくともというのは余りないと思っているのです。なぜつらいかというと、夜勤、超過勤務です。すごい超過勤務、寝泊まりをしながら、もう36時間連続して勤めなければならないと。それは、診療所の場合は、今入院というか、持っておりませんので、そういう問題はないということですので、私たちは日ごろのおつき合いといいますか、特に地域の患者の方々の感謝の気持ちとか、あるいは信頼、あいさつ、そういったものが自然とそのお医者さんに対するつなぎになるのではないかと私は思っております。

 それから、診療所を地域高齢者医療の充実のためということなのですが、私どもが思うには、むしろ総合医、かかりつけ医の役を担っていると思っているのです。したがって、まずは診療所に行って相談する、診てもらうと。これは専門科の整形外科に行ったほうがいいよとか、これは二戸病院に行って調べてもらいなさいとかと言われることを、まず診療所でやるべきだと。もちろんそこで完結するのは完結したほうがいいわけでありますが、そういうことで位置づけるべきだと思っております。なお、赤字になっているものですから、私は職員にも言うのですが、まず病院に行くときには診療所に行ってくださいと。議会の皆さんにもお願いしたいのですが、そこにまず行っていただければありがたいと、そのように考えているところでございます。

 なお、診療所としてもいろんな希望がありまして、こういう機器ができれば欲しいとか、あるいは今度金田一もやるのですが、下水がついたので、トイレを全般的に改善するとか、医療環境の整備といいますか、改善、それについては積極的に取り組んでいかなければならないと、そのように考えているところでございます。

 次に、公共施設の統廃合後のあり方についてでございます。公共施設の統廃合、区画整理とは関係ないと思いますが、区画整理のお話なのですけれども、平成37年後、確かに15年延長してもらったのですが、平成37年後に見えるまちづくりがどのようなものか想像がつきませんとあるのですけれども、これについては今既に荷渡地区が整備終わりました。駅の西側も半分以上、西側の半分以上は整備ができたのです。したがって、どのようなまちになるかといえば、あのように整然とした、下水もついて、それから路面排水もしっかりしたまちができるということをご想像いただきたいと思っております。

 それから、なぜ区画整理か、これも何回も出ているのでありますが、また改めて申し上げますと、区画整理を導入した理由は大きく4つあります。1つ、駅周辺地区は人口集中地区にもかかわらず、消防自動車や救急車などの緊急車両も通行できない狭隘な道路が多く、排水設備も不十分で住環境が未整備地区の一つであると。2つ目、新幹線、交通広場、大規模駐車場、街路など、建設用地確保に伴う移転対象者の受け入れ先用地確保が困難である。3番目、国道4号線から駅までのアクセス道路整備に街路事業を導入すると、つまり区画整理でなくて道路だけで持ってくると、当該地点の高低差が約10メートルあるため、のり面が大きく発生するため、そうでなければ陸橋みたいなものをつくらなければならないわけですが、沿道の土地を有効に利用できない。4つ目、駅周辺地区には骨格となる道路がなく、また新幹線開通に伴い、東西を結ぶ道路の確保が必要となるなどなどの理由もありまして、区画整理を導入することにした次第であります。確かに時間がかかり、お金がかかりでありますけれども、やはり二戸という県北の拠点、拠点と言うわけでありますが、その拠点たるまちの玄関、入り口の地域として、また大勢の方々が住む生活の場として、あそこの整備は進めなければならないと思っているところでございます。

 それから、統廃合ありきではないかという、公共施設の統廃合、特に学校について言われております。ご承知のとおり平成17年4月1日に旧浄法寺町の5校が浄法寺小学校に統合されました。統合後は、浄法寺カシオペアセンターの大嶺分館、岡本分館、川又分館、梅田川分館として位置づけ、現在に至っております。旧校舎の利活用については、旧浄法寺町議会でもたびたび議論され、旧太田小学校については民間事業者の福祉施設となり、これはにこトピアですね、また合併後においても残りの施設について検討され、旧大嶺小中学校は、分館とは言いながら地域の要望を取り入れた活用をし、旧岡本小学校は道の駅の予定地としております。旧川又小学校は、まだその方向性が見えていないわけでありますが、梅田川分校については土地が借地だそうでございまして、いずれ撤去をしてお返しをするという方向で今考えているところでございます。下斗米小学校については、統合条件もありましたが、体育館については地元に開放し、スポーツができるようにしたいという要望を受けて、施設の管理は地域にお願いして使えるようにしたいと思っております。また、浄法寺小学校については、建築これからするところなので、まだ時間があるわけですが、危険校舎となっていることから解体撤去することとしておりますが、跡地については今後検討しなければならないというものでございます。

 お話では、統廃合してあきになるときには、もうあきになるとそのときから使えるように工夫しろよというのがお話だと思いますが、なかなかそうはいかないのです。何のためにつくったかと、学校のためにつくったわけです。学校が要らなくなったときに、できた建物をどう有効に使うかということですから、それは待っていましたというところもあるでしょうが、なかなかそうはいかない。別な用途に使うのだったら、その用途に適した場所につくるべきが筋合いでありますから、それがなくなったから直ちにというふうにはなかなかいかない。私どももなるべくそういうあいたところは有効に使いたいと思っております。それが特に雇用とか、産業の振興だとかに使えれば一番いいと思っておりますし、あるいは地域のいろんな諸活動の場、あるいは公民館的な活用、さまざまあると思います。そういう中で選択をしながら、よりよい方向を探っていかなければならないと思っております。慌てて使うと、かえって私はよくないと。少しぐらいあったっていいではないですか。それが何十年も放置されているというのは、それはもう絶対よくない。例えば岡本小学校なんか、毎回どうする、撤去しろと言われているのですが、岡本小学校も、あれはお金のことがあって、次の事業とセットにしたほうがいいと。そうではないと、単費を使わなければいけないのです。そうすると、やっぱり財政がこうですから、もったいないわけですから、その間見苦しいと言えば見苦しいのですけれども、今まで自分たちが学んできた場所でしょう。そう冷たくすべきではないと私は思います。

 そういうことで、いつまでもほうっておくわけではありませんが、できるだけ有効に使うものは使うということで、それは地域のご要望もあるでしょうし、大局的な観点からすれば、地域の要望とは、あるいはぶつかるかもしれませんが、産業の振興とか、そういうものに使えればもっといいのではないかということで、お気持ちはわかります。遊ばせておくのはもったいないと、きちんと使うことを考えなさいということは、もうおっしゃるとおりだと思います。今後とも中身について、またその活用方法について、十分検討をしていきたいと、そのように考えているところでございます。

 単に担当課に任せてほうっておくというつもりは毛頭ありません。そういうふうに映ったとすれば、それも私どもの責任かもしれませんので、よく注意をしまして、地域のご要望も伺いながら、どういう使い方をすればいいのか十分議論をしていきたいと思っております。



○議長(佐藤正倫)

 田口一男議員。



◆7番(田口一男)

 ありがとうございます。

 まず初めに、公共施設の統廃合後のそこのあり方について今質問したわけです。お答えいただきました。統廃合して残った施設や残った土地については、よく旧浄法寺のことがかなり載っていますけれども、そのときだからこっちは関係ないということではなくて、市になったのだから一緒に考えていただきたいのだけれども、学校についてもいずれ統合するほうに一生懸命目が向いて、その跡をどうしようかということについてはほとんど先送りになっているのが大体世の常です。確かに吟味して、皆さんの意見を聞いてというのはわかります。しかし、その間が結構長いのです。1年、2年ではないのです。もう今回だって4年もたっていますけれども、そういうことで管理が悪くて草がぼうぼう生えたりして、かなり地域から見て、学校なくなったというのは、まさに建物を見て本当に象徴的にはもうがっかりする、悲壮感さえ感じるような状態であります。確かに学校があって、子供たちの声が聞こえなくなったと。しかし、聞こえなくなったけれども、新たなものがまた始まるのだというアプローチはやっぱりしておかないと、ただなくなったということだけになります。

 それで、私はこの間思ったのは、当事者として、その当時いた者として一番感じるのは、県立営農高等学園なのです。あそこは36ヘクタールあります。あそこも一時は県では引き揚げた。利用については、いずれ県でもいろいろ考えたと。しかし、約30項目か40項目、いろんな意見を集約してまとめたのだけれども、なかなかまとめられなかったということで、旧浄法寺のほうへ丸投げしてしまったのです。そこでも担当課は、建設課にしろ、教育委員会にしろ、とにかく余りかかわりたくないという形でずっと置かれたのが現在になって、幸か不幸かいろんな企業も入ったりして使っております。その期間、結構長かったのです。長いけれども、維持管理とか、結構莫大な金も払っています。そのように期間を置くことによって、本来は価値あるものをそのままにしておくことにもなるわけで、それから学校統合といっても、子供のためには確かに統合するけれども、学校というのは、学校があって大体地域の輪があるのですから、やっぱりそれにかわるものとして、そういうものも早目に対応しないと、もう集まりもなくなってから何かやりましょうかといっても、なかなか私はあの地域からいい案が出てこないと思うのです。ですから、今後出てくる給食センターだって、そこは、新しくなって今度廃止になるわけです。ああいう地域とか、それから今浄法寺小学校ですか、あそこだって当然あいてきます。何かに使うこと、皆さん意見を聞きますと言うけれども、やっぱり早目に手を打っていただきたいと、私はそのことを願っておりますけれども、そういうことだったらば、学校ができてから、いろんなもの新しくできてから対応しなくても、市のほうでもう対応して、早目に対応することだってできるのではないですか。その点伺います。



○議長(佐藤正倫)

 小原市長。

〔市長 小原豊明君登壇〕



◎市長(小原豊明)

 統合の話出たとき、あらかじめ跡地の利用を検討しておくべきではないかというお話でございますが、統合の話出ているときに、熱くなっているときに、後の話ししたらもっと怒られてしまうのではないですか。もう決めたのかとか、何だとかと怒られてしまうのです。ですから、やっぱり統合は統合としてきちんとして、水面下での検討は必要だと思いますけれども。それと、やっぱりあれだけの、特に農業学校のあれなんか、あれだけ巨大なものをどう使うかというのは、それは我々考えろと、考えなければいけないのですが、それも田口議員ご自身も考えてみて、あれを何に使うかと、そう簡単にできませんですよ。夢を語るときに、お金があるとあそこをこうしたいとかという夢はあるのですけれども、ではそのやるお金を一体どうやって確保するのかというふうなことを考えると、あとは維持管理のお金も考えると、そこはもうせつない。非常にせつない中でどうしようかというふうなこと考えて、それがただ思いつきだけではなくて、後でも有効に生きていくかどうかと、それをつくっていくにはすごく難しいと思っているのです。学校跡地については、これまでも議会でもそうですが、いろいろもっとああしろ、こうしろというふうなことを言われております。それも確かな一面なのですが、やはり何かやれというときには、かなりお金を、手を入れていかなければならないと。それで、手を入れてどれだけ利用されるかというのは、常に私たちも気になるわけでございまして、単に立派になったから、ああ、それで終わりだというのでは話にならない。使うために整備するということですので、その辺、何が本当に跡地利用として適切なのかということには、かなり知恵を絞らなければいけないのではないかと、そのように思います。無駄なお金をかけるわけにはいかない。ただ、汚いままでいいかというと、それは決してそんなことはありませんし、置いておくにしても管理の仕方があるではないかと、そうなのかもしれません。今学校の中では、市役所の書類が余ったり、文化財の収蔵する場所がないからということで使ったりもいろいろしています。いずれにしろ、せっかくあるものですから、有効活用をしなければならないと。そのために、もう少し真剣に取り組めということについては、おっしゃるとおりだと思いますし、努力をさせていただきたいと思います。



○議長(佐藤正倫)

 田口議員。



◆7番(田口一男)

 真剣に取り組むということは、もちろんそのとおりでありますが、ある程度学校を統廃合するときは、学校については教育委員会がいろいろ地域と話し合いをしながらということで、ちょっときのうもいろいろ質問がございましたけれども、ある程度、いつごろ大体統廃合するかというめどだって、内々では計画はつくっておかなければならないと思うけれども、そうとなれば当然それに合わせて、ではこの地域はこういう形でビジョンをつくっていくのではないかということも考えてやらなければならないと思うのです。先ほども申し上げたように、少なくなった生徒のためにというだけではなくて、やっぱり地域もそこに入っているのだということを考えてもらえば、おのずから学校統合と合わせて、だったらこういうところも考えていけるのではないかと、いいのではないかということだって、私は話が出てくるのではないかと、そのほうがむしろ熱が入っていいのではないかなと私は思います。

 それで、もちろん長ければ長くていいわけで、短ければ短くて、これいいわけでもないのだけれども、とにかくある程度統廃合して、その跡地については何年以内にやっぱりある程度のめどを出すという、そういう基準とかというのは考えはありませんか。その点お伺いします。



○議長(佐藤正倫)

 小原市長。

〔市長 小原豊明君登壇〕



◎市長(小原豊明)

 今財産管理のほうで、例えば遊休地、遊んでいるような土地、遊んでいると言ったらちょっと語弊がありますが、売れるものは処分していこうという一つの見方もあります。それから、幾つか活用できそうだというものについては、それを追求していくということはあるのですが、すべての今ある財産について、いつまでにその方針を決めていくということまでは決めておりません。

 それで、すべて処分してしまえば、安くても何でも処分してしまえばいいというのでもないのです。やっぱり土地というのは、確保しようとするとなかなか確保することはできないと。それと、せっかく得た土地を二束三文で処分してしまってもいいかどうかということもありますので、やっぱりその案件によっても違ってくると思います。ただ、一般的にある程度何年か置いて、その周りでは継続するというものも、処分するものもあるとすれば、何年か置きに整理をしていきなさいということについては、ある程度目安をつけて取り組んでいくということは必要だと思っております。



○議長(佐藤正倫)

 田口議員。



◆7番(田口一男)

 公共施設についての跡地利用については、今後議論が出てくると思います。岡本小学校なんかは、同僚議員もきのうかなり何とかしてほしいという地域の要望もあるということで、道路に面したところ、いつまでもああいう形で置いておくのは本当に忍びないなと。だったら、何か早く利用してほしいしと。やっぱり決断は早く出さなければ、地域に与える影響というのは、私はかなり大きいと思うのです。合併したならば、合併して残ったことについて早目に、余りみすぼらしい姿を見せないで手をつけるべきではないかなと、私はそこをまず要望としてお伺いしたいと思います。

 次に、逆になりましたが、地域医療の充実についてお伺いしますが、私はどうも見て、県下の今5つの診療所、県下では21の病院があって、5つの診療所、この診療所が無床化になったということで大騒ぎしております。先ほど私申し上げたのは、全く市としても県立病院に目を向けていないのだとは言っていないけれども、私たち旧浄法寺にいたとき、やっぱり診療所なくなるのはかなり大きいという思いがありましたので、医師確保のときもあちこち歩きました。無駄だと思っても、埼玉とか千葉のほうに行ったりして探したこともあります。それほど地域にとっては本当に大事な診療所だし、それから赤字、黒字といって、命を赤字、黒字ではかるべきではないし、やっぱりそういう話は余りしていただきたくないなと。あくまでもやっぱり行政で責任持って、それについては税金補てんしてやっていくのだという姿勢が旧浄法寺の姿勢だったのではなかったかなと思います。恐らく合併してみて、こんなに赤字ある、大変だということは思われたと思いますけれども、やっぱりそういう姿勢が住民の命と暮らしを本当に守っていくのだという安心感を与えるものだと私は思います。

 それで、今の診療所のほうを見ますと、ずっといてくれる先生もあるし、ある程度契約で来ている先生がいると思いますけれども、期限が切れたから、さて探そうといってもなかなか探せないのではないかなと、今のこういうご時世ですから。やっぱり長くその先生方にいてもらうことに努力するとともに、うまく引き継げるようなことも今から本当に準備しておかなければならないのではないかなと。今一生懸命頑張っている先生には確かに失礼な話かもしれませんけれども、やっぱり引き継ぎをうまくやっていかないと、病院に先生がいなくなれば、県立病院だって1人いなくなれば大変だけれども、かわりの人が対応するということになるけれども、なかなか診療所の場合、最も休止、寂しいものです。もう患者輸送車がストップしますから。そういうことで、そういうことも本当にお考えになっているのか、考えていると思ってはいますけれども、どのように対応されていこうとしているのかお伺いしたいと思います。



○議長(佐藤正倫)

 小原市長。

〔市長 小原豊明君登壇〕



◎市長(小原豊明)

 私どもは、現在頑張っておられる両先生にぜひとも継続して診療所を運営していただきたいと、そのように思っておりますし、そのようにお願いをしていきたいと思っております。



○議長(佐藤正倫)

 田口議員。



◆7番(田口一男)

 県立病院については、新聞紙上でも7回にわたって地域医療SOSということで連載があります。私もこれ読んでみましたし、これは一地域の問題ではなく、国の問題でもあるし、本当に北海道なんかもいろんな苦労をされているし、模索しているということであります。それで、先ほど市長もそんなに目を向けていないわけではないし、いろんな会合では病院の先生とも会っていますよと、県立病院の先生とも会っていますよということです。それで、この間5日に二戸市の二戸地区合同庁舎で開かれた地域医療に関する懇談会、これは9つの地域を回りながらいろいろ懇談をして歩いたということですが、どのような意見が多かったのか、またどういうふうなことにしていきたいと県のほうではあったのか、お伺いしたいと思います。



○議長(佐藤正倫)

 小原市長。

〔市長 小原豊明君登壇〕



◎市長(小原豊明)

 主催者側では、病院の現状、医療の現状をずっと説明されて、皆さんから意見を聞いていました。1つは、たしかこういう状況はもっと前からといいますか、いろんな場で説明すべきではなかったかという意見もあったと思いますし、あとは特に九戸さんなどは、早くもとに戻してもらいたいといいますか、そういうことを期待しているとか、病床がなくなったことで非常に不安のままだとか、そういう話が出たように思います。あとは、私もちょっと話をしたのですが、お医者さんが少なくなっているので、その労力をできるだけカバーできるものはカバーしてもらいたいと。例えばメディカルクラーク、助手みたいなものですけれども、それも採用し始めたのですが、そういう人が大勢いれば、お医者さんが1人当たりを診る時間がふえてくるわけですから、そういうふうな方策もあるのではないかというふうに思います。

 それと、なぜやめるのかとか、なぜ都市に集中するのかといえば、それは家族のことだとか、生活の便利さだとか、いろいろあったりするわけですから、そういうことを私はもう少し深く分析をして、それに対応するようなきめ細かい措置が必要なのではないかと思います。女性のお医者さんには、病院に子育ての保育的な機能をちゃんと用意するだとか、あるいは働くサイクルをちゃんと子育ての時間を確保できるようにするとか、いろんなことをもう少し総合的に見ないと、なぜこういう現象になっているのかということを、単に報酬だけ、報酬を考えているようでございます。それは当然なのです。そういう行きたくないというのですか、行きたがらない場所に行くには、それなりの何か見合うものがなければいけない。その1つは、私は報酬だと思っていて、それはそれで当然見るべきだと思いますが、そのほかに暮らしなり、家族なり、あるいは自分の研修技術を磨くとか、さまざまな事情があるわけでして、そういうものにきちんとこたえる体制をやっぱりつくっていかなければいけないだろうと思います。

 お医者さんの定員の枠を広げるということについては、今医大でもそうなのですが、ずっと数をふやしてきましたね、定員の数を。やっとここに来てふやしてきたと。その結果が出てくるには、また大分時間がかかるわけですが、そしてその地元採用の枠を確保すると。そして、その人たちには授業料だとか何とかについて、いろいろな奨学金を、これは市町村も県も一緒になって応援をする仕組みが今できてきているわけですし、そういうものを総合的に組むことで、まずお医者さんの数をふやし、そして地域の偏在をどう是正するかと。そのことには、やはりもう少し、個人の自由ではありますけれども、何とか地方にも勤務すると、そういうことを法律で決めるというわけにはいかないのでしょうが、1人のお医者さんが完成するまでの間に必ず地域での医療を経験しないとある種のものになれないとか、いろんな仕組みをもっと考えるべきだと思いますし、そんな意見もちょっと出たような気もいたしましたが、議事録はとっているかもしれませんね。それは、そっちのほうにもちょっと聞いていただければいいと思いますし。あのときは畠中議員も聞いていたですよね。聞けばわかるのではないかと思います。傍聴にいなかったですか。

〔畠中泰子議員の発言あり〕



◎市長(小原豊明)

 私も間違ってしまって、教育のあれとどっちがどっちだったのだか忘れてしまったのですが、議事録はあると思いますので、それは見せろと言えば見られるのではないかと思います。



○議長(佐藤正倫)

 田口議員。



◆7番(田口一男)

 これ、もちろん結論出る話ではないので、私は市長さんに医療に対する力はどれほど入れているものかなということで、まずお伺いしているわけです。県のことでもあり、国のことでもあります。いずれ国のほうでは、一時医者をどんどん、どんどんふやして、今度余りふやすと質が低下するとかなんとか言って、そしてまた削減を始めたのです。そうしたら、医療費もかかるということで、そうしたらかなり救急車が回っても病院では取り扱ってくれないということで、たらい回しにして亡くなったとかと、都市部のほうですね。農村部のほうに来れば、なり手がないと。先ほど言った夜勤ですね。一日働いてからまた夜勤あると。大変な仕事なのです。その人を診れば、当然その人を頼ってくるし、1人の人を診なければならない状態の中で、何かあればまた責任とれと言われるということで、かなり医者の精神的にも参っているようです。私もいろいろ聞きました。そうしたらば、やっぱり何とか医者も頑張っているのだから、地域の人たちももっと病院のことを理解してほしいと、一緒に考えてほしいと、医者のほうから手を差し伸べているわけです。ですから、やっぱり何かの機会を設けて、とにかく医者の実態はこうなのだよということも、体験というわけにはきませんけれども、見られる、また広報で流すとかということで、地元の理解も得ながら一緒につくっていくことは大事ではないかなと私は思います。

 それから、いずれ国のほうでも今OECD、経済協力開発機というのがあって、参加国の中で平均して日本が13万から14万の医者が不足しているということもありまして、国のほうでは何とかふやそうということで動き始めたようです。地域医療というのはなくなってからから大変だということになるので、なくなる前からなくならないように大いに自治体でそこ目を光らせて、応援してやっていくような形を目に見えるようにやっていただきたいということを要望して、終わります。



○議長(佐藤正倫)

 昼食のため休憩いたします。

休憩 午前11時56分

〜〜〜〜〜〜〜〜〜○〜〜〜〜〜〜〜〜〜

再開 午後 1時01分



○議長(佐藤正倫)

 再開いたします。

 引き続き一般質問を行います。

 23番、及川正信議員。

〔23番 及川正信君登壇〕



◆23番(及川正信)

 それでは、一般質問を申し上げます。

 原稿配付になっておるわけでありますが、私は今回金田一温泉の現状、そしてその振興策について通告いたしております。それは、私は振興策の一つに数えておりますけれども、なぜこの金田一温泉にこだわるのか。私は、二戸市が今後生きていくためには、交流人口を多くして、なお産業の振興の発展、この2本柱が取り組まれていかない限り、二戸市は豊かにならないというふうに思っております。その交流人口の関係では、何といってもよそからお客さんが二戸に行ってみたい、行きたい、そういう環境をつくらない限り、私は二戸市は変わらないと、何回となく申し上げてまいりました。

 金田一温泉は、二戸市の1つのキャッチフレーズに歴史と温泉のまち二戸というふうにうたっております。しかし、歴史のほうは、これは消そうにも消すわけにはまいりません。しかし、温泉のまちは既に消えてしまったのではないかというふうに私はとらえておるところであります。そういったことを考えながら、今回の一般質問はこの金田一温泉に絞ってお伺いをしたい。非常に大きな問題ととらえております。したがって、何回となく今日まで質問を申し上げたり、具体的な政策提案をしてまいりました。しかし、金田一温泉の現状を見るに、ホテルは次から次へと売りに出されております。全く活気が感じられないと、こういう状況であります。

 平成8年から平成17年まで10カ年の第3次二戸市総合開発計画の後期の基本計画には、金田一温泉地区の入浴施設の整備を進めてまいりました。これは過去のことを言っております。これを振り返りながら、平成13年からの5年間の後期、この主要施策の一つに温泉地づくりの促進を明記しております。そこには、新たな源泉の確保、湯を沸かすことであり、ボーリングでしょう。2つ目として、金田一公園とふれあい広場の整備、3として宿泊施設の更新の支援、4つは温泉利用者の拡大、5つ目が広域観光ルートの開発など、具体的施策として明らかにされました。また、観光の振興の項では、国民保養温泉地、これは金田一温泉、これを生かした特色ある観光施設の整備に努めますと言っているわけであります。しかし、どれ1つをとってみても実現されたものはありません。つまり市民に示した約束は、金田一温泉に限っていうなら、何ひとつ果たされず、開発計画は空証文に終わったと言わざるを得ません。新しく策定された平成18年からの新市総合計画、これは浄法寺と合併をしてのことであり、金田一温泉の振興の項では、トーンはかなりダウンしておりますけれども、金田一温泉活性化プランの作成、金田一温泉センターの再生、温泉地内トイレの改修などが計画をされたところであります。これらについてもどこまで本当なのか、私には何ひとつ見えてまいりません。

 そしてまた、平成7年に策定された国民保養地金田一温泉ふれあい・やすらぎ温泉地整備計画も一体どうなるものなのか、皆目見当がつかない状況にあります。主要施設計画は、ちょっと多いのですが、10点が明らかにされました。1つは、ふれあい温泉センター、2つは駐車場、3つ、くつろぎ公園、4つ、芝生の広場、5つ、手づくり体験館、6つ、運動公園、7つ、自然館、8つ、中川原自然広場、9つ、清流公園、10点目として茶屋広場、展望台等であります。1から3まで、つまり温泉センター等については、不十分な部分があったにしても建設をされたところであり、しかし4から10までは全く進められておらないのではないでしょうか。計画として持っている意味があるのか、極めて疑問に感じます。これは、批判をするということよりも、このまま持って、これからこの計画をやれないものを持って進むということのほうに私は問題意識を持つという意味であります。

 このような行政の取り組み状況の中で、唯一の目玉施策であったはずの温泉センターの利用客の推移を見ますと、つまり今ゆうゆうゆ〜らくでありますが、温泉センターのこの推移、経営内容を見ますと、平成14年の約12万人が年々減少となってきております。20年度は10万8,000人、つまり1万2,000人減となっており、1年たりとも黒字になることはなく、指定管理業者をしても20年度も九百数十万円の赤字になっております。また、利用客を入湯税から割り出した入湯客の推移を見ると、平成10年は宿泊客が年間約2万人あったものが、平成19年には半分の約1万人になり、日帰り客は約11万7,000人だったものが約10万2,000人と、1万4,000人の減となっております。市長は、このような現状をどのように見ておいででしょうか、お伺いをいたします。

 次に、これまでの振興策の取り組みについてお伺いします。前述いたしましたように、基本計画への対応と取り組みは、ほとんど見られません。少なくとも計画にある新たな源泉の確保、ボーリングであります。熱い湯を出すということであります。これには積極的に取り組むべきではなかったのかと思います。いかがお考えでしょうか。計画にあったわけでありますから、申し上げるわけであります。

 また、新総合計画にうたっている金田一温泉活性化プランの作成、これは現在どこまで作成になっているのか、計画になっているかについてもお伺いをいたします。

 次に、今後の振興策についてお伺いいたします。これは、きのうの市長の表明によって、1月末をもって身を引くとおっしゃっているのにどうかなという点はありますけれども、お考えを伺っておきたいというふうに思います。申し上げましたように、金田一温泉は既に崩壊状態にあるかもしれません。ホテルとして最後まで頑張ったまべち苑もついに売りに出されました。ホテル金田一もそうであります。金田一温泉には、遠来の客が泊まりたいようなホテルはなくなります。このままでは、二戸市は歴史と温泉のまちではなくなります。今さら申し上げるまでもなく、金田一温泉は温泉地としての歴史は古く、寛永3年、1626年の発見と伝えられ、正徳2年、1712年には南部藩の指定湯治場として栄えたと言われております。浴用の適応症は多くを数え、多くの湯治客に親しまれてまいりました。今新しく掘り当てた他市町村の多くの温泉とは違う格別な温泉であり、私たちには守っていく責任があると思っております。そこで、市長にお伺いしますが、温泉の活性化に向けて立ち上がるお考えはないでしょうか。また、その必要性についてでも結構あります。お伺いしたいと思います。

 私は、温度の高い源泉を確保することと周辺の山々を花で埋め尽くすぐらいの環境美化を進めることに今もってこだわっております。温泉への集客は、二戸市に交流人口をいかに多くするかにかかっております。そのためには、美しくきれいな二戸市をつくることであります。宿泊客が多くならない限り、ホテル、旅館の経営は成り立ちません。二戸市は、九戸城、天台寺といった歴史の宝に恵まれ、美しい自然に囲まれております。これらの整備に向け、厳しい財政下にありますが、集中的に投資すべきと考えます。そのときに、金田一温泉にも元気が出てくると思います。財政が厳しい、我々議員も十分知っておりますが、いつも申し上げるように、全面的に私は否定しないまでも、駅周の事業に年間約5億円を投入をする、もちろん借金5億円は別であります。このお金をこういったものにも多くを割くということがない限り、私は二戸市は今の状況から抜け出すことも動きが出ることもないだろうと、こういうふうに思います。市長は、今後金田一温泉をどのように位置づけ、活性化のためのどのような振興策に取り組んでいくお考えなのか、まず一つの構想の範囲でも結構であります。こういうふうにしたらいいのではないかと思うということでも結構でありますが、市民の皆さんに向かってはっきりとお答えくださるようにお願いいたします。

 以上であります。



○議長(佐藤正倫)

 小原市長。

〔市長 小原豊明君登壇〕



◎市長(小原豊明)

 金田一温泉についていろいろお尋ねでございます。まず、金田一温泉の現状についてどう認識しているかということでございます。この点は、及川議員ご指摘になったとおりでありまして、非常に厳しいというか悲惨な状況になってきていると、そのように思います。日帰り客はともかくといたしまして、宿泊がもう激減しているのかなというふうな気がしております。そのことが温泉の活力を奪うといいますか、活気がなくなっていることではないかと思います。

 なぜ泊まらないかと、そこは及川議員と多少認識を異にしておりまして、及川議員は周辺の環境こそ大事ではないかとおっしゃいます。それは私も否定しませんが、今の現状からすると、私は宿泊施設だと思っております。宿泊客がなければ成り立たないと、こうおっしゃっているのですが、ホテルや旅館がきちんとしていなければ宿泊客はないわけでございまして、ここのところが一番面倒というか、難しいところだと思っています。

 普通古い温泉地でありますと、老舗の旅館、あるいは近代的なホテルがあるわけですが、なかなかそうもいかないと。中途半端な感じで、旅館の方々は一生懸命努力をされているのでしょうが、なぜ金田一温泉で泊まりたいかというところで、宿泊施設の存在というものが今極めて弱いのではないかと、私はそのように思っています。特に水回り、トイレ。女性に圧倒的に嫌われてしまうのです。否定されてしまう。そして、あっせんしても、旅館の方々には申しわけないのですが、今それぞれの部屋にトイレのある部屋なんて、本当に例外的でしかありません。そういうところが非常に弱いのではないかと。私たちも旅をして泊まるときに、そのまちの楽しさというのは一方でありますが、一方ではやはり泊まるところがどうなっているかと。少なくても小ぎれいでなければならないし、部屋にはトイレぐらいついていなければいけないと。それと、あとはおもてなしです。普通のサービスでいいと思いますが、丁寧に送り迎え、笑顔でこたえると。そして、もう一つが私は食事だと思っております。そういう基本的なところで、頑張っているには頑張っているのですが、一般的な客の目からすると、まだまだ弱いのではないかと。そこを何とかしなければ、私は金田一温泉の復活はあり得ないのではないかと、そのように思っております。もちろん周りの整備も大事でありますし、いろんな仕組みも大事だと思っておりますが、そのことが今の金田一温泉にとっては一番大きなものではないかと、そのように思っています。

 そういう意味で、これまで一体どういう整備をしてきたかということでございます。及川議員が一番初めに言われた、これから交流人口をふやしていくのが二戸市の将来を左右する大きなポイントではないかというふうなお話をされました。その点については、私も同感であります。私市長になりましたときも、やはり観光というのは大事だと思っておりました。観光とはどこかと。金田一、九戸城、折爪、その3つ。今はもちろん合併しましたから、天台寺とか、稲庭が入るわけですが、そう思っておりました。そのうち九戸城については、とにかく文化財の調査が進まなければ、いろいろ手をつけることはできないと、そういうことで調査をし、まず公有化を進めると。それを、時間がかかっても進める以外にあそこの場でいろんな整備は難しいということになりました。

 金田一と折爪であります。どちらも何とかしなければいけないと。そのときに、観光地が持つべき必需品というのがあると私は思っております。それは、人を集める場所、駅でもそうなのですが、何か1つはアクセスです。道路。金田一の場合は、幸いにして国道4号線からすぐです。金田一温泉駅もあって、そのアクセス性については、金田一は結構恵まれた場所にあるのではないかと。高速からも遠くはないと。ただ、高速ができたおかげでよそに行ってしまうという負の部分もあるのですが、まずアクセスするには問題ないと。あとは何かと。1つは、車社会ですから、駐車場が要ります。それから、誘導する案内、案内標識とか案内板とか。それから、温泉地ですから、当然お湯が必要ですし、そして入れるおふろが必要であります。さらに言えば、そこに泊まってくつろげる散策路とか、あるいはイベントをやる広場だとか、そういういろんな必需品がありまして、それがまだ温泉にはかなり不足していたと私は思っております。そういうことから、そういうハードを進めてきたつもりでございます。うまくいけばよかったのですが、なかなか経営的には難しいわけですけれども、折爪も同じでして、道路がないということで舗装した道路、あるいは駐車場、そしてキャンプ場とか、体験できる場所とか、そういうもの。それは、観光地にとっても必要不可欠なものだと思っております。そういう基盤を整備することが第一。そして、整備するには官と民の役割がありまして、官がやるのはそういうインフラ、その上に、それとあわせて民間が。そして、民間と役所が一体となってセクター的にもなるのですが、あるいは組合をつくったりするのですが、そういうことで取り組むというのがいろんな整備の仕方だと思っております。

 お湯につきましては、平成元年と2年に掘ったばかりなのです。掘って、組合をつくって、借金を抱えながら、それを返済しながら運営していくと。そういう状況の中で、温泉センターのように大きな浴場をつくると、枯渇するかもしれないと。それと、もっと熱いのが欲しいと。その願望はよくわかります。そういうことで、それも一つのテーマに掲げたわけでありますが、温泉の湯量からすると、十分賄い切れるものでありました。その泉源について、これが奥羽山脈であれば、火山性の泉源であれば、高温のお湯を当てるというのはかなり確実性は高いと思いますが、金田一温泉の場合は火山性ではないと。よくわからないのですが、断裂があって、そういうところに熱源があるということで、ややあいまいな熱源でございまして、調査もしましたのですけれども、やはり私はリスクが大きいと。1億はかかると思うのですけれども、そのリスクをしょってまで温泉を掘るかというと、そこには踏み切れないで来ました。温かい温度が出ればいいなと思いつつも本当に出るのか、あるいは一たんは出てもすぐ湯量が減ったり、温度が下がったりするというのはよく見られることでございまして、そこは踏み出すことができなかったということであります。そのほか、駐車場ですとか、幾つかの整備については、誘導標だとか、それから街路灯だとか、そういう基盤的なものは進めてまいりました。

 中心になるのが、及川議員も言いました温泉センターであります。あそこについては、天井板が落っこってきて、本当にショックを受けたわけですが、存在そのものは、私はどうしても必要だったと思います。といいますのは、私の前年に地元が入って、専門家も入って金田一温泉に何が必要かというふうな調査をしたり、計画をつくった中で、大浴場が欲しいというのは一番の項目になっておりました。それを整備するということが大きな願いでありました。そのためには、いろいろ前の段階の準備があったわけでありますが、一通り基盤はつくったと。もちろんさらに運動場ですとか、いろんなものを実は本当はつくりたかったわけですが、お金の問題と、そしてこの基盤的なことをやって何かが盛り上がったかというと、それほどでもないのですね。お客がふえたとか、旅館がそれに呼応して建て直すとか、何かいろんな動きがあれば、もっと励みがついたのだと思いますが、なかなかそうはいかなかったというふうなことでございます。

 一方、ソフトのほうで何をやってきたかということであります。金田一温泉は、この地域、あるいは岩手県ではほとんどの人は知っていると思いますが、全国的には余り知られておりません。それを知ってもらう方法というのは何かというと、たまたま私は環境庁にいましたので、所管する行政の中に保養温泉地というのがあります。多くは、国立公園とか国定公園の中にあるのですが、その自然環境のすぐれたところで、ややひなびたといいますか、いやし系の温泉があると。そういうところを指定して、ある程度補助も出しながら自然と近い利用をすると。歓楽街的な温泉ではない温泉地にするという仕組みがありましたので、まずとにもかくにもそれに名前を載せようということで、岩手県にほかにも夏油ですとか、金田一温泉を入れて4つだと思いますが、そこに名を連ねることになりました。そのためには、一応計画を持たなければならないわけです。保養温泉地の計画ということをつくり上げて、平成6年に何とか指定を受けました。次に、駐車場だとか、温泉センターだとか、そういうものを建てるためには補助金が必要だということで、そのためにはやすらぎ、そういう計画をもう一つつくらなければいけないということで、その計画をつくって、それがさっき言いました、いろいろ言っているではないかと言われてしまったのですが、そういう絵をかいて、とにかく補助金をもらうと。駐車場をつくるにしても、温泉センターをつくるにしても、補助金をもらうということで、整備を進めたところでございます。利用はある程度、11年が一番だったですね、インターハイもあったものですから、12万を超えた利用があったのですが、徐々に少なくなってきて、その経営も厳しくなってきております。それはもう事実だと思います、残念ながら。そういう状況が続いておりました。

 あと、ソフト的にはいろいろと地元の方々もリンゴ祭りだとか、金田一温泉祭りの復活だとか、さまざまな努力を重ねてきております。こういうゆったりお散歩マップをつくるとか、ブルーベリーファームオーナー、わらし会がいろんな企画をする、三浦文学体験ツアーを進める、さまざまなことをやっております。宿泊施設については、特に平成11、12、13年ごろ、これは新幹線を意識したわけでありますが、宿泊施設、建てかえができなければ、せめてブラッシュアップ、磨き上げることですが、やろうではないかということで、専門家の先生にも来ていただいて、入り口のところを改善するとか、ペンキを塗るとか、多少のことはやったのですが、基本的に例えばトイレを水洗に完全に切りかえるとか、各部屋に置くとか、そういうのはなかなか進みませんでした。そこは、一つの山場だったのかなというふうな気がいたします。私たちもトイレなんかについては、二戸市でも応援しますと、こう言ったのですが、もう宿のほうでは、これまでの運転資金、運営資金でもう借りるだけ借りているものですから、もう借りられない状況なのです。そういうことで、そこは成功しなかったということであります。

 金田一温泉、非常に苦戦を強いられているのでありますが、広く目を転じますと、岩手県内の観光地とか温泉地、全国見てもそうだと思いますが、苦戦しているところが多々あります。したがって、温泉だけで勝負する時代ではなくなりました。何かここにしかないとか、それは物語でも何でもいいと思いますが、そういうものをどうやって売っていくかが一つのかぎではないかと思っております。

 泉質のこともお話出ましたが、私も泉質について、ここしかないというラジウムですか、ラジウム温泉は非常に珍しいのですね。皮膚にもいいとか。実は、温泉センターやったときの泉質に掲げて、ラジウム温泉と書けると思ったら、実は今金田一温泉単純泉だけなのです。単純泉というのは、全然珍しくもないわけでして、ラジウム泉はもうとうに枯渇をしてしまっていて、それを名乗れない状況になっております。もう一回掘るといいのかもしれませんが、そういうことで泉質で勝負はできないと。

 環境でと言いますが、その風景でいきますと、金田一温泉の風景が際立っているかというと、いい自然ではあるのですけれども、際立ってすごいということではありません。だからこそ、山を花で埋めろというふうなお話かもしれませんが、そういう中で何を出していくかというのは、非常に難しい。その中で、一番強いのは座敷わらしだと思いますが、座敷わらしでその部屋はずっと満員なのだそうでありますが、私どももこの際、金田一の顔として座敷わらしを1つの宿ではなくて、温泉全体に利用できるようにしていただきたいということで、社長さんなんかにもお願いに行ったのですが、結局実現はしませんでしたけれども、そういう座敷わらしを初め、リンゴのもぎ取りですとか、今度はブルーベリーが始まったのですが、それとか雑穀を中心とした地元の食材とか、アユの養殖場も近いですから、アユを出すと。そういう食材をどういうふうに活用するかというふうなことなど、物語とあわせてつくっていかなければいけないのではないかと思っております。

 要は、やっぱり最終的には私は人だと思っております。そういう意味で、今金田一温泉にはわらし会といって、旅館の若い後継者の方々、それにリンゴなど、農家の意欲的な方々が一緒になってそういう会をつくっております。いろんなイベントに挑戦をしたり、マップをつくったり、ツアーを組んでみたりというふうなこともやっております。そういうさまざまな団体、事業組合も入れていいと思いますし、観光協会もいいと思いますが、いろんな方々が力を合わせて、これからそういう温泉としての売りを、特に金田一温泉だけでなくてもいい、この二戸として温泉場を使ってどういう見るところがあるか。これは、折爪のホタルも入れてもいいし、九戸城も入れてもいい。天台寺も入れてもいい。そういうところをネットすることで、めぐって歩く、そしてそこに泊まった一夜をそこでゆったりとくつろいでいただけるような環境づくりを進めていくべきではないかと、そのように考えているところでございます。

 総合計画をつくって、金田一のプランをつくるというふうに書いております。昨年、一昨年、各職員も1件1件回って歩いて話聞いています。最初は、トイレの改修など、反応が余りよくなかったのですが、今何件かやろうというふうな雰囲気も出てきております。私どもも無利子でそれを貸すというか融資することで、何とかせめてトイレだけでも直していただく、あるいは入り口の玄関。そうすると、その周辺の環境については、またある種の通りをつくるとか、花の通りをつくるとか、そういうこともあわせて可能になってくるのではないかと、そのように思っています。

 今新しい観光地として金田一がよみがえるためには、まず宿泊施設、これを最低レベルまで引き上げるということを核にしながら、環境の整備、そしてソフト的には金田一温泉だけで時を過ごすのではなくて、市内の主な見どころを有機的に回って歩くと、そういうこととか、野球の大会だとか、いろんな大会のときにもぜひ温泉に泊まってもらうと、そういうことを心がけてはどうかと思っております。現にあそこで、宿からお客さんを連れて折爪のホタルを見に行っているのです。そういうのは、一定の客があそこに来ている。天台寺の客がどっと来ればいいのですが、天台寺の客を呼ぶには、今の温泉の状況ではなかなか私は難しいのではないかと、そのように思っております。

 これからもいろいろとご質問あろうかと思いますので、まずはそのぐらいで、またあとお話を聞きたいと思っております。



○議長(佐藤正倫)

 及川議員。



◆23番(及川正信)

 再質問させていただきます。

 一通り市長からご答弁をいただいたわけであります。でも、金田一温泉という1つのものとして議論する場合に、今のお話ではどういうふうにとらえればいいのか、私にちょっとわからない。端的に申し上げて、あの金田一温泉は二戸市として、本質問でも申し上げましたが、位置づけがどうなるのかと。大事なのか、大事でないのか。どんどん今のような状態になっていくならば、これはまさにもう歯どめがかからない。我々が議論している間にもどんどん廃れていってしまう。

 この議会前に、私はまべち苑、仙養舘、きたぐに、スパドームですか、回ったのです。事業主がおいでにならないところもありましたが、まずいろいろお話も聞いたのですが、非常にこれは話をちょっとそらすのではありませんが、入湯税を納めるのにも苦労ですと。それは、おふろに入ってくれるお客さんすらも少なくなっているのだということなのです。ですから、金田一温泉の皆さんは金田一温泉センターにその原因を求めているのです。あの施設ができてから、入湯税を納めるのが苦労になってきたと。まず、お客さんが少なくなったということでしょうね。そういうふうなこともあって、私も一通りご意見、数少なかったのですが、伺ってきました。意欲はどうなのだろうと。もう大きいというか、あの中では大きいほうのホテルでは、意欲はないです。結局立ち上がる意欲あるいは力、総合的なパワー、もうない。旅館はどうだろう。旅館は、私はホテルよりはやりやすいというか、そんなに大きくかぶるものでないだろうと思いますから、資金的にも。しかし、これまたお客さんは極めて少ないと。そういった状況で、この二戸市として金田一温泉、位置づけをどういうふうにすればいいのだろうと。

 小原市長、この7月2日に福島県の田村市から二戸市を議会が視察に来るのだそうです。どこへ泊まるのだろうと聞いたら、きたぐにに泊まるのだそうです。やっぱり金田一温泉というのには行きたいのです。私は前にも申し上げたことあるような感じがするのだけれども、秋田の市役所に行ったときに、及川さん、二戸には、昔の金田一、福岡、一緒になって、金田一温泉ありますよねと言われたのです。北上の友達の総務常任委員会の連中からは、忘年会やりたいから世話してくれと言われた。やっぱり金田一温泉というのは、私たち以上に一定の皆さんは知っています。ですから、この金田一温泉というのは、私は新しくつくるのではないわけですから、もう昔からの歴史を持った温泉でありますから、これは位置づけをきっちりと二戸市としては守り、あるいはこれを振興策を徹底してやっぱり取り組むのだと。保養温泉なら、保養温泉という位置づけを明確にしても、それは私は悪いことではないと思うけれども、ただつらいのではないかなと。それだけでお客さんがあるのだろうかという心配はありますが、位置づけさえしっかりとして、それに向かった集中的な取り組みがあれば、私は一定の前進は図られるというふうに思います。この点、まず1点お伺いしたいと思います。



○議長(佐藤正倫)

 小原市長。

〔市長 小原豊明君登壇〕



◎市長(小原豊明)

 大事なところであるかどうかということについては、大変大事な場所だと思っております。ただ、観光は非常に水ものでございまして、そこに巨大な投資をするというのはかけですよね。リスクが大きい。それは全国の、三陸なんかでもいろいろ宿泊施設なんかもそうなのですが、官がやっているところは、その荷物を抱えて大変苦労しているところが多いです。したがって、官と民の役割もそこではっきりさせるべきでありますし、もしそこまで踏み込むのだとすると、本当に一か八かと、どこか一か八かというところをしょったまま入っていかなければならないのです。それを今の二戸でできるかというと、私は怖くてできないと、そう思っています。安全側に立ちながら金田一温泉を何とか持続し、できれば少しでもふやしていきたいと。そのために、できることは何かというふうな発想で取り組みたいと思っています。

 温泉も温度が高いのが出ればいいと、もうおっしゃるとおりで、それは確実に出るのだったら1億投じることもあるかもしれませんが、今お湯を沸かすその燃料代がもったいないというのですけれども、湯は確実に出ているわけです。しかも、温泉センターがお湯を買って、事業組合が大変借金で悩んでいたのが、何とか解消できてきていると。そういうことなども考えてみますと、確かに原油は高くなっているわけですが、それを燃料をもう少し検討することなどもあると思いますけれども、温泉はあるわけでして、それを使って心地よい一夜を提供して、その上で二戸ならではのいろんな体験なり、食材を食べるとか、見て歩くとか、歴史を感ずるとか、そういうものを組み合わせていくと、そっちのほうが私は莫大な費用もかけずに済むのではないかと思っています。大事なのは、もう大事です。何とかしたい。名前だって、金田一というのはすばらしい名前ですし、それを何とかしたいとは思いますが、いかんせんそのかぎとなるところが弱いと。では、その宿泊施設にどこまでかかわっていけるだろうかと、そこが非常に悩ましいところです。何も金田一温泉になければ、一気につくるというふうな方法もあるのですけれども、現実に宿があればつくるわけにはいかないと、足引っ張るだけですから。

 さっき温泉センターが各旅館の邪魔をしているということを言いました。ある意味では、そういう部分がないわけでもありません。ですが、今温泉センターなくなって、旅館に戻るかと。私は戻らないと思います。それは温泉の旅館ではない、周りの人に聞いていただけば、もうわかると思います。そして、その旅館と差別をつけるために、あそこ600円にせざるを得なかったと。本当はもう少し、500円だとか、安いので大勢に来てもらったほうがいいのではないかという意見は一方であったのですが、旅館のことを配慮すれば600円にせざるを得ないと、そのことも少しその利用をブレーキかけたのではないかなという気がしないでもありません。

 大事かどうかということについては、大事であると。ただ、大事な温泉をこれからどうしていくかということになれば、そのやり方については、温泉を掘るとか、山をとかという、それも一つのアイデアなのですが、リスクをしょって一か八かの勝負を温泉にかける、観光にかけるというのは、今の状況において、私は慎重であるべきではないかと思っております。



○議長(佐藤正倫)

 及川議員。



◆23番(及川正信)

 半分というのでしょうか、大事だと、位置づけは非常に二戸にとって金田一温泉は大事なのだということをお聞きして、半分は安心しました。

 ただ、それだけの位置づけをされておられるのであれば、もっとやるべきことが、やられるべきことがたくさんあったのではないかというふうに思っていますが、その点はまずさておいて、基本的に金田一温泉がなぜこういうふうになったのだろうと、お客さんが来てくれないのだろうと。市長は、よそのほうでも大変なのだと言われます。私は、大変なところもあれば、隆々としているところもあるというふうに申し上げたいのです。皆々よそのほう大変で、廃れているというふうにはなっていないのです。個性を持ってお客さんたちに好かれる、あるいは魅力のある温泉は、やはり大変栄えていると、この実態はあるわけです。ただ、数が日本は今多くなり過ぎたという点もあると思うのです。温泉という名を持って、各市町村が湯を掘って、沸かして、それを温泉だというと。山形県に行ったら、幾つの市町村があるか私ははっきりわかりませんが、全市町村に温泉があるのだそうです。それも温泉だというのです。みんなはやるわけがないのです。銭湯ですよ、銭湯。私はそういうふうに見ている。金田一温泉は、そんな湯とは違うよということであります。

 ですから、金田一温泉の位置づけを重視をしたところですが、なぜということでありますが、市長はいつも宿泊施設がよくない、それが原因なのだと、こういうふうに言われますが、私は基本的に全くそのとらえ方、考え方にはどうも賛成できません。私は、金がなくて施設をよくできるはずはないというのが、もう端的にそういうとらえ方であります。今売りに出しているホテルあるいは温泉の宿泊施設なんかは、よくやりたいと思ってやってきたと思うのです。だけれども、やれないと。それは、財政的にどうにもならないから、つくりたいところがあってもつくれない、改修もしたいができない、お客さんがないから金が入らないわけです。これは悪循環です。これをよい循環に回そうとすれば、私から言えば施設については民間がやることであって、自治体は環境をつくるのが仕事だと思っているのです。二戸はいい、二戸に行って泊まって一夜を楽しんできたい、あるいは家族を含めるならばリピーターにもなり得る、ことしも行きたいと、こういうふうな春夏秋の山々に花があれば、これはよそのほうを見ても、極めて誘客というですか、集客というですか、お客さんがそこに集まってきていると。これは、もう国内見ればどこも間違いなくそうなっています。そういうふうな環境づくりをやらないで、トイレを幾らきれいにしたって、ではお客さん来るでしょうか。

 それから、これは環境とは違うのですが、源泉です。小原市長よく知っている三沢の温泉の古牧温泉、杉本社長さん、今亡くなりましたが、あなたをよく知っていました。私もかなり前からおつき合いいただいて、小原さんどうなさっていますかと言われたこともあるぐらいですが、恐らく環境庁で公園課長をされているときのつながりか何かあったのではないかと思うのですが、一たん掘ったら水が出てきたというのです。湯が出てぬるかったと。もう少し掘ってくれと言ったら、今度は水が出てきたと。これはいかぬなと。岩盤に当たってしまったと。それでもなお、これは掘っていけば必ず当たるであろうと。掘ったのです。それで、古牧温泉の今の熱い湯が出たわけです。私は、だからある程度はばくち的なところもあると思うのですが、今はかなり学術的にもそういうものについては事前の調査もできると思うし、そういったことをもって環境を整備することと温泉を熱い湯が出るような努力、ボーリングですね、これは欠かせないというふうに私は思っているのです。

 これは、民俗学的に言えば座敷わらしも、それはありますよ。だけれども、私はそれにしがみつくようなものではないと思います。金田一温泉の一つの材料にはなると思うのです。民俗学的には言えると思う。その他、三浦哲郎の文学の問題もあります。いろんなのが総合的にして一つの金田一温泉を私は構成すると思いますけれども、基本はやっぱり環境整備であり、そして源泉を掘り当てるというのでしょうか、熱い湯を求める、このことは欠かせないのだろうというふうに思っておりますけれども、この点についてはどういうふうに、やっぱり曲がりませんか。トイレがあれだと。そのとおりです。食事も余りよくないのかもしれない。しかし、宿泊施設側に転嫁をするというよりも、お客さんが来たいと。来れば泊まるところが欲しいです。そうすると、民間のパワーで、宿泊施設を建てても採算が合うとなれば、民間はお金を投資をします。見込みがないものには金を出さないわけですから、これはいつまでたったっていい方向には進まないと私は思います。そういったことを考えながらのことでありますけれども、ひとつ環境と源泉、ここについてのお考えをいま一度伺いたいというふうに思います。



○議長(佐藤正倫)

 小原市長。

〔市長 小原豊明君登壇〕



◎市長(小原豊明)

 古牧温泉のお話が出ました。先代の社長は、杉本行雄さんというすばらしい方だったと思いますが、今古牧温泉どうなっているかといえば、もう言うまでもなくて、人手に渡って、その人手に渡ったその先もおかしくなっています。日本で一番、雑誌にもずっと連続して日本一の人気を誇っていたのですが、とうとうだめになってしまいました。周りにお金使い過ぎたのです。すばらしい周り、何度も行っていますが、見させてもらったのですけれども、そういうことで立ち行かなくなりました。構想はすばらしいです。お話もサービスも……

〔及川正信議員「湯のことを申し上げたんです。経営じゃなくて」と呼ぶ〕



◎市長(小原豊明)

 そういうことで、ですからそういうのに投資してうまくいったかというと、そうではないというところなのです。本当に1億みんなが使えと、ほかのを抑えてでも掘れと言えば、掘らないでもないのですが……

〔及川正信議員「いいって言ったでしょう、1億……」と呼ぶ〕



◎市長(小原豊明)

 本当にいいですかと、私が市長やっている間は、私はもう判こつけないですね、おっかなくて。怖くて。といいますのは、今温泉、熱い温泉出たら成功するかというのは、そこも非常に難しい。だって、都市の中にいても、今さっき言われましたですね。全国どこでもお湯掘っている。どこでも正真正銘かにせものか。地下を掘れば、成分がある程度あるわけですから、温度がなくても鉱泉というか、ある一定以上なればみんな温泉と言えるわけですから、それは温泉だと……

〔及川正信議員「そんな次元じゃないがな」と呼ぶ〕



◎市長(小原豊明)

 そういう中で勝負するときに、金田一温泉だからと。それは、かつては老舗の看板をしょっていた売りというのはあるのですけれども、今の人たちは関係ないですよ。そういう金田一温泉だから来るかと。ここに来たからには、温泉に泊まりたいというのはあるのです。私は、環境だけだとすると、金田一温泉へ遊びに行って泊まるときは、町なかのホテルに泊まってしまうという、むしろそうなりかねないと思っています。だからこそ、やっぱり宿、それに対して皆さんがただでもいいから補助してトイレでも直させろと言えば、それはすぐにでもやりたいですよね。ただ、個人の家に100%つくってあげるということがいいことかというと、公平的な目から見てどうも踏み切れないわけですが、やはり私は一つはトイレがよくなければ、周りがよくても女性にノーと言われるのです、それは。もう何回も私は温泉で言われています。

〔及川正信議員「それも大事だ、否定しているのではない」と呼ぶ〕



◎市長(小原豊明)

 あそこでは、もう行きませんと。ですから、トイレがよくなればお客さんが来るかではないのです。トイレが悪ければ来ないということで、これはもう必要条件か十分条件かで、ですから少なくともあるレベルまでは改善しないことにはいけない。そして、今はいろんなところに目が肥えていますから、ほかと比べてこの点は大丈夫だからということがなければ来ないと……

〔及川正信議員「市長、真っ正面から答えてくださいよ、こうしないで」と呼ぶ〕



◎市長(小原豊明)

 そこは、私は物すごく大事なところだと思うのです。

〔及川正信議員「どうして金田一温泉をよくするかを考えてください」と呼ぶ〕



◎市長(小原豊明)

 ですから、私は可能性がある中で言っていかないと、その1億のリスクを負って高い温泉を掘る、山全体を桜で覆う、それも一つの構想だとは思いますけれども、やはりそこにはかなり大きなリスクがあると。そのリスクをしょって今旅立つかと言われると、私は観光について余り思い切った勝負するのは、今の時点では非常に怖い。次の人どう判断するか知りません。私は、観光に今巨費を投ずるというのは、やはり慎重であるべきだと、そのように思います。

 ただ、できる中でその環境を整えよというのは、おっしゃるとおりです。それで、桜、山一つではないのでしょうが、桜の会の人たちも温泉でも植えていますよね。ほかにアヤメも植えたり、そういう努力もされています。草刈るだけでも大変なのですが、地元の方々、旅館もともかく、地元の方、それから農家の方々もリンゴだ、ブルーベリーだ、何とかして金田一に来てもらおうと、そういう努力をしています。そういうことで、いろんな温泉をよくするために動き出している人たち、そういうことを集めて、そして金田一温泉だけではなくて、市内の持つ魅力をネットワークすると。そして、食材を提供してそこそこ丁寧なサービスもしながら来てもらうということは、私は一定程度温泉を持続させるのに必ずきいてくると思っております。あとは、まちの全体の魅力をどうするか、あるいはイベントなどをどのように組み立てて客を呼ぶかと、そういうことにエネルギーを使うべきではないかと考えております。



○議長(佐藤正倫)

 及川議員。



◆23番(及川正信)

 屋上屋を重ねたような議論になっているのかなというふうにも思われます。

 ただ、市長、基本的に金田一温泉は大事なのだという点については、私は一定の認識は同じなのだというふうにとらえておりますけれども、やはり今日の金田一温泉、ごらんになればわかるわけであります。それは、私は結果が示していると。だから、いろいろ難しい問題のある時代を今進んできたわけでありますけれども、財政的等。しかしながら、金田一温泉が今、あるいはなくなるかもしれない。その状態というのをもっと我々は深刻に受けとめないといけないということであります。ですから、恐らくまとまった団体客等は、もう来ないのかもしれない。ますます寂れていくのではないだろうか。これを遊休地なり、休耕田なりと比較するのではないですが、もうどうにも再考さし得ない、させることはもうできないところまで落ち込ませてしまったら、我々の責任というのは大変だよなというふうに思います。

 したがって、できることを最大限、私はこだわりますけれども、環境整備というものにもっと力を入れていいと。湯はどんどん少なくなっているのですよ、量も。それらに対しても対応するためには、いつか言ったではないですか。1億使っても、これは出なかったら出ないというので、追及するなどということはしませんよと。だから、やっぱり湯を掘ってみたらいかがですかと言ったではないですか。それぐらいのことがなかったら、どなたが市長だって、だれだってできないですよ。この地下のものを掘るのですから。しかし、二戸の金田一温泉を守るということになれば、それは必要です。早いほうがいいに決まっております。したがって、その考え方はどうしても合わないようでありますけれども、ひとつまず今の状態から抜け出す方向性というものは、ぜひ次なる方へも厳しく市長のほうからも言って、必要性だけは明確に言っていただきたい。お考えを最後にお伺いしておきたい。



○議長(佐藤正倫)

 小原市長。

〔市長 小原豊明君登壇〕



◎市長(小原豊明)

 金田一温泉は、二戸市にとって大変大事なところであります。それには言をまたないわけでありますが、確かに今の状況は目を覆う状態でありますけれども、一定の客は来ていることは来ているのです。まだ私は絶望してはならないと思いますし、期待するのは今のホテル、1つ、2つ、たとえだめになったとしても、私は今若い人たちが動き出している、そこに望みを託したいと思っております。彼らが頑張る限り、市はできるだけのバックアップはすると。それが今及川議員が言われた、やっぱり行き着くところ掘ろうということになれば、それは掘る決断がある時点で出てくるかもしれません。

 それにあわせてといいますか、それとはまた別にやるべきこともまたたくさんあるわけでございまして、事務レベルでもどうしたら温泉がよくなるか、それぞれ地元に入っては若い方々と議論をしています。そして、ある程度コンセンサスを得た上で進まないといけないと。私その温泉センターのことを思うと、やっぱりもう少し地元で、急がずに、もう少し砕いて相談すればよかったかなと、これは反省でありますけれども、つくったことは必要だったと私は思いますけれども、ありようについてはもう少し地元の方々とたたいて、たたいた上でやればよかったかなというのが温泉センターの今の形についての反省でございますけれども、何とかその地域で盛り上げて、再び金田一温泉ということを大きな旗を掲げて皆さんに愛される場所になっていただきたいと思っておりますし、そのために役所としてもできるだけのバックアップはしなければいけないと、そう考えております。



◆23番(及川正信)

 ありがとうございました。終わります。



○議長(佐藤正倫)

 それでは、休憩前にご報告いたします。

 次の一般質問は、6番、鷹場美千雄議員でありますが、鷹場議員は本日早退しておりますので、通告は効力を失います。

 よって、一般質問の順番については、15番、畠中泰子議員の一般質問を繰り上げて行うことといたします。よろしくお願いいたします。

 ここで暫時休憩いたします。

休憩 午後 2時01分

〜〜〜〜〜〜〜〜〜○〜〜〜〜〜〜〜〜〜

再開 午後 2時15分



○議長(佐藤正倫)

 再開いたします。

 引き続き一般質問を行います。

 15番、畠中泰子議員。

〔15番 畠中泰子君登壇〕



◆15番(畠中泰子)

 私は、大きく2点について質問をいたします。

 まず最初に、雇用創出、暮らしを守る対策についてお尋ねをいたします。政府が5月29日発表した経済統計によりますと、雇用情勢は一段と悪化し、個人消費が低迷しています。輸出大企業は、急激な在庫調整や雇用調整で生産を持ち直しているようではありますが、それは労働者と家計に大きな打撃を与えている中での結果であります。4月の完全失業率は5.0%と、5年5カ月ぶりに5%台に達しました。4月の有効求人倍率は0.46倍と、過去最低を記録したところであります。雇用悪化は家計に波及し、4月の家計消費によりますと、1世帯当たりの消費支出は14カ月連続のマイナスとなり、過去最長を更新しました。

 岩手県内の有効求人倍率は0.34倍と、43年ぶりの低水準となり、全国43位の低さであります。二戸管内は0.26倍であります。北上など、県南地域の急激な下落には驚くばかりではありますが、当地域は長期にわたり以前から厳しい状況でありまして、昨年12月以降20%台の有効求人倍率という極めて厳しい雇用情勢であります。そのことの市民生活、地域経済に及ぼす影響は、深刻なものであります。

 こうした中、誘致企業であります日本一の5月末から始まった求人に対する応募状況は、6月4日現在では一般80人に対して225人の応募がありました。10日現在では、それが280人とふえています。また、パート50人の募集に対し、6月4日現在33人であったのが10日現在では42人と、多数の応募者となっています。さらに、事務一般あるいは経理、品質管理などで6人の求人も出されているようでありまして、こうした誘致企業による新たな雇用拡大に対する市民の期待も広がっています。しかし、求職者全体の求職に対する対応ができるものではありません。

 このような中、先月成立いたしました総額約14兆円に上る国の2009年度補正予算は、大企業には大盤振る舞い、国民には1回限りのばらまき、そのツケは消費税増税で国民に押しつけるもので、国民の生活基盤そのものを安定させるものになっておりません。国民向け施策は一時的、限定的な措置がほとんどであります。

 しかし、こうした補正予算が決定され、地方に配分される以上、二戸市としては国の財政措置でありますので、今回国の地域活性化・経済危機対策臨時交付金の二戸市への配分額は4億7,000万円、これを市民の雇用や暮らしの対策に有効に活用して、地域に仕事を起こす、そして家計、地域経済を支えていく、それとともに市独自の家計と営業を応援する安全網をしっかりと張る施策を思い切って打ち出していくことが必要と考えます。以上の立場から、以下質問をいたします。

 まず1点目として、今回の交付金はソフト事業など自由に使えるものになっており、生活支援に大胆に振り向けるべきではないかと考えますが、いかがでしょうか。

 次に、市内どの業種も厳しい状況なわけでありますが、中でも公共事業、あるいは民間での住宅着工件数が減っている中で、建設業は極めて厳しい経営となっています。こうした中、市の工事の発注、施工に当たっては、分離分割発注など、小規模事業者に配慮し、地域経済への波及を重視するべきではないかと考えます。いかがでしょうか。

 さらに、私はこれまでたびたび取り上げてまいりました住宅リフォーム助成事業についてであります。県内でも奥州市や久慈市など実施されておりまして、その経済波及効果が大きいことが実証されております。例えば平成19年、奥州市では83件のこの事業での申請があり、その給付額は749万、その対象事業は2億3,800万円でした。20年度は71件の申請があり、678万円の給付額、それが対象事業となると2億1,500万円と、給付額に比べて30倍以上の対象事業となり、地域への波及効果が大きくなっております。こうした中、八幡平市ではこの4月から下水道事業であっても住宅のリフォームが一部入っている、そして市内業者へ発注するリフォームについては、対象事業費の5分の1以内で最高20万円まで助成するリフォーム助成制度を実施をしております。既に4月、5月だけでも50件の多数の申請がなされていると聞いております。住宅環境の向上、そして関連産業や商業の活性化に大いに期待ができるこの事業を厳しい状況のこの二戸市でこそ導入するべきではないかと考えますが、いかがお考えでしょうか。

 さらに、4点目として、火災報知機の市内での設置が進んでおりません。間もなく火災報知機設置の義務化が実施されるわけでありますけれども、そうした中では高齢者や障がい者世帯への購入助成など、生活対策にもこの交付金事業を導入するべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。

 5点目として、緊急雇用創出事業、基金事業は、日本全体で3,000億円であります。二戸市への配分枠はまだ示されておりませんが、事業費に占める人件費の割合がおおむね7割以上で、直接雇用も可能であります。さきの緊急対策による市内の学校への支援員あるいは補助員の配置で学校現場の教育環境の充実に大変な効果が上がっております。これを更新するなど、教育、子育て、環境、産業振興など、多様な活用を行うとともに、国の補助期間以降も必要なものについては二戸市の独自事業として継続をして実施する、恒常的な施策にしていくことがその事業の効果を上げていくことになると考え、その恒常的な施策としての位置づけが必要ではないかと思いますが、いかがお考えでしょうか。

 6点目として、今日可処分所得が減っている中で、医療、教育、暮らしを守る対策を思い切って打ち出すべきだと考えています。特に貧困のため教育を受ける権利からも排除されるようなことはあってはならないと考えます。国民健康保険においても、資格証明書の発行が二戸市では大変ふえております。保険証取り上げは中止をするべきと考えます。行政は、市民に広がっている貧困をもっと直視し、一人一人の命と権利を守り、応援していくことを本格的に進めるべきと考えます。

 次に、大きく2点目、未来をつくる子供たちを大切にはぐくむ行政についてお尋ねをいたします。子供は希望であります。未来をつくる世代だからであります。今日の厳しい不況下でも子供たちの生き生きとした姿、その活躍が大きな感動と元気を与えてくれています。まさにかけがえのない存在です。その子供たちを守り、はぐくむ上で、管内での二戸市の状況は、その行政の支援が最もおくれていると私は考えております。例えば中学生までの医療費助成では、九戸村、軽米町に続き、一戸町もことし8月から実施する予定であります。教育予算、教育環境の状況でも、そして子供たち、学校現場に大変な苦労と我慢をさせていると私は考えます。古く危険な校舎、狭い敷地、貧弱な教育施設、備品、そして市の施設でありながら、子供たちが利用する際は高い負担をしなければならない状況となっています。子供たちの可能性を最大限伸ばしていく教育環境整備や命を守ること、それは行政の大きな役割だと考えるのであります。そのために、市の子供たちの福祉、教育分野での大きな政策の転換で、子供たち一人一人を大切にし、その成長を応援する行政にするべきと考えます。この点についての見解を伺います。

 以上、質問をいたします。



○議長(佐藤正倫)

 小原市長。

〔市長 小原豊明君登壇〕



◎市長(小原豊明)

 まず、雇用創出、暮らしを守る対策についてでございます。

 冒頭いろいろご質問ございまして、今回の地域活性化・経済危機対策臨時交付金について述べておられますが、若干勘違いされているのは、当市に対する概算見込みは4億700万なのです。7,000万ではなくて700万。7,000万であればよかったのですが、700万ということでございますので、そこは訂正していただきたいと思います。

 この交付金は、地方公共団体が地球温暖化対策、少子高齢化社会への対応、安全、安心の実現、その他将来に向けた地域の実情に応じた地域活性化等に資する事業を行うため、地方公共団体が作成した地域活性化・経済危機対策実施計画に基づく事業に要する費用に対し、国が交付金として交付するということであります。そして、地域活性化等の速やかかつ着実な実施を図ることを目的として制定されたものであるということでありまして、市としてもこの計画をつくらなければなりません。そのため、今いろんな知恵を絞っているわけでありまして、いずれ臨時議会に提案をさせていただくことになるわけであります。この計画策定に当たりましては、地方再生計画、19年の暮れに出されたのですが、それから経済危機対策の各項目との関連性、目的を明確にしなければいけないということで、何でも自由に使っていいというわけでもない、その点は少し制約があるものというふうにご理解をいただきたいと思います。今回4億700万という貴重な交付金を有効に活用するために国からメニューがある程度示されておりまして、それに沿い、現在の課題解決の原資としていろんな案を精査しつつ、少子高齢化への対応あるいは安全安心な暮らし、地域の活性化につながる事業を今探っているところでございます。当然ハードだけではなくて、ご指摘ありますようにソフト事業もあります。そういうことで、ハード、ソフト交えた案になっていくということになります。

 中身については、申しわけありませんが、まだ検討中でございますので、いずれ臨時議会でいろいろとご審議を賜りたいと思っております。

 次に、工事の発注、施工に当たっては、分離分割発注など小規模事業者に配慮し、地域経済への波及を重視すべきではないかというふうなお話でございます。平成20年度の補正予算で予算措置した地域活性化・生活対策臨時交付金事業の約3億8,000万、これは当然議会でご承認いただいて、今具体的に施工し始めているわけでありますが、これらはほとんどインフラ整備の事業に充てたものでございます。21年度へ繰り越しして、年度当初の早い時期から工事発注を行っておりますが、この9件の発注済みのものもほとんど小規模事業でございます。それで、小規模事業の割合が高く、もうご指摘をいただくまでもなく高くなっています。

 ここで、6月5日現在までの発注状況を申しますと、土木では1級5,000万円以上が1件、20年度分です。それから2級、これは2,500万から5,000万の仕事ですが、これ1件、3級、2,500万円未満、これが22件、圧倒的に3級の仕事です。それから、21年度は5件、これはすべて3級の仕事になっております。建築系でございますが、5,000万円以上が20年度1件、2級が2,500万から5,000万、これが1件、2,500万以下の3級が3件。それから、21年度は1級が1件、3級が2件というふうになっております。

 わざわざ分離分割発注するまでもなく、事業そのものがかなり小さな事業をたくさんつくっているという意味で、小規模な企業にいくということになります。ただ、気をつけていただかなければならないのは、市民の暮らし云々と言うのですけれども、大きなところ倒れますと、従業員みんなたくさんいますから、ではその方々どうなるかということを考えますと、大は大、小は小、中は中で生き延びていただかなければいけないということで、余り偏らせるのはいかがかと思っております。

 それから、必要以上に分離分割発注をいたしますと、会計検査にひっかかるのです。それは、分離分割したほうが割高になってしまいます。したがって、利があるものについてはできるのですけれども、無理やり分割するとなぜかというふうなことを問われて、会計検査のお世話にはなりたくないものですから、その点は注意をしなければいけないと思っております。

 次に、住宅リフォームでございます。いろいろ経済波及効果があるよと言われておりますが、八幡平市を初め5市町村でその制度を設けているというふうに聞いております。確かにある種の効果はあると思っておりますが、二戸市としては地震に対する安全確保のため、木造住宅耐震改修助成事業、むしろこれからはこの地震対策のほうに重点を置いていきたいというふうに思っております。まだその予算も少ないわけでありますが、昨年も大きな地震が2件ありまして、これからは安全、安心の面からも、こちらのほうに重点を置いていきたいというふうに考えているところでございます。

 4番目でございますが、住宅用火災警報器の設置が進んでいないではないかということであります。全国の住宅火災における死者の数は年々増加する傾向にありまして、平成15年以降は5年連続して1,000人を超えている。高い水準で推移をしております。住宅火災で亡くなられた方のうち、7割の方が逃げおくれによるものとなっています。しかも、亡くなられた方の6割が65歳以上の高齢者となっており、今後の高齢化の進展とともに、さらに増加することが懸念されておりまして、このような状況から消防法の一部が改正されて、すべての住宅を対象として住宅用火災警報器の設置あるいは維持が義務づけられているところでございます。

 二戸広域においては、平成23年5月31日までに設置しなければならないというふうになっているのですが、まだまだ設置率は高くはないというふうに思っております。二戸消防署管内は、5%程度というふうに推定されております。このことについては、私たちも気になっておりまして、高齢者、例えばひとり住まいの方々には何とかできないかとか、今内部で検討しているところでございます。これもたくさんある案の中の一つとして今議論しているところでございまして、もう少しお時間をいただきたいと思っております。

 次に、これまで緊急雇用創出事業については、学校の支援員など、直接的な雇用をしていた部分があるのですが、新しいものについても継続して使えるようにすべきではないかというお話でございます。学校教育での緊急雇用創出事業は、特別支援教員補助員が2名、それから小学校英語指導補助員1名、外国人児童生徒指導教員補助員1名を配置するなどしております。これらは、一般枠で20年度は9人、21年度11人配置したりもしておりまして、必要性については一定程度理解しているつもりでございます。しかし、今度の経済危機対策については、同じ人が続けるということについては、考え方として否定的であります。順繰りに同じ仕事を同じ予算で繰り返していくというのは、その人にとってはいいのですが、ほかにも待っている方々がおいででございます。働きながら仕事を見つけていただきたいというのが趣旨でございまして、同じ仕事を同じ名目で引き継いでいくというのは、基本的にはだめということになっておりますが、その辺必ずしも厳しい規制かどうか、それはこれからの国の通達などを見なければいけませんけれども、私たちとすればある程度は弾力的に扱えないものかというふうに考えております。いずれその要項等来た段階で検討をさせていただきたいと、そのように思っているところでございます。

 あと、これらの緊急の予算のほかに、これまで市単独で採用していたこともありました。昨年度19名を採用したとか、それからふるさとや緊急雇用は予算でご議論いただいたとおりであります。さらに、新パッケージ事業、それからジョブカフェ等、雇用を確保するための仕組みが動いておりまして、その中でできるだけ具体的に雇用に結びつけるように働きかけていきたいと思っております。

 先ほどお話がありました日本一フードさんについては、私聞いたところでは、先ほど畠中議員がおっしゃいましたよりもさらにまた若干ふえている状況です。したがって、正社員80人に対して3倍以上、それだけ厳しいのだなということが、この数字を見ただけでもわかります。そういうことで、私たちはいろんな機会を通じて雇用の確保がさらに進むように今後とも努力をしていきたいと、そのように考えているところでございます。

 次に、子供たちの身を守るためにということで、国保の資格証明書のお話がありました。国民健康保険法の一部改正によりまして、ことしの4月から中学生以下の児童生徒には資格証明書を交付せず、短期被保険者証を交付する取り扱いとなっているということでありまして、二戸市においてはこの改正がなくても、従前より高校生以下の児童生徒への資格証明書交付はしておりません。資格証明書の交付に当たりましては、認定審査会を開催しまして、負担能力があると認められながら市からの督促、照会に応じない等、悪質と認められる事案に限定しておりまして、決して一方的に保険証を取り上げているわけではないということをご理解いただきたいと思います。

 次に、未来をつくる子供たちを大切にはぐくむ行政ということであります。ご指摘のように、子供は未来を背負うわけでございまして、地域にとっても、私たちにとっても、宝であることには変わりありません。こういう子育てに対する行政のさらなる力を入れるということについては、おっしゃるとおりだと思っております。私どもも妊婦健診も14回に拡充すると。出産後4カ月から3歳6カ月までの健診、それから発達支援センターもつくりまして、発達障がいに関する検診を強めると。それから、いろんな教室を開いて将来のパパ、ママを対象とした啓発あるいは父子手当の支給、わずかではありますが、そういうことも始めたりしました。また、ボランティアでいろんな相談、あるいはおもちゃ病院とかおもちゃ図書館だとか、そういうふうな手当てもしまして、妊娠から就学まで児童、親等に対し、できるだけの支援をしていきたいと思っております。

 就学中あるいは就学前の医療無料化については、町村部ではじわじわと広がってまいりました。しかし、これは一度始めれば引っ込めるわけにはいかないわけでございまして、そうしますと将来的にその財源をきっちり確保できなければならないと、そういうことでございまして、私どもなかなかそこに踏み切れないと。人口が多くなりますとかなりの額になるわけでございまして、そこのところは国なり県なりがもう少し手厚い支援をしていただかなければ、なかなか実行に移せないと、そのように考えているものでございます。

 それから、子供の教育に関して、教育費が少ないと。それから、学校でも危険な校舎、狭い敷地、ありとあらゆることを言われてしまったわけでありますが、その危険な校舎につきましては、ご案内のように今御返地小学校、大規模改修等をやっておりますし、これから順次中央小学校とか、金中とか、最大のものは福中になるわけでありますが、そういう危険な校舎については、建てかえなり、補強なり、そういう事業を展開していきたいと思います。また、今回の経済対策などによってある程度流れてくるお金については、学校の備品などになりますでしょうか、そういうことも十分考えながら予算を組みたいというふうに考えております。そういうことで、教育環境の整備という点においては、ある程度の費用も用意しなければいけないのではないかというふうに考えているところでございます。

 私からは、以上でございます。



○議長(佐藤正倫)

 阿部教育長。

〔教育長 阿部 實君登壇〕



◎教育長(阿部實)

 それでは、私のほうからは主として2つ目の未来をつくる子供たちを大切にはぐくむ行政の部分についてお答え申し上げます。

 大分そこの項のところでは、厳しいご批判いただいているわけでありますが、特に教育予算につきまして申し上げますが、ここ3年間の教育予算は、例えば市の当初予算との割合でありますけれども、平成19年度は9.5%、平成20年度13.9%、平成21年度が15.4%というふうにふえてきております。もちろんこのことにつきましては、浄法寺小学校の建築、あるいは学校給食センターの建設等の費用が入っているということが大きな要素なわけでありますが、ただこの中でも、それではそういう建設費を除いた、例えば学校配分予算がどうなっているかということで申し上げますと、昨年度末で下斗米小学校が統合になりましたので、その分除いて申し上げますと、市内8校の分の学校配分予算でありますが、20年度が3,333万、21年度が3,489万、およそ156万の増であります。中学校が6校ありますが、これは20年度が2,515万、21年度が2,630万ということで、ここでもおよそ114万ほどの増ということで、合わせて270万ほど学校配分のほうでもふやしていただいております。こういう市の財政の大変厳しい中でも、学校の日常活動にできるだけ支障を与えないようにという、私どもはもちろんですけれども、市当局からも大分そこのところは配慮してふやしてもらっておるところであります。

 ちなみに、余計な話になるかもわかりませんが、昨年度の12月にやりました全市の児童生徒への図書券を渡したというあれについては、これも市長の一声で予算化されて、自分の好きな本を買うということで、大変このことについては子供たち初め保護者の方々からも高い評価をいただいたということで、本当に一人一人を大切にする行政の一つのものとしてご理解いただければと、こう思っております。

 それから、教育環境整備ということになってきますが、この教育環境の中では、大きくは物的な、いわゆる校舎設備等を含めた物的なものと、それから人的な体制ということがあろうかと思いますが、この物的ないわゆる校舎、危険な校舎等につきましては、ただいま市長の答弁にもありましたように、順次改築なり補強、あるいは大規模改造で進めていくと。例えばよく出てくるのは、雨漏りとか出てくるわけですが、なかなかこれの原因がわからないと。どこが原因で雨漏りするのかというのがわからないと、こういうようなものも大規模改造のときにやる以外にないということもありますし、あとは古い校舎ですと、窓枠でなかなか窓の開閉が自由にならないというようなこともあります。こういうようなことも、やはり補強と同時にやります大規模改造等のときでないとなかなかできないということもあって、これまで進められないできた部分がありますが、今ここに来て、年次的にはなりますが、これらのことも含めながら危険校舎の整備については進めてまいっているところであります。そのほかにも、日常の改修あるいは修繕等についても進めてきているところであります。

 それから、一方人的なものにつきましてもあえて申し上げますと、例えば二戸市単独の予算で教育的に必要だと思われることについて申し上げますと、先ほどもちょっとありました特別支援教育への支援員の設置についても11名つけておりますし、それから心の教育相談員3名、それから教育委員会に教育相談員を置いているということ、あるいは外国から来た子女への指導員、あるいは小中学校の英語指導ということでALT、外国人2人、これも市単独の費用で置いておりますし、それから今年度は特別に小学校の英語指導員ということで1人置いておりますが、さらには学校の先生たちへの指導ということで、指導主事も2人配置しているというようなことが主として市の単独予算で進めている、指導主事は県と両方のあれですが、あとは県からはスクールカウンセラー初め、さまざま学校の課題に沿った加配もいただいて進めているところであります。

 あとそのほかに、これは人的というよりも一人一人を大事にするということでの範疇に入るかもわかりませんが、支援とか、あるいは補助ということでは、幼稚園の就園奨励補助もありますし、それから要保護あるいは準要保護の就学援助もあります。さらに、遠距離通学の子供たちへの補助、通学補助、あるいは高校生以上ですが、育英資金の貸与制度等もやりながら進めております。さらには、全く住民の方々のボランティアですけれども、学校への図書整理、あるいは学習のお手伝い等々のもの、それから畑とか田んぼ等の体験学習への講師、社会人講師としてたくさんの方々に応援いただいておりますし、さらにはスクールガード、安心、安全のためのスクールガード、市内全部で300人を超える方々に日常活動をいただいているというような、ざっと申し上げましたが、こういう子供たちを大事にする、これはまず我々教育委員会だけでなく、市こぞって子供たちを大事に、そして21世紀を担う子供たちを健やかに育てていかなければならないという、基本的にそういうすべての人たちがそう思っていただいて、応援いただいているというふうに私どもはとらえておりますし、こういったこともご理解いただきながら、我々もまたこういう予算が厳しいわけですので、ボランティアの方々の応援はこれからも拡大する方向で努力してまいりたいと思っておりますが、多額な費用かかることについては、なかなかこういう財政厳しいところですので、年次計画を立てながらというようなことになろうかと思いますが、現状はそういうことですので、何とぞご理解いただければと思います。



○議長(佐藤正倫)

 畠中議員。



◆15番(畠中泰子)

 再質問をいたします。

 教育長のほうにまずお尋ねをしたいと思いますが、教育長のほうからは市が今取り組んでいる事業などをご紹介いただいたのですが、それは他市町村でもやっているメニューですね。スクールカウンセラーとかスクールガード等々、そうなのですが、私今回この質問に当たって、管内の中心校の状況を見学、調査をさせていただきました。そこで感じたのは、やはり子供と教育は待ったなしという考えがどれだけ行政の中心に据わっているかのその度合いの違いだなというのを感じました。二戸市も確かに頑張っております。教育長おっしゃったように、この間私どもは議会のたびに二戸市の教育予算の少ない問題を取り上げてきましたので、徐々にその予算配分の額は上がっておりますけれども、しかし他の市町村の中心校の学校配分の状況と比べますと、まだまだ少ないという状況があります。やはり共通して感じたのは、子供と教育は待ったなしという考えなのです。例えば九戸中学校など、まだ建てて30年ですけれども、もう地震が起きた直後に、昭和54年に学校が始まっているのですが、平成13年、14年、15年、子供たちの安全のためということで、6億5,000万で耐震化リフォームの大規模改修をやっているのです。軽米町でもやはりそうです。昭和48年に建てたものですけれども、やはり同時期に5億5,000万で耐震改修、大規模化をやっていると。二戸市は、この間福中の子供たちがいる教室、昭和37年、38年、どれだけの手を加えてきたかといいますと、多少の修繕はしても、まず本格的な安全のための対策はしないままに来ているという状況です。そして、日常の学校経営にかかわる予算配分も二戸市は少なかったわけです。例えば紹介をさせていただきますと、確かに福岡中学校の21年度の予算はふえました。しかし、1人当たりで計算しますと1万4,265円、1クラス当たり50万です。一戸中学校は、1人当たり1万8,056円、1クラス当たり60万、軽米中学校は1人当たり1万9,494円、1クラス当たり56万円、九戸中学校は1人当たり2万405円、1クラス当たりは64万円なのです。これをたまたまことしではなくて、一貫してずっとやってきているという状況が日々の教育備品の足りなさ、あるいは施設の中でのさまざまなふぐあいが今起きているのが福岡中学校だと思うのです。ことし1年だけでもこれだけ違う、そのことがやはり行政の中心に子供と教育は待ったなし、特に義務教育課程における設置者である二戸市では、この問題をやはりこの間一貫して不十分とは言いませんけれども、後回しにしてきたと思います。

 いろいろ耐震化の候補の学校を挙げますと出てくるのですが、石切所小学校の体育館の名前が出てきません。石切所小学校のあの体育館、あれで本当に望ましいと、ふさわしいと思っているでしょうか。マーチングは、市民の皆さんからさまざま呼ばれて、いろんな場で元気な演奏の姿を見せておりますけれども、体育館では練習ができないために、一戸町の文化センターを借りる、あるいはスポーツセンターに行くということで、自己完結をしない中でのあの子供たちの頑張りです。確かに子供たちは大変な頑張りと成果をおさめていますので、二戸市の誇りとするものでありますけれども、それに至るまでの日々どういう関係者の我慢と苦労があるかという部分で、行政の取り組みがこの間私は足りないというふうに考えております。教育長は、頑張っているということをおっしゃったのですけれども、私はこれでは足りないと。とりわけ今話にはならない石切所小学校など、施設の大変狭い問題とか、教育活動を支える状況の施設になっていない状況はほかにもあると思いますけれども、この点についてどのようにお考えかお尋ねをしたいと思います。

 あと、市長のほうにお尋ねをしたいのは、建設業者の皆さんには今回の08年度の経済対策での仕事はありますけれども、大きく9件なようですけれども、それで入札状況を調べてみました。例えば6月1日にありました市道小野2号線道路改良工事、258万円の予定価格に対しまして、市は19社指名したのですが、5社は辞退をしているのです。もう辞退をしていると。これは、この間の過当競争の中で、どうせ無理だろうという状況だというふうに私は考えます。そして、最低制限価格のために8社は失格になっています。仕事をとりたくて、無理に低価格をやって仕事をとれないと。全体の公共事業が減っている中で、業者の方にお聞きしますと、もう過当競争の中で安い、安い値段の競争で、お互いを食いつぶすと。だれが最初につぶれていくかというような状況の中で今やっていると。そして、その方はつい、そういう状況なものですから、あるところで買い物をしたときに7割に負けてくれないかと言ったそうです。我々建設業者は、予定価格の7割のぎりぎりのところで仕事をとるかとれないか競っていると。病院に通院しながらの薬局での薬代を7割に負けてくれないかとその方は言ったそうなのですけれども、本当に自分たちでは値段をつけられないと。7割の中でお互いの業者同士がつぶし合うという中では、本当に大変だとおっしゃっていたのです。そうした方々の状況が、それは特別なことではなくて、市内の建設業の実態だと思います。

 それで、県内では今この不況の中での効果があると。奥州市の市長などは、本当に高く買っているのですけれども、こういったのをこの二戸市はだからこそ取り組むべきではないのかなと思うのです。公共事業は確かにありますけれども、小さい業者の皆さんにとって、今の二戸市の公共工事では大変な過当競争になっていないかと、仕事をとれる状況になっていないのではないかという、この点についてどのようにお考えでしょうか、市長にお尋ねします。



○議長(佐藤正倫)

 小原市長。

〔市長 小原豊明君登壇〕



◎市長(小原豊明)

 確かに3級の業者多いです。したがって、今回それをどう組むかということで、今それを2つにさらに分割することを検討しています。ただ、競争ですので、順番にやったり何かすると談合になってしまうものですから、談合にならないようにやらなければならないですよね。したがって、そこは大変難しいところなのですが、競争しておりましたが、その3級というところ、業者の数が多いものですから、2段階にできないかということで今検討しているところでございます。

 それから、最低価格なのですが、7割というのはちょっと違うのではないかと思うのですけれども、今8割ぐらいはいっていると思います。さらに、最低価格を上げるべしというふうな話が聞こえてきておりまして、県なんかでも議論されているようです。私どもは最低価格と、それから予定価格、その範囲の中でやるわけですが、確かに最低価格を下回る入札するところ、結構あります。それは、どうも私ども何とも言えないわけでございまして、そこは足を出してまでやらないように、それはそれぞれの業者の方々に頑張ってもらうしかないと思っています。

 あとは、公共事業が少ないがゆえに小さな仕事をということなのですが、私どもは下水は下水で、できるだけ普及をしたいと思っておりますし、また市が特別のインセンティブを出さなくても、建築さんのほうでもむしろ外から入り込まれているものに対しての防御といいますか、そういう姿勢を市民の方々にも強く働きかけていかなければいけないのではないかと思っています。つまりそれぞれの家のホームドクター的に、戸がおかしくなったら直してもらうと、また屋根が一部変になったら、その建ててもらったところに話していくと、そういうふうに、健康についてもそうなのですが、建物についてもそういうホームドクター的な業者の方々とのつき合いをしていくべきではないかと思っておりまして、そういうことについてやはり企業側から市民にメッセージを発するべきだと思っています。最近新しい建物を建てるのを見ますと、何々ホームとか、大手のよそから来た方に建てさせているところが結構見られるのです。彼らはパンフレットもきれいですし、口も上手ですから、何となく乗ってしまうのだと思うのですが、1回建ててしまうと、あとの修理だとかなんとか、そのときはもう全く別になってしまうわけですから、そこは市民の側もなるべく地元の方々に仕事を頼むようにしていただければと思っております。

 それから、私は毎回入札のときに話をしておりますが、こういう雇用の厳しい折ですから、働く方々についてはぜひとも市内の市民の方々に仕事がいくようにお願いしたいと、それはもう一々毎回入札の際に、談合はしてはならないということと2つは必ず申し上げるようにしております。

 今回のいろんな経済対策などでも、できるだけ仕事が分散して、少しでも仕事にありつけるように、その点はいろいろと考えさせていただきたいと思っております。



○議長(佐藤正倫)

 阿部教育長。

〔教育長 阿部 實君登壇〕



◎教育長(阿部實)

 学校予算について、管内の中心校との比較でご指摘いただいたのですけれども、どうも私どもから見ればうらやましい話になるわけですけれども、ただこれは実際は学校の数もあるし、また生徒数の違いもありますので、分母が大きければ、1人当たりということになってきますと、かなりうちのほうは、管内でも500名を超えている学校というのはないわけですので、人数で割り算されるとかなり低いものになっていくということがありますが、全体の予算枠でも十分だとは申し上げることはできませんけれども、今後も財政が大変厳しい折ですので、約束はできませんが、さっき申し上げましたようにできるだけ努力はしてまいりたいと、こう思っております。

 また、石切所小学校の体育館についてもお話ありましたが、それは我々も十分にそのことは認識しておりますし、私自身も過去に石切所小でお世話になったもので、十分にそれはわかっております。ただ、耐震診断した場合に、あそこは危険でないという数値出てきて、十分だということなわけですので、確かに校舎そのものは丈夫ですが、狭いことはそのとおりであります。人数の割には大変狭い体育館だということは十分承知しておりますが、教育委員会としては、その予算の使い道はやっぱり優先度がありまして、危険な校舎から順次進めていかざるを得ないということもあります。

 それから、石切所小学校については今丈夫だという話ししましたが、もう一つ課題は、大きくするにしてもあそこの場所が、ちょっと拡張していく場所的余裕といいますか、そこがやっぱりまた一つのネックにもなり得るなということであります。若干は広げられるようですけれども、しかもあそこに何川でしたか、ちょっと名前忘れましたが、川もありますので、そんなこともあって、今後この石切所小の体育館も課題ではありますけれども、今すぐに手をつけなければ大変だという優先度からいきますと、もうちょっと我慢していただかなければならないと、そう思っているところであります。



○議長(佐藤正倫)

 畠中議員。



◆15番(畠中泰子)

 第1の質問のほうの関係で、緊急雇用では学校関係の特別支援等々については、教育長のほうは実際の現場の状況をおわかりだとは思うのですが、市長のほうからはこれからメニューを見てということではあるのですが、例えば福岡中学校の特別支援教室、今クラスには入れないけれども、別なところで勉強したいという学びの教室にも支援員が入って、子供たちの学習支援を行っているのです。これがことし1年でいいかといいますと、そうではないわけです。福岡中学校には不登校が多いです。福岡中学校だけとは言いませんけれども、昨年中学校全体では22名の30日以上の学校に来られない子たちがいると。まさに一人一人の子供たちの悩み、またその成長に寄り添う学校、その現場をつくっていくためには、市独自のそうした支援員をこれからも継続的に配置をしていくというようなところも必要だと思いまして、先ほど質問したわけであります。現場の状況、教育効果等々を考えて、これは続けるという部分は、ぜひ議論の中では検討していただきたいと思います。

 子供たちを大切にしていると教育長おっしゃったのですが、さっき言いましたように、不登校では小学校2名、中学校22名で、24名の子が義務教育であっても学校に30日以上来られないと。これは、ひところ三十数名あった時期から比べますと確かに減ってはおりますけれども、一人一人の子供の成長を考えたときには、これは重大な問題だと思うのですが、今心の教室相談員の配置されている福岡中学校、またスクールカウンセラー等、限られているわけで、では学校に行けない子供たちはどうするのかというと、地域に受け皿がありません。盛岡とか奥州では、盛岡ではひろばモーリオですね、適応指導教室で地域で専門のスタッフが学校に復帰することを目的にしてそうした子供たちを支援、見守って援助をしています。そうした取り組みについても、二戸市、これだけの不登校があってもされていないと。しかし、教育長からは子供たち一人一人を大切にしているという断言できる状況なのかなと。まだまだ課題があるのではないかと。そういう視点を持たないと、現状に満足をして、どんなに子供たちが泣いても、親が不安に思っていても、対策がされないということになるのではないかと思うのです。例えば適応指導教室も含めて、子供たち一人一人の成長に寄り添う、支援する体制がもっと必要だとは思いませんか。



○議長(佐藤正倫)

 阿部教育長。

〔教育長 阿部 實君登壇〕



◎教育長(阿部實)

 特別支援員については、平成20年度が9人、今年度は11名というふうにふやしてきているのです。これは、学校の要望にできるだけ応じた格好でふやしてきているわけでありますが、これが来年度、これからもずっとということにつきましては、また学校のその生徒の状況にもよりますし、例えば今年度の緊急雇用の問題で、今雇ってお願いした方々もおりますので、これの11名の中とは違いますが、これは別枠でございますけれども、いずれ今年度やってみて、学校現場とも協議しながら、来年度は支援員を充ててみての評価なり効果といいますか、そういったものもやっぱり我々は検証してみなければいけないし、その上でまたその時点で考えていきたいというふうには思っております。

 不登校の問題についても、確かに20年度、19年度は大変少なかったのですけれども、どういう原因かわからないのですけれども、20年度が大変多く、20名を超える子供たちが不登校になったという、大変我々も心配しているわけでありますが、この子供たちのほかに別室登校ということで、学校には来るが、自分のクラスには入れないという子供もとりわけ福岡中学校なんかは多かったわけですが、これについても現実に学校の配置されている先生たちで対応してきているわけですが、とても大変だということで、県のほうにもこのことについては支援していただきたいということで、保健室登校、別室登校とまた別個に保健室登校の子供たちもいるのですが、そうすると養護教諭の先生がそれへの対応だけで、とても養護の仕事できないということもありまして、養護教諭を1人増員していただいたということもありますし、さらには今申し上げた別室登校への子供たちへの指導についても、県のほうから1人加配をいただいておりますし、さらに生徒指導の課題校というようなこともあって、それへも1人加配をいただいているということで、あと我々の市の単独の支援員とあわせて今頑張っているところであります。

 学校へ来られない生徒、こういった子供たちへの対応、盛岡とか、あるいは奥州市のお話もあったわけでありますが、うちの市ではこういったことへの経験ございませんで、またこういう学校とも協議しなければならないわけですし、学校ではずっと一生懸命この不登校の子供たちに窓口を絶やさないで家庭訪問を続けてきているわけで、できれば自分のクラスに入れなくても、別室登校あるいは保健室登校でもいいから、出てきなさいというようなことで今現在も進めて、我々もそのほうが一番いいのではないかというふうには思っているのですが、それでも来られない子供たちへの対応ということで、多分議員さんのお話はそこではないかと思うのですが、今後これらについては学校や、あるいは親といいますか、保護者の方々の意向等も把握しなければなりませんで、ちょっとお聞きしますと、そういう親の会もあるやに聞いておりますので、今後そういった方々等の意向も伺ってみなければならないし、また例えば今お話しいただいた盛岡、奥州市のほうでのこういう対応の仕方は一体どのようにしているのかと。予算も当然必要なことであろうとも思いますし、そのやり方等についても全く私たちはそういうノウハウを持っておりませんで、今後検討しなければならないなということでは考えております。

 以上です。



◆15番(畠中泰子)

 終わります。

〔小野寺仁美議員「1つだけ議長に尋ねたいことがあるのですが、一般質問の進行上

 の点で」と呼ぶ〕



○議長(佐藤正倫)

 はい。



◆2番(小野寺仁美)

 貴重な時間、大変済みませんが、先ほど前段で議長のほうで本日の鷹場議員の一般質問の件について、無効であるという表現をされましたが、通告をしていて、それが無効であるという表現をしましたが、その無効という表現について、どのような形で無効になったのかというのを議長のほうから聞きたいのですが、よろしいでしょうか。



○議長(佐藤正倫)

 早退したので失効したと、権利を失ったということです。そういうことですので、ご了解お願いします。

〔小野寺仁美議員「通告が、無効になったということか」と呼ぶ〕



○議長(佐藤正倫)

 失効したと、なくなったということです。

 以上です。

〔小野寺仁美議員「取り下げとか」と呼ぶ〕



○議長(佐藤正倫)

 いや、取り下げとかそういうのではなくて、早退したのだから、そういうふうなのでちゃんと出ていますので。

〔小野寺仁美議員「そうですか、わかりました」と呼ぶ〕



○議長(佐藤正倫)

 そういうことで、そういうふうな発言したわけです。

 本日はこれにて散会いたします。

散会 午後 3時18分