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岩手県 二戸市

平成19年  3月 定例会(第1回) 03月01日−一般質問−03号




平成19年  3月 定例会(第1回) − 03月01日−一般質問−03号







平成19年  3月 定例会(第1回)





1 議事日程(第4日目)
  (平成19年第1回二戸市議会定例会)
                           平成19年 3月 1日
                           午前  10時  開議

  日程第 1 一般質問

2 出席議員は次のとおりである。(30名)
   1番     ―         2番  田 村 隆 博
   3番  田 代 博 之      4番  樋 口 孝太郎
   5番  小笠原 清 晃      6番  滝 沢 正 一
   8番  菅 原 恒 雄      9番  高 橋   昭
  10番  畠 中 泰 子     11番  鷹 場 美千雄
  12番  三 浦 利 章     13番  泉 山 節 夫
  14番  佐 藤 利 男     15番  國 分 敏 彦
  16番  姉 帯 邦 臣     17番  新 畑 鉄 男
  18番  田 中 勝 二     19番  堀 口 勝 男
  20番  米 田   誠     21番  大 沢 孫 吉
  22番  上 野   司     23番  佐 藤 文 勇
  24番  安ケ平 孝 悦     25番  佐 藤 正 倫
  26番  田 口   一     27番  山 本 敏 男
  28番  佐 藤 勝 三     29番  佐 藤   純
  30番  及 川 正 信     31番  西 野 省 史
  32番  鈴 木 忠 幸

3 欠席議員は次のとおりである。(1名)
   7番  三 角 日出夫

4 地方自治法第121条の規定により説明のため会議に出席した者の職氏名
  市    長   小 原 豊 明   助    役   清 川 明 彬
  企画政策室長   出 堀 満 則   総 務 部 長   長谷川 清 美
  市民生活部長   小保内 敏 幸   健康福祉部長   角 田 良 一
  産業振興部長   堀 口 貢 佑   建設整備部長   漆 原 憲 夫
  上下水道部長   尻 口 孝 雄   浄法寺総合支所長 樋 口 敬 造
  総務部総務課長  澤   典 雄   総務部財政課長  下斗米 隆 司
  教 育 委員長   柴 田 孝 夫   教  育  長   阿 部   實
  教 育 次 長   小 川 利 幸 選挙管理委員会書記長 澤   典 雄
  代表監査委員   梅 原 龍 雄   監査委員事務局長 千 葉 文 齋
 農業委員会事務局長 高 田 一 実   水道事業所長   尻 口 孝 雄

5 職務のため議場に出席した者の職氏名
  議会事務局長   松 谷 武 志   副  主  幹   田 中 貴 志
  主    事   藤 原 悠 治



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開議 午前10時02分

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○議長(佐藤正倫)

 ただいまの出席議員は28人であります。定足数に達しておりますので、会議は成立いたしました。おくれるという連絡は、佐藤 純議員から入っております。

 直ちに本日の会議を開きます。

 日程第1、一般質問を行います。

 通告順に従い、順次質問を許します。

 30番、及川正信議員。

〔30番 及川正信君登壇〕



◆30番(及川正信)

 おはようございます。それでは、議長からお許しをいただいて、一般質問を申し上げたいと思います。

 大きく4点を通告申し上げてありますが、順次申し上げますが、第1点の中心市街地の道路拡幅について質問を申し上げます。平成18年度の通常国会で、いわゆるまちづくり三法、改正されました。中でも中心市街地活性化法の改正に合わせて、各市町村はただいま新たな基本計画づくりを模索し始めたと言われております。旧二戸市の市街地道路は、ご案内のように狭く、一本道が長々と続いておりますが、落久保地区約250メートルの街路事業は施行されたもののそれ以外の中心市街地道路の拡幅は計画されることもなく、今日に至っております。前にも申しましたように、中心市街地の活性化が大きな課題となっているときに、今回の総合計画には市街地道路は何ら触れられておりません。私は、市街地道路を広くする事業は、何年かかろうと計画策定がされることが二戸市にとっては大事なことであると考えております。それは、中心市街地のまちづくりの観点からも、交通の安全と利便性からも必要なことであります。今見られるように、五日町などの歩道ポールは、安全上のものだと思いますが、一日も早く取り除くことができるようにしなければ、本当のまちづくりも活性化も臨むことはできないと思います。県道でありますから、道路管理者は県知事でありますが、拡幅やまちづくりの要請と取り組みの責任は市長にあるわけであります。

 質問に入りたいと思いますけれども、まず2点申し上げますが、市長は船場地区から長嶺までのまちづくりをどのようにお考えになっているのか。特に中心市街地活性化とのかかわりからお答えをお願いしたいと思います。

 いま一つは、道路の拡幅についての計画は、策定するお考えはございませんでしょうか。今道路に立ててあるポールやカラーペンキのペンキ塗りは、美観を損ねると同時に、不便をも感じます。この状態は、いつまで続けられるのでしょうか。お答えを願いたいと思います。

 次の質問に入りますが、今度は、生活に身近な生活環境整備についてであります。二戸市総合計画策定に向けての地区懇談会でも多くの要望が出ているのが生活環境整備についてであります。市民の最大級の要望として取り組む必要があると感じられます。これまで配付になった基本計画案の中にも生活道路の整備などが盛られておりますが、今後の具体的な中身が見えないので、どこまで整備されるのか、それがいつごろになるのかほとんどわからない状況で計画がスタートするのではないのか、市民の中に不安があるわけであります。また、トイレにかかわる下水道についてももっと具体性が欲しいと思います。つまりトイレの水洗化がどう進められるかについては、下水道の普及率の数字が参考になるだけで、5年後、10年後が見えてまいりません。

 そこで、質問を申し上げますが、生活に直結する道路整備は、現状を調査の上、市民の要望にこたえるべく、年次計画を立てて取り組む必要があると思いますが、市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。

 トイレの関係でありますが、水洗化については、下水道布設計画を地域及び年次を明確に示すとともに、困難な地域にはどう対応するのか考え方を示すべきだと思います。市民の中で、家屋の建築の計画にもかかわってまいります。下水道が布設になるかならないかによって、浄化槽等の設置の計画にもかかわってまいりますので、明確なめどというものについては示しておく必要があると考えます。

 三つ目ですが、環境の関係の三つでありますが、生活環境整備でこれまで請願、陳情が提出され、採択された事業でいまだに未実施のものは何件あるのか。また、その内容は、どのようなものかについて明らかにしていただきたいと思います。

 私は、身近な住んでいる地域のことについて、1点だけは具体的にお伺いしたいと思います。要所と言われる橋場から在府小路、村松へ通ずる入り口部分の拡幅は何回となく請願になり、採択になっている件であります。いわゆる紫苑の入り口のところであります。通学路にもなっており、危険度も高い道路であることは市長も十分ご承知のことであります。この点については、方向性を明確にしていただきますようにお願いもし、またその検討の必要性を訴えるものでありますが、市長の見解をお伺いをいたします。

 大きな三つであります。財政の見通しについて。財政の見通しについては、昨年の議会における財政議論は、財政の見通しがまだできないということでありました。その時期は、総合計画や合併事業計画とのかかわりから、早ければ年内、つまり昨年の12月の議会、遅くとも年度内、つまり今議会であります。それまでには明らかにする約束でありました。詳細には、新年度予算審議の中でお伺いしたいと思いますが、私基本的な考え方は10年の見通しは余り意味がないと思っております。現在のように、時の流れがどんどん日進月歩、早い時期には、私は長くても5年、短ければ3年ぐらい、それが現実的可能範囲であるととらえております。ただし、市長の方で10年の見通しができるというのであれば、そのことについての答弁はいといません。

 以下、要点に絞ってご質問申し上げたいと思いますが、地方分権推進との絡みで税収に変化が生まれてまいりました。今年度の税収についても大きな変化が見られます。現状と比較して、その変化がどういうふうな内容であるのか、財政全般に与える影響はどうなるか、この点については市民に明らかにする必要があると思います。したがって、その点について大ざっぱと言えばあれですが、そんなに詳細でなくても結構でありますが、概略をご答弁いただければ幸いであります。

 次は、土地区画整理事業は、面積においては総合計画期間内で19ヘクタールの整備予定になっておるようであります。事業費は、幾らを見ているか。この質問は、全体の財政計画と駅周辺の土地区画整理事業の絡みというものは、私は非常に大きいだろうというふうに見ております。元利償還、事業費をトータルすると、恐らく10億何々となると思いますが、そういった観点からの質問でありますので、市長の答弁でもその辺についてはご配慮いただいた答弁をお願いしたいと思います。

 この財政の最後でありますが、経常収支比率の動きが年々歳々苦しい方向になっていると言われておりますが、二戸市の場合、これがどういう傾向になるのか、そのトレンドについてお答えをいただきたいと、かように思います。

 大きな質問の最後になりますが、合併による約束事項、これは内容を申し上げないとわかりにくい内容だと思いますが、二戸市、浄法寺町が合併になってから1年余りを過ぎました。私も参加したわけでありますが、合併協議によって事業計画が立てられ、財政的な面についても一定の方向性が示されたわけであります。ところで、浄法寺側から見た場合、向こう約9年でありますが、9年間において浄法寺にかかわる分として、ハード面において何が約束をされたのか。そして、ソフト面で何が約束されたのかが明確になっていないのではないかとの不安が浄法寺の旧町民の中に少なからず存在すると聞かされます。私も協議に参加し、あるいはいろいろな資料もいただいておるわけでありますけれども、二戸と浄法寺との約束というものがどういう形で何がなさておるのか。ここは、はっきりつかみ得ないでおるところであります。約束事項は、いささかも破られるようなことがあってはなりません。しかし、何が約束になっているかがはっきりしなければ、そのチェックすらできないことになるわけであります。

 まず、ご質問申し上げますが、浄法寺にかかわる約束事項について、ハード、ソフト、それぞれにわたって明確に示していただきたいと思います。これは、助役、清川さんもおいでなわけでありますから、トップ同士での約束もあったのかもしれないし、それは金銭を、財政を要するもの、そうでないもの、いろいろあったかもしれませんが、ぜひこの10カ年計画の中に、実際は9年でありますけれども、その期間内においてこれだけは約束をしましょうと、やりましょうという内容があれば、そのことについてはやはり明確にしていただきたい、そういうふうに思います。

 第2として、約束された事業が将来にわたって計画にのって、どの程度取り組まれたかを私は検証する必要があると思います。したがって、今の二戸と浄法寺の合併は、一戸や九戸、あるいは軽米の皆さんは注目をしているわけであります。約束事項を本当にまじめに果たそうとする姿勢が二戸市にあるかどうかというのも注目の一つだと思っております。したがって、私は、検証検討委員会というような、これは仮称でありますが、そういうものが設置をされて、具体的にその約束が果たされたのか、あるいは残事業がどの程度まだあるのか、こういった点を明確にしていくような検討委員会の設置が必要ではないのかというふうに思います。そういうまじめな取り組みをすることによって、きのうも質問に出ておりましたが、次なる一戸、九戸、軽米等に呼びかけていこうとする合併に、私は大きくプラスになるであろうと、このように確信をいたしておりますので、市長の見解をお伺いをいたしたいと思います。

 以上であります。



○議長(佐藤正倫)

 小原市長。

〔市長 小原豊明君登壇〕



◎市長(小原豊明)

 大きな4点についてご質問でありますが、順次お答え申し上げたいと思います。

 まず、中心市街地の道路拡幅等、活性化についてでございます。ご案内のとおりでありますが、二戸市の中心市街地活性化基本計画は、平成10年4月に施行されました中心市街地活性化法に基づきまして、市街地の整備、改善と商業等の活性化を一体的に推進する上での指針として、平成12年3月に策定をしております。この基本計画では、二戸駅周辺、駅西側も含めますが、駅周辺から銀座商店街、田町なのですけれども、までの県道二戸一戸線に沿った細長いエリアを区域指定しております。しかし、延長約3キロにも及ぶ区域全体を活性化させることは、極めて困難だということから、活性化重点地区として駅周辺地区、八幡下地区、二戸大橋周辺の3地区を指定いたしまして、将来的には点から線、そして線から面へと活性化の効果を波及させていく考えでございました。しかしながら、市の中心部は、空き店舗が増加するなど、空洞化が進んでおります。この原因としては、モータリゼーションの進展による郊外への顧客流出が続いていることや地元商店などでは後継者問題などによりまして先行きの明るい見通しが見出せないことなど、多くの要因が複雑に絡み合っていると、そのように思いますが、これは二戸市だけの問題ではなくて、全国の地方都市が抱えている共通の問題であります。そのため、国では、今回いわゆるまちづくり三法、これはご指摘がありましたように、まちづくり三法の目的をこれまでの中小商業の再生から地方都市の中心部への居住促進、まちに人が住まなければいけないというような方向に切りかえたものでございます。これまでの取り組みといたしましては、市の商工会をタウンマネジメント機関と位置づけいたしまして、連合売り出し抽選会による集客イベントの舘まつり事業、あるいは町並み景観のイメージアップを図る花の回廊づくり事業、空き店舗対策事業としてつぶっこまんまの開業支援、そして商店の店頭など200カ所に店名や屋号など、思い思いの文字を書いた統一のれん設置事業、あるいは共同商品券事業など、市商工会が行う商業等の活性化事業を支援してきたところでございます。しかしながら、二戸市の街路というのは、一本道が長々と続いておりまして、その細長いエリアに商業施設が分散しております。このような現状は非常に難しい。先般も情文研で流通経済大学の先生が来て講演をなさったのですが、その中で二戸市の中心市街地はほかのまちと比べ、長過ぎると。しかも、点在しているので、開発や整備などの振興策が極めて難しいというふうに感じたというふうに二戸のまちの感想を述べておられます。私どもは、このようなことから、市としては市内の各商店街単位での現状及び問題点を把握するために昨年の11月に商工会と一緒になりまして、市内約100店舗をヒアリング調査したところでございます。この結果、見えてきましたのは、経営者の65%が60歳以上の高齢者であり、また後継者がいると答えられたのが4割、また経営意欲、投資意欲があるというふうな回答は約3割でございまして、中心商店街の経営環境は非常に厳しいということをさらに認識させられたところでございます。

 さらに、今まで聞くことのできなかった意見、要望なども聞くことができたわけでありまして......

〔及川正信議員「道路の計画」と呼ぶ〕



◎市長(小原豊明)

 はい、道路もしゃべります。それで、それぞれの地域、八幡下では、いろいろ健康フェスティバルと連携したがんばれ八幡下まつりなどを行っているのですが、ダイエーの跡の活用策が望まれる、五日町地域では街路整備を早くしてほしいと、それから中町、田町でも街路整備をさらに延長してほしいと、そういうことが出てきたわけでありますが、空き店舗を見る中で、必ずしも完全にあいているのではなくて、住宅に使っているとか、倉庫にも活用している。したがって、ただただ店があいていて、それを使えばいいというような状況ではないというようなこともあるわけでございまして、それらも頭に入れながらこれからのまちづくりを考えていかなければならない、そのように考えているところでございます。

 それから、道路についてでございますが、旧二戸市の中心市街地を縦貫する道路は、昭和58年に都市計画道路荒瀬上田面線として起点を石切所荒瀬橋、終点を金田一上田面の現国道4号までの延長6,660メートル、幅員16メートルの内容で決定をしまして、長年にわたり道路管理者の岩手県に対し、その整備促進について要望してきたところであります。総合計画に何ら触れていないというお話でございますが、川原橋周辺とか、岩谷橋周辺の整備ということは総合計画の中にも明記しているところでございます。この間、平成12年には、新長瀬橋工区として457メートル、平成14年には落久保工区220メートル、これが完成し、現在船場工区263メートル、それから堀野工区920メートルについて整備中でございます。整備延長は、整備中の工区を含めて1,860メートル、計画延長に対して27.9%の整備となっております。今後においても当然のことながら整備促進を強力に要請していかなければいけませんし、特に変則交差点に伴いまして、古くなった橋、岩谷橋、これらは速急にかけかえが必要であると。それ以南の五日町から八幡下までも早急な整備が必要であると私たちも認識しているところでございます。

 なお、八幡下地区なのですが、二戸警察からパークホテルまでの間、これについては並木敷問題がこれまで長く整備を阻害してきた経緯があるわけでありますが、これについて歩道整備を目的としまして、これまでに岩手県や地元の振興会を中心として町内会、市等でワークショップを開催しておりまして、整備計画を検討中でございます。幅員15メートル前後あるわけですが、車道部分として基本的に9メートルをとって、その両側に歩道を整備する、堀野方式に似たような形になると思いますが、そこの整備を実現すべく、今いろいろと検討を進めている、調査を進めているところでございます。何とかこれは実現したい。地元の理解がかなり得られるようになってまいりましたので、これは急ぎたいと思っております。

 それから、ポールや歩道部のペイントですが、人優先の安全で安心できる歩行者及び自転車の通行空間の確保、よりよい道路交通環境の実現に向けて、交通安全対策を検討することを目的として、これまでも振興局、警察、あるいは地元の商工会、町内会、商業の振興会、いろんな方々に参加していただいて、安全で動くためにどうするかということを検討し、一時試行期間も入れて、それでああいう計画を立ててきているものであります。確かにあのオレンジ色については、美しくなくて、まちをきれいにした状況にはなっておりませんけれども、当面の間、交通安全を図るために歩行空間を着色する、サイドラインを引き直す、車道のセンターラインを消す、制限速度を30キロに規制する、そして車道と歩行空間の境にポールを設置すると、こういうことを決めて実行しているものであります。道路管理、交通安全から単に行政側でやったというだけではなくて、安全性を図るために地元と協議をしながら進めてきているものであります。もちろんあれが望ましいというふうには、私ども思っておりませんで、いずれはきちんとした街路整備を進めていくことが大事だと、そのように考えているところでございます。

 次に、生活環境の整備についてであります。まず、道路でございますが、生活道路の現状を話す前に、全体の状況を見ますと、路線数は、浄法寺加えてなのですが、734路線、延長が771.6キロ、改良率が37.4%、舗装率が47%になっております。地区懇談会でも道路に対する要望が非常に多かったということでありまして、そのうち生活道路に関するものは109件ということで、私たちもこの重要性というのは市民がお持ちだということを改めて確認をさせられたところでございました。今回の総合計画の目標値といたしましては、平成22年度には改良率38.5%、舗装率48.3%、それからこの計画が終わる27年度には改良率40%、舗装率50%を目指して整備を進めていきたいというふうに考えております。この中には、幹線道路部分も含めて、これだけの率にはせめてアップしたいと、そのように思っております。生活道路につきましては、18年度に旧二戸市について職員によって調査を進めまして、生活道路ととらえられるものは424路線、367キロありまして、そのうち改良等が必要であると思われる路線は210路線、155キロとなったところでございます。そういうことで、今後どのように整備をしていくかということでございますが、市街地については市街地の道路はほとんど舗装されておりますが、側溝などの修繕を必要とする箇所がかなりありまして、また狭隘で狭くて直角カーブや隅切りのない交差点など、不便を来す場所が多い。そういうことで、待避所や隅切りの必要な道路が結構あるということを再認識させられまして、これらの拡幅改良工事には用地、それから移転補償等、膨大な事業費が必要になります。そういうことから、当面は次のような方法で進めたい。進入部分や直角カーブの隅切りをやりたい。それから、空き地を利用しての待避所の整備、そして側溝の入れかえと舗装修繕、この三つを市街地の中では進めたいと思っております。

 それから、市街地以外、未改良、未舗装路線が膨大でありますから、これを規格どおりの整備手法ではなかなか難しいということから、次のような方法で進めたいと思っています。一つは、集落間を、集落の間を連絡する道路、幹線道路、これは規格に基づく改良、これはお金がかかりますが、やはり幹線道路はきちんとやらなければいけないと、それから集落内の道路、これは基本的に現道を簡易舗装し、側溝を整備するという予定であります。整備に当たっての考え方ですが、これまで旧二戸市の道路整備に当たりましては、二戸市道路網整備計画によりまして生活道路については足元道路方式、いわゆる道路用地について地権者の無償提供による方式で実施してきたところが多うございまして、地域や利用者の理解と協力、行政と地域の協働を基本原理としてまいりました。道路の性格によっては、用地の無償提供は、必ずしも条件とはいたしませんけれども、今後においてもこの基本原則は踏襲したいと、そのように考えているところでございます。そういうことで、道路網の整備の中で、生活道路環境の向上を進めることとして総合計画に織り込んでいるのですが、生活道路については地区の合意が整った路線、そういうことをやはり優先的に進めるということになります。幹線道路の整備と違い、生活道路は、年次的な路線の計画には、なかなかそういう意味ではなじみにくいと思っておりまして、生活道路の改良に関する予算はしっかり確保しながら住民の方々とともに進めていきたい。ただ、そのときに、地域バランスも十分配慮していきたい、そのように考えているところでございます。

 次に、下水についてであります。下水については、公共下水道事業と、それから浄化槽設置整備事業、それから生活排水処理施設事業の三つの方法で整備を進めてきております。17年度末の汚水処理普及率は40.5%、総合計画における10年後の目標65.5%としております。現状では、527ヘクタールを事業認可区域として整備を進めておりまして、整備済みが311.5ヘクタール、18年度整備予定が7ヘクタールですから、合わせて318.5ヘクタール。面整備で見ますと、60.4%が進められてまいりました。分布で見ますと、金田一が37.8、堀野が68.1%、それから福岡北分区が93.4、福岡南が39.1、石切所、荷渡が96.5、それから駅周辺が93.2、この西側ですが、というふうなことになっております。現在面的整備からいきますと、金田一地区を中心に整備を進めております。面的整備は、金田一が終わると、今度は福岡南、今さっき福せんのあたりまで行っているわけですが、それから川原橋の間に移ることになる。しかし、その間に整備しなければならない一つが今浄化センターの容量が多くなりまして、もう一レーンの整備をことしから始めることになります。それから、川原橋のつけかえに伴って、そこの橋に添架し、そこから金田一の処理場まで持ってくると、そういう整備をしなければいけません。それと、今荷渡を中心に石切所の駅西側もそうなのですが、中曽根浄化センターで処理をしておりますが、そこも限界に達しつつありまして、馬淵川の下をくぐって本線、金田一の浄化センターまで持っていく、その配管をしなければいけない。その二つをしながら面的には金田一、そしてそれから福岡南の方に整備を進めていきたいというふうに考えているところでございます。それを年度で切るというのは、予算の関係で下水道としてはことしのうちに金田一を終えたいとあるのですが、予算が十分に配備できなくて、少しずつずれ込まざるを得ないと思っておりますけれども、できれば金田一は平成19年、あるいは20年に一部かかって、その後福岡南の方にいきたい、そのように考えているところでございます。なお、下水道区域以外については、合併処理浄化槽、これまでと同様にご自分で浄化槽を設置していただいて、浄化していただく。

 それから、浄法寺につきましては、今整備、個々の合併処理浄化槽をつくって、全体を市で管理しているわけでありますが、その市街地部分についてはやはり公共的な下水道にすべきだということで、今その調査費などを組んでいるところでございます。国も一つのモデル地域として、クイックプランということで、クイックというのはできるだけ早く、安く整備するというふうな検討を進めて、そのモデルの一つに浄法寺を選んでもらって、今その調査を進めつつあるところでございます。

 それから、道路、今までの要望がどうなっているかということでございますが、旧二戸地区を見ますと、平成4年から平成18年までの生活環境整備に係る請願でございますが、請願の件数は14件で、既に対応を済ませたのが7件、一部着手が3件、未着手が4件であります。未着手の内容は、市道米内線拡幅舗装についての請願、それから今さっきご指摘ありました市道村松線の拡幅と改良に関する請願、これは2度、もう一つありまして市道村松線の拡幅に関する請願、そして橋梁設置についての請願、これは上田面から矢沢線に至る道路であります。

 それから、陳情の件数は3件でございまして、一部着手1件、未着手2件。未着手は、市街地から裏通りに通ずる道路整備、これは福岡の前田地区です。それから、市道杉中上平線への接続するもの、それが一つと、もう一つは市道山屋線整備に関する陳情、これでございます。

 浄法寺は、平成7年から17年までの間の請願、陳情についてでございますが、陳情の件数が5件で、済んだものが1件、未着手4件でありまして、未着手は町道の漆沢―宮沢間の整備、それから長渡路集落連絡の整備、それから町道飛鳥線、林道十文字平線の改良整備、それから町道大森小泉線改良整備ということであります。

 お尋ねの市道村松線でございますが、橋場から村松を経由して、末の松山を通る、そして一戸に通ずる重要路線であると考えております。現在まで井げた擁壁によるのり面保護工事を初め、県道交差点の拡幅等、改良しておりますが、県道からの150メートル区間においては幅員が3.7から4.2と、非常に狭くなっておりまして、歩行者や車両等のすれ違い等、通行に支障を来している。また、かなりの勾配があります。問題があることは、私どもも重々承知しているところでございますが、入り口の部分は特に建物等が連檐しておりまして、全面改良はなかなか厳しいと思っております。今後の整備でございますが、とりあえずカーブで視界が悪くなっているところについての部分改良、それから凍結防止対策を講じていくということで、地権者との協議を進めていきたいと思っております。

 それから、在八の入り口となる交差部の隅切り拡幅については、やはり地権者とか地域のご協力が必要なものですから、これは地元との相談を十分していきたい、そう考えているところでございます。

 次に、財政の見通しについてでございます。三位一体改革における所得税から住民税への本格的な税源移譲が行われるまでの経過措置としまして、所得譲与税が16年度から創設されまして、これが19年度から税源移譲に移っていくということであります。19年度の当初予算では、個人市民税を9億9,538万3,000円と見込んでおります。18年度当初予算との比較では2億3,909万5,000円の増、33.4%の増と見ております。このうち税源移譲分は、税制改正、これは一律10%になって、うち市税が6%でございますが、この税源移譲によって2億3,000万程度を見込んでおります。平成18年度譲与税の減らされる方が2億2,500万ということでございますので、税で上がる分と譲与税で引かれる部分がほぼ同じぐらい、同程度の額が税源移譲となることから、二戸市の場合は財政全般に与える影響は少ないというふうに考えております。

 なお、参考までに個人の市民税、前年度からの増加要因といたしましては、譲与税、所得譲与税のほかに定率減税、これは7.5%、限度額2,000万円の廃止によりまして4,100万の増となっていることを申し添えたいと思います。

 それから、減る方の減少の要因としては、景気低迷による給与所得の伸び悩み、あるいは営業所得の減少によりまして、3,300万の収入減を見込んでおるところでございます。

 それから次に、区画整理についてでございますが、総合計画では19ヘクタールの面的整備を進めようというふうに考えているところでございます。その事業費については、公債費を除く整備事業を年間3億から5億というふうに考えております。平均して4億掛ける10年ということになれば、40億ということになります。財源といたしまして、合併特例債を10年間に総額で5億円程度は活用をしたいと、そう考えております。区画整理事業に限らず、補助及び各種助成制度等を活用しながら歳入の確保に努め、事業実施時期の状況に応じて3年ごとのローリングによりまして、歳入に見合った歳出を考えていきたいというふうに思っております。19年度の予算は、現在お諮りをしているところでありますが、4億9,771万7,000円といたしまして、合併特例債をそのうち1億4,060万見込んでいるところでございます。

 次に、経常収支比率の動きでございます。これにつきましては、総合計画の資料にもつけるわけでありますが、19年度に91.6%、20年度91.3%、21年度91.2%、22年度90.7%と順次下がっていく見込みとしております。下がるといっても90%ですから、高いには違いないのですが、これは公債費が高い水準で推移していくということがありまして、なかなか難しいのでありますが、経常経費を節約して臨時的経費である普通建設事業を推進、できるだけしていこうということで、順次下げていきたいと思っております。しかし、後半、23年度以降に公債費のピークが24年度となることから、一時的に23年度、また90.9%、24年度91.2%とふえていきますが、25年度91.1、26年度90.8、そして最終27年度にはぎりぎり89.9%まで、90%を切りたいと、そのように考えているところでございます。

 次に、合併による約束事項ということでございます。これにつきましては、いろいろ合併の協議を進めてきまして、つまるところこの新市建設計画にまとめたところでございまして、基本的にこれがもう約束というふうに考えているものでございます。具体的に出てくる代表的なものとして、道の駅の整備、それから浄法寺小学校の新設、それから診療所の整備、充実、それから浄法寺バイパスなどの整備促進、あとは農道の整備とか等々があるわけでございますが、細かい道路一本一本について積算した経緯はありますが、それが事細かく約束かと言われると、その辺は微妙なところがあります。私どもは、合併協議を通じて、十分、人口の比とか、そういうこと以上に浄法寺の振興について意を尽くしていきたいと。財政的にも配慮をして整備をしていくというふうなことは申し上げておりますが、個々に項目をずらっと並べて何十何件、これについて整備をするというふうな形の約束ではないというふうに考えております。

 それから、ソフト事業について、特にこれとこれについてやるというふうな約束ではありませんが、これまでやってきた伝統的ないろんなイベント等については、十分尊重するというようなことで計画を組んできております。もう少しありました。天台の湯の周辺の環境整備、それから生活道路、それから市の道路でいけば役場線とか、こういう例は出ているわけでありますが、私どもはその町の駅整備、道の駅整備、それから農道の大清水地区の整備等々、これまでテーマになってきたようなものについては十分尊重しながら浄法寺地域の整備を図っていきたい、そのように考えているところでございます。

 それから、検証検討委員会を設置してはどうかというご提案でございますが、合併に際しましては地域審議会の設置ということが計画されておりまして、浄法寺地区地域審議会を既に設置しております。何のために設置するかといえば、これは法に基づくものでありますが、この所掌事務の中に新市の建設計画の執行状況に関する事項、つまり今ご指摘にありましたいろんな約束事、あるいは新市建設計画、両自治体でつくったこの計画がきちんと守られているかどうかと、そういうことを検証、執行をちゃんと見ていく機関、さらに建設計画を変更する場合に相談する機関ということで、これが存在しているわけであります。人数は、15人だったですか、それで今既にもうこれまでも4回ぐらい、第4回、もう開いておりまして、この総合計画についても中身を説明し、ご意見を承っているところでございます。このメンバーには、合併協議会のメンバーも入り、また総合計画の策定委員会にも重複しているメンバーもございました。そういうことで、私どもは、しっかりいっているかどうかについて毎年報告をしながら、またご意見を賜っていきたいということでございまして、したがって別途検証検討委員会を設置する必要性はないと思っております。もちろん議会においては、どうなっているかということについていろいろと私どもは報告もしたいと思いますし、そのために何かつくるということであれば、それは議会サイドのやり方ではないかと思っております。とりあえず急ぎました。

 以上でございます。



○議長(佐藤正倫)

 及川議員。



◆30番(及川正信)

 一通り答弁をいただきました。順次再質問させていただきますが、小原さん、数字が余りないです。私は、今マニフェストの時代、あるいは行政が市民との協働の関係を持つというような考えから言った場合には、だれでもわかるというか、約束事にあっても言葉ではなくて数字というものが明確にされないと、後々見解の違いが出る、あるいは計画性というものに信頼が置けない、こういったことになってくると思うのです。これまでも私は自分も反省しなければいかぬなと思っておるのですが、議会の議論の中でもっと数字をもって市民の皆さんがわかりやすいような議論をすればよかったのかなというふうにも思っております。中心市街地の道路拡幅については、市長は何か質問を取り違えたかのように、商業の振興策みたいに答弁があるのですけれども、後半になってようやく道路の問題に若干触れておりますが、これとて私は数字的にはなかなかわかりにくい。私の言っているのは、具体的に今ポールなり、あるいはペンキなんか塗ってあるペイントです。ああいうふうな問題がいつまで、いずれはという表現なのですが、いずれはいつごろ市長は考えておられるか。あのポールを取り、そしてしっかり街路事業等で道路幅を広げると。自動車もそんなに危険ではなくて、子供たちも歩道を歩けるというような状態をいつごろまでにはやりたいということを考えておられるのか。これがないと、いずれはいずれはと言っても議会もかわるだろうし、行政もかわるわけでありますから、市民の皆さんにとってはいつのことやらというふうにしかならないわけであります。ですから、これは財政上、なければなくてやむを得ないというなら、私はそういう答弁でも仕方がないと思うのだけれども、何年後にまでは、これは解決をするように努力をしていくのだと、計画にものせていきたいのだということをおっしゃっていただかないと、これは何となく言葉で糊塗している。塗りつぶしているようにしかならないです。だから、つかめないです。八幡下だ、あるいは大橋のあたりだとか、駅周辺だとかと言ったって、どういうふうになっていくのかもわからないし、今の状況から言ったならば、市民の皆さんは大変あの五日町から橋場関係にかけての道路事情というのには不満がうっせきをしていると思うのです。待っていなければいかぬのです、大きい車が来ると。子供たちもその内側の細いところを登校、下校やって、非常に危険だと。危険防止上、やった手だてだと思いますけれども、早くやっぱりこれは取り除いてあげようというのが政治なのだろうと私は思うので、財政的にも大変なことも承知しておりますが、一定のめどというものは首長さんは示さなければいけない、私は一つの責務があるのではないかというふうに思っております。

 それから、道路関係の関係ですが、これも数字が私は乏しい。計画を立てて、悪い総数の何十%ぐらいは、何年度までには取り組みたいと、あるいは何年度まではかかるだろうというふうに市民が一定の時間を期待ができるような、わかるような内容のものを示さないと、議会の議論も、あるいは地区懇で要望をいただいても、それは何の効果もないのです。これは、やっぱり市民の皆さんがわかってこそ意味があるわけであって、今の議論では市民の皆さんはわからないと思う。これは、トイレの関係、下水道の関係でもそうなのです。建築をしようにもできない。すぐ来るならば、通るならば建築を待ちたい。しかし、いつなのかわからない。そういう中で、非常に苦労している方が多いわけでありますから、遅くともやむを得ないというなら、それは遅い時間でも仕方がないのですから、平成二十何年になるなら二十何年になると、そのごろをめどにしているということは言っていくべきではないのかというふうに私は思います。

 それから、浄化センターですが、これは市長から答弁あったから、あれと思ったのですが、示してもありました、計画に。なぜ最初からそういうふうに、あれは新しい施設でしょう。ですから、あれを何でそういうふうに今もう狭くなると。二重に工事するということは、非常にロスが大きい。ですから、そういった設計だったのかと。では、どういうふうな人口で、どういうふうにやるということなのだろう。その辺を私の理解が違えば、別でありますが、お知らせをいただきたいというふうに思います。

 それから、再質問は1回だけ、時間的にありませんが、村松線の関係については、これは市長ご案内です。1軒が賛成しなかったから、できなかったから、あそこはペケになった、だめなのです。あとは、全部オーケーだったのです。それは、当時の担当課長も明確にしていることなの。ですから、1軒だけが条件をどういうふうな条件出しているかわかりませんが、そことの関係についてはやっぱり行政も真剣になっていただいて、その他の皆さんは協力をしていいというのであれば、これは長年の、長年の、非常に長年のあれです。地区懇、私は見ました。ずっと。大変な数だったけれども、村松でも、あるいは在八だったでしょうか、同じ要望がやっぱり出ているのです。それから、請願が採択もされている。いつまでにこれがどういう取り組みでされようとするのか、これがわからない。私は、ここまで来ると、行政に対する不信感に変わりかねないということを心配をいたしております。協働の時代だということでありますから、不信感が出るようでは協働は、私は成功しないと。ですから、その辺は、極力努力をするということはぜひお願いもしたいし、その点に触れていただきたい。

 それから、次は、財政の関係で経常収支、これは市の場合は80%ぐらいではないですか。それぐらいは保てと。80%ぐらいは、経費を投じてもいいと。まず、あとの20%は、事業費を残せということだと思うのですが、90%では、これはしようがないです。これに全部給与とか、いろんなのが入っていって、事業ができるのは10%弱だということになるのですから、市民から見れば、非常に心配があるわけであります。

 最後の合併の問題でありますけれども、合併は急ぐべきだという意見の議員の方が多いです。市長もそれには特に反論はないのだけれども、難しいという点は披瀝をされております。どうぞその辺をやっぱり約束事項は守るのだというのは市長があれは任命ではなかったのですか、審議会でなかったか。自分が任命した人にチェックさせるというのは、私は余り結構ではないというふうに思っているのです。やっぱり第三者がチェックしてこそ、客観的な物の見方が出るわけでありますから、そういったことも加味していただきたい。そこを私は無視、完全にするというのではないけれども、加味をしていただきたいというふうな意味合いで申し上げておるわけでありますが、審議会にチェックをする場合は学識経験なり、一般の代表の方を何人かはやはり入れてプラスをしてチェックをするという手だてもあるのではないかというふうに思いますので、その辺の考え方を今度検討の余地は私はあると思うけれども、市長の見解をお聞きしたいと思います。



○議長(佐藤正倫)

 小原市長。

〔市長 小原豊明君登壇〕



◎市長(小原豊明)

 一つは、数字をもって示せということでございます。いつまでに。これが実は至難のわざでございまして、私どもも重々したいという気はあるのですが、なかなかそうはいかない。特に今問題出ている道路の二戸一戸線、これも県道でございまして、私どもは川原橋、岩谷橋の話ももう少し早まると、早めてほしいという、そういうことで来たわけでありますが、県は県の財政もありますし、また地元との調整もいろいろあります。川原橋つけかえするに当たっては、やはり急傾斜地を先にやらないと引っ越しができないと。引っ越しができないと、路線も固まらないとか、いろいろ条件がありまして、あとは予算と、地元と、あるいはそのための予備的な動きとか、いろいろあって、どうしてもなかなか思うように任せないのが現状であります。川又の整備も実は20年ぐらいかかっておりまして、私どももいつまでにこのぐらい進めばいいなという期待感はいっぱいいるわけですけれども、優先順位でそれを言っていくしかないと。川原橋のかけかえ、岩谷橋のかけかえ、その前後の道路整備、そしてその後その間をつなぐという方向しかないと思っています。今言われた警察からパークの間は、当面堀野方式みたいなことで整備進んでいくでしょう。ですから、ある程度歩行者と車道の分離はきちんとできる。その間、確かに早いところしたいという気持ちはやまやまでありますけれども、少なくとも岩谷橋とパークまでの間、それをいつまでにできるかというのは、もう答えにくい。私どもは、10年の間に何とか進捗率を高めたいと思っておりますが、ここで何年にどこまでということは残念ながら申し上げることはできません。

 それから、浄化センターについてですが、整備の方法がありまして、市全体の計画を処理する能力を一気につくってしまうという方法もあります。それは、幾つかの処理施設が並んでいるわけでありまして、それを一気に整備するというのは物すごいお金がかかるわけです。私どもは、まず1期目としてここまでを整備し、町の面積をある程度整備すれば、それで処理が可能だ。今度は、第2期の増設計画をつくると。これは、いろんな都市でも一般的に用いられるやり方だと思っておりまして、ここまで進んできたことから、1期目の処理センターは満杯になる。次いで、第2期に入るということで、ことしからできれば3年間で整備を終えたいと思っておりますが、浄化センターの整備を進めているわけです。用地については、当然最終的な形まで計画を考慮した上で用地は確保しております。

 それから、村松線についてでございますが、重要な路線、それから請願等も出ている、そういうこともよくわかっておりますが、選択の幅が非常に少ないといいますか、地形的に見ても勾配も変えられないです。あの高さを変えるわけにはいかないと。ここの場所と上の場所まで変えられない。そういうことから、制約された中でやっていかなければならない。そのときに、もう浄法寺でもこっちでもそうなのですが、常にひっかかるのが土地問題でございまして、やはり土地問題を何とかご理解をいただいて、地域と一体となって整備をしていきたいということであります。今とりあえずやりたいということは、地権者のオーケーがとれる部分の一部拡幅というか、見通しの確保をしつつ地権者の方々の協力を得られるように、これは今後とも私どもも努力をしていきたいと、そのように思っております。

 それから、財政ですが、経常収支比率、それはもうおっしゃるとおりで、80台でいけばいいというのは、もうおっしゃるとおりなのですが、今どこの地方自治体も非常に厳しい状況になってきて、一時バブルがはじけた後、公共事業で地域おこしをしようというのを全国の自治体がそれなりに頑張って、そのツケも来まして90%にいっている。これは、似たような状況で悩んでいるわけでございますが、さりとて今お話しになられましたのもすべてお金がかかる事業なのです。それはそれで一方でやっていかなければいけない。そして、通常払っていく福祉系のお金も使っていかなければならないということから、双方折り合いをつけていくので、何とか90%切るように努力をしたいということで進めているところでございます。

 それから、合併のことでございますが、やはり制度的にも担保されております地域審議会というものがあるわけですから、そこで十分議論をしていきたいと。議会でも常にチェックの目が光っているわけでございますし、そういったところにはどういった資料、必要な資料はもちろん提供してご批判をいただいていこうというふうに考えております。なお、その人選に当たりましては、単に人を選んでいるということではなくて、各界の代表とか、そういう方々に配慮しながら委員になっていただいているつもりでございます。個別にいろいろご意見あれば、またお伺いしたいと思いますが、そういったことを総じて、とにかく合併がうまくいったというふうな評価がなければ、次なる合併は視野に入ってこないと、そのように思っておりますので、全力を尽くして浄法寺にとっても合併してよかったという状況を何としてもつくり上げたいと思っております。



◆30番(及川正信)

 ありがとうございました。

 終わります。



○議長(佐藤正倫)

 ここで暫時休憩いたします。

休憩 午前11時05分

〜〜〜〜〜〜〜〜〜○〜〜〜〜〜〜〜〜〜

再開 午前11時18分



○議長(佐藤正倫)

 再開いたします。

 9番、高橋 昭議員。

〔9番 高橋 昭君登壇〕



◆9番(高橋昭)

 それでは、しんがりに質問させていただきます。

 まず、ひとり暮らし老人対策についてであります。これは、私だけの思いかもしれませんが、ひとり暮らし老人がふえつつあると実感されますけれども、実態はいかがなものでしょうか。およそで結構ですが、調査結果があるのならお知らせいただきたく存じます。聞くところによると、浄法寺町内では、最近になって19戸のひとり暮らし老人家庭に緊急通報システムなるものが設置されたようで、該当の方々はほっとしたと話されているとのことでありますが、これも合併効果の一端と同慶に耐えない次第であります。今後とも継続して設置することを希望してやみませんが、設置条件等はいかがになっているのか、今後の予定も含めてお知らせいただきたいと思います。

 2点目は、学力テストの結果及び今後の対策についてであります。県教委が実施した学習定着度状況調査の結果が昨年12月18日に発表されました。それによると、小学校では、実施学年及び科目の平均正答率が前年の77から75.9に低下、中学校は67.4から65.7に低下しております。これを報じる新聞の大見出し、「正答率の向上、なお課題」がいたく目につきます。新聞には、県小学校教育研究会国語部会長の読み書き指導や読書運動の強化による成果は着実に出ているが、思考力を高める工夫が大切、同研究会算数部会長の思考力を磨く方法をもっと取り入れ、応用や工夫ができる児童を育てたいとの言葉も紹介されておりましたが、学力低下現象は現実のものと言えましょう。さて、二戸市内の実態はいかがでしょうか。個々の学校についてではなく、小中別に市全体の正答率を示していただきたく思います。あわせて、学力向上策としていかなる方針をお持ちかも伺いたく存じます。

 以上、2点についてよろしくお願いいたします。



○議長(佐藤正倫)

 小原市長。

〔市長 小原豊明君登壇〕



◎市長(小原豊明)

 私の方からは、ひとり暮らし老人への対応についてお答えを申し上げたいと思います。

 ひとり暮らしの高齢者がふえつつあるのではないかということでございますが、ご指摘のとおりでございまして、平成12年度、それから17年度、国勢調査がありましたので、その比較をしてみたわけでありますが、旧二戸市分では782人から902人、それから旧浄法寺地区では116人から149人とふえております。合わせて898人から1,051人、5年間で153人ふえているということですから、毎年30人ぐらいふえているということになろうかと思います。緊急通報システムにつきましては、低所得者の要援護高齢者、これはご夫婦でもあるわけですが、そういう方々、またはひとり暮らし高齢者などを対象といたしまして、その家庭の電話機にワンタッチダイヤル機能がついた弁当箱ぐらいの大きさの機械をお貸しするものでございます。電話機に接続されておりますので、緊急時に赤いボタンを押しますと直ちに消防署につながる。それから、白い相談ボタンを押しますと、浄法寺の場合は浄法寺の総合支所につながり、旧二戸市内の場合は総合福祉センターに電話がつながるようになっております。最近少しずつふえておりますひとり暮らしの高齢者の方など、緊急時の対応として有効だと思っておりまして、また設置した方々からの喜んだ話も聞いているところでございます。2月15日でございましたが、浄法寺町内から消防署に通報がありまして、直ちに病院に救急搬送ができたということで助かったという話も聞いているところでございます。18年度、まだ途中でございますが、消防署への通報件数は76件あったということでございます。この緊急通報システムは、平成10年度に導入いたしました。導入から8年が経過いたしまして、24時間稼働しているものですから、電源も入れっ放しになっておりますし、受信装置、パソコンなどのセンターシステムが古くなりました。そういうことで、18年度にそのセンター部分、センターシステム部分は更新をしたところでございます。それぞれの家庭にお貸ししています端末機につきましては、18年度はご希望が22世帯ありました。すべて設置をいたしました。これは、新規に購入した19台、それからお返しいただいたもの3台ということで22台お貸ししているわけであります。地区別では、浄法寺が18台、旧二戸地区4台となっておりまして、まだ余裕がありますから、必要だという方々がおいでであれば、お話をしていただければと思っております。これは、これからも新年度予算でも確保していきまして、何かあったときに緊急に通報し、万一への対応をきちんとしていきたい、そのように考えておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。



○議長(佐藤正倫)

 阿部教育長。

〔教育長 阿部 實君登壇〕



◎教育長(阿部實)

 それでは、私の方から二戸市内の児童生徒の学力向上についてお話し申し上げます。

 県で実施しております学習定着度状況調査というのがあるわけですが、先ほどの議員さんのお話のありましたように、小学校でございますが、県全体での平均点が、4教科あるわけですが、国語、社会、算数、理科、この4教科の平均点が76点と新聞にも出ているわけでありますが、二戸市はこれについては73.6点となって、県平均よりもおよそ2点ほど下回っております。中学校につきましては、県平均が、これは今度中学校の場合は先ほどの教科に英語が加わりますけれども、5教科で県平均が65.7ですが、市の平均は65.5ですので、0.2少ないのですけれども、ほぼ同じと、こう見ていいのではないかと、こう思っております。

 それで、ただ問題は、小学校の平均が、正答率が70点台であるのですが、中学校は60点台ということになっております。これを教科でちょっと見てみますと、国語についてですが、これは小学校は3年生からあるのですが、3年生から6年生までの正答率が二戸も、それから県の平均点もほぼ70点台半ばごろになります。ところが、中学校は、中1から中3までは60点台ということで、約10点ほどの正答率が下がっていくと、これは二戸も県も同じでございます。それから、算数、数学について申し上げれば、これは小学校3年生は二戸も県も80点台の正答率、80点も後半の正答率なのですが、4年生以上になりますと、二戸も県も70点台に下がります。それから、中学校も中学校2年生ぐらいになるとそれが60点台になり、県は50点台という結果になっております。今年度は中学校3年生が未実施だったので、これは昨年度の結果ですが、県が60点台のところを二戸は70点台と、こういうふうになっておりますが、幾らか算数、数学について県よりは二戸の方がややいいということになりますけれども、正答率から見ますと余り喜んでもいられないということです。英語について、中学校の英語は、中学校1年生は80点台をマークしているのですが、これは二戸も県も80点台、中学校2年生、3年生は60点台というふうにがたっと下がってきます。これは、問題の難易度もぐんと難しくなるということも背景にはあるみたいですが、いずれこの辺も問題であろうと、こう思っております。

 いずれこのように県の学力調査で言えることは、どの教科がいいとか、悪いとかというのでなくて、ほぼ全体的に正答率が少しずつですけれども、この二、三年悪くなってきていると言えると思います。やっぱりそれは対策として、原因もなぜなのだろうということになるわけですが、一つには平均点がどの教科も平均して下がってきているということは、考えられることは学習時間の量的な不足がやっぱり考えられるのではないかと。これは、学校での学習時間というのは、どこもみんな同じなわけでありますが、違いが出るのはやはり家庭に帰ってからの時間をどう過ごすかということによって、かなり量的な問題からいけば、そういうことが家庭学習の習慣が形成されているかどうかということが一つ問題があるのではないかというふうに思っております。

 それから、もう一つは、学習の質、どういう勉強をしているかという中身の問題なわけですが、これにかかわってきますとやはり教員の一人一人の指導力というのが大きく影響してくるだろうというふうに考えておりまして、対策としては1にも2にも教員の指導力の向上のための力をつけてもらうための研修はとにかく徹底的にやっていかなければならないと、こう思っているところであります。

 それから、もう一つは、学力の基盤を形成する読書の習慣の形成というのが非常に大事であろうと、こう思っております。先ほど県でもコメントとして思考力が劣るという話がありましたが、そのとおりでありまして、算数でも国語でもやっぱり自分で考える力というのがいささか落ちてきているということであります。したがって、やっぱりそれをつけるには、日常のあらゆる学習の中で常に考えるという場面を非常に意識的に設けながら進めていく学習が必要なわけですが、やはりそういった点を考えますと読書の力というのは非常に大きいものだと、こう思っておりますので、これにつきましても学校では読書を10分間、朝読書というふうなことで進めてはおりますが、やはり本格的に読むということになれば、家庭に帰ってからの読書、あるいは土曜、日曜の休日に読むというような、そういう読書習慣の形成が大きく影響してくるのではないかと、こう考えて、今後ともこれらには力を入れてまいりたいと思っております。

 また、家庭に帰ってからの読書ということもあるのですが、二戸市の教育委員会では県の方からの補助事業を受けて、18年度、今年度、あるいは来年度も手を挙げたいと思っているのですが、おさらい教室というのがあって、放課後に、これは希望者を募って、小学校と中学校あるのですが、希望者を募って、もう少し自分の不得意な勉強、特に国語と算数に限るのですけれども、その中で放課後に残って1時間から1時間半ぐらいの時間なのですが、勉強するという、これが県の補助事業でおさらい教室と名前つけてあるのですが、これを今年度は浄法寺小学校と中学校の方に希望するということでお願いして進めております。来年度も各学校から希望をとりながら進めてみたいと、こう思っております。

 それから、もう一つは、これは社会教育の方で進めている事業ですが、放課後に子供たちを、いわゆる放課後子供を、うちへ帰っても親がいないという、そういう放課後に学校を引けてから旧二戸市では三つの公民館を会場にしながらいろいろな遊びとか、物をつくるとか、スポーツをするとか、読書をするとか、そういうようなことをやっている、これは連日月曜日から金曜日までやるのですが、浄法寺町と一緒になってからも浄法寺の小学校を、学校を会場に、それも開いておりますけれども、今度文部科学省と厚生労働省が一緒になって補助金を出しながら、その名前は子どもの居場所づくりということで、今後は、19年度は放課後子ども居場所教室という名前変えてやるわけですけれども、この中に学習場面もこまとして入れてもらいたいという国からの要請もあって、今後この居場所づくりの中にもスポーツや遊びのほかに地域の指導者をお願いして、勉強の方も入れていきたいということも考えておりまして、今年度新しく18年度の箇所に加えて、斗米地区でもこれを進めてみたいと、こう考えているところであります。

 そして、最後には、やっぱり学習する子供自身が意欲を持って勉強に取り組むということが何よりも大事なわけでありますが、その意欲づけのためにもやはり子供たちに夢とか希望とか、将来へのそういうものを持たせるということが非常に大事であって、夢とか希望と日常の学習との結びつきを考えながら進めていける、そういうものでありたいというふうに思うわけで、そのために来年度からになりますが、19年度からはキャリア教育ということで、小学校、中学校、高校、この3校を結んだ系統的に、そういう勤労観あるいは職業観を持った将来こういう仕事やりたいという、そういう夢を持たせて勉強に励んでいくという、そういうものを計画してございます。さらには、日常の学習の中におきましては、それぞれの学年で、1年生から中学校3年生まであるわけですが、そのそれぞれの学年の中で各教科、国語、算数、社会といろいろあるのですが、この1年間であなたたちが勉強する中身、目標はこうですよという目標を持たせると。例えば小学校1年生であれば、1年生で習う漢字は幾つ、これだけありますよと。こういう漢字を習って、読める、書ける、使える、そういうものの力をつけましょうという、そういう目標値を示してやるという、これは県でも学びフェストという名前をつけて19年度から各学校で進めようということになっておりますが、うちの確かにそういう一つの到達目標を持ちながら学習に励んでいくということもある意味では意欲づけにつながっていくのではないかというふうに考えられますので、こういったことも一つ念頭に置きながら今後もこの学力を向上させるための手段としていろいろ考えて検討しながら学校現場とも話し合い進めながら進めてまいりたいと、こう考えております。

 以上です。



○議長(佐藤正倫)

 高橋議員。



◆9番(高橋昭)

 1点目のひとり暮らし老人と言いましたが、やはりひとり暮らし高齢者の方がいいみたいですので、私自身もそうなのですから、ひとり暮らしではありませんが、老人というよりも高齢者という方が通りがいいようです。そこは訂正いたしますが、実はこのことについてかれこれ十二、三年前ですが、当時の町議会において提言した経緯を持っております。ただ、そのころは、こういうシステムが開発されていなかったのかどうかわかりませんが、結局実現できないまま今日に至ったわけで、そういう意味で私は今回実現したことを喜んでいるところであります。市長さんの答弁の中で、浄法寺町に限って言えば、まだ余裕があるのだというお話でしたが、それを聞いて安心しました。実は、私が聞いた範囲内では、いわゆる戸籍上、ひとり暮らしになっている高齢者家庭の方には希望調査をしたらしいのですが、戸籍上でなく、実態が、例えば扶養者がおるのだけれども、その方が盛岡にずっと住んでいるとか、あるいは恒常的に外へ出て働いておって、なかなかうちに帰ってこないという、そういう家庭もあるわけです。私は、準ひとり暮らし高齢者家庭と今名前をつけた次第なのですが、そういう人たちから聞くと全然問い合わせも何もなかったということですので、今後はその点にも留意をされていった方がいいのではないかなと思うのですが、予算の関係もあるわけでしょうけれども、いかがなものでしょうか。



○議長(佐藤正倫)

 小原市長。

〔市長 小原豊明君登壇〕



◎市長(小原豊明)

 実態、お一人であれば、そういう方々には何とかお貸しできるように考えたいと思います。ただ、私たちも調べるときに、やっぱり戸籍だとか、そういうものを見てやるものですから、そういう情報は民生児童委員さんだとか、どなたでもいいのですが、聞いた方から情報いただいて、市ではこういう仕組みやっているから、申し込んでみたらどうかというふうなお話をしていただければと思います。



○議長(佐藤正倫)

 高橋議員。



◆9番(高橋昭)

 それでは、2点目のことについて再質問させていただきます。

 今学力向上のためにとられている方策というのは、私は短期的なものだと。あるいは臨床医学的なものだというふうに考えるわけです。もっと根本的に考えてみなければならないのは、例えば基礎体力という言葉がございますけれども、基礎脳力、脳の脳です。基礎脳力という言葉が見当たらない。それから、体力づくりという言葉があるけれども、脳力づくり、もっと細かく言うと、前頭前野づくりという言葉を余り聞いたことがございません。この点にやっぱり注目する必要があるのではないかなと私は思うのです。既にご承知のことと思いますが、子供は、満3歳ごろまでに急激にこの前頭前野が発達する。それから、少し上昇のカーブが緩やかになりまして、今度は思春期になるというと、また急激に上昇すると。こういう一つの脳の発達のメカニズムがありますから、これをやっぱり考えていく必要があるのでないかなと。これは、長期的な対策になります。いわゆる予防医学的なものだと私は思います。環境によって、大きな差が出てくるわけです。シュテファン・ツヴァイクというオーストリアの伝記作家が人間の運命は幼児の環境と同じことであると何かの本に書いてありましたが、私はこれは幼児というよりも、むしろ乳児期までの環境と同じである。なぜかというと、幼児は、大体保育園や幼稚園に行きますが、乳児期までは家庭で育てるわけです。ですから、そういうふうに変えた方がいいような感じもいたしますが、なぜかというと人間だれでも最初の教師は親であるわけです。この親のあり方、家庭のあり方というものが一番大事だと。ここを手抜きするというと、後で大変なことになる。後で後悔してもこれは始まらないことですから、そういう意味で胎児期から乳児期、幼児期、あるいは小学校期、中学校期と一貫した子育てと申しますか、教育と申しましょうか、そういう体制をつくっていくことが大事ではないかなと思うわけです。いつかの新聞に普代村の村長さんが教育問題に触れて、幼児期からの一貫したものが必要だということを、あれは議会答弁の中で話されておったように、今考えておりますが、これはまさに炯眼であると感服したことを覚えております。そういう意味で、これから一貫したものをやっぱりつくっていく必要が、特に長期的な対策です、必要だと思うわけですが、教育長さんの見解はいかがでしょうか。



○議長(佐藤正倫)

 阿部教育長。

〔教育長 阿部 實君登壇〕



◎教育長(阿部實)

 基礎体力というようなことと対比させながらお話しいただいたわけですが、まさにそのとおりで、いろんな学者の方々からもいわゆる脳の発達にというのは、やはり乳幼児あるいは幼児期が脳の形成の時期として最も大切であると。したがって、その子供たちのいる環境によって、大きくこれが左右されているというのももちろん仰せのとおりだと思っております。ただ、問題は、私どもも対象にしているのは小学校、中学校と、さらに上の学年になってしまってからのものなわけですが、実際に小学生たちを見ておりましてもいろんな問題を起こしたりなんかするご家庭をお聞きすると、どうも親がちゃんとした子育てになっていないというようなこともあったりして、やはり親というのが本当に考えていただきたいものだなと、こう思うのですけれども、なかなか親の教育というのは非常に難しくて、社会教育の部分でも家庭教育学級というようなことを開いたり、あるいはチラシを配布したりと、さまざま苦労しているわけでありますが、なかなかそういう学習に来てくれる親と幾ら呼びかけても来てくれない親があるというふうにも各学校でも悩みの種の一つになっているわけでありますが、やっぱりこういう今の時期、どのお母さんたちも共稼ぎ家庭がやっぱりどんどんふえてきている中で、そして小さいときから保育所に預けていくという、こういう子育ての体制というのが整備されればされるほど、親が自分の子供を見ていくというか、成長を見ていく時間が少しずつ少なくなって、ちょっと以前の親と比べれば、少なくなってきているであろうと。うちへ帰れば、あともう御飯食べて、あとは寝るだけの子供たちということも大ざっぱな見方すればですが、極端な例でありますが、そういうこともあって、なかなか親の影響というのが少なくなってきているのではないかという、それも子供たちに与えていく影響は小さくはないだろうと、こう思っております。それだけに、お一人ずつ親が少ない時間を子供とどう対応していくか、あるいはお休みの日に子供たちとどのようにつき合っていくかというようなことが子供の成長にとっては大変大きなものであろうと、こう思っておりますので、今後とも学校を通じた家庭教育学級を現在は開いてい