議事ロックス -地方議会議事録検索-


岩手県 陸前高田市

平成20年  第2回 臨時会 10月27日−委員長報告、質疑、討論、採決−02号




平成20年  第2回 臨時会 − 10月27日−委員長報告、質疑、討論、採決−02号







平成20年  第2回 臨時会





議事日程第2号

            平成20年10月27日(月曜日)午前10時開議

日程第1  議案第1号  大船渡市・陸前高田市合併協議会を設置することの協議について
日程第2  議案第2号  平成20年度陸前高田市一般会計補正予算(第5号)

本日の会議に付した事件
   〜議事日程第1号に同じ〜

出 席 議 員(20人)
  議 長  西 條   廣 君          副議長  伊 藤 明 彦 君
  1 番  菅 原   悟 君          2 番  松 田 信 之 君
  3 番  米 澤 政 敏 君          4 番  大 坪 涼 子 君
  5 番  清 水 幸 男 君          6 番  菅 野 広 紀 君
  7 番  藤 倉 泰 治 君          8 番  佐 藤 信 一 君
  9 番  千 田 勝 治 君          10番  菅 野   稔 君
  11番  佐 竹   強 君          12番  福 田 利 喜 君
  13番  及 川 修 一 君          14番  及 川 一 郎 君
  15番  荒 木 眞 幸 君          16番  菅 野 日出男 君
  17番  小 松   眞 君          18番  熊 谷 賢 一 君

欠 席 議 員(0人)

説明のため出席した者
  市     長  中 里 長 門 君      副  市  長  戸 羽   太 君
  教 育 委 員 長  村 上 サ キ 君      教  育  長  伊 藤   壽 君

  監 査 委 員  伊 藤 恒 雄 君      企 画 部 長  伊 藤 光 高 君
                          兼企画政策課長
                          兼企業立地雇用対策室長
                          兼行革推進室長

  総 務 部 長  臼 井 佐 一 君      民 生 部 長  畠 山 政 平 君
  兼 総 務 課 長                 兼健康推進課長
  兼 選 管書記長

  産 業 部 長  菅 野 正 明 君      建 設 部 長  及 川 賢 一 君
  兼 農 林 課 長                 兼 建 設 課 長
                          兼幹線道路対策室長

  会 計 管 理 者  細 川 文 規 君      消  防  長  村 上 直 光 君
  兼 会 計 課 長

  教 育 次 長  菊 池 満 夫 君      財 政 課 長  白 川 光 一 君
  兼生涯学習課長

  税 務 課 長  鈴 木 康 文 君      防 災 対策室長  大 坂 幹 夫 君

  市 民 環境課長  菅 野 直 人 君      福 祉 事務所長  清 水 久 也 君
                          兼地域包括支援
                          セ ン ター所長

  水 産 課 長  須 賀 佐重喜 君      商 工 観光課長  蒲 生 琢 磨 君
  都 市 計画課長  佐々木   誠 君      水 道 事業所長  菅 原   秀 君
  学 校 教育課長  大久保 裕 明 君      農 委 事務局長  佐々木 公 一 君

  監 査 事務局長  佐 藤 次 郎 君      消 防 本部次長  岩 ?   亮 君
                          兼 消 防 署 長

職務のため出席した議会事務局の職員
  事 務 局 長  中 井   力        局 長 補 佐  千 葉 徳 次
  書     記  村 上 正 一





    午前10時00分 開   議



○議長(西條廣君) これより本日の会議を開きます。

  出席議員は全員であります。



○議長(西條廣君) これより議事に入ります。

  本日の日程は、あらかじめお手元に配布いたしました議事日程第2号によります。





△日程第1 議案第1号 大船渡市・陸前高田市合併協議会を設置することの協議について



△日程第2 議案第2号 平成20年度陸前高田市一般会計補正予算(第5号)



○議長(西條廣君) 日程第1、議案第1号、大船渡市・陸前高田市合併協議会を設置することの協議について及び日程第2、議案第2号、平成20年度陸前高田市一般会計補正予算(第5号)を一括して議題といたします。



○議長(西條廣君) この際、市町村の合併の特例等に関する法律第4条第6項の規定に基づき、陸前高田市広田町字山田118番地、会社役員、村上富夫君並びに陸前高田市気仙町字奈々切83番地4、会社役員、森克彦君からの意見陳述を行います。お二方には出席ご苦労さまです。

  それでは、初めに村上富夫君、意見陳述をしてください。

    (請求代表者 村上富夫君登壇)



◎請求代表者(村上富夫君) おはようございます。今回合併協議会設置の請求をいたしました吉澤熙、熊谷又吉、金野秀、森克彦、村上富夫が提出いたしました件につきまして、私と森とで意見を述べさせていただきますので、ひとつよろしくお願いいたします。

  初めに、市長、市職員、市議会議員の皆様におかれましては、日ごろの市政運営に対しまして、一市民として心より感謝を申し上げます。また、合併協議会の設置の請求にご署名いただきました1,532名の市民の方々にも、この場をお借りいたしまして心より感謝申し上げます。

  今回合併協議会の請求の経過につきまして、私たちは平成18年3月にけせんフォーラムin陸前高田という組織をつくりました。この会は、市町村合併について勉強し、各個人が自由活発に意見を出し合い、議論し、自治体合併について是非を含め真剣に考えましょうとのことから二十数名で立ち上げました。18年5月、6月には、各議員と合併について意見交換会をいたしました。そのときの議員の参加数は、13、14名だと記憶しております。私たちの考えは、気候風土や経済圏、生活圏を一つの枠組みで考えれば、気仙は一つになることが一番理にかない、一番最適と考えます。今でもその考えは変わっておりません。それ以来、しばらく議論が途絶えたのですが、議員の方々が定例会で合併について何度も市当局に一般質問しております。一般質問の重さがどれだけなものかどうか、私たち一般市民にはよくわかりません。質問することはそれぞれの立場で問題意識を持っていることで、そう願いたいということ、そうしなければならないことだと、そう思っての考えではないでしょうか。その意味でも、私たちは合併問題を公の前に提示して、同じ土俵の上で議論していただきたいと強く感じていました。

  今市に求められるのは、地域力を高め、働く場所を確保するための産業振興の強化など、地域課題に全力で取り組むことであり、時期を失すれば既に始まっている農業者、漁業者を問わず、後継者不足という大変深刻な状態に歯止めをかけることはできないと考えております。地域力、産業振興は2万4,000の市か7万の市か、どちらが良いかは明確な答えは出せませんが、スケールメリットを最大限活用することは地域活性化の手法として最大の戦略と考えます。

  そうした背景の中で、なぜ直接請求をしたのか。私たちは、以前から合併しなければ将来展望は図れないとの意見を聞くにつれ、なぜ公の場で議論の進展がないのか。市長も将来的には合併は避けて通れないと言っているが、一歩も前進できないと。私たちは、陸前高田市の将来を案じ、閉塞といった言葉がいいかどうか、そうした状況を打開するために質問している方が何人いるのか、非常に疑問が残っております。地方交付税が現状であれば、当面やっていけると言っております。私もやっていけると思います。しかしながら、その条件として、行政を縮小しながら、役所を小さくすることが必要ではないかと思います。つまりスリム化です。民間で言えばリストラ、あるいは施設等々の閉鎖が求められるのではないでしょうか。

  そうした中で、財政の悪化、行政サービスの低下が懸念されるのではないか。少子高齢化社会、人口の減少への対応、介護保険等々はどうなるのか。後継者はどうか。そうした中で、ぜひ産業振興していただきたいが、小さなまちではどうか、非常に厳しいと感じております。財政、少子高齢化、後継者、産業振興だけではないと思いますが、このままで良いのかと問いかけた場合は、合併ではないでしょうか。

  合併は2市1町、気仙は一つであることはそのとおりです。私たちは、まず最初に考えたのは、陸前高田市の将来を先に考えました。陸前高田市をどうするのか。合併協議会の中で気仙地域全体のグランドデザインをし、その中でメリット、デメリットを十分議論していくことが大切ではないでしょうか。

  各自治体の財政の悪化、人口の減少がますます進んでいるものと思います。陸前高田市の財政が少子高齢化等々に伴い、厳しい財政事情が今後どうなるのか、一市民として非常に関心のあるところであり、そうしたことを踏まえて最終的な結論を出すべきではないでしょうか。もし将来にわたって当面単独市、自立を覚悟するのであれば、陸前高田市の将来のビジョンを市民に対して明確に示すべきであります。そのためにも、私たちは合併協議会という衆人環視の土俵の上で、将来について議論してほしいとの思いで直接請求という私たちに与えられた権利を行使をさせていただきました。

  その相手がなぜ大船渡市なのか。陸前高田市の市民の生活圏、交通圏、人のつながりが大船渡市が最も深く、さらに高齢化社会に備えて子供たちの将来、住民意識など、総合的に考えると、大船渡市が一番自然ではと考えます。それぞれの議員の意思は気仙全体の新たな時代を選択する大変重大な問題であります。陸前高田市は、単独でいくべきという意見、将来を考えると合併すべきであるという意見、様々な考え方があります。その考えを合併協議会の中で様々な問題点、要望事項等々を出し合い、合併すべきかどうかを検討すべきことです。

  今、市内各地において、合併について市民、議員の方々の中で合併について様々な議論がなされているかと思います。その中で、合併協議会の設置に反対というよりも、合併に対する反対が先行しているように思われます。つまり合併協議会イコール合併と考える方々が多いのではないでしょうか。だれしもが編入合併は望ましい、対等の立場で物事を考えて議論する時期は今であると考えます。時期を失すれば対等があり得ないと考えております。その場合は、吸収合併となり、反対理由は無条件で受け入れられないのではと思います。そのとき皆さんはどう考えるのですか。また、吸収合併の場合、市民に対してどう説明をするのか。今、将来に対して問題を残すのかどうか、問題がないとは言えないです。合併は避けて通れないと言っているのですから、だから将来世代に対して問題点の解決をすることが必要不可欠で、対等合併だと考えます。対等合併がすべてを解決するものでもなく、様々な要件をテーブルにのせることから始まるのです。

  将来世代への問題の先送りは、我々現代世代が背負うべき大きな責任は、将来世代に対する責任です。行政、そして我々市民の選択が将来世代にとって本当に良い結果をもたらすものとなるのかを真剣に議論していくことが、将来世代のために今なすべきことではないでしょうか。議論せずして問題の解決はあり得ないと考えます。当面単独市、自立とは、5年、10年、20年先なのか、そのとき対等に協議できる相手がいるのか、振り返ったとき何があるのか、当面自立という選択肢はありません。合併か自立しか道はないのです。議員の皆さんでよく考えていただきたいと思います。

  私たちは、今だからできる対等での協議です。今後2市1町のどこかが厳しい状態になった場合、吸収合併となります。吸収された市、町はどうなるのか。民間で例えれば農協合併とは同じとは言えませんけれども、それをイメージしていただければと思います。また、同じではないと思いますが、過去の三陸町、合併できなかった藤沢町をイメージしてください。イメージで物事を考えることはどうかという方もいるかもしれません。将来的にあり得ることです。だから、期限内での合併を進めるのです。

  終わりに、市会議員の方々に私たちは陸前高田の将来を託しておりますが、検証や議論をせずして反対ではなく、将来を予測した上で十分な議論をし、責任ある答えを出していただきたいと思います。合併協議会の設置は議論をする場です。即合併ではありません。合併協議会を設置して合併に至らなかった自治体もあります。ぜひ協議会の場で陸前高田市の将来を議論していただきたいと思います。感情論先行による合併は将来世代にツケを回すだけ、現世代は責任を果たしていると言えるのかどうか。合併協議会の設置を反対するのであれば、市民に対して説明責任を果たすべきかと思います。ぜひ協議会のテーブルの上で議論するようお願いいたしまして、私からの意見陳述とさせていただきます。ありがとうございました。陸前高田市広田町字山田118番地、村上富夫。

  以上です。よろしくお願いします。



○議長(西條廣君) 次に、森克彦君、意見陳述をしてください。

    (請求代表者 森克彦君登壇)



◎請求代表者(森克彦君) 気仙町の森克彦といいます。引き続き私よりも意見を述べさせていただきます。

  まず初めに、中里市長には、今般私たちが提出した合併協議会設置の直接請求を陸前高田市議会に付議され、また私たちの意見を述べさせていただく場をいただきましたことに厚く感謝申し上げます。

  さて、今市内では、製造業、建設業、小売業などの企業が大変な業績悪化に苦しんでおります。このような状況は、各企業の問題のみならず、リストラや正社員からパート勤務への変更による個人収入の減少など、市民生活にも大きな影響を与えております。また、それに伴い、就労の場が少なく、地元就職を希望しながらも、若者が都市部へ流出する現象が続く原因となっています。この状況が今後も続くことをだれしもが望んでいるはずはありません。このような状況を変えていかなければならないとの思いは、行政にかかわる皆さん、議会の皆さん、そして市民の皆さんすべての方々がお持ちなはずです。

  私たちは、陸前高田市がこれらの問題解決を図るため、どのようなことを優先的に行い、また、今後はどのようなまちづくりを進めていくのか、注意深く見守ってきたつもりです。しかし、全国の自治体が時代の変化に対応すべく、いろいろな手法やアイデアを出し合い、産業振興や弱者の救済、そして住民に対する行政サービスを継続すべく努力している中、当市においては有効な打開策をなかなか打ち出せないでいるのが現状ではないでしょうか。

  こうした中、私たち5人は陸前高田市の将来を案じ、今何ができることなのかを真剣に考えた結果として、合併協議会の設置を求めることにしたわけです。大船渡市の皆さんと今後のまちづくりについて、ともに知恵を出し合うことが必要な時期になったと判断したからです。

  今世の中は大変なスピードで変化しています。だからこそ時代の変化に適切な対応を、しかも速やかに行う必要があります。そのためにも、隣人同士が手をとり合い、あすの気仙をどのように創造していくか、どのようなグランドデザインが描けるかを協議することを目的とした合併協議会の設置を早急に行わなければならないと考えたからです。そこに住まいする人、生活する人がいるから自治体が必要であり、自治体はそこに住まいする人たちの生活を守る責任があるはずです。その責任を果たすには、今後のまちづくりにおいて幾つかの選択肢を持つことが必要であろうと私は思います。

  当市において、自立というのであれば、逼迫した財政事情の中、歳入における地方交付税がどれだけ必要なのか、産業構造上税収は今後どれだけ見込めるのか、歳出はどこまで圧縮できるのか、合併するのならどこの自治体といつ行うのか、合併することによる経済波及効果はどれぐらいあるのか。しかし、合併を考えるには、合併協議会を設置しなければ、協議も研究もできません。自立することについてはいろいろ考えます。しかし、合併を含む今後のまちづくりについては、協議もしませんというのであれば、我々市民に対して余りにも無責任ではないでしょうか。

  今現在、陸前高田市は当面自立との方針ですが、自主財源が少ない当市において、国の動向、いわゆる地方交付税や補助金に頼り行けるところまで行きたいということなのかと感じているのは私だけでしょうか。行けるところまで行った先に何が残るのでしょうか。市役所と陸前高田市は残っているかもしれませんが、そこに住まいする人たちはどれだけ残っていることでしょうか。行けるところまで行く間に痛み、苦しみを一番強いられるのは、そこに住まいし生活する人たちではないでしょうか。

  自立を掲げるのなら、産業振興を図り、雇用の場をまだまだ増やし、自主財源の比率を高めなければならないが、それを実現するには可能性があることは何事にも取り組んでいかなければなりません。合併協議会の設置を求めての直接請求ですが、これも一つの可能性だと思います。本当の自立した地域をつくり出すためにも、この協議会を設置し、その中で隣人の皆さんと対等な立場で、思う存分熱い議論をしていただきたい、ただただその思いで今日まで来ました。

  今回の私たちの考えに否定的な意見をお持ちの方もいらっしゃるのはわかります。しかし、議論も行わない、ましてや議論をする場を設置することすら否定するという考え方に市民の理解が本当に得られるものでしょうか。大変危惧するところです。

  私は、今までPTA、消防団、自治会、各種青年団体や奉仕団体などの活動を通して、ほんのわずかながらでも地域にはお役に立つことはしてきたつもりです。それは、生まれ育ったこのまちを愛するがゆえです。今回の私たちが行ったことを唐突な行動だとおっしゃる人もいます。しかし、私は地域全体がよくなっていかなければ、自らの生活も成り立たないということを信条に、いろいろなまちづくり、村おこしを考えてきたとの自負があります。私は、愛するこのまちのことを深く考え抜いた上での行動で、また、市民の皆さんにもともに今後のこの地域のあり方を考えていただくいい機会になればとの思いから行った行動であると理解していただきたい。署名運動より始まった直接請求の活動中には中傷やら嫌がらせ電話などもあり、大変残念に思いました。しかし、そうした行為をした人は、社会通念上のルールから逸脱した人たちです。私たちは、真剣に陸前高田を憂い、将来の陸前高田を考える5人が正規のルールに従い、合併協議会の設置を請求したわけです。

  本日ここに、直接請求の意見陳述をさせていただきましたが、市議会議員の皆様には今後陸前高田を背負っていかなければならない若者の中に、合併協議会の設置を望んでいるたくさんの人たちがいることをどうぞお忘れになることのないよう、また、市民の代表である皆さん、我々市民の生活向上には今何が必要なのかを冷静に考えていただき、合併協議会の設置に対する議論をしていただきますよう重ねてお願いいたしまして、私の意見陳述を終わりとします。ご清聴ありがとうございました。



○議長(西條廣君) ご苦労さまでした。お二方は退場いただいて結構です。

    (請求代表者 退場)



○議長(西條廣君) ただ今議題となっております議案第1号、大船渡市・陸前高田市合併協議会を設置することの協議について及び議案第2号、平成20年度陸前高田市一般会計補正予算(第5号)については、議事の順序を省略してお諮りいたします。

  本2件については、議長を除く全議員をもって構成する陸前高田市・大船渡市合併協議会設置に関する調査特別委員会を設置し、これに付託の上審査することにいたしたいと思います。これにご異議ありませんか。

    (「異議なし」と呼ぶ者あり)



○議長(西條廣君) ご異議なしと認めます。

  よって、本2件については、議長を除く全議員をもって構成する陸前高田市・大船渡市合併協議会設置に関する調査特別委員会を設置し、これに付託の上審査することに決しました。



○議長(西條廣君) ただ今設置されました陸前高田市・大船渡市合併協議会設置に関する調査特別委員会の委員の選任については、委員会条例第8条第1項の規定により、議長を除く議員全員を指名いたします。



○議長(西條廣君) ただ今設置されました陸前高田市・大船渡市合併協議会設置に関する調査特別委員会の正副委員長の互選のため、同委員会を直ちに委員会室に招集いたします。



○議長(西條廣君) 陸前高田市・大船渡市合併協議会設置に関する調査特別委員会開催のため、この際暫時休憩いたします。

    午前10時29分 休   憩

    午後 3時00分 再   開



○議長(西條廣君) 休憩前に引き続き会議を開きます。



○議長(西條廣君) 休憩前の議事を継続いたします。

  議案第1号、大船渡市・陸前高田市合併協議会を設置することの協議について及び議案第2号、平成20年度陸前高田市一般会計補正予算(第5号)に関し委員長の報告を求めます。陸前高田市・大船渡市合併協議会設置に関する調査特別委員会委員長、伊藤明彦君。

(陸前高田市・大船渡市合併協議会設置に関する調査特別委員会委員長 伊藤明彦君登壇)



◎陸前高田市・大船渡市合併協議会設置に関する調査特別委員会委員長(伊藤明彦君) 陸前高田市・大船渡市合併協議会設置に関する調査特別委員会の報告をいたします。

  今期臨時会において設置され、議案2件の審査を付託されました本特別委員会は、本日正副委員長を互選し、ただ今議題となっております議案第1号、大船渡市・陸前高田市合併協議会を設置することの協議について及び議案第2号、平成20年度陸前高田市一般会計補正予算(第5号)の審査を終了いたしましたので、ここにご報告いたします。

  本2件の審査に当たりましては、市長以下当局の出席を得て説明を受け、質疑、答弁が行われたところであります。

  この説明、質疑、答弁等審査の内容につきましては、この際本委員会の構成上から省略させていただきます。

  結果といたしましては、議案第1号、大船渡市・陸前高田市合併協議会を設置することの協議について及び議案第2号、平成20年度陸前高田市一般会計補正予算(第5号)につきましては、一括して起立採決を行った結果、賛成少数によりいずれも否決すべきものと決した次第であります。

  以上をもって陸前高田市・大船渡市合併協議会設置に関する調査特別委員会の報告といたします。



○議長(西條廣君) ただ今の委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。

    (「なし」と呼ぶ者あり)



○議長(西條廣君) 質疑なしと認めます。



○議長(西條廣君) これより討論に入ります。討論の通告がありますので、順次これを許します。

  6番、菅野広紀君。

    (6番 菅野広紀君登壇)



◆6番(菅野広紀君) ただ今上程されております議案第1号及び第2号に対し、賛成の立場で討論いたします。

  まずもって、私は地域の将来を考える上で、自治体合併に対しては自問自答し、市民の暮らしを考えるとき、目的ではなく手段としての自治体合併の必要性を感じます。市長の意見として、将来的には気仙は一つの認識を持っている旨の発言をしておりますが、ならば現時点で気仙は一つの場合のグランドデザインは持っているのでしょうか。そして、陸前高田市の機能や役割分担をどう考えるのか。気仙は一つの言葉を住民はどのように受け止めればよいのでしょうか。市長の何のビジョンもなく気仙は一つとの発言は、住民に混乱を招いただけではないでしょうか。

  情報公開は市長の生命線で、住民に積極的に開示すべきではないでしょうか。市長選挙において、当面単独市を掲げたことは承知しています。しかし、時代の変化と自治体情勢の変化とともに、市長は為政者としてあらゆる情報を収集して判断し、その都度住民に対して適切な情報を開示すべきだと思います。事合併に関しては、住民に対しての情報提供は無に等しく感じます。

  自治体運営において、財政抜きには語れません。どんなすばらしい構想でも、それを具現化するにはお金が必要となります。財政面での変化を見れば、本市の歳入の柱である地方交付税の減少は、若干の増減はありますが、三位一体改革等により確実に減少傾向にあります。平成13年以降は減税補てん債や臨時財政対策債等で歳入確保を図っておりますが、これは確実に将来負担が発生するものと私は認識しております。本市の決算を見ても、脆弱な財政基盤では国の制度に大きく左右され、一例が地方財政のエンゲル係数とも言われる経常収支比率であります。標準財政規模に臨財債を加えれば、分母は大きくなり、経常収支比率の数値は低下します。しかし、それらを除いた数値は、本市の場合90パーセントを超え弾力性を欠くということになり、新たな投資的経費がないこととされております。本市の行財政改革プログラムだけでは行政体としての維持は可能でしょうが、特色ある自治体運営や住民サービスは先細りの感じがしてなりません。

  以上のことから、私は将来に向けて陸前高田市のあり方がどうあるべきか、どのような自治体運営が住民にとって、このまちで暮らしていく上で最適であるかを議論する場としての法定協議会の設置は必要不可欠と感じます。将来に対して禍根を残さぬように責任ある判断を求め、私の討論を終わります。



○議長(西條廣君) 次に、11番、佐竹強君。

     (11番 佐竹強君登壇)



◆11番(佐竹強君) 私は、平成20年第2回臨時会に提案されました議案第1号、大船渡市・陸前高田市合併協議会を設置することの協議についての議案及び議案第2号、平成20年度陸前高田市一般会計補正予算(第5号)につきまして、設置反対の立場、予算反対の立場から討論を行います。

  「気仙川 永遠に清けく はつらつと おどる若鮎。虹しぶき かがやくほとり 豊かなる 資源を拓く。若き意気 つよき息吹きに 希望満つ われらの都 陸前高田 おゝ高田」。これは、皆様ご存じの昭和30年に制定された陸前高田市民歌の一節であります。風光明媚の趣や海の幸、野山の幸の豊かさなどを高らかに歌い上げているこの歌は、市民の心の求心力であります。陸前高田、この誇り得る海、山、川が調和したすばらしいまほらの里。脈々と培われてきた歴史と文化、ここに生きる穏やかな人々が織りなす暮らしが確かに存在しております。そして、陸前高田市はすぐれた地域特性を生かして、生活、生産、環境の調和のとれたまちづくりを進めてきたところであります。

  本年5月に始まった市民の一部による陸前高田市と大船渡市の合併協議会設置請求は、陸前高田市が抱える人口減少、高齢化等、市勢の衰退を心配する余りの行動であると思われますが、その背景には平成22年で失効する市町村の合併の特例等に関する法律、いわゆる合併新法の期限を踏まえた判断もあるものと思っているところであります。私は、当市の将来を思う余りの市民としての行動には敬意を表しつつも、この度の合併協議会設置請求についての議案には反対を表明するものであります。

  私は、以前大船渡市や住田町を含めた有志を結集して、当市を含めた気仙全地域の大同団結を目指した運動を行ってまいりました。その運動は、岩手県沿岸の振興と合わせて陸中海岸国立公園を三陸海岸国立公園に名称変更し、日本全国はもとより、全世界に三陸の海や産物等を発信し、地域住民の一層のまとまりを期したものでありました。さらに、これは気仙全体の団結、すなわち当時の2市2町合併をも視野に入れた運動であり、私の基本的考えは気仙地域が一つの自治体になるべきものとのことでありました。その後、旧三陸町は大船渡市と合併し現在に至っておりますが、今でも私は気仙地域は一緒になるべきとの考え方は変わっておりません。すなわち気仙地域の合併は運命共同体的関係にある住田町を除外してはならないということであります。

  この度の合併協議会設置請求は、とりあえず当市と大船渡市のみの合併を目指した、言うなれば気仙地域にとって大事な存在の住田町を排除した合併を目指したものであり、地域住民全体の心情に配慮を欠いた面があるものと考え、まことに残念な思いであります。

  私は、この問題が浮上して以来、多くの市民の方々とこの合併問題に関して意見を交換してまいりましたが、ほとんどは陸前高田市の単独市継続を希望するものでありました。その中の意見の一部を抽出してみますと、合併すれば必然的にまちの中心部は大船渡に移動し、陸前高田の中心部はさらに寂れるであろう。また、住民の声が行政に対して届きにくくなるかもしれない。さらに、行政の大部分が大船渡主導のもとに推進され、陸前高田市の歴史、文化等の影が薄くなり、産物の販売、発信にも大きな影響が及ぼされるであろうとか、住田町をどうして排除するのかとの心配も寄せられております。

  また、合併議論の中で大きな比重を占めているかに見受けられる陸前高田市や住田町の当面の財政見通し等の問題について、先行きを不安視する向きのあることは私も否定するものではありません。しかし、事財政問題に関しては、大船渡市とてこの先将来の見通しが盤石なものであるとは一体だれが保証できるでありましょうか。もちろん自立を目指すためには、これまで以上に行財政運営に当たって最大限緊縮化を進め、我々議員はもちろん、市民もまた痛みを共有する厳しい覚悟が必要であることは言うまでもありません。

  地方自治の理念の根幹は、住民の住民による住民のための行政であろうことを考えるとき、陸前高田市の未来は陸前高田市の住民が決定するべきであり、かりそめにも特定の外部からの働きかけで左右されるようなことがあってはなりません。当市が合併に向かって動くとき、それは当市と住田町、大船渡市が同時に歩調を合わせるときだと思うものであります。その条件が一致していない以上、今はそのときではありません。世論が同一の方向に向かう日は必ず来るものと思います。今は当市の住民がこぞって力を合わせ、諸問題解決に向かうべきときでありましょう。冒頭の陸前高田市民歌の精神を思い、この際なお一層市民が一致してまちづくりに努力するよいチャンスが到来したと位置づけ、英知を結集していきたいものであります。

  私は、合併協議会の設置は合併への具体的な流れの一部ととらえておりますので、その観点で申し上げました。

  最後に、繰り返しますが、市民歌に歌われる気仙川、その源にある住田町を除外しての合併は時期尚早であり、何としても避けなければならないと申し上げ、議案第1号、大船渡市・陸前高田市合併協議会を設置することの協議について及び議案第2号、平成20年度陸前高田市一般会計補正予算(第5号)に対する反対討論といたします。賢明なる議員諸兄のご理解、ご賛同をお願い申し上げます。ご清聴ありがとうございました。



○議長(西條廣君) 次に、5番、清水幸男君。

    (5番 清水幸男君登壇)



◆5番(清水幸男君) 私は、今臨時会に提案されております議案第1号、大船渡市・陸前高田市合併協議会を設置することの協議について、午前開催の調査特別委員会で審査され、残念ながら否決されたところでありますが、強く原案賛成の立場で討論申し上げます。

  私は、今般の有志の方々の法定協議会設置請求書の中でも申し上げられておりますように、当市の若者の意識調査で「陸前高田市で仕事をしたいが職場がない」の言葉が目立つように、若者の雇用に結びつく企業の誘致及び産業の振興等、まことに厳しい状況にあることは言うまでもありません。このことは、先日の新聞報道にありますように、平成18年度の市町村民所得推計で見るがごとし、当市は県下市町村35の中でも27番目と低い位置となっており、市の中では最も低く、沿岸町村規模に似た低水準にランクづけしており、その厳しい経済環境を物語っているところであります。加えて少子化による人口減少と高齢化の増加、農林水産業の1次産業で代表される後継者の不足等が急速に進んでいるのが現状であります。特にも気仙地域広域行政等研究会報告書の当市人口の状況を見ましても、平成17年度の65歳以上の老年人口比率が30.5パーセント、15歳から64歳までの生産年齢人口56.3パーセントと統計されているところでありますが、同年の国勢調査をもととした5歳階級別人口の推移を見ますと、よく言われております団塊世代が65歳以上の老年人口に加えられる、これからおおむね3年後の平成23年ころより、年ごとに人口の減少と生産年齢人口の減少が急速に進むことが予測されております。加えて高齢化も手伝って、将来的には50パーセントにほど近い高い老年人口比率が容易に想定されるところであります。

  市長は、当面単独市の継続を申し上げておりますが、将来を展望したとき、このようにまことに厳しい課題が山積している中にあって、今大船渡市との合併協議会の設置が求められたところであり、仮に設置されない場合にあっては、今後の議論が途絶えることになり、陸前高田市の方向性を見出すための検討材料が乏しいものになる可能性が十分考えられることであります。今までこの合併協議会への対応については、既に県市町村合併推進審議会がまとめました市町村における合併効果の検証及び合併協議会設置の勧告のあり方に関する答申等の資料が示されていることに加えまして、当議会の広域行政課題調査研究会で法定協議会設置等の流れ等の研修が行われ、合併協議会の取り持つ役目が明確に示されているところであります。この研修の中で今表決されようとしております合併協議会は、合併をするかしないかを含めて合併に関するあらゆる事項を自由闊達に協議する場であると明確に記されているところであります。すなわち行政は市民に対し将来のまちづくりをどのように考えるか、また、将来にわたり持続的かつ安定的に行政としてのサービスができるかの視点から、陸前高田市将来の合併、単独の比較を行うなど、市民が的確に判断できる必要な材料を積極的に提供することが最も重要であると考えます。

  いわゆる将来のまちづくりを考えるときに、今定義されているこの合併協議会は、決して合併ありきのものではありません。協議における当市の状況把握と情報の公開、市民への明確な情報の提供を図るための検討の場として、まことに意義深い大切な役目を有しております。今回の協議会は、大船渡市を対象とした協議会でありますが、合併協議会の持つ特徴を最大限に活用するならば、当市の経済、財政状況の提示はもちろんであります。相手方の状況及び将来予測等までもが詳細に明確な情報の公開がなされるべきであり、当市の今後の方向性のためにも、これをもととした慎重な審議が交わされてしかるべきものであります。市民の中にはこの合併協議会が直接合併に結びつくのだという可能性に不安を感ずる方々も多いように見受けられますが、いざ合併するかしないかの検討は、私たちの生活に直結する本当に重要な課題であるだけに、協議会で鋭意検討した内容を十分検討し、覚悟をもって合併、単独の方向性を見出すのも不可欠であり、賢明なことではないでしょうか。

  このことからも、今審議している課題は陸前高田市の将来を占うもととなる最重要課題であります。私は、陸前高田市政に参画する者の一人として、後々の夢ある将来が開かれるように、積極的かつ前向きな議論がなされる場として、この合併協議会が大きな役目を果たすものと考えますことから、本案に賛成いたします。

  以上、議員各位のご理解、ご賛同をお願いを申し上げ、討論といたします。



○議長(西條廣君) 次に、7番、藤倉泰治君。

    (7番 藤倉泰治君登壇)



◆7番(藤倉泰治君) 第2回臨時会に当たり、議案第1号、大船渡市・陸前高田市合併協議会を設置することの協議について並びに議案第2号、平成20年度陸前高田市一般会計補正予算(第5号)について反対討論を行います。

  反対の理由の第1は、当市は市総合計画や行財政改革によって明確なビジョンと財政計画を一体となった展望を示しながら、以前のかなり厳しかった状況から確実に改善の方向に進んでいるということであります。合併協を設置する側の理由として、陸前高田市はこのままでいいのか、少子高齢化、後継者不足で多くの課題などを挙げ、まちづくりの協議の場だからと言われますが、当市は以前のこの地域の深刻な状況や市財政の実態があったからこそ、真剣に議論を重ね、10カ年計画や5カ年計画、そして行財政改革をつくり、本当に苦労しながら、市民の協力を得ながら予算の使い方を変え、まちづくりに取り組んできているのではなかったでしょうか。合併して困難な問題が良くなるのでしょうか。そのことが余り示されていないようであります。合併した市からも余りいい話は聞こえてきません。私は、今後の地方自治体にとって大事なのは、規模や財政の大小ではなく、そこに住む市民がどれだけ真剣に自分たちのまちとしてまちづくりを考えるのかどうかだと思います。困難を打開する最大の力は、市民の方々が力を合わせ自分たちのまちを良くしていこうという熱意、住民自治の力、それが地域力ではないかと思います。大船渡市との合併だけ考えるというその選択は、その努力をせずに安易な道を進んでいるように思えてなりません。

  第2の理由は、盛んに合併協議会はイコール合併ではない、合併のよしあしを話し合う場ということが強調されているようでありますが、私はこのことにも大きな疑問を感じているものであります。合併協は、合併の是非を含めてなどと言われますが、この合併の是非ということにとどまらないのが合併協議会であります。総務省の市町村合併法定協議会運営マニュアルによりますと、協議して具体化する項目として、合併の方式、期日、新しい市の名称、そして市役所の場所の4項目を挙げ、さらに新しい市の基本計画の作成、合併協定を締結するということを示しております。ただ、話し合うだけの場ではなくて、最大の任務が合併のための協議会であることは明白であります。また、合併の是非を話し合うということならば、大船渡市側の委員とだけ話し合うのではなくて、私はそれよりもまず主権者でありますそれぞれの市民の間でこそ話し合うべきではないかと思います。陸前高田市は陸前高田市で、大船渡市は大船渡市で、それぞれの場で市民がそれこそ自由闊達に議論を深めることがまず優先されるべきではないでしょうか。合併協をつくってそこで合併の是非を話し合うというのは混乱を招くだけであり、それぞれの自治体のことはそれぞれの住民が決めるということからも、大きく矛盾していると思います。

  第3の理由についてでありますが、まちづくりの進め方で大きく違う両市の考え方を一致させていくのは簡単なことではないということであります。大船渡市は、国際港湾都市、また、多額の予算を使った大型事業を展開し、当市のまちづくりとは大きな違いがあります。また、住田町を含めた気仙は一つということの意味についても、これは合併だけではなく、様々な意味もあるのではないでしょうか。これだけ大事なことを合併特例法の期限内に合わせて決めるのか、疑問であります。そして、わずか両市の12名の委員、合わせても28人の委員だけで決められることではないと思います。合併協議会が始まりますと、市役所の仕事としても相当な労力を要することになります。当市のまちづくりにも大きな支障が生じるのではないでしょうか。

  以上のことから、私は議案第1号、大船渡市・陸前高田市合併協議会を設置することについての協議について反対するものであります。さらに、議案第2号、一般会計補正予算(第5号)についても、関連するものとして反対いたします。何とぞ議員各位のご賛同をお願い申し上げ、反対討論といたします。



○議長(西條廣君) 次に、12番、福田利喜君。

    (12番 福田利喜君登壇)



◆12番(福田利喜君) 私は、今臨時会に付議されました議案第1号、大船渡市・陸前高田市合併協議会を設置することの協議について及び議案第2号、平成20年度陸前高田市一般会計補正予算(第5号)に賛成の立場から討論をいたします。

  この議案は、市内の有志の方々が1,500名を超える署名とともに、住民の権利として法に基づき直接請求されたものです。その熱意と陸前高田市の今後を考える行動に、市政に参画する者の一人として真摯にこたえなければならないと考えます。これまでの議会において、私は市町村合併のあり方について中里市長と議論を交えてきました。その中で、合併が抱える問題点、合併による効果等をお互いにその考えを披瀝してきたところです。私は、かねてから「合併はすべての行政課題を解決できる魔法のつえではない。道具として考えるものである」との考え方を示してきたところです。本市を取り巻く社会経済状況は大きく変化をしています。少子高齢化の急速な進展、雇用の場がないことから、若者の流出に歯止めがかからず、このことがさらに少子高齢化を、人口減少を推し進めています。議会でも何度か紹介されましたが、新成人へのアンケートでは陸前高田市に住みたい、帰ってきたいと望んでいる割合が65パーセントを超えている現状に対し、有効な手だてを打てないでいるのが今の陸前高田市です。

  陸前高田市が独自で行政課題を解決できればそれにこしたことはありません。行政課題にプライオリティーをつけ、解決に向け努力していることも承知をしておりますが、この地域を維持、発展させ、地域社会として継続させるための課題解決がなされていないのも現状と感じているところです。この課題解決へ向けた一つの方策が法定協議会による情報公開と議論ではないでしょうか。本市固有の資源を、そして大船渡市固有の資源をお互いに披瀝し合って、補完をし、より価値を高め、効果的に活用することを実施する時期であると感じているところです。

  法定協議会は、合併の是非を含め検討、協議を行う場であるとされています。住民、行政、そして議会の代表者が一つのテーブルの上でこの地域のまちづくりを考える場として活用できるものと考えます。また、様々な角度からこの地域を見詰め直し、再発見できる大きなチャンスの場であるとも考えます。中里市長は、当面は自立、合併は避けて通れないとの発言を議会、そして市政懇談会等で行ってきました。避けては通れない時期まで待つのではなく、課題解決に向け歩みを進めるべきではないでしょうか。法定協議会もまたその一つの方法であると考えます。

  現状をかんがみ、法定協議会が本市が抱える課題解決へ向けた大きな手法とチャンスと考えることから、議案第1号、大船渡市・陸前高田市合併協議会を設置することの協議について及び議案第2号、平成20年度陸前高田市一般会計補正予算(第5号)に対し賛成をいたします。議員各位のご理解とご賛同をお願い申し上げます。



○議長(西條廣君) 次に、3番、米澤政敏君。

    (3番 米澤政敏君登壇)



◆3番(米澤政敏君) 私は、ただ今議題となっております議案第1号、大船渡市・陸前高田市合併協議会を設置することの協議について及び議案第2号、平成20年度陸前高田市一般会計補正予算(第5号)について、反対の立場で討論を行います。

  この議案提出に当たり、市長は意見書の中で当面は単独市を望む意見が多いと受け止めている。また、住民の総意が大前提であり、合併するときの枠組みについては気仙2市1町が妥当であると考えており、こうしたことから今回の直接請求による大船渡市との合併は反対であると明言をしております。私もさきの9月定例会で、中里市長は市長選において当面自立を公約として多くの市民から負託を受けていることからも、市民の意向は集約されているのではないかと質問をさせていただいております。その答弁において、単独市の賛成を得たものと考えているとしておるところでございます。また、私はこの間議員として、そしてあるときは一市民として多くの方々とこの問題を真剣に議論をしてまいりました。その結果、行財政改革をしながら市民との協働によるまちづくりを推進すべきとの考え方が市民の多くが望むところだと確信をしております。いずれ市の今後の行く末が私たち議員の判断にゆだねられているわけであります。この局面に当たって、市民の意向を最大に尊重することこそが負託を受けている私たち議員の重大かつ責任のある責務ではないでしょうか。

  以上のようなことから、私は議案第1号、大船渡市・陸前高田市合併協議会を設置することの協議について及び議案第2号、平成20年度陸前高田市一般会計補正予算(第5号)を反対するものであります。議員各位のご賛同をお願いし、反対討論といたします。



○議長(西條廣君) ほかに討論はありませんか。

     (「なし」と呼ぶ者あり)



○議長(西條廣君) これにて討論を終結いたします。



○議長(西條廣君) これより議案第1号、大船渡市・陸前高田市合併協議会を設置することの協議について及び議案第2号、平成20年度陸前高田市一般会計補正予算(第5号)の2件を一括して採決いたします。

  本2件に係る委員長の報告は否決であります。

  よって、原案を採決いたします。

  採決は記名投票により行います。

  議場の閉鎖を命じます。

    (議 場 閉 鎖)



○議長(西條廣君) ただ今の出席議員数は19人であります。

  投票用紙を配布いたさせます。

    (投票用紙配布)



○議長(西條廣君) 投票用紙の配布漏れはありませんか。

    (「なし」と呼ぶ者あり)



○議長(西條廣君) 配布漏れなしと認めます。

  投票箱を改めさせます。

    (投票箱点検)



○議長(西條廣君) 異状なしと認めます。

  念のため申し上げます。本2件に賛成の方は白票、反対の方は青票を点呼に応じ順次投票を願います。ただ今から投票を行います。

  点呼を命じます。事務局長。



◎事務局長(中井力) 命によりまして、記名投票に係る点呼をいたします。

(事務局長氏名点呼・投票)



○議長(西條廣君) 投票漏れはありませんか。

    (「なし」と呼ぶ者あり)



○議長(西條廣君) 投票漏れなしと認めます。

  投票を終了いたします。

  議場の閉鎖を解きます。

    (議 場 開 鎖)



○議長(西條廣君) 開票を行います。

  会議規則第31条第2項の規定により、立会人に3番、米澤政敏君、7番、藤倉泰治君、12番、福田利喜君を指名いたします。

  よって、3人の議員の立ち会いを求めます。

    (開     票)



○議長(西條廣君) 選挙の結果を報告いたします。

  投票総数19票、これは先ほどの出席議員数に符合いたしております。

  そのうち有効投票19票、無効投票ゼロ票、

  有効投票中、

    白票9票、青票10票、

  以上のとおり反対が多数であります。

  よって、議案第1号、大船渡市・陸前高田市合併協議会を設置することの協議について及び議案第2号、平成20年度陸前高田市一般会計補正予算(第5号)の2件は否決されました。


  白票を投票した者の氏名
    菅原  悟 君  清水 幸男 君
    菅野 広紀 君  佐藤 信一 君
    千田 勝治 君  菅野  稔 君
    福田 利喜 君  小松  眞 君
    伊藤 明彦 君         
  青票を投票した者の氏名
    松田 信之 君  米澤 政敏 君
    大坪 涼子 君  藤倉 泰治 君
    佐竹  強 君  及川 修一 君
    及川 一郎 君  荒木 眞幸 君
    菅野日出男 君  熊谷 賢一 君




○議長(西條廣君) 本日の会議時間は、議事の都合によって延長します。



○議長(西條廣君) 以上をもって、今期臨時会に付議された事件は、すべて議了いたしました。

  この際、市長から発言を求められておりますので、これを許します。市長。

     (市長 中里長門君登壇)



◎市長(中里長門君) 平成20年第2回市議会臨時会を終了するに当たり、一言御礼のごあいさつを申し上げます。

  今回の臨時会にご提案申し上げました案件は議案2件でございましたが、議会の皆様にはお忙しいところ慎重にご審議をいただいたところでございます。

  ご提案いたしました議案2件につきましては、意見書を尊重した議決をしていただき、まことにありがとうございました。今後は、市議会や市民の皆さんのご理解、ご協力をいただきながら、当面単独市の継続のために最大限努力することが私に課せられた責務であると考えているところであります。また、議員各位からのご意見は真摯に受け止め、今後の市政運営に当たり十分留意してまいりたいと考えているところでございます。

  以上、市議会臨時会を終了するに当たり御礼を申し上げまして、ごあいさつといたします。



○議長(西條廣君) これにて平成20年第2回陸前高田市議会臨時会を閉会いたします。



    午後 3時58分 閉   会