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北海道 稚内市

意見書案第10号 意見書案第9号




平成23年  第8回定例会 要望意見書 − 意見書案第9号










                               意見書案第9号


   2012年度「公立高等学校配置計画」の撤回・再考を求め、地域や子どもの実態に応
  じた高校づくりの実現を求める要望意見書


 上記について、稚内市議会会議規則第14条の規定により、別紙のとおり意見書案を提出する。

  平成23年10月5日 提出


                      提 出 者
                       議 員  松 本 勝 利
                            鈴 木 茂 行
                            藤 谷 良 幸
                            吉 田 孝 史
                            佐 藤 ゆかり



   2012年度「公立高等学校配置計画」の撤回・再考を求め、地域や子どもの実態に応
  じた高校づくりの実現を求める要望意見書

 道教委は9月6日、子ども・保護者・地域住民の意見を十分に反映することなく、2012
年度から3年間の「公立高校配置計画」と2015年度から4年間の見通しを示した「公立高
等学校配置計画」および「公立特別支援学校配置計画」を決定しました。これらは財政論
に依拠した「新たな高校教育に関する指針」にもとづき策定されたものであり、地域に根
ざしたゆたかな高校教育や地域社会を崩壊させるものです。とりわけ地域キャンパス校と
してきた熊石高校を、地元からの入学者が20名を切っていることを口実に14年度に「募
集停止」としたことは、後期中等教育における「教育の機会均等の保護」の責任を地元の
子どもや学校、保護者や住民に転嫁するものであり、「地域の切り捨て」そのものです。
 また「公立特別支援学校配置計画」は、地域から障害のある子どもたちを切り離して分
 離・別学を助長するものとなっており、改正「障害者基本法」の趣旨にも反し、きわめて
 問題です。
 「指針」にもとづくこうした「配置計画」がすすめば、高校進学率が98%を超える状況
にありながら、北海道の高校の約44%がなくなります。
 子どもたち一人ひとりを大切にして、潜在的な可能性を最大限に開花させる「ゆたかな
高校教育」の実現をめざすため、広大な北海道の実情にそぐわない「指針」を抜本的に見
直し、中学卒業者数の減少期だからこそ地域に高校を存続させ、ゆきとどいた教育を行う
ことが必要です。そして北海道の教育はもとより地域の経済・産業・文化を展望した「高
校配置計画」「高校教育制度」を創り出し、希望するすべての子どもにゆたかな後期中等
教育を権利として保障する未来に夢や希望が持てるようにすることが重要です。
 よって、北海道教育委員会におかれましては、下記事項を実現するよう強く要望します。

                   記

1.道教委の「公立高校配置計画」及び「公立特別支援学校配置計画」は、地元の高校を
 存続させてほしいという子ども・保護者・住民の切実な願いを踏みにじり、機会均等や
 子どもの学習権を奪うとともに、地域の教育・文化だけでなく地域そのものを崩壊させ
 ることから、ただちに撤回・再考すること。

2.地域キャンパス校の「募集停止」は、その地域に生活する子ども・保護者に遠距離通
 学や下宿生活などを強いるばかりか高校進学を断念せざるを得ない状況に追い込むだけ
 でなく、全道各地に広がる地域キャンパス校や小規模校のある地域の子ども・保護者・
 住民などに進路や将来に対する不信と不安を一層増大させ、地域そのものを瓦解させる
 ことから、撤回すること。

3.「石狩学区の1学区」など学区拡大や「学校裁量問題」の導入は、受験競争を激化させ、
 高校の序列化を招くとともに、遠距離通学や保護者の経済的負担増、小規模校の統廃合
 を加速させるなど、多くの弊害を生じさせることから、撤回・再考すること。

4.住民の広範な意見を聞き、子どもたちを受験戦争から解放し、「序列化」「高校間格差」
 「地域間格差」を解消すること。また、障がいのある・なしにかかわらず、希望するす
 べての子どもが地元の高校へ通うことのできる後期中等教育を保障するため、「地域合同
 総合高校」の設置など、ゆたかな高校教育を実現するため検討をすすめること。

 以上、地方自治法第99条の規定により提出します。

 平成23年10月5日

                               稚 内 市 議 会

提出先  北海道教育委員会委員長