北海道 帯広市
平成13年第7回12月定例会 12月14日−05号
平成13年第7回12月定例会 − 12月14日−05号
平成13年第7回12月定例会
〇議事日程
日程
番号事件番号内 容 等
第1 会議録署名議員の指名について
第2議案第115号平成13年度帯広市一般会計補正予算(第9号)
議案第116号平成13年度帯広市介護保険会計補正予算(第2号)
議案第117号帯広市職員の再任用に関する条例制定について
議案第118号公益法人等への帯広市職員の派遣等に関する条例制定について
議案第119号帯広市職員給与条例の一部改正について
議案第120号帯広市議会議員の報酬及び費用弁償等に関する条例の一部改正について
議案第121号帯広市特別職の職員の給与に関する条例の一部改正について
議案第122号協定の承認について
議案第123号帯広市長の資産等公開に関する条例の一部改正について
議案第124号帯広市税条例の一部改正について
議案第125号帯広市国民健康保険条例の一部改正について
議案第126号帯広市農村下水道施設管理条例の一部改正について
議案第127号帯広市手数料条例の一部改正について
議案第128号帯広市立高等学校の授業料等徴収条例の一部改正について
議案第129号帯広市体育施設条例の一部改正について
議案第130号帯広市火災予防条例の一部改正について
議案第131号財産処分について
議案第132号住居表示を実施する市街地の区域及び当該区域における住居表示の方法について
議案第133号市道路線の廃止について
議案第134号市道路線の認定について
議案第135号市道路線の変更について
会議案第3号帯広市介護保険料及び利用者負担の助成に関する条例制定について
第3意見書案
第15号中小企業の当面する金融上の困難を解消し、「金融アセスメント法」の早期制定を求める意見書について
意見書案
第16号牛海綿状脳症(BSE)対策に関する要望意見書について
意見書案
第17号医療保険制度の安定化を求める意見書について
陳情第12号中小企業の当面する金融上の困難を解消し、「金融アセスメント法」の制定を求める意見書について
第4陳情第3号市民ギャラリー新設について
第5陳情第5号「ファミリーサポートセンターの早期設置」について
陳情第6号稲田児童保育センターの早期改築について
第6陳情第4号「はたらくルール」の確立を求める意見書について
第7 閉会中継続審査等申し出について
第8 陳情の委員会付託について
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〇会議に付した事件
議事日程に同じ
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〇出席議員(36名)
1番 小 森 唯 永
2番 佐 藤 勝 美
3番 稗 貫 秀 次
4番 渡 辺 和 寛
5番 窪 田 稔
6番 後 藤 美智子
7番 大 石 清 一
8番 市 原 秀 朗
9番 高 佐 芳 宏
10番 佐々木 とし子
11番 荻 原 昭 勝
12番 栗 田 律 子
13番 児 玉 文 雄
14番 佐々木 勇 一
15番 笹 村 二 朗
16番 鳥 越 進
17番 富士田 雄 三
18番 村 中 庸 晁
19番 安 田 正 雄
20番 稲 葉 典 昭
21番 松 田 正 志
22番 鈴 木 孝 昌
23番 杉 野 義 規
24番 林 義 一
25番 上 野 敏 郎
26番 石 井 啓 裕
27番 森 和 雄
28番 野 原 一 登
29番 黒 田 弘
30番 長谷部 昭 夫
31番 谷 内 利 夫
32番 水 野 正 光
33番 斉 藤 和 郎
34番 柴 田 政 邦
35番 山 田 栄 一
36番 山 本 日出夫
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〇出席説明員
市長 砂 川 敏 文
助役 石 黒 三 博
収入役 加 藤 正 秀
水道事業管理者 大 江 健 弌
教育長 小 西 幸 男
代表監査委員 橘 井 己 好
企画部長 梅 本 俊 夫
総務部長 岡 島 悦 弘
財政部長 板 谷 孝 一
市民部長 武士沢 康 夫
緑化環境部長 黒 田 義 直
保健福祉部長 梶 敏
商工観光部長 吉 田 勝
農務部長 道 見 英 徳
都市開発部長 富 田 晃 一
建設部長 栗 林 利 克
水道部長 田 中 昴
学校教育部長 荒 岡 健 司
生涯学習部長 藤 川 治
監査委員事務局長 中 嶋 政 信
消防長 大 井 厚 志
教育委員会委員長 有 賀 秀 子
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〇事務局出席職員
事務局長 池 田 東 光
書記 遠 山 真 一
書記 細 野 正 弘
書記 小 笹 勅 雄
書記 林 伸 英
書記 関 口 俊 彦
書記 小 池 晃 一
書記 加 藤 帝
〜〜〜〜〜〜 〇 〜〜〜〜〜〜
午後1時0分開議
○山本日出夫議長 ただいまから本日の会議を開きます。
〜〜〜〜〜〜 〇 〜〜〜〜〜〜
○山本日出夫議長 ここで諸般の報告をさせます。
◎池田東光事務局長 報告いたします。
本日の出席議員は、ただいまのところ33名でございます。
次に、委員会審査の結果報告について申し上げます。
議案審査特別委員長、総務文教委員長、厚生委員長及び産業経済委員長から付託事件に対する審査報告書がそれぞれ提出されておりますので、本日お手元まで配付いたしております。
次に、意見書案の提出について申し上げます。
佐々木勇一議員外9名から意見書案第15号が、松田正志議員外11名から意見書案第16号が、長谷部昭夫議員外6名から意見書案第17号が、それぞれ提出されておりますので、本日お手元まで配付いたしております。
次に、閉会中継続審査等申し出について申し上げます。
各常任委員長及び議会運営委員長からそれぞれ閉会中継続審査及び調査の申し出がありましたので、本日申し出書をお手元まで配付いたしております。
次に、陳情の受理について申し上げます。
昨日まで受理いたしました陳情2件につきましては、議会運営委員会の協議を経て、本日文書表第4号をお手元まで配付いたしております。
最後に、本日の議事日程でございますが、お手元に配付の議事日程表第5号により御了承いただきたいと存じます。
報告は以上でございます。
〜〜〜〜〜〜 〇 〜〜〜〜〜〜
○山本日出夫議長 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員に30番長谷部昭夫議員及び32番水野正光議員を指名いたします。
〜〜〜〜〜〜 〇 〜〜〜〜〜〜
○山本日出夫議長 日程第2、議案第115号平成13年度帯広市一般会計補正予算(第9号)外21件を一括して議題といたします。
委員会審査報告書を朗読させます。
◎遠山真一書記 朗読いたします。
委員会審査報告書。平成13年12月12日。帯広市議会議長山本日出夫様。議案審査特別委員長大石清一。
本委員会に付託された事件について、慎重審査の結果、下記のとおり決定したので、帯広市議会会議規則第102条の規定により報告いたします。
記。事件番号。事件名。議決結果。議案第115号平成13年度帯広市一般会計補正予算(第9号)外21件。議案第115号から議案第121号及び議案第123号から議案第135号については、いずれも原案のとおり可決すべきものと決定。議案第122号については承認すべきものと決定。会議案第3号については否決すべきものと決定。
以上であります。
○山本日出夫議長 本件に関し委員長の報告を求めます。
大石清一議案審査特別委員長、登壇願います。
〔大石清一議案審査特別委員長・登壇〕
◆7番(大石清一議員) 議案審査特別委員会における審査の概要及び結果について御報告いたします。
各案件は、去る12月11日の本会議において付託され、審査は翌日に行ったところであります。
以下、質疑の概要について申し上げます。
初めに、議案第115号平成13年度帯広市一般会計補正予算(第9号)中、労働費では緊急地域雇用特別基金事業の概要と予算計上の考え方及び防風保安林の枝打ち委託業務の内容と今後の不況対策の事業メニュー選択について質疑がありました。
次に、教育費関係では、初めに第一中学校校内LAN整備事業に関し、事業の概要と目的及び今後の事業展開の考え方、第一中学校をモデル校とした理由及び選定基準の有無、パソコン及び通信機器等選定の基本的考え方及びサーバー配置のあり方、予算見積もりの妥当性と執行の考え方について質疑がありました。
このほか小・中学校の映像機器の設置状況及び映像機器を利用した授業の実施状況、情報通信網に係る基盤整備状況と基盤整備の基本的考え方、小・中学校の教育用コンピューターの設置状況及び今後の設置の考え方並びに設置遅延による教育への影響、学年徴収費の実態について種々質疑と意見がありました。
次に、職員費関係では、初めに市職員の再任用制度導入に当たっての基本的な考え方と現在の社会情勢、厳しい市民感情に対する認識についてただしたところ、今日の社会情勢の中で、年金制度の改正に伴う対応策が雇用者の責任において求められており、既に民間部門においては高齢者雇用安定法により事業主に高齢者の継続雇用の努力義務が課せられていると同時に、公務部門においても地方公務員法の改正により職員の再任用が制度化されたものである。
こうした中、本市においても雇用者としての責任を果たすべく、少子・高齢社会における高年齢者の雇用について制度化するための提案に至ったものである。
執行に当たっては、現在鋭意進めている行財政改革との整合性や再任用職員と新規採用職員とのバランス、職場環境への影響等を考慮しながら、現在の社会経済情勢や厳しい雇用環境の中、市職員の待遇に対する市民の声も十分認識しており、これらも十分踏まえ、運用において慎重に対応していかなければならないものと考えている旨の答弁がありました。
これに関連して、市独自による対応の考え及び制度を導入しない場合の影響、制度導入と行財政改革とのかかわり、再任用職員の具体的採用基準及び短時間勤務職員の勤務時間並びに来年度の採用予定者数、嘱託職員の報酬と再任用職員の給与について、このほか特例一時金の目的、職員の時間外勤務時間数及び年次有給休暇の取得状況並びに年間勤務時間数、雇用創出に対する考え方について、種々質疑と意見がありました。
次に、会議案第3号では、条例案で施行期日を平成14年1月1日とした理由について質疑がありました。
以上で全案件に対する質疑を終結し、議案第117号及び議案第128号に反対の立場で鳥越委員から討論があり、続いて採決に入り、まず議案第117号の原案について起立による採決の結果、起立多数で原案のとおり可決すべきものと、次に議案第128号の原案について起立による採決の結果、起立多数で原案のとおり可決すべきものと、次に会議案第3号の原案について起立による採決の結果、起立少数で否決すべきものと決定し、続いて残りの議案について一括して採決の結果、全会一致で議案第115号及び議案第116号、議案第118号から議案第121号、議案第123号から議案第127号、議案第129号から議案第135号の18件については、いずれも原案のとおり可決すべきものと、また議案第122号については承認すべきものと決定した次第であります。
以上、御報告といたします。
○山本日出夫議長 ただいまの委員長報告に対する質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○山本日出夫議長 別になければ、質疑を終結いたします。
これから一括して討論を行います。
通告がありますので、順次発言を許します。
初めに、鳥越進議員に発言を許します。
◆16番(鳥越進議員) 私は、委員長報告のうち議案第117号職員再任用の件及び議案第128号帯広南商業高等学校授業料引き上げの件について、反対の立場で討論いたします。
長引く景気低迷の中、有能な若者や中高年の失業者が増大して、今や雇用は政治問題であり、社会問題でもあります。ましてや、当事者にとっては生活の経済的根源を失った死活問題でもあります。
帯広市は、先般、新規採用枠8人に679人、実に85倍の驚くべき若者の応募が殺到し、試験を実施したのであります。このように厳しい雇用環境が容易に好転するとも思えない状況に思いをいたすとき、今議会に提案された退職職員に限定した再任用制度は、国に倣って退職職員の年金減額期間を補うことを主な目的に提案されたものであります。今日の社会経済情勢や雇用情勢を考慮するなら、高額な退職金を受けた職員に、さらに職を与え、年金減額期間に安全保障を担保することは、みずからを律することのない独善的な優遇制であると言わざるを得ません。
さらに、本制度の運用基準の不明確さもあり、反対するものであります。
次に、南商業高校入学金引き上げ案につきましては、帯広市は地方自治の理念も検証もないまま、ただ漫然と道に追随し、南商の明年度入学者200人から1人100円、年間総額でもわずか2万円の増収を図ろうとする提案の意図は余りにも低次元であり、主体性のない帯広市行政の貧困を感じるところであります。
よって、私はみずからの良心と議員としての見識と責任において、両案に反対するものであります。
以上。
○山本日出夫議長 次に、野原一登議員に発言を許します。
◆28番(野原一登議員) 私は、民主市民連合の立場から、委員長報告には反対をするわけではありません。賛成をしているわけですが、会議案第3号の件について、委員会でも質問をいたしておりますけども、私たちのこの介護保険にかかわる理想と現実のいろんな問題点、たくさんあるということはもう既に承知をしているわけでありますが、特に条例案という、そして施行日が1月1日という、条例を制定するときには財政のやはり処置の問題や多くのやはり議論をするたくさんの課題がまだまだあります。そういう面では、大変期間がなくて十分な審議もできないということで、提案者の意図はどうしても1月1日ということがありましたんで反対をしたわけであります。
そういう面では、これから委員会やなんかで介護保険の問題を十分もんでいく場所があるわけですから、そういうとこでやるべきだと思っていたわけですが、そういう面でこの介護保険の今回の条例の案の扱いについて、実は提案者に対して反対をしたということでございますので、最終的には委員長の提案に賛成をするということだけ申し上げて、私の討論といたします。
○山本日出夫議長 次に、佐々木とし子議員に発言を許します。
◆10番(佐々木とし子議員) 私は日本共産党帯広市議団を代表して議案第128号には反対、会議案第3号には賛成の立場で討論を行います。
議案第128号は、帯広市立南商業高等学校の入学料を「5,550円」から「5,650円」に引き上げるというものです。深刻な不況のもと、家計も高校生の就職状況も大変厳しい状況にあり、帯広市の経済に貢献する多数の人材を送り出してきた帯広南商業高校、今求められているのは父母負担を軽減し、21世紀を担う地元の高校生たちが安心して学べる状況を後退させてはならないということです。
この立場から、日本共産党帯広市議団は議案第128号帯広南商業高等学校の入学料値上げに反対するものです。
次に、会議案第3号帯広市介護保険料及び利用料負担の助成に関する条例制定について、賛成の立場で討論を行います。
介護保険がスタートして1年8カ月、10月からは介護保険料の満額徴収が始まり、とりわけ生活保護基準以下の収入で生活されている高齢者にとって、負担は大変重いものとなっています。
日本共産党帯広市議団が今回提案した条例は、生活に困窮する低収入の高齢者の介護保険料と利用料負担について軽減を図るために高齢者施策として助成し、本当に介護を必要としている高齢者が安心して制度を利用できるよう改善するためのものです。
平成12年度の帯広市介護保険事業計画との比較で、在宅サービスの柱、訪問介護は65.7%の利用状況、支給限度額に対する利用割合は40%程度となっております。また、平成12年度帯広市介護保険会計決算では、8億円の予算未執行、老人福祉費は介護保険実施前と比べ30億円も減っています。
帯広市駅北地下駐車場は、ことし4月から利用料を30分間無料にしたことで利用台数が大幅にふえております。ことし4月から10月までの7カ月間で時間駐車では4万8,819台、平成12年実績で2万8,051台と比較して、2万768台ふえています。定期駐車では8,117台、平成12年実績3,034台と比較して、5,083台もふえております。このように、駅北地下駐車場は利用料を軽減したことで確実に利用がふえているということです。介護保険料の満額徴収が始まって、高齢者の方々が本当に困っているとき、駅地下駐車場には利用料軽減をして、利用をふやす助成をしながら、高齢者にはできないというのは、余りにも冷たい市政ではないでしょうか。
私は、だれもが安心できる介護保険制度にするため、議員各位の皆様の賛同もお願いし、賛成の討論とさせていただきます。
○山本日出夫議長 以上で通告による討論は終了いたしました。
ほかに討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○山本日出夫議長 ほかになければ、討論を終結いたします。
これから採決を行います。
この場合、初めに議案第117号について起立により採決を行います。
お諮りいたします。
議案第117号に対する委員長の報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決定することに賛成の議員は御起立願います。
〔賛成者起立〕
○山本日出夫議長 起立多数でありますので、議案第117号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第128号について起立により採決を行います。
お諮りいたします。
議案第128号に対する委員長の報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決定することに賛成の議員は御起立願います。
〔賛成者起立〕
○山本日出夫議長 起立多数でありますので、議案第128号は原案のとおり可決されました。
次に、会議案第3号について起立により採決を行います。
お諮りいたします。
会議案第3号に対する委員長の報告は否決であります。委員長報告のとおり決定することに賛成の議員は御起立願います。
〔賛成者起立〕
○山本日出夫議長 起立多数でありますので、会議案第3号は否決されました。
次に、ただいま議決いたしました案件を除く他の案件、すなわち議案第115号及び議案第116号、議案第118号から議案第127号並びに議案第129号から議案第135号までの19件について一括して採決を行います。
お諮りいたします。
議案第115号及び議案第116号、議案第118号から議案第121号、議案第123号から議案第127号並びに議案第129号から議案第135号までの18件に対する委員長の報告は、いずれも原案可決であります。また、議案第122号は承認であります。委員長報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山本日出夫議長 御異議なしと認めますので、議案第115号外17件はいずれも原案のとおり可決されました。また、議案第122号は承認されました。
〜〜〜〜〜〜 〇 〜〜〜〜〜〜
○山本日出夫議長 日程第3、意見書案第15号中小企業の当面する金融上の困難を解消し、「金融アセスメント法」の早期制定を求める意見書について、意見書案第16号牛海綿状脳症(BSE)対策に関する要望意見書について、意見書案第17号医療保険制度の安定化を求める意見書について及び陳情第12号中小企業の当面する金融上の困難を解消し、「金融アセスメント法」の制定を求める意見書についてを一括して議題といたします。
請願・陳情文書表第4号中、陳情第12号を朗読させます。
〔「省略」と呼ぶ者あり〕
○山本日出夫議長 省略との声がありますので、省略いたします。
ここでお諮りいたします。
ただいま議題となっております意見書案第15号から意見書案第17号までの3件につきましては、意見書案の朗読、提案理由の説明、質疑、委員会の付託及び討論を省略し、直ちに採決を行うことにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山本日出夫議長 御異議なしと認めますので、直ちに意見書案第15号から意見書案第17号について一括して採決を行います。
お諮りいたします。
意見書案第15号外2件は、いずれも原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山本日出夫議長 御異議なしと認めますので、意見書案第15号外2件は、いずれも原案とおり可決されました。
なお、陳情第12号については、ただいま関連する意見書案第15号が可決されましたので、採択とみなします。
〜〜〜〜〜〜 〇 〜〜〜〜〜〜
○山本日出夫議長 日程第4、陳情第3号市民ギャラリー新設についてを議題といたします。
委員会審査報告書を朗読させます。
〔「省略」と呼ぶ者あり〕
○山本日出夫議長 省略との声がありますので、省略いたします。
本件に関し委員長の報告を求めます。
笹村二朗総務文教委員長、登壇願います。
〔笹村二朗総務文教委員長・登壇〕
◆15番(笹村二朗議員) 陳情第3号にかかわる委員会審査の概要並びに結果について御報告をいたします。
本陳情は、6月21日の本会議において本委員会に付託されたものであり、審査に当たっては陳情者に参考人として出席をいただき説明を求めるなど、慎重に審査を行ったところであります。
本陳情の趣旨は、市民ギャラリーと共通する空間を保有できる公共施設建設に際し、地元の公募展、全道規模の移動展が開催可能な約600平米程度の市民ギャラリーを併設してほしいというものであります。
以下、質疑の概要について申し上げます。
初めに、参考人に対し、陳情の趣旨説明を求めたところ、市内では絵画、工芸、写真等に携わる者がかなり多いにもかかわらず、その活動を支える公共の既存の施設が場所、広さ等々の問題から不十分であるため、市民がいつでも、だれでも、気軽に利用できる新たな市民ギャラリーが必要との認識から陳情提出に至ったものである旨の説明がありました。
次に、参考人に対する質疑では、市内展示施設の現状認識と課題及び当面の対応策について、他都市における市民ギャラリーの設置状況及び陳情者の理想とする市民ギャラリー像並びにこれまでの要望活動状況と受益者負担の考え方、絵画、工芸等、サークルの所属人数について質疑がありました。
次に、理事者に対する質疑では、市民ギャラリー新設に係る5期総での位置づけについてただしたところ、5期総の中では自主的文化活動の促進、鑑賞機会の拡充、文化環境の充実等を掲げているが、具体的またはハード的なものは想定していない。しかし、市民ギャラリーの新設については、平成12年から平成13年にかけ市民ニーズ調査や文化団体の意向調査を実施しており、これらの調査結果を踏まえ、対応を見きわめたいと考えている旨の答弁がありました。
このほか5期総に想定されていない新たな事業への対応の考え方、市内展示施設の利用状況及び文化施設に係る文化団体等からの要望の有無と対応状況について、種々質疑と意見がありました。
以上で質疑を終結し討論に入り、陳情に趣旨採択の立場で渡辺委員から、価値観の多様化や自由時間の増大に伴い、心の豊かさが求められる時代と言われて久しい昨今、市民が生涯にわたり生きがいを持って生活することの必要性がますます高まりを見せる中、市民の文化活動への参加やすぐれた文化に触れる機会を提供し、豊かな人間性や多様な個性をはぐくんでいくことも重要になってきている。
こうした社会教育環境のもと、さまざまな文化を享受する場としての本市における市民ギャラリーの設置状況を見たとき、施設の数や設備等については必ずしも十分とは言えない状況にあることから、市民の自主的文化活動を奨励し、さまざまな芸術・文化の鑑賞機会の場を提供していく必要がある。
実施に当たっては、国の構造改革に向けた大きな流れの中、非常に厳しい本市財政の現状認識に加え、5期総との整合性などさまざまな課題、状況を踏まえ、対応することも必要であると考えるが、本陳情の趣旨は理解できるものであり、採択すべきものと考える旨の発言があり、引き続き採決の結果、全会一致で採択すべきものと決定した次第であります。
以上、報告といたします。
○山本日出夫議長 ただいまの委員長報告に対する質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○山本日出夫議長 別になければ、質疑を終結いたします。
これから討論を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○山本日出夫議長 別になければ、討論を終結いたします。
これから採決を行います。
お諮りいたします。
陳情第3号に対する委員長の報告は採択であります。委員長報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山本日出夫議長 御異議なしと認めますので、陳情第3号は採択と決定いたしました。
〜〜〜〜〜〜 〇 〜〜〜〜〜〜
○山本日出夫議長 日程第5、陳情第5号「ファミリーサポートセンターの早期設置」について及び陳情第6号稲田児童保育センターの早期改築についてを一括して議題といたします。
委員会審査報告書を朗読させます。
〔「省略」と呼ぶ者あり〕
○山本日出夫議長 省略との声がありますので、省略いたします。
本件に対し委員長の報告を求めます。
栗田律子厚生委員長、登壇願います。
〔栗田律子厚生委員長・登壇〕
◆12番(栗田律子議員) 陳情第5号にかかわる委員会審査の概要並びに結果について御報告いたします。
本陳情は、6月21日の本会議において本委員会に付託されたものであり、その趣旨は、子供を安心して産み育てられる環境と子育てに対する総合的な取り組みの中でも、地域の会員で構成し組織する「ファミリーサポートセンター」を早期に設置してほしいというものであります。
以下、質疑の概要について申し上げます。
初めに、陳情の趣旨の早期設置に対する理事者の考え方についてただしたところ、児童育成計画において平成17年度以降の後期に育児サポートシステムに対する構築支援の検討を位置づけていることから、陳情の趣旨は十分理解できるが、現時点では一時、障害児、乳児、延長保育なと特別保育事業の充実に取り組みたい旨の答弁がありました。
次に、事業の実施に向けた課題認識についてただしたところ、国の基準では援助を受ける側と提供する側で合わせて300人の会員の確保を目安としているが、当初の段階では100人以上あれば妥当と思われる会員確保計画による設立が可能とされております。組織を円滑かつ適正に運営するためにも、ある程度の会員の確保が極めて重要である。また、事故が発生した場合には、当事者間でその処理を行うことになることから、会員は障害保険に一括加入しなければならないが、当事者間で問題解決が不可能な場合の対応などが課題となる旨の答弁がありました。
これに関連して、事故発生時の法律上のセンターの責任についてただしたところ、厚生労働省の示す基準では相互援助活動の中の事故は、基本的に責任を負わないことになっているが、法律上の責任の有無は最終的には裁判で判断される旨の答弁がありました。
このほかセンター機能と援助活動の内容及び市域を超える活動と会則策定の考え方、アドバイザーと援助提供者の資格の有無及びその勤務形態、本事業に対する市民ニーズの把握状況及び本市の育児サポートシステムとの相違点、先進地調査の必要性に対する認識とその調査結果及び全国、全道における取り組み状況並びに他市における事故の発生状況と防止対策について、そのほか本市における類似事業とその利用状況及び市民周知の考え方、休日保育事業の実施状況及び児童保育センターと保育所の待機児童の状況、平原学園の民間移行に伴う職員配置の考え方について、種々質疑と意見がありました。
以上で質疑を終結し、討論に入り、陳情に趣旨採択の立場で市原委員から、全国的な少子化傾向の中で、子供の自主性、社会性などが育ちにくい環境にあるとともに核家族化や都市化の進展により出産や子育てに対する不安が増してきている。こうした中で、地域社会が共同して将来の地域の担い手となる子供を産み、育てる環境づくりは重要であり、組織の必要性は認識している。しかしながら、子育て支援の充実は第一義的には保育所の特別保育事業の充実を先行すべきであり、あくまでもファミリーサポートセンターはサブシステムであるとともに、実施に向けては事故発生時の責任所在、設置主体及び運営のあり方など、多くの課題を抱えており、さらなる調査、検討が必要であるが、陳情の趣旨は理解できるもので、採択すべきものとの発言があり、引き続き採決の結果、全会一致で採択すべきものと決定した次第であります。
以上、御報告といたします。
引き続きまして、陳情第6号にかかわる委員会審査の概要並びに結果について御報告いたします。
本陳情は、6月21日の本会議において本委員会に付託されたものであり、その趣旨は老朽、狭隘化及び待機児童解消のために稲田児童保育センターを早期に改築してほしいというものであります。
以下、質疑の概要について申し上げます。
初めに、改築の必要性に対する認識ついてただしたところ、稲田児童保育センターは、築後26年が経過し、老朽化が進むなど、地域福祉センターとの併設施設としては最も古い建物に属しており、また駐車場の確保なども必要なことから、早期に改築しなければならないと考えている旨の答弁がありました。
次に、改築した場合の定員の考え方及び建設場所についてただしたところ、待機児童の解消にはハード・ソフト両面からの方策があるので、当面の策としては私立幼稚園の利活用なども検討し、今後については稲田、下川西の開発も進むことから、定員をふやしていきたいと考えている。また、建設場所については、現在地改築か移転改築かの結論は出ていないが、土地利用の担当部では工業高校の跡地利用の方向性を今年度中に見出す作業を進めており、これらを踏まえ、建設場所を決めていきたい旨の答弁がありました。
このほか稲田小学校の児童数の推移及び待機児童の推移とその解消の考え方、定員に対する入所人員設定の考え方と利用状況及び面積基準、施設の維持管理と有効的な利活用の考え方などについて、種々質疑と意見がありました。
以上で質疑を終結し、討論に入り、陳情に採択の立場で市原委員から、子供の数は減少しているものの女性の就労機会の拡大や出産後の就労継続などにより保育ニーズは増加しており、多様な労働形態に対応した保育サービスが求められている。
こうした中で、昭和51年に設置された稲田児童保育センターは、地域福祉センターと併用されている施設の中では一番古く、駐車場も確保されていない状況に加え、南地区での住宅地整備による待機児童が増加傾向にあり、老朽、狭隘化によって利用者に不便をかけている。
また、改築に当たっては施設の有効な利活用のため、ハード・ソフト面での地域協力や維持管理のあり方の検討が必要であり、陳情の願意は理解できるものとして採択すべきものとの発言があり、引き続き採決の結果、全会一致で採択すべきものと決定した次第であります。
以上、御報告といたします。
○山本日出夫議長 ただいまの委員長報告に対する質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○山本日出夫議長 別になければ、質疑を終結いたします。
これから一括して討論を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○山本日出夫議長 別になければ、討論を終結いたします。
これから陳情第5号及び陳情第6号について一括して採決を行います。
お諮りいたします。
陳情第5号外1件に対する委員長の報告は、いずれも採択であります。委員長報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山本日出夫議長 御異議なしと認めますので、陳情第5号外1件は、いずれも採択と決定いたしました。
〜〜〜〜〜〜 〇 〜〜〜〜〜〜
○山本日出夫議長 日程第6、陳情第4号「はたらくルール」の確立を求める意見書についてを議題といたします。
委員会審査報告書を朗読させます。
〔「省略」と呼ぶ者あり〕
○山本日出夫議長 省略との声がありますので、省略いたします。
本件に関し委員長の報告を求めます。
佐々木勇一産業経済委員長、登壇願います。
〔佐々木勇一産業経済委員長・登壇〕
◆14番(佐々木勇一議員) 陳情第4号にかかわる委員会審査の経過と結果について御報告いたします。
本陳情は、6月21日の本会議において本委員会に付託されたものであり、審査に当たっては慎重に審査を行ったところであります。
本陳情の趣旨は、パート労働者などの時間給の引き上げと正規労働者との均等待遇を求めるとともに解雇規制の法律制定及びサービス残業の禁止、政府公約の年間1,800時間、週35時間労働制などの速やかな実施を求める意見書を関係省庁に提出してほしいというものであります。
質疑では、最近の中小企業の倒産状況とそれに伴う市の対応についてただしたところ、企業倒産については平成12年の状況として帯広市内で39件、前年対比186%、負債総額では69億7,100万円、前年対比168%で増加傾向にある。また、倒産に伴う市の対応については、関係機関と連携し、雇用保険の受給手続等の説明を開催してる旨の答弁がありました。
次に、国における雇用対策に対する認識についてただしたところ、現在国及び北海道においてもさまざまな雇用対策が講じられているが、失業の問題、労使の問題等も含め、今後とも国及び北海道の動きを関係機関とともに把握していく旨の答弁がありました。
このほか帯広・十勝の失業率の推移について、北海道の最低賃金の現状について、整理解雇の4要件について、種々質疑がありました。
以上で質疑を終結し、討論は別段なく、引き続き起立により採決の結果、起立少数で不採択すべきものと決定した次第であります。
以上、報告といたします。
○山本日出夫議長 ただいま委員長報告に対する質疑を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○山本日出夫議長 別になければ、質疑を終結いたします。
これから討論を行います。
通告がありますので、稲葉典昭議員に発言を許します。
◆20番(稲葉典昭議員) 陳情第4号「はたらくルール」の確立を求める意見書について採択の立場で、つまり委員長報告に反対の立場で討論に参加いたします。
陳情趣旨にもあるように長引く不況のもとで、労働者の生活が深刻になっております。この間出てきた一連の経済指標は大変深刻なもので、GDPも4から6月期、これに続いて7から9月期も2期連続マイナスということになりました。特に、今度の7から9月期の場合、重大なものは個人消費がマイナス1.7%で、大変な落ち込みを示しているということであります。将来不安と同時にリストラにより収入が減り、失業もふえているもとで消費が落ち込む、こうしたデフレの悪循環に入りつつあるというのが現在の経済の実態であります。この経済危機を打開する上でも、個人消費を温める施策が大事になっております。将来不安の原因となっている雇用問題、社会保障問題を国民的立場から解決して、個人消費を回復させることが焦眉の課題であります。
ことしの8月31日、国連の社会権委員会から日本政府に勧告が出されました。その内容は、中高年が不当に解雇されたり賃下げされていること、労働時間が長過ぎること、サービス残業というただ働きが横行していること、有給休暇の取得が低いこと、こうしたことを是正しなさいという勧告であります。
この陳情書が政府に求めているのは、現行の最低賃金を改善し、せめて生活保護基準をクリアしてほしい。ヨーロッパでは当たり前の解雇規制法や労働者保護法を制定してほしい、雇用の創出と失業をなくすための緊急措置を図ってほしいという内容であります。国際的に見ても当たり前の内容であり、本陳情は採択すべきものと考えるものであります。
さらに、雇用の創出という点では、帯広市もできることから手をつける、こうしたことが必要だと考えます。ヨーロッパではワークシェアリング、労働の分かち合い、時短などで雇用対策を国挙げて行ってるわけであります。帯広市においても年間1,800時間の実現、10万時間を超える残業を解消する、平均11.4日の有給休暇の完全消化、これだけでも相当の雇用の創出を行うことができます。国に対しても必要な意見を言う、そしてみずからできることは直ちに実践する。そうした繰り返しが、市民に安心感を与えていくことにつながっていくものと考えます。
以上、申し上げまして討論といたします。
○山本日出夫議長 以上で通告による討論は終了いたしました。
ほかに討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○山本日出夫議長 ほかになければ、討論を終結いたします。
これから陳情第4号について起立により採決を行います。
お諮りいたします。
陳情第4号に対する委員長の報告は不採択であります。委員長報告のとおり決定することに賛成の議員は御起立願います。
〔賛成者起立〕
○山本日出夫議長 起立多数でありますので、陳情第4号は不採択と決定いたしました。
〜〜〜〜〜〜 〇 〜〜〜〜〜〜
○山本日出夫議長 日程第7、閉会中継続審査等申し出についてを議題といたします。
各常任委員長及び議会運営委員長から閉会中継続審査及び調査の申し出があります。
お諮りいたします。
申し出のとおり決定することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山本日出夫議長 御異議なしと認めますので、そのように決定いたしました。
〜〜〜〜〜〜 〇 〜〜〜〜〜〜
○山本日出夫議長 日程第8、陳情の委員会付託についてを議題といたします。
昨日まで受理いたしました陳情2件中、陳情第13号につきましては、お手元に配付の請願・陳情文書表(第4号)のとおり厚生委員会に付託いたします。
ここでお諮りいたします。
ただいま付託いたしました陳情については、閉会中継続審査することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山本日出夫議長 御異議なしと認めますので、そのように決定いたしました。
以上で本日の日程は全部終了いたしました。
ここで市長から発言を求められておりますので、これを許します。
砂川敏文市長。
◎砂川敏文市長 ただいま議長からお許しをいただきましたので、平成13年最後の定例市議会の閉会に当たりまして一言ごあいさつを申し述べさせていただきます。
本年は21世紀の幕あけの年でありました。しかしながら、この1年を振り返りますと、全国の畜産酪農家及び関連産業、そして消費者に大きな衝撃を与えた国内で始めての牛海綿状脳症の発生、景気の低迷による失業率の増大、世界が震撼した米国での同時多発テロなど、国の内外において極めて残念な出来事が続きました。
とりわけ、牛海綿状脳症につきましては、農業王国帯広・十勝にとって極めて重大な問題であり、今後とも国、道を初め関係機関と連携を図りながら率先して必要な対策を講じてまいりたいと考えております。
また、雇用対策につきましても今議会で補正予算の議決をいただきました緊急地域雇用特別基金事業の充実などにより、引き続き雇用の拡大、確保に努めてまいります。
こうした中で、今月1日、皇太子様御夫妻にお子様がお誕生されましたことは、暗いムードが続いていた国内において明るい話題となりました。少子化が進む現代において、皇太子様御夫妻の愛情あふれる子育てと敬宮愛子さまのお健やかな御成長が、同じ子育てを行う世代に大きな励みになるものと考えております。
さて、本格的な地方分権時代の幕あけにより、市町村は地域の総合的な行政主体として自己決定、自己責任のもと、住民に身近な行政サービスの提供を責任を持って選択し、実施していくことが求められております。そのためには、地方自治運営の透明性を高め、市民に対する説明責任を果たしつつ、市民と協働のまちづくりが必要であり、また確固とした財政基盤を確立することが重要であります。
しかし、国の構造改革の進展に伴います公共事業の削減、交付税の見直しなどの動向に加え、景気の低迷による経済情勢の悪化など、地方財政にとってさらに厳しい状況が続くものと予想されます。
このような中で、個性豊かで活力に満ちた住みよい地域社会を実現しますためには、さらなる行財政改革の推進と総合計画に基づきます着実な施策の展開による地域の活性化と市民福祉の向上が重要でありますことから、今後とも市民本位の市政を基調に、職員と一丸となって全力で取り組みを進めてまいりますので、市議会の皆様の御理解、御協力をお願い申し上げる次第であります。
また、今議会において多くの貴重な御意見、御提言、さらには私の取り組みの姿勢に対する御指摘、御叱咤をいただきました。これらのことを真摯に受けとめ、残された期間、市政執行に万全を期してまいりたいと考えております。
来年は、帯広市開拓120年、そして市制施行70年という大きな節目の年を迎えます。この記念すべき年明け早々には、本市を中心に清水町、浦幌町を会場として第57回国民体育大会冬季大会が開催されます。本市における国体の開催は13年ぶり、5回目でありまして、47都道府県から選手、役員を含めて総勢3,000名が集い、スピードスケート、ショートトラック、フィギュア及びアイスホッケーの4競技で、日ごろの練習の成果を競いますが、テーマであります「とかち青空国体」にふさわしい澄み切った青空と雄大な帯広・十勝の地で、多くの出会いや交流、そして思い出が生まれ、冬の帯広・十勝の魅力が全国に発信されるものと期待しております。
本年も残すところあとわずかとなりました。時節柄、議員の皆様並びに報道機関の皆様には、くれぐれも御自愛され、よいお年を迎えられますことを心からお祈り申し上げ、閉会に当たりましてのごあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。
○山本日出夫議長 ここで、私からも平成13年最後の定例市議会の閉会に当たりまして、一言お礼のごあいさつを申し上げます。
議員の皆様、そして市長を初め理事者の皆様には、本定例会におきましても真摯な論議を重ねていただき、おかげをもちまして本日ここに全日程を終了することができました。
この1年間、議会運営に御努力賜りました議員各位並びに理事者各位に厚くお礼と心から感謝を申し上げる次第でございます。
また、報道関係者の皆様には、日ごろから開かれた議会の報道に、この1年間御尽力いただきましたことに厚くお礼を申し上げる次第であります。まことにありがとうございました。
新しい世紀、21世紀の幕あけとなりました本年を顧みますと、世界では9月11日、アメリカにおいて同時多発テロが発生し、これに端を発したアフガニスタンへの報復が行われ、世界に世情不安の年でありました。
一方、国内に目を転じますと、依然として景気が低迷し深刻化する中にあって、国際化、情報化、少子・高齢化が進展しているほか、国におきましては聖域なき構造改革を各分野に取り組んでいくことを明らかにされており、その流れはますます加速され、私どもが過去に経験したことのない変革の時代を迎え、地方自治体にとりましてもまことに厳しい時代の幕あけとなった年でありました。
さて、議会論議におきましては新図書館建設、市立病院、介護保険、行財政改革、国保問題、また牛海綿状脳症、いわゆる狂牛病の発生によります諸問題などなど、広範多岐にわたる案件に対しまして終始熱心な論議がなされたところであります。
しかしながら、克服すべき多くの課題を抱える年となりましたことは、まことに残念なことでありました。
こうした中、帯広・十勝の食材を利用した北の屋台がオープンいたしまして、起業家の育成と経済の活性化が芽生え始めております。
また、スピードスケート、アイスホッケーの世界舞台で活躍いたします高校生たち、高校野球では帯広三条高校が15年ぶりに甲子園への出場を果たし、また年末に開催されます高校サッカー全国選手権大会に帯広北高等学校が初出場を果たすなど、帯広・十勝において次の時代を担う多くの子供たちの活躍に感動させられた年でありました。
明年は開拓が始まって120年、市制施行70年という記念すべき年となります。私ども議会、そして行政は、先人から受け継いだ歴史と自然に富んだこの帯広のまちを、次世代を担う子供たちのために希望あふれる心豊かなまちを構築し、引き継がなければならないと、その責務を痛感しているところであります。
ここに、最終意思決定をあずかる議決機関に課せられた私どもの使命の重大さを改めて認識するとともに、知識に富んだ政策の提案など、さらなる研さんを深め、議会機能の一層の発揮と市民の負託に的確にこたえる市民福祉の向上に努めてまいりたいと考えており、皆様の変わらぬ御指導、御協力をお願い申し上げる次第であります。
なお、明年早々に第57回冬季国体が開催されます。運営に携わる市民の皆さん、また職員の皆様におかれましては、全国各地と帯広・十勝との交流の輪が国体を景気にさらに深まり、大会が成功裡に終わりますよう、なお一層の御尽力をお願いいたす次第であります。
最後に、いよいよ年の瀬が迫ってまいりました。議員、理事者各位のこの1年間の御努力並びに報道機関の皆様の御協力に対しまして、改めて深くお礼を申し上げますとともに迎える新年が帯広市、そして皆様にとりまして飛躍の年となりますことを御祈念申し上げ、閉会に当たりましてのお礼のごあいさつといたします。まことにありがとうございました。(拍手)
○山本日出夫議長 これをもちまして平成13年第7回帯広市議会定例会を閉会いたします。
午後2時2分閉会