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北海道 函館市

平成14年第1回定例会 議案(意見書案) 意見書案第5号




平成14年第1回定例会 議案(意見書案) − 意見書案第5号









意見書案第5号                 (平成14年3月27日可決)



   牛肉等食品表示偽装事件の徹底解明と食品表示制度の改善・強化を求める意見書



 先般、雪印食品がBSE(牛海綿状脳症)関連対策の一つである国産牛肉買い上げ制度を悪用し、外国産の牛肉を国産と偽って、これを買い取らせたという極めて悪質な事件が発生しました。雪印食品は、既に農林水産省からの詐欺容疑での刑事告発を受け、警察当局による一斉捜索を受けるに至っています。

 雪印食品等の偽装工作は、単に会社の一部の者によるものではなく、「会社ぐるみ」の組織的犯行であること、また虚偽の表示は輸入牛肉の国産牛肉への偽装にとどまらず産地、加工者および品質保持期限等にまで及んでいることが、捜査の過程で明らかにされております。さらにそれらの偽装工作は、少なくとも3年前から常態化しているとともに、他の食品においてもなされていたことが判明しております。

 我が国の大企業の一つである雪印食品等によるこの事件は、やや払拭されつつあったBSEに伴う国民の牛肉不信を再び惹起させたばかりか、国民・消費者の食品表示制度全般に対する不信を著しく大きくするものであります。その意味で、まずこの事件に対する徹底的な解明を進めるとともに、その情報公開と厳然たる措置を取ることを求めるものであります。

 この事件に関連し、「現在の食品表示に全く信頼が置けなくなった」と現在の食品表示制度に対し、あからさまな不信を示す消費者もおります。また「このような偽装表示は氷山の一角。他の食品にもある」と厳しく指摘する声もあります。したがって、今回国産牛肉買い上げ制度におけるチェックを、より一層厳重にするとともに、現在の食品表示制度のあり方を抜本的に見直す必要があります。

 食品表示制度が不十分であるならば、国民・消費者に正しい情報が伝わらないばかりか、今回のような事件を続発させ、国民の健康と生命にかかわる重大事を惹起させかねません。

 よって、政府ならびに国会は、下記の事項に関して速やかに対応するよう強く要請いたします。

                  記

1 国産牛肉買い上げ制度による保管中の牛肉について、ほかにも虚偽や不正がないか、総点検を行うこと。

2 JAS法や食品衛生法等の関係法における食品表示制度の抜本的見直しと、そのための監視制度の強化・充実を図るとともに、違反者への罰則を強化すること。

3 食品表示については、名称、原材料名、内容量、賞味期限、製造・輸入業者名、および原産地等のより詳細な表示を行わせるとともに、内容のチェック等監視体制の強化を図ること。



 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。





  平成14年3月  日

                   函館市議会議長  岩 谷 正 信