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北海道 札幌市

平成17年(常任)文教委員会−06月09日-記録




平成17年(常任)文教委員会
 札幌市議会文教委員会記録
           平成17年6月9日(木曜日)
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      開 会 午後0時59分
○青山浪子 委員長  ただいまから、文教委員会を開会いたします。
 それでは、議事に入ります。
 陳情第128号 モデル校方式による札幌市立中学校の学校図書館への専任司書配置にかかわる陳情を議題といたします。
 本日が初審査ですので、提出者から趣旨説明を受けるため、委員会を暫時休憩いたします。
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      休 憩 午後1時
      再 開 午後1時9分
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○青山浪子 委員長  委員会を再開します。
 質疑を行います。
◆五十嵐徳美 委員  今、陳情者の方から、学校図書に関して、特に中学校のご説明をいただきました。議員としても、自分の子どもが小学校、中学校、高校、大学に通っていますし、みずからも通った経験の中で、学校図書館という存在について、自分なりにも把握をしていたのですが、今、陳情者の方から、改めて学校図書の役割ということのお話もいただいたところです。学校図書館法というのは、戦後、間もなく、昭和28年にでき上がっておりますが、公設の図書館もさまざまある中で、教育委員会として、学校図書館の役割とか機能をどういうふうに認識されているのか、まず最初に、基本的なことでお伺いをしたいと思います。
◎西村 指導担当部長  学校図書館の役割と機能についてお答えいたします。
 学校図書館の機能といたしましては、児童生徒の自由な読書活動や読書指導の場となり、豊かな心をはぐくむオアシスとなる、いわゆる読書センターとしての機能が挙げられております。これに加えて、重要な役割といたしまして、児童生徒の自発的、主体的な学習活動の支援をしながら、学校の教育課程の展開に寄与していく学習情報センターとしての機能も挙げられ、将来を担う子どもたちのすこやかな成長を支える役割を担っていくものととらえております。
◆五十嵐徳美 委員  非常に美しい言葉で語っておりますが、平成9年6月の改正で、司書教諭について、当分の間から平成15年3月末までに配置をしなさいということになりました。今、陳情者の方からの言葉では、専門、専任の学校司書を配置してほしいとありましたが、司書教諭という言葉と、その役割の違いは同じようで同じでないのか。その辺の現実的な役割の違い、さらには、資格要件の違い、実際にそこに従事するとしたならば、実務的にその役割は本当にどう違うのかということについてお伺いします。
◎北原 学校教育部長  私の方から、今ご質問の学校司書と司書教諭について、資格要件、それから役割分担についてお答えいたします。
 まず初めに、資格要件についてですけれども、学校司書につきましては、法令上、位置づけられているものではございません。したがいまして、特別の資格を要するものではなくて、教員でもございません。ただ、本陳情において学校司書の任用資格としている図書館法に規定されている司書に関して申し上げますと、大学において図書館に関する科目を履修した者等が図書館に置かれる専門的職員である司書になる資格を有することとされているところであります。
 一方、司書教諭についてですけれども、教諭をもって充てることとされておりまして、学校図書館法に規定する所定の講習を修了した者が学校図書館の専門的職務をつかさどる司書教諭の資格を得ることとされております。
◆五十嵐徳美 委員  私の認識では、今の説明ですと、司書教諭はもともと学校の先生である、そして、学校司書は、教員ではなく、名称だけで言うと任意に雇用する事務的な仕事をしていただく方と。また、図書館法で言う司書は、正式にそういったカリキュラムを受講をした中でのプロの資格を持っている方ということなのです。
 現時点では、法律によって、12学級以上の小、中、高、養護学校については15年4月1日以降に司書教諭を配置しなさいということになっているのです。今は平成17年ですから3年目に入っていますが、現在までの配置状況、そして、それまでには現実に司書教諭という方々がおられませんでしたから、どういうふうに養成をされてきたのか。今、陳情者の話では、実際に授業を持ちながら、ほかの職務と兼務しているということで、なかなか実効性が上がらないのではないかというふうになっているのですが、実際、教育委員会として、司書教諭の配置を義務づけられている現状の中で、配置目標も含めて、今後どういうふうに取り組んでいこうとしているのか、伺いたいと思います。
◎北原 学校教育部長  司書教諭の配置状況と司書教諭の配置の効果ということを含めて、ちょっとお話しさせていただきたいと思います。
 まず、司書教諭の配置状況ですけれども、平成17年4月1日現在、小、中、高、養護学校合わせて320校のうち、司書教諭が発令されている学校は302校となっております。発令校数は、平成15年度が271校、16年度が285校、そして17年度が302校というふうに推移してきております。また、司書教諭有資格者は、現在568名でございまして、前年度より89名増加しております。
 札幌市におきましては、当面の目標として全学校数の2倍以上の有資格者の確保を目指してございまして、このために、司書教諭資格を取得できる講習を開設しております北海道教育大学及び放送大学において受講を希望する教員に対して、受講費用等の助成を行い、その養成に努めているところであります。
 実際、司書教諭の配置が進みまして、各学校においては、教科等との関連を図った学校図書館の年間利用計画の作成とか、あるいは、学習資料の利用に関して専門的な立場から担当教師や生徒への助言、指導がなされるなど、教育活動全体に対する学校図書館の活用がより有効に行われるようになってきております。もともと学校図書館にはそれぞれ図書係がおりましたので、司書教諭が配置されることによって、より意識的にこういった取り組みが行われるようになってきたというふうに考えていただければと思います。
◆五十嵐徳美 委員  陳情者の認識では、そのすべてを把握したわけではないというお話ですが、施錠されている図書館がたくさんあったり、小学校における開放図書館も、その数は81校でしたか、全体の半分にはまだ至っていません。
 そこで、実際に、この取り組みをする中で、実態として図書がどの程度利用されているのか。図書を利用することだけが学校教育のすべてではないですから、いろいろな授業を通じたカリキュラム等々の中の学び学習であったり、身近な図書を利用する調べも大きな目的なのですが、教育委員会として、どの程度利用されているかという実態をどの程度把握されているのでしょうか。
◎西村 指導担当部長  それでは、私からお答えいたします。
 中学校における学校図書館の利用状況についてでございます。
 現在、学校においては、国語科における読書指導あるいは総合的な学習の時間等における調査活動など学習での利用、さらには放課後等の生徒の自主的な読書、それから、図書委員会が中心となって貸し出しするなど多様な方法で生徒が図書館を利用しているわけです。その中で、生徒は、文学あるいは学習資料等、さまざまな分野の本を目的に応じて利用しているところであります。
 全体としてのトータルのデータはございませんが、ある学校ということで申し上げますと、1日の平均貸し出し冊数はおよそ20ないし30冊、昼休みないしは放課後に図書室を利用している生徒が約50から100人であるというふうに聞いております。これを分野別に見ますと、文学や自然科学、芸術といった本がより多く貸し出されているという実態が報告されております。
◆五十嵐徳美 委員  それぞれの見方、見解の違いということでは多少の誤差があるでしょう。
 しかし、改めて、学校図書館をもっと有機的に利用するために、司書教諭の研修をさらに充実していくとか、さらには、学校図書そのものの蔵書には限界があるでしょうから、札幌市内にも公共の図書館の蔵書数はかなりのものがありまして、特に中央図書館がそのベースになるのでしょうけれども、そういったところの図書も利用しながら、ぜひ学習の充実を図っていただきたいなと思います。
 現実問題、専任の司書を雇用するということは、今の時代の流れとしては、国庫負担の部分で国との三位一体改革のいろいろな議論になっていますが、将来的には、やはり札幌市の教育委員会としても独自性を出していくべき時期が来ているなというふうに思っています。
 そんな中で、限られた財源の中でどういった部分に重点的に予算の配分をするのか。いろいろな考え方がありますから、そのバランスをどうとっていくかということですが、改めて、今これだけ情報がはんらんしている中では、読書というものから非常に離れていまして、国語力の理解力が相当下がっているというふうにもある部分では指摘をされています。ですから、ぜひとも、現状の仕組みの中で読書ができる、そういった仕組みをさらに研究しながら実効性を高めていただきたいなというふうに思っています。また、今言ったように、学校というくくりと地域の図書館をもっといろいろな場面で連携するように創意工夫をしていただきたいということで、質問を終わります。
◆林家とんでん平 委員  私からも、学校図書館に関して、何点かお伺いをしたいと思います。
 1985年、ユネスコは学習権宣言を採択しました。これに何が掲げられたかというと、その中で、「学習権を承認するか否かは人類にとってこれまでにも増して重要な課題となっている、そして、学習権とは、読み書きの権利であり、問い続け深く考える権利であり、想像し、創造する権利であり、自分自身の世界を読み取り、歴史をつづる権利」である云々、そして、「学習権なくしては人間的発展はあり得ない。」こう掲げてあるのです。
 私は、読むという行為は、先ほども出てまいりましたけれども、自分の速度と問題意識の中で、立ちどまり、思考し、判断しつつ、思想を自己内在化していくという極めて大切な人間形成の過程であるとともに、学習権を担保する根源的な営為であり、それだけに学校教育において常に保障されなければならない権利であると考えております。学校図書館が学校教育に欠くことのできない学習環境として、学校図書館法によりその設置が義務づけられているのも、まさにこのためにほかならない、そう思っております。
 先ほども、昭和28年からの流れがありまして、平成15年4月から12学級以上の学校には司書教諭を必ず置くとされて、今、進んでいるわけです。しかし、学校の現場では、司書教諭からは、図書費の生かし方や、どんな本を購入したらいいか少し迷うことがある、学級担任や教科を持ちながらの兼務では、直接、図書館指導をする時間が少ない、一人の力ではまとめるにも困難である、司書教諭や学校図書館に対する教職員の認知度も低いのではないか、そういう声が上がってきているわけです。
 市内の中学校では平均して1校当たり7,450冊を蔵書してあると伺っておりますけれども、こういう施設や図書館資料に恵まれていても、これをマネジメントする人がいなければ、学校図書館の機能を十分果たせません。他都市では、専任の学校司書を配置しているところもあると聞いております。そして、厳しい財政状況の中にあっても、学校図書館に専任の学校司書を配置できれば、司書教諭と連携して、協力しながら学校図書館機能の一層の充実が図られると思うのです。
 そこで、質問なんですが、学級担任や教科担任を兼務している司書教諭が学校図書館の仕事に十分取り組めるよう、学校現場ではどのような配慮がなされているのか。それから、ほかの政令市においては学校司書の配置状況がどうなっているのか。さらに、札幌市独自に専任の学校司書を配置するとして、モデル校指定方式により、陳情者のおっしゃっているように、例えば3校程度で行う場合、あるいは、仮に市内の全中学校に配置をした場合、どの程度の経費がかかるか、お伺いをいたします。
◎西村 指導担当部長  それでは、私から、委員がご質問の1点目についてお答えしたいと思います。
 司書教諭が学校図書館の仕事に十分取り組めるように学校ではどのような配慮がなされているかという点についてでございます。
 各学校におきましては、基本的に、全教員が授業を担当して、さらに授業以外の校務についても分担しながら職務を行っているところでございます。司書教諭につきましても、学校はその役割について十分理解し、認識しながら、校務分掌上に位置づけて、学校の状況等を踏まえながら、その授業時数あるいは校務の分担等について校長が適切に判断しているところでございます。さらに、実際には司書教諭が校内におけるコーディネーター的な役割を果たしますので、校内の全職員による協力体制づくりにも意を払っているところというふうに考えております。
 教育委員会といたしましても、こうした学校に対しての一層の支援を働きかけてまいりたいというふうに考えているところでございます。
◎北原 学校教育部長  私の方から、他の政令指定都市の状況と、それからモデル事業に要する経費の試算についてお答えいたします。
 まず、他の政令指定都市における学校司書の配置状況についてですけれども、小・中学校に学校司書を配置しているのは、仙台市、さいたま市、それから静岡市の3市でございます。
 次に、モデル事業を実施した場合の経費についてでありますけれども、学校司書の身分を仮に週5日勤務で1日当たりの勤務時間が5時間45分の非常勤職員といたしますと、1人当たり年額で224万円程度の経費を要するものと思われます。3校で考えますと670万円程度、全中学校となりますと2億2,000万円程度を要するもの、このように試算しております。
◆林家とんでん平 委員  今の答弁でいろいろ並べていただきましたけれども、何かやはり限界を感じるような気がするんです。今、現場のお話もしておりましたから、そういうような気もします。
 将来的に、例えば、学校司書を全中学校に配置するとなると、今、2億2,000万円とお伺いしましたが、これはなかなか難しい面もあるのではないかなと思うのです。そういったことでは、当面は余り経費をかけない工夫を考えてもいいのではないかなと思います。質的な面で学校図書館を充実させる手だてを講ずることも必要かと思いますが、例えば、川崎市では、区ごとに非常勤職員の図書館コーディネーターを配置して、各校を巡回して司書教諭を支援する、そういう取り組みを行っているのです。
 そこで、質問ですが、学校図書館機能を充実させるためにも、図書館の第一線で活躍している司書のような専門的人材から指導・助言を受ける機会を設けるなどして、司書教諭の図書館経営に関する専門的な知識、技術を高めてもらうことも必要と考えるが、いかがか。
 また、財政状況が厳しい折、札幌市では、当面、学校司書の配置が困難であるならば、国や道に司書教諭の専任化や授業時間数の軽減ができるような、そういう措置を講ずるようきちんと要望していくべきではないか、そう考えるのですが、これもあわせてお伺いしたいと思います。
◎北原 学校教育部長  私の方からお答えいたします。
 まず、1点目の図書館の第一線で活躍している司書などの専門的人材から、直接、司書教諭が指導や助言を受ける機会を設けてはどうかというご質問についてでございます。
 現在、教育センターで実施しております学校図書館に関する研修講座の中で、公共図書館の専門職員を講師といたしまして、図書館の運営や図書情報の収集等について研修を行っております。あわせて、子どもたちの公共図書館の積極的な利用を進めるという観点から、学校図書館と公共図書館の連携に資するように、施設見学あるいは情報交換を行ったりしているところであります。こういった取り組みを今後も一層充実していきたいと考えているところであります。
 次に、2点目の国や北海道に対して司書教諭の専任化等の措置を講ずるように要望していくべきではないかということについてのご質問であります。
 このことにつきまして、札幌市といたしましては、これまでも、全国都市教育長協議会や北海道都市教育委員会連絡協議会等を通じまして、司書教諭の専任化や司書教諭の授業時数軽減の要望を行ってきております。今後も、他の地方公共団体と連携を図りながら粘り強く関係方面に要望してまいりたい、このように考えているところであります。
◆林家とんでん平 委員  前段の答弁で、今までどおりというか、これをやっていくというようなことかなと思います。大変厳しいということを陳情者がおっしゃっているのであれば、やはりいろいろと措置を考えるべきではないかなと思うのです。
 札幌市では、学校、地域が連携協力しながら運営する学校図書館地域開放事業という、貴重な財産と呼ぶべき取り組みが行われております。私は、これが地域の教育力の向上と子どもの健全育成に役立っていると聞いております。そこで、今後は、開放図書館の運営の中心となっている地域のボランティアと学校図書館の運営に当たる司書教諭を中心とする先生方がより連絡を密にすることで、子どもたちの読書活動を活性化する取り組みを進めることが重要と考えております。
 また、他都市では、学校司書を配置する、あるいは図書館コーディネーターを配置するなど独自の取り組みをしているところもあるわけですから、他都市の状況を調査し、研究するなどして、札幌市の学校図書館の活性化に向けてさらなる充実策を検討するよう要望して、私の質問を終わりたいと思います。
◆義卜雄一 委員  それでは、私の方からもお聞きします。
 本に親しむというか、読書については、先ほど陳情者からも、その意義といいましょうか、効能についてのお話がございました。確かに、我々も、子どものころからいろいろな書物に親しみなさいということを言われてきましたし、それが、人格形成というか、生きていくために必ずどこかで必要になるんだよということを言われて読書をしてきたわけでございます。
 しかし、最近のメディア社会というんでしょうか、活字から離れていく、読書から離れていくという傾向、教育委員会として実際にどのぐらい低下しているかという数値はないということなんですけれども、よく言われることだと思います。先ほどもお話があったように、国レベルでも子ども読書の推進法ができたりしております。しかし、その傾向は依然として歯どめがかからないという言い方は適切ではないかもしれませんけれども、そういう傾向にあることは間違いない。したがって、やはり、学校図書館を充実させていく、環境をつくるということがもう不可欠というのでしょうか、これからますます重要視されてくるものと思っております。
 今月3日、4日、各新聞を見ましたら、活字文化議員連盟という286人の超党派の国会議員による議連がありまして、文字・活字文化振興法案というものを今国会で成立させたいという動きがあります。これは、学校だけではなくて、若い人ももちろん読書離れであり、我々も書く力が低下しているわけですから、国民すべてを対象としたものです。ただ、特に学校教育においてはいろいろ入っていまして、教育課程全体を通じて読む力や書く力、これらを基礎とする言語力の涵養ということを挙げてございまして、国や地方公共団体が司書教諭や教育職員の養成研修など、人的、物的体制の整備に取り組むこととしたというようにいろいろございますけれども、なぜ、今こういうことが国レベルで立法化されようとしているのかということは先ほど来のお話でわかるかと思います。
 したがって、今、段々のお話もあったように、確かに、財政が厳しいから専門の司書を置くというのは今の時点では難しいかなとは思いますが、今ある機能をどうやって活用していくかということには全力を挙げる必要があるというふうに私は思っております。
 先ほどの陳情者のお話しにもありましたが、札幌市では、学校図書館について、学習情報センター、読書センターというようなそれぞれの機能を持っているということでした。また、これは文部科学省の位置づけですが、学習教育活動を全面的に支援するメディアセンターであるということで、本市は二つにしておりますけれども、その三つの機能をそれぞれにどうやって高めていくかということがこれからますます重要になってくるのではないかと思います。財政力が豊かであれば、私は今のようなことで向かっていくのは当然かと思いますが、先ほど、全校配置の場合は2億2,000万円かかるとのことでしたので、やはり、人的、物的含めて、今ある資源を有効に活用することが重要であるというふうに思っております。
 そこで、お聞きしたいのですけれども、学習情報センターにつきまして、教育委員会として今までどういう整備を行ってきたのか、また、それぞれの学校においてそれをどのように活用されてきたのかということをお聞きしたいと思います。
◎西村 指導担当部長  今お話がありました学習情報センターとしての機能を持たせるための整備や、学校での活用についてお答えしたいと思います。
 現在、市内の全小学校におきましては、毎年、蔵書の充実を図るとともに、昨年度までに学校図書館にコンピューターを設置いたしまして、図書検索システムの利用、インターネットの活用などを可能とするなど、学校図書館の学習情報センターとしての機能の充実に向けた環境整備を行っているところでございます。
 各学校におきましては、これらの学習情報センターとしての環境を生かしまして、生徒が主体的に図書あるいはCD−ROMといった学習資料やインターネットから必要な情報を収集することとともに、そこで得たさまざまな情報を適切に選択したり活用するといったいわゆる情報活用能力を身につける実践をさまざまに工夫しながら進めているといったところでございます。
◆義卜雄一 委員  そういう整備をしてきたということなんですけれども、今の段階では環境整備をやったということかと思うのですが、それでいいわけではございませんで、これからその機能をどうやって高めていくかということになろうかと思うんです。
 やはり、先ほど申しましたように、学習と教育を全面的に支援するというメディアセンターとしての機能があるわけです。これは文科省が全国に通知している話です。したがって、その機能をもっと活用する方法はないのかということについて、これから知恵を出すというか、絞るというか、その方策、対策が必要ではないかと思うんです。金がないなら知恵を出してやっていかねばならないことだと私は思います。専任の司書が配置されない、それだけのお金がかかるからできないというんであれば、では、何ができるのかということにもっと注目しなければならんと私は思うんですが、これからどのような対策を講じようとされているのか、お聞きをしたいと思います。
◎西村 指導担当部長  学校図書館がいわゆる学習情報センターとして十分活用されるためにどんな方法をとろうとしているかというご質問かと思います。
 教育委員会といたしましては、各学校において学校図書館を活用した指導が一層適切に行われるように、平成18年度を目途に、仮称ですが、学校図書館の運営に関する手引きを発行して、コンピューターの活用や情報収集の仕方など情報活用能力の育成に関する実践事例等を示していくなどして、学校図書館が学習情報センターとして十分活用されるように努めてまいりたいと考えているところでございます。
◆義卜雄一 委員  これは、教育委員会として、こういうふうにやりたい、したいということで現場におろしていくのでしょうけれども、それが果たして本当に機能しているのかということも今後は出てくるかと思います。先ほどお話しのように、先生の授業中は図書館が閉まっていてということもあるかと思いますので、やはり、今ある学習情報センターとしての機能を高めていく視点というものを持ち続けなければならんと私は思います。ですから、司書教諭と一般の教諭との連携も必要だと思いますし、学校全体としてそこに目が向いているんだというような観点をもっともっと高めるような雰囲気をつくらなければ、私は今指摘されているような問題に対応できないというふうに考えます。
 それから、今後、司書教諭を充実するための研修というのもやっていかれるのでしょうけれども、可能な限り、先ほどのお話のように、情報を連携し合えばもっともっと我が学校ではこんなこともできるのではないかと、金をかけなくてもできることがあると思うんです。陳情の中にもありますが、子どもの読書活動推進計画が間もなく策定されるんでしょうけれども、そういう中にもきちんと盛り込んで、各学校でそういう高まりが出るようなご指導をお願いしたい。要望で終わりたいと思います。
◆熊谷憲一 委員  私からも、何点か質問させていただきます。
 質問の第1は、中学校の学校図書館の現状についてであります。
 札幌市学校図書館協議会のホームページに掲載されている「司書教諭日記2005」というのをお読みになっていると思うんですけれども、ここに、現在の中学校の学校図書館の現状がどういう状態になっているのか、淡々とつづられております。先ほども陳情者の方からもほとんどかぎがかかっているという話がありましたけれども、この日記では、司書教諭であるS先生がある学校に転勤してきた3月28日の顔合わせの日から5月9日の図書館開館に至るまでの苦労話が淡々とつづられておりますので、ちょっとご紹介をしたいと思います。
 3月28日、顔合わせの日ですけれども、前任の先生から2年間担当していた苦労話を聞く。1年目は、転勤してきて副担任、余りのひどさに驚いたが、頑張ってたわんだスチール書架を追放し、古い資料を廃棄しと、その苦労、奮闘のさまがわかる話だった。寄託図書校なので、寄託図書が自校図書にまじっており、そのほかごみのようなわけのわからない本に埋もれているような図書館だったそうだ。それをやっと少し整備したのに、2年目は学級担任を持ってしまったため、その後、図書館にはほとんど触れられなかったとのこと、よくわかる。こういうふうに3月28日に記しております。
 そして、この先生は、その後、この改善のために頑張っていくわけですけれども、4月1日、図書館の中を初めてじっくり見て卒倒しそうになる。本当に目まいがした。配架はNDCに沿っておらず、わけのわからない図書の山、意味不明な教師用表示の大量の図書と枚挙にいとまがない。おまけに、司書室には所狭しと並んだ書架群に寄託図書がびっしり縦横に入り、10年来のいろいろなものが雑多にまじっているということで、目まいがして前任校の図書館にすぐ帰りたくなった。本当にどうしよう。こういう実態から、5月9日の図書館開館にこぎつけるまでの大変な苦労がこの日記に述べられております。土・日も含めて、もちろん放課後も含めて、頑張って改善をしていくわけです。
 そこで、質問でありますけれども、まず、教育委員会として中学校の学校図書館の現状がどのようになっているのか、どう認識されているのか、伺いたいと思います。
 あわせて、現在の中学校の学校図書館の蔵書の状況です。特に、図書標準に比べてどうなっているのか、その辺について、まず第1点、お伺いしたいと思います。
 2番目の質問は、本市は、司書教諭の配置に当たって、司書教諭個人に過重な負担がかかることのないよう、他の教職員の協力も得ながら、校内体制の中で学校図書館の充実、活用が図られるよう努めてまいりたいと説明をしてまいりました。
 しかし、実態は、先ほどの日記にも書いてあったように、土・日も放課後も使ってようやく開館にこぎつけられたと。司書教諭に過重な負担を強いるものになっているのではないかと思われます。配置されている司書教諭に対して、どんな配慮を行っているのか、お伺いをします。
 お聞きしますと、発令された中学校の司書教諭82名のうち、36名、44%の教員が学級担任を持っているというふうに教えていただきました。先ほどの日記でも、副担任だから頑張ってやれた、担任を持つと大変なのだという状態もありましたけれども、これで本当に図書館らしい学校図書館が維持されるのか、あるいは、司書教諭が頑張ってつくり上げることができるのか、私は大変心もとないと思うんですけれども、その辺についての認識をお伺いします。
◎山崎 調整担当部長  私の方から、まず最初に、学校図書館の蔵書についてご質問がありましたので、その件についてお答えさせていただきます。
 本市における寄託図書を含む学校図書館の蔵書数は、平成16年度末で、小学校が175万冊、中学校が73万7,000冊となっておりまして、平成5年に文部科学省が定めました学校図書標準に対する割合では、小学校で平均92.3%、中学校で平均62.8%の充足率となっております。平成15年度末と比較いたしますと、小学校で5ポイントの増、中学校で5.1ポイントの増となっております。
◎西村 指導担当部長  それでは、私の方から、まず中学校の学校図書に対する現状認識ということでお答えいたします。
 現在、各中学校におきましては、日常的には、司書教諭あるいは学校図書館の担当者が中心となりまして、生徒の委員会活動などを通して図書館の蔵書や利用環境の計画的な整備などに努めております。あわせて、長期休業中あるいは年度末におきまして、必要に応じて蔵書の整理などを一斉に行っているものというふうに考えております。
 しかし、ただいま委員がご指摘のような学校図書館の現状があった場合には、私どもも、司書教諭だけに任せるのではなくて、校内の協力体制を整えまして、その中で学校図書館の整備に努めるように働きかけていきたいというふうに考えているところでございます。
 それから、第2点目に、司書教諭に対する配慮というお話がございました点についてでございます。
 先ほども述べたことでございますが、現在、基本的に、各学校におきましては全教員が授業を担当している、そして、授業以外の校務についても分担しながら職務を行っているところでございます。司書教諭を含めた各教諭の授業時数あるいは校務の分担等につきましては、校長が各学校の状況に応じて判断するということで、授業時数、分担等を判断しているところでございます。
 また、教育委員会といたしましても、司書教諭が円滑にその役割を果たすことができるように、現在行われている教育センターなどの研修の充実、あるいは、民間教育団体との連携を一層図ってまいりたいというふうに考えているところでございます。
 あわせまして、各学校において、学校図書館の役割の重要性や司書教諭の業務に対する理解がさらに進むように、校長会等を通じまして働きかけていきたいというふうに考えているところでございます。
◆熊谷憲一 委員  現状をどう見ているのかという認識をお聞きしたんですけれども、余り深刻に感じていらっしゃらないのか、先ほども陳情者から報告がありましたし、この司書教諭日記をご紹介させていただきましたが、私は大変な状況にあるのではないかというふうに認識をしているのです。このまま放置されれば、司書教諭が頑張るよ、研修もするよということですけれども、どれだけ頑張ればまともな図書館になるのかという点では、私は非常に不安というか、絶対にこのまま放置するわけにはいかないのではないかというふうにつくづく感じております。
 先ほどもお話がありましたように、中学校の子どもたちがどれだけ借りていて、どれだけの利用状況があるのかという現状も、残念ながら、教育委員会ではつかんでいらっしゃらないというのも実態だと思うのです。こういう状態ではやはり問題であるし、とにかく改善が必要だというふうに思います。
 質問の3番目に移りますけれども、問題は、中学校の学校図書館が図書館らしい図書館になっていない、それではどうするのかということなんですが、やはり、これまでの本市の学校図書館に対する取り組みが不十分だったんではないかというふうに思います。学校図書館の改善について、いわば学校任せ、教師任せと。他の多くの市町村では、13の政令都市では二つの市だと言われておりますが、司書教諭が配置されていない段階から学校司書あるいは学校事務員を配置して学校図書館を運営してきた、こういう状態がありますけれども、札幌市においては専任の事務職員も全くいない。そして、今度、法律ができて、平成15年度までに12学級以上の学校には司書教諭を配置するということになったわけです。結局、そのおくれは、全部、司書教諭にその荷を負わせてしまうことになるのではないかというふうに感ぜざるを得ないのです。司書教諭に対して余りにもひどい話になるというふうに思います。
 仙台市の子どもの読書推進計画では、こういうふうに書いてあります。学校図書館を司書教諭と協力しながら効果的に運用できるように、学校図書事務職員を全市立小・中学校に配置しており、平成14年度からはこの学校図書事務職員を2人体制にし、週5日勤務とした、これにより、長期休暇中も開館できるような体制が整ったというふうに、仙台市では非常に進んでおります。事実、もらった資料にも、2人の学校司書、あるいは、専任の事務職員2人配置の状態が出ています。私は、札幌市において、すぐに仙台市と同じようにすべきだということはあえて言いませんけれども、少なくとも陳情者が求めているように、2〜3校、たかだか600万円、補正を組むまでもなく流用で十分対応できるのではないかと僕なんかは思うんです。そして、配置して、その効果を検証する、よければ予算化して全小・中学校に配置するというふうにやるべきだと考えますけれども、お聞きします。
◎北原 学校教育部長  私の方から、モデル事業の実施についてということでお答えさせていただきますが、まず、その前に、今、熊谷委員からご指摘がございました学校図書館の蔵書等が非常に大変な状態だというあたりについて、ちょっと補足説明させていただきます。
 私は中学校を経験しておりますけれども、学校の図書館の蔵書の整理というのは、大体は学期の間にだんだん乱れていきますので、夏休みとか冬休み、春休み、このあたりに図書委員の手をかりながら集中して整理しているところです。今回、私も司書教諭日記を読ませていただきましたが、この先生はたまたま私もよく知っている教員ですけれども、転勤のために春休みの図書整理の時期がうまくとれなかった関係もあったりしてご苦労された部分もあるのだろうなというふうに思ったところです。すべての中学校の図書館が、今ご指摘いただいたような非常にばらばらになってめちゃくちゃな状態で、子どもたちが使えないような状態になっているかというご懸念については、基本的にはそういう状態ではないということでご理解いただきたいと思います。
 それから、モデル事業の実施について、私の方からお答えいたします。
 札幌市といたしましては、司書教諭を配置してから2年目が終わって3年目に入ったばかりということもございまして、引き続き、司書教諭有資格者の養成に努めて、多くの有資格者を学校に配置し、さらに司書教諭としての研修を積極的に実施していくことなどにより、学校図書館の活用とか充実を図っていくことを最優先の課題として取り組んでまいりたい、このように考えているところであります。
◆熊谷憲一 委員  決してすべての学校がこういう状態ではないというふうにおっしゃっておりますけれども、どうも説得力がないというか、本当なのかというふうに思わざるを得ないのです。
 S先生というのは、うちの小形議員と知り合いでして、小形議員のところにメールが来ております。司書がいなくてもこのぐらいできるのだと思われたら困る、普通でない働きをしてできた結果なので、普通の働き方をしてそれくらい効果を上げられるように私たちは司書が欲しいのです。このままこういう働き方をしていたら、まさに過労死ですというふうに、大変頑張っているS先生がこのように言って、司書が欲しいということを強調しております。
 仙台でもやられているということもありますし、それから、図書館が図書館らしくなるには、やはり人がいる図書館と。本の倉庫ではありませんから、司書教諭があいた時間にそこに行って、図書委員や何かも含めて、頑張って図書の整理や何かをやるのだろうと思うんですけれども、それでは図書館がうまく活用されるということにはならない。せっかく達成率が60数%で、まだまだ不十分でありますけれども、数千冊の図書を子どもたちに本当に活用させるために、ぜひ陳情者が言うように、まずモデルと。全部やれとは言わないで、奥ゆかしい要求だと思うのですけれども、このぐらいはやってしかるべきではないかというふうに思うのです。
 教育委員長、ちょっとご見解を。
◎丹羽 教育委員会委員長  自分も、実は生涯学習としては作家を目指しているものですから、事につけて本はなるべく見るようにしております。
 私も、ある私大の非常勤で、きのうが授業の日だったのですが、委員が思っていらっしゃるように、子どもたちは本に対する接し方が非常にまずいというか、せっかく立派な資料室があってもほとんど来ておりません。それは、私が行っているところだけではなくて、ひょっとすると社会全体のことで、大学というのはそんな感じになっているのかなというふうに思うわけです。
 それは、私も子育てをしながらいろいろ過去のことを考えてきたときに、一人の親として、私の場合はPTAで学校に長年お世話になりながら来て、確かに、図書の部分では私ども親側としてもどうであったかと。いろいろなメディアがあるわけでございますけれども、社会全体で活字のメディアがちょっと置かれて、映像という簡単に取り組める世界にどんどん行ってしまいました。これは、子どもだけではなく、社会全体にそういう部分がありました。
 映像のメディアが悪いというわけではありませんけれども、そういう中で、さっきほかの委員からもいろいろお話がありましたし、また陳情者の方のお話しにもあったように、やはり本を読むということはとても大事なことだと思うのです。特に今、日本の何か足りないという部分については、まさしく、書物を読んでそういうものに触れると。そのコーディネーター役みたいなところにお金をかけてということなんですが、本来的には、これはやはり家庭教育の段階でしっかりそういうことをやっていく。ところが、家庭教育の親御さん自体がそういうことに対して余り関心のないような形で育ってきたというところもあるんではないか。
 どんどん突き詰めていくと大変なわけですけれども、きょうはこういう委員会でありますので、私自身もそういうところを自分でもいろいろ調査しまして、特に私は、さっき申し上げたようにサラリーマン時代は出版社にいたということもありますので、何とかいい本を読んで、いい内面的なものをつくり上げて、それが社会全体にいい空気になるようなことを私なりにやっていきたいなというふうに思っています。
 お答えにならないかもしれませんけれども、一応、私からの意見でございます。ありがとうございました。
◆熊谷憲一 委員  中学校の図書館が、今どうなっているのか、どういう状態になっているのか、ぜひ調べていただきたいのです。何人借りていて、どのぐらい利用しているのか、それからでもいいですから、陳情者の要望にぜひ沿っていただきたいということを要望して、終わります。
◆堀川素人 委員  僕の方からも、幾つか質問をしたいと思います。
 お琴についてですが、僕は、その音を聞いて、形も知っています。ところが、あるとき、奏者でもある専門家から、日本の古来の琴から現在の琴まで、琴の種類によってこういうふうに音が違うんですよとおっしゃるのを実際に聞いたときに、琴だとわかっていてもこんなに違うもんかというふうに大変興味深く感じました。それから、最近は、よく山なんかに出かけて草花などの専門家から話を聞きます。そうしたら、今までただ歩いていたものが、自分の知識を得たいという気持ちを満たしてどんどんいくものですから、大変楽しみになって山を歩いたりするんです。そういう意味で、図書というものも、専門的なコーディネーターというのでしょうか、こういう人がきちんといたならば、図書館の利用がどんどん拡大されるのではないかなと。
 今、教育委員会が考えているのは、安上がりな図書館であって、要するに、法律があるから、内容はともかく、求められる資格者を置いて充足すればいいということが先に立ったやり方ではないかなと。
 今、熊谷委員からもありましたが、僕も司書教諭から聞く話は、本当の意味で法律が求めているものではない、自分たちは資格を取ったけれども、本当の専門家から見たならば自分たちは自信がないというわけです。僕は、本当にそうだと思いますよ。何をやってもそうなのですけれども、本当のプロというのは、例えば野球をやったとしても、初めから野球の技術がどうのこうのではないですね。野球にどう親しんで楽しむかということから教えるわけです。教え方そのものから違ってくる。そういう面で、僕は、今回、札幌市の教育委員会がやろうとしていることは、法律で求める有資格者の充足、これがやはりもとにあるのではないかなと思います。
 なぜそれを言うかといったら、例えばさっきの話を聞いていてもそうなんですけれども、生徒の読書とか資料調査などの図書館利用の実態がしっかりつかめていない。つかめていないで何ができるのですかというのが僕の意見です。それから、司書教諭がどう考えているかとか、そういうアンケート調査なども全然なくて、実態をとらえていないで何ができるのですかと。
 まず、この点について、実態把握をどうされているのか。してないなら、していないで仕方がないではないですか。調査をして、それから、どういうふうにやることが大事なのかと。まず、この点が一つです。
 それからもう一つは、要するに、教育というもの、教育権は、昔は教える側の権利のようにしてあった。それが国家の教育権から親の教育権になって、今は、さっきだれかが言っていた学習権であると。その学習権を保障することは、国家が地方公共団体に課した義務であるとするならば、2億数千万円と言われるものをやれなければ、ある意味では法律違反ではないですか。保障する中身があって保障できるものであるならば、学習権を保障するというのは当たり前です。その中で法を守る。それから、資料で調査する。つまり、自分が学んでいく力を養うということは学習権の大きな中身になるわけです。それが2億数千万円でもってできるとするならば、僕はやっていくべきである、当然やる方向でもって懸命に努力をする、こう思うのですけれども、いかがですか。
◎北原 学校教育部長  私の方からお答えいたします。
 まず、実態把握のことにつきまして、中学校の図書館の利用状況について実態把握が十分ではないではないかというご指摘がございましたが、ご指摘のとおりだと思います。このことにつきましては、先ほどもお答えいたしましたように、実態をきちんと把握しながら改善に努めてまいりたいと思っております。
 ただ、実態に基づいてということで考えていったときに、子どもたちの図書館の活用等について言いますと、いわゆる総合的な学習の時間等、さまざまな形で授業時間の中でも利用されるようになってきております。私自身も、おととしまでいた学校の中で、総合的な学習の時間に関する資料を図書館に整備するように指示して、それを授業等で活用していたところです。それから、子どもたちの進路にかかわるようなコーナーを設けて、それについては非常に多くの冊数を入れました。これも、特別活動の時間であるとか、あるいは総合的な学習の時間等で、子どもたちが自分の将来の進路についてしっかり考えることができるようにする。これは、司書教諭とか図書係の先生がかかわらない形でも、それぞれの担任が指導しながら取り組めるような状況でございますので、そういったことでも広く図書館が利用されているということについてはご理解いただきたいと思います。
 続きまして、いわゆる学習権の保障として学校司書を配置すべきではないかということについてです。
 今申し上げたように、子どもたちが学習のために図書を活用していくときに、先ほど熊谷委員の方からご指摘いただいた司書教諭日記の中で書かれているような先生の取り組み、まさに司書教諭としての取り組み、あれは、子どもたちが実際に学んでいくときに、あるいは読書に親しんでいくときに、教員としての経験に基づいて、教育の専門家としてのかかわりを通しながら子どもたちにアプローチしていくわけです。私はこの先生の前任校での実践も存じていますけれども、実際にほかの先生の授業にもチーム・ティーチング的にサポートに一緒に入ってみたりとか、実際に教員としての立場で子どもたちの学習活動に広くかかわっていくような、そんな取り組みをしてくださっている非常に熱心な先生です。そういった取り組みを考えていったときに、司書教諭の充実ということがまず最優先で考えられるべきだろうというふうに私は考えております。
 そういう意味で、先ほど申し上げたように、資格要件のない学校司書が実際にどういった効果を上げているのか、その検証なしに2億2,000万円をかけていくというのはなかなか難しいところがあるだろうと。そのためにも3校のモデル校をということでもあるのでしょうけれども、その前段階として、やはり他都市で既に行われている実践についての調査研究から始めさせていただきたいなというふうに思っているところであります。
◆堀川素人 委員  もちろん、僕も一生懸命やっておられる人方も知っています。高校で図書館司書の資格を持った人が一生懸命やって、今の札幌の教育委員会の図書館に対する考え方は非常にレベルが低いという話の中で、僕が中に入りまして、組み立てをどうするかということについて教育委員会と話し合い、一つの形ができつつあるという報告を受けて、それはよかったなと思っています。
 でも、それでは全体がどうかといったら、さっき陳情者が言った状態が結構あるのではないかと、僕はこういうふうに思うんです。それが、今言う子どもの教育権を侵すと。僕はそれが非常に大事なことだと思うのです。図書館をどう利用するか。ただ教える、詰め込まれるのではなくて、みずから学んでいくという部分の中では、子どもたちが図書館をどう利用するかというのは大変大きな問題で、学習権の保障の大事な柱になります。
 そうするならば、その実態把握がなくて、ただやっているところもあるということでは、やっぱり僕はだめだと思います。もう少しきちんと実態把握をする、生徒の図書館の利用の実態、それから、司書教諭がどういう悩みを抱えてやっているのか、このことをしっかり押さえなければ、ペーパーだけで計画をつくったっていいものなんかできません。
 それから、札幌市は、市立図書館なんかでも、ほかの政令都市から見たら図書館司書の割合が極めて低い。例えば、京都なんかへ行ったら、図書館にいる人のほとんどが有資格者です。こういう状態や、今の学校の2倍の司書教諭がいればいいみたいな形ではだめであって、その人方は何をするか。さっき言った中では、校内の協力体制をしっかりすると。では、あなた方は、しっかりした協力体制というのは具体的にどんなイメージを持って言っているのか。それを学校や司書教諭にどう指導しながら体制をつくり上げていくのか。このイメージがなかったら、僕はいいものができないと思うんです。
 ですから、まず一つは、正直に言って、教育委員会の図書館に対する認識というのは非常に甘い、僕はこう思っています。それを率直に認めることだと思います。そして、もう一回、どうやればよりいいものに早く近づいて、法律が求める本当の意味での図書館ができるか考えていくべきだなと、僕はこう思うのですけれども、そのことについてお考えを。
◎北原 学校教育部長  まず、実態の把握につきましては、先ほども申し上げましたように、本市の実態をまず把握することが必要だというふうに思っております。あわせて、他都市の学校司書が配置されているその効果と具体的な機能についても実態をきちんと把握していく必要があるだろうと思っておりまして、この後、まずそのことに取り組んでまいりたいというふうに思っているところであります。
 それから、具体的に司書教諭の悩みや何かも聞くべきではないかというご指摘もございました。各学校における司書教諭の活動状況につきましては、図書館にかかわる教員が参加する研修会等で、直接、司書教諭の活動の様子を聞いたり、あるいは、各司書教諭に個別に学校での活動状況を聞いたりしながら実態を把握しているところでございます。あわせて、教育委員会として、司書教諭の活動の状況について把握することは重要だというふうに考えておりますので、今後とも司書教諭等が参加する教育センターでの研修講座におけるアンケート調査を活用しながら実態把握に努めてまいりたいと考えているところです。
 また、具体的な教育活動にかかわってですけれども、協力体制として具体的にどんなイメージを持っているのかということです。司書教諭がいる中で、もし学校司書が加わったとしても、1名、2名の人間では、学校全体の大きな図書館活動、あるいは、いわゆる学習情報センターとしての機能とか読書センターとしての機能の全部を賄い切ることはできないというふうに考えております。その中核を担わなければいけませんけれども、あわせて、コーディネーターとしての役割をきちんと果たしていかなければいけないだろうというふうに思っています。
 実際に、先ほど熊谷委員からご紹介のありました司書教諭日記の中でも、直接の図書活動というわけではございませんが、周りの先生方がいろいろな形で協力してくれている、そのことが綿々とつづられておりました。協力体制をとりながら、実際に、先ほど申し上げたような総合的な学習の時間とか進路に関する学習とか、あるいはさまざまな教科の中での学習情報をインターネットや何かも使いながら活用していく、その取り組みについてはすべての先生方が図書館教育について理解と協力の意識を持たなければ成功しないだろうと思っています。そのためにも、校長が中心になりながら、先生方の意識に対してきちんとした働きかけをしていくことが必要だろうというふうに思っています。
 あわせて、先ほど義卜委員に対してお答えいたしましたように、来年度に予定しております図書館の運営のための手引きですが、これは、作成というよりは、むしろ改訂なんです。私が指導主事の時代に、一度、図書館の運営者のための手引きを作成しておりますが、その時代にはなかったコンピューターなどが図書館に実際に入ってきております。司書教諭も制度化されました。当然その中で求められる役割ということが出てきますので、その辺のところをきちんと伝えられるように手引きを作成しながら、各学校において、司書教諭だけでなく、周りの先生方、そして、何よりも校長、教頭が学校全体の意識改革に向けてしっかりと取り組んでいけるような、そういう取り組みを進めてまいりたいというふうに考えているところです。
◆堀川素人 委員  もう一つは、やっぱり、教育基本法をもう一回読み直していただきたい。あそこには、教育が果たさなければならないというか、親や国家が果たさなければならないことの中で、義務として学習権を保障する、これが強力にうたわれているわけです。そこをきちんと押さえなければ、何かしてあげるではなく、あくまでも自治体は義務ですということ、義務を果たしなさいということをうたわれているのです。僕は、そのことを再確認をしていただきたいなと思います。そうするならば、2億何千万円というお金が高いのか安いのか。今、2億幾らなら、やろうと思ったらできないことはないと僕は思います。やはり、図書、それから図書館というものに対する認識の違いが高い、安いという評価に出てくるのだと思います。僕は、もう一回、教育委員会は抜本的に図書館、図書に対する理解を全体の意識としてきちんと育てていくように努力をしてほしいなということを希望して、質問を終わります。
◆猪熊輝夫 委員  僕は、話を聞いていてやっぱりちょっと発言させてもらいたいなと思うんだけれども、部長のお話を聞いていまして、いわゆる研修の強化とか、学校側の担当の先生の質を高める努力は一方でいろいろやりたいというようなこととか、具体的にはみずから実態把握をするということとか、先進的にやっている部分の実態も見てみたいという話もされました。しかし、学校の現場では、物すごい量の図書があることだけは事実です。ただ、その実態は、新刊が購入されるときにバーコードみたいなものがつけられて一応は管理されているような状況になっているのだそうですが、必ずしも有効に機能していないという状況も一方ではあるのだそうですね。それがけしからんと言う気はありません。でも、そういう実態にあるということです。
 それからもう一つは、整理整とんの整とんについては、長期休暇の期間に、全員を動員ではないですけれども、協力をいただいて図書の整理整とんをする。常に整然と整理されているわけではないけれども、節目はつくってやっていますという状況も言われました。しかし、図書というのは、常に整理整とんされて、逐次、求めるものが目にとまり、手に届くという状況をつくっていくというのは、やはりあってほしい姿です。
 あるいは、人事面でも、必ずしも有資格者の先生というのは希望どおりいかない場合もあるというぐあいに僕は聞いています。それからもう一つは、その担当する先生がいないと、だれかも話したように、図書館はかぎがかかっているということで、必ずしも子どもたちが常時使える状況にはないという実態もある、そういう問題点はあるわけです。
 なおかつ、研修を幾らやっても、プロではありません。だから、プロ的な立場の人、要するにそういう有資格者の人を何人か置いてと。陳情者は極めて謙虚に三つと言いましたが、2がいいか、3がいいか、5がいいか、悩んで3にしたと思うんだけれども、あえて言うとすれば、僕は10ぐらい言ってほしかったなと思うのです。10区という区を統括するという点で、モデル的にしながら、区の中にある他の学校と連携をしながら、有資格者、プロの情報をいただきながら学校で対応していく。こういう状況になれば、やはり、理想に近いというか、今の段階で限られた予算で有効に子どもたちの期待にこたえる一つの姿となるのではないか、こう思うのです。
 そんな点で、中学校100校に全員一人ずつプロパーをというのは理想ですけれども、そこまでいかないまでも、今は、図書を入れる棚の配置を含めて自分たちに任されるわけですから、基礎的な知識を本当に頭に入れてやらなければいけないというえらいしんどいことをやっているみたいです。また、新刊の情報なんかもみずからが集めています。先生方からアンケートをとったり、子どもたちからアンケートもとるけれども、みずからも情報収集して、過去の先輩先生の購入の考え方なども参考にしながら、結論が出るのにややかかるというような話ですよ。中学の場合は50万円から100万円の予算を使って図書を常に整えていかなければいけないというような話ですから、そうなれば軸になるところが必要です。こういう方向、ああいう方向ということで情報を流していただけて、そして、地域差や学校差ということでそれに自分たちが個別的特徴を持たせる。それが、先生の言う進路の情報ということであえてコーナーとして切ってあげるというようなことだと思うのです。
 そういう意味では、今いろいろ語っているんですが、悪いんだけれども、プロがいない状況でやっている、模索している、そして、犠牲的な点で理想に近い状況の図書館運営がなされるという状況です。ですから、僕は、そういう専門的な立場の人を何人か学校現場に配置するというようなことをぜひ検討してみたいものだなと。こういうふうな少し前向きな話をしていただかないと、きょう、これほど時間を使って議論する意味がなくなる。
 今までの答弁ですと、どちらかというと腰を引いた形での発言に終始されていますから、全く置かないということを前提にしないで、やはり、置くことを前提にと。僕は、置いて調査をして整えていくという方が早いと思います。調査して結論が出てくるまでには3年から5年かかります。だから、そんな考え方で、部長、新しくかわられたのですから、私がなったら確かに変わったというような姿もやっぱり見せながら、教育委員会と学校現場との信頼関係を高めていく視点からも、この機会にもうちょっと前向きな答弁をいただく方がいいのではないかと思います。どうですか。
◎北原 学校教育部長  前向きな答弁になるかどうかわからないのですけれども、少なくとも、今お話しございました他都市における学校司書の役割ですが、この学校司書は、先ほど申し上げたように、いわゆる学校司書そのものは専門的な資格を有している、有していないということに関して言えば資格要件がございません。司書教諭は専門家と言えば専門家なのです。教諭としての専門家、同時に、司書教諭講習を受けて、専門的な研修を受けた専門家なのです。ある意味で、教育という場においては、いわゆる図書館の司書よりも専門性を持った学校図書館における専門家なのだというふうに私は理解しております。
 ただ、猪熊委員がおっしゃっているように、司書教諭だけでなくて、いわゆる公共図書館において専門的にずっと経験されてきたいわゆる図書館司書のノウハウも大きな役割を果たせる部分があるというふうに思います。ですから、その部分は、実際に先進的に行われている他都市において具体的にどういう成果を上げているのか、いま一度調べさせていただいて、後ろ向きにということではなく、具体的にどういった成果が上がっているのかということを見せていただきながら検討させていただきたいなというふうに思うところであります。
◆猪熊輝夫 委員  これは、北海道でも恵庭市でも、もう動き始めています。身近なところで私の友達がいますが、明らかに成果は上がっているといって僕に自慢げに説明していました。ちょっと1時間もかければ行ってこられます。規模が小さくても、成果は成果です。
 それから、後続部隊の政令市3市が具体的にやっていらっしゃるという点で、先発がないというのは残念ですけれども、それは一度見ればすぐですから、そういう生きた視察をやっていただくと。そっちが遅いのなら、僕が行っても構いません。文教委員会で仲間を募って超党派で行けばいいわけですから、そんなことで何としても協力をしたいという点でひとつ意見を申し上げますので、そういう点ではぜひ前向きに、最後に申し上げたようなお考えで取り組んでいただくことを強く求めておきます。
◆佐藤典子 議員  番外で質問させていただきます。よろしくお願いします。
 簡潔に質問させていただきます。
 今、中学校図書館における専任の司書をという要望であります。2月末に読書活動推進の報告がありまして、その中で読書アンケートのことなども報告がありましたが、今、子どもたちの中で、読書が好きだという子どもが小学校から高校まで7〜8割はいる。しかし、1カ月に1冊も読まないという子どもも、小学生から高校生まで11.3%、28.3%、37.4%というような数字がここに出ております。この報告のときに、市民ネットワークでは、中学生や高校生に対する読書支援のあり方が少し欠けているのではないだろうかという提案をさせていただきました。今も、中学校の学校図書館においては司書教諭がいるということではありますが、お話を聞いている中でも、学校図書館での司書としての役割を十分に果たせているのかどうかというと、実態としてなかなかはっきりした効果があるとはまだ言えない状況であるというようなお話だと思います。
 そこで、中学生に対しての読書支援のあり方なんですけれども、現時点で結構なんですが、今、これからこれを進めていきたいというようなことが学校図書館の部分以外でおありであれば、まずお聞かせいただきたいと思います。
◎西村 指導担当部長  読書支援につきまして、今、学校図書館以外でというお話がございました。
 現在、小、中を問わずでございますけれども、読書活動を推進するという意味で、各学校において、さまざまな時間を通して、特に朝の時間帯も含めてですが、子どもたちに本に親しませるようにということで各学校に工夫をいただいているところです。現在、ちょうど私どもの指導主事もすべての学校に出向いている真っ最中でございまして、そんな中で、各学校に工夫をいただいて、今、それが返ってきているところですが、朝とか、あるいは、放課後の時間帯に本を読む時間を設けているとか、そのほかはちょっと少のうございますけれども、読み聞かせをしているところとか、あるいは、国語の時間等を通してそういったことを工夫しているということで上がってきております。そういったところを整理しながら、今後、学校に対して読書推進を図るような工夫をしていきたいと考えているところです。今、進行中でございます。
◆佐藤典子 議員  今、工夫をされているところということでありますので、それももう少し時間をかけて聞かせていただきたいと思っております。
 そして、学校図書館についてでありますが、そのアンケートの中でも、学校図書館以外の図書の利用について、小学生は40%程度が学校図書館以外は利用していない、中学生も60%が学校図書館以外は利用していない、高校生もそのような数字が出ております。ということは、子どもたちにとって、学校図書館が本に触れる場所としていかに大きな場になっているかということがこの数字からうかがえると思います。
 先ほどから出ておりますが、図書館の中で学校図書館をいかに充実させていくかということの中に、前回も私たちが申し上げさせていただきましたが、学校図書館の役割に沿った活動を本当に進めていただきたいということがあります。先ほどから、学校図書館の役割として、学習情報センター機能が一つ、もう一つは読書センター機能というのがあるということを伺っております。義卜委員からも出ましたけれども、学習情報センター機能としてはこれからどうしていくのかという質問には、コンピューターを配備して、そういう情報活動を広く進めていきたいというような話がありましたが、読書センター機能、つまり、読書を通して子どもたちの豊かな人間性をはぐくむ活動の拠点としての部分はどのように進めていかれるおつもりか、それをお聞かせください。
◎北原 学校教育部長  私の方から答えさせていただきます。
 読書センターの機能をどのように拡充していくつもりかということでのご質問かと思います。
 今、西村部長からもありましたけれども、朝の読書その他のさまざまな形で、子どもたちに少しでも本に親しませる、読書に親しませる取り組みを進めようと努力しているところであります。とかく、読書離れ、本離れということが言われて久しいわけですけれども、これに歯どめをかけ、さらに積極的に子どもたちが本に親しんでいくような、そんな取り組みをしていくために、朝の読書活動を初めとしたさまざまな取り組みをさせていただこうとしているところです。
 先ほど来、何度も繰り返しになりますけれども、司書教諭日記の中でも紹介されていた具体的な司書教諭の取り組み、例えば、図書館便りを出して、図書委員を使って、自分たちが読んでよかったなと思う本を紹介したりする、そういう地道な取り組みが子どもたちを本とか図書館にいざなう働きをしていく貴重な取り組みになるのだろうということが実感として伝わる中身になっておりますが、そういった取り組みをどのように進めていくかということを、司書教諭だけでなく、周りの教員も含めて幅広く働きかけていく。そのためにも、義卜委員にお答えしたような図書館運営の手引き等の趣旨がすべての教員に伝わりながら、子どもたちを本に、そして図書館にいざなう動きになっていければというふうに思っているところです。
◆佐藤典子 議員  今、司書教諭のところでというようなお話で充実させるということではありますが、私も、直接、何人かの方に今はどうなのかという現実のお話を伺いました。それで、やはり、兼任で司書教諭の仕事をこなすには時間的に本当に不可能に近いというような声もありました。それから、担任を持っていながら、さらに生徒指導もしている、そうしたところで、今言われたような図書館での読書指導や、調べ学習において充実した内容に深めていくには、やはり専任の人がいた方が充実するのは明らかであるというようなことでありました。そして、ある学校では、お昼休みの20分しか図書館があいていない。夕方、放課後は施錠されている。ある学校では、好きな時間に行けなくて、放課後に行けるけれども、曜日が決まっている。しかし、子どもたちはなかなか何曜日かというのがわからないぐらいな状況もあるという現実であります。
 そして、小学校では、今、3校ずつ開放図書館をふやすという方向で、子どもたちの中で読書が好きという子がどんどんふえているというのは確かな数字だと思います。その子が中学校に行った後、読書への意欲とか興味があっても、やはり行きたいときに行けない、いつも行きたいときにはかぎが閉まっているというような状況では、本当に学校図書館の果たす役割として充実しているのだろうかという疑問があります。そうした中で、いつ行ってもそこに人がいる、それからまた、専門の先生がそこにいてくださって、教科の指導もしてくださるし、補助もしてくださるし、支援もしてくださると。教員ではないけれども、心の休まる場として、保健室ではない、また、スクールカウンセラーではないけれども、それと同じような役割を司書が担っている学校図書館があるということも聞いております。
 今、2〜3校というのは無理だということだったのですが、せめて1〜2校でもモデル的にしていただけないかと思いますので、ぜひそのお考えをお聞かせください。
◎北原 学校教育部長  先ほども猪熊委員からのご質問にお答えしたところでありますけれども、具体的に学校司書が非常にいい働きをしているのだという猪熊委員からのご指摘もございましたので、私どもとしてもそういった実態を改めて見せていただいた上で検討させていただきたいというふうに考えております。よろしくお願いいたします。
◆佐藤典子 議員  ぜひ、前向きにお願いいたします。
○青山浪子 委員長  ほかにございませんか。
 (「なし」と呼ぶ者あり)
○青山浪子 委員長  ほかになければ、質疑を終了いたします。
 それでは、取り扱いについてお諮りいたします。
 取り扱いは、いかがいたしますか。
 (「継続審査」と呼ぶ者あり)
○青山浪子 委員長  継続という発言がありましたので、陳情第128号を継続審査とすることにご異議ありませんか。
 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○青山浪子 委員長  異議なしと認め、陳情第128号は、継続審査と決定されました。
 以上で、委員会を閉会いたします。
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      閉 会 午後2時44分